【2026年最新】相撲の大銀杏をめぐるニュースと注目の出来事
2026年の大相撲では、大銀杏を支える床山の技術継承と、引退する力士の断髪式が注目されています。特に押さえておきたいのが、2026年1月と10月に報じられた次の2つの出来事です。
2026年1月:横綱の大銀杏を受け継ぐ床山の仕事

2026年1月17日付の日刊スポーツは、床山の床秀(とこひで)が横綱・豊昇龍の大銀杏を担当することになった経緯を報じました。
それまで豊昇龍の髪を担当していた特等床山の床辰が、2025年12月に定年退職。その後任として、二等床山の床秀が大役を引き継いだのです。
床秀は31年目を迎えたベテランで、前任者の仕事を観察し、横綱の髪を結う際の雰囲気や手順を学んできました。
さらに、横綱・大の里の髷も担当するなど、複数の部屋をまたいで仕事をこなす異例の役割も担っています。力士の活躍だけでなく、裏方の職人技が相撲界を支えていることを示すニュースです。
2026年10月:元幕内・英乃海の断髪式

2026年10月3日・両国国技館
2026年10月3日には、2026年春場所限りで引退した元幕内・英乃海の断髪式が両国国技館で開催されました。
英乃海は弟の翔猿と最後の一番を披露。横綱・豊昇龍ら約300人がはさみを入れ、最後は師匠の木瀬親方(元幕内・肥後ノ海)が止めばさみを入れました。
報道によれば、会場には約1000人の観客が集まり、長年の力士生活を終える英乃海に拍手と声援が送られました。
断髪式で切り落とされる大銀杏は、単なる髪型ではありません。力士として歩んできた年月と、支えてきた人々との関係を象徴するものです。
この2つのニュースからも、2026年の大銀杏を理解するうえでは、現役力士だけでなく床山や引退力士にも目を向ける必要があることが分かります。
【基礎知識】大銀杏とは?普通のちょんまげとの違い

大銀杏とは、力士の頭頂部に髪を集め、毛先をイチョウの葉のように広げて整えた髪型です。
読み方は「おおいちょう」。頭の上に乗る特徴的な部分は「大たぶさ」と呼ばれます。
日本相撲協会の公式解説によると、大銀杏の名前は、髷の先端がイチョウの葉に似ていることに由来します。
大銀杏を結えるのは何段目から?
基本的な条件は、番付が十両以上であることです。
十両以上の力士は「関取」と呼ばれ、幕下以下とは待遇や日常生活の仕組みが大きく異なります。
日本相撲協会の力士規定では、十枚目以上の力士について、出場時には大銀杏に結髪することが定められています。
つまり、大銀杏は単に本人が希望すれば選べる髪型ではなく、関取としての立場に伴う正式な装いなのです。
大銀杏とちょんまげの違い
| 比較項目 | 大銀杏 | ちょんまげ |
|---|---|---|
| 主な対象 | 十両以上の関取 | 幕下以下を含む力士 |
| 髷の形 | 毛先をイチョウの葉状に広げる | 毛先をまとめた形 |
| 主な使用場面 | 本場所や公式行事 | 稽古や普段の生活 |
| 結髪の特徴 | 大たぶさを大きく整える | 比較的簡潔な形 |
| 象徴するもの | 関取の格式 | 力士としての伝統的な装い |
関取であっても、日常生活や稽古では一般的なちょんまげで過ごします。
大銀杏は、力士が公式の場に立つときの特別な髪型なのです。
幕下以下でも大銀杏を結える例外がある
実は、十両以上でなければ絶対に大銀杏を結えないというわけではありません。
日本相撲協会が2025年10月27日に公開した公式クイズでは、幕下以下の力士が大銀杏を結える例外として、次のケースが紹介されています。
- 十両力士との対戦時
- 弓取り式を務める場合
- 巡業などの初切に出演する場合
- 床山の練習台になる場合
- 引退時の断髪式
特に初切は、相撲の禁じ手や珍しい決まり手をユーモラスに紹介する催しです。担当する力士は幕下以下でも、大銀杏を結うことが認められています。
【歴史を解説】大銀杏はいつから始まった?江戸時代から明治時代への変化
大銀杏の歴史を理解するには、日本人男性の髪型そのものの変遷を知る必要があります。
江戸時代:力士の髷は一種類ではなかった
江戸時代には、髷は男性の一般的な髪型でした。
力士も当時の風俗や社会的な身分に応じて、さまざまな髷を結っていました。大名に召し抱えられ、武士身分として扱われる力士も多かったため、武士に準じた髪型を採用することもありました。
当時から現在と同じ大銀杏だけが使われていたわけではありません。
明治4年:断髪令と相撲界の髷
1871年(明治4年)には断髪に関する政策が実施され、男性の髪型を取り巻く環境が大きく変わりました。
相撲界でも力士の断髪が問題になりましたが、力士独自の風俗として従来の結髪が認められ、髷の伝統は残されました。
この経緯が、現在まで続く力士の髷文化につながっています。
幕末から明治中期:大銀杏が標準的な髪型へ
日本相撲協会の歴史解説によると、大銀杏は幕末ごろから流行し始め、明治中期には力士の標準的な髷として定着しました。
その後は栗髷なども見られましたが、現在は十両以上の大銀杏と幕下以下の丁髷という形に整理されています。
この変遷から分かるのは、大銀杏が最初から固定された相撲専用の髪型だったわけではないということです。時代の風俗を取り込みながら、相撲界独自の格式を持つ髪型へと変わっていきました。
【関係性・詳細まとめ】大銀杏と関取・床山・断髪式のつながり
大銀杏を理解するうえで重要なのは、力士だけではなく、髪を結う床山、番付制度、引退の儀式が密接につながっていることです。
それぞれの役割を整理すると、次のようになります。
| 関係する人物・制度 | 大銀杏との関係 | 主な意味 |
|---|---|---|
| 十両以上の関取 | 本場所の出場時に結う | 関取としての格式 |
| 幕下以下の力士 | 特定の場面で例外的に結う | 特別な役割や儀式 |
| 床山 | 力士の髪を結い上げる | 伝統技術の継承 |
| 師匠・親方 | 断髪式で止めばさみを入れる | 現役生活への区切り |
| 日本相撲協会 | 力士規定などを定める | 相撲界の制度と伝統 |
十両昇進と大銀杏の関係
幕下から十両に昇進すると、力士は関取となります。
待遇は大きく変わり、月給の支給、付け人の存在、取組数、土俵入りの装いなど、さまざまな面で違いが生まれます。
大銀杏を結えることも、この昇進による変化の一つです。
ただし、昇進直後で髪の長さが足りない場合には例外もあります。番付上の資格と、実際に髪型を完成させられるかどうかは、必ずしも同じではありません。
床山と力士の関係
床山は、力士の髪を専門に整える職人です。
力士の頭の形や髪質を把握し、毎日の状態に合わせて髷を結います。関取の大銀杏を担当する床山には、さらに高度な技術と経験が求められます。
2026年1月の豊昇龍の担当交代が示すように、床山の引退や後継者への技術継承も、大銀杏文化を維持する重要な要素です。
断髪式と大銀杏の関係
力士が引退すると、長年結ってきた髷を切り落とす断髪式が行われます。
式では関係者が順番にはさみを入れ、最後に師匠が止めばさみを入れるのが一般的な流れです。
最後に切り離される大たぶさは、力士としての人生に区切りをつける象徴的な存在です。
2026年10月の英乃海の断髪式も、この伝統が現在まで受け継がれていることを示す出来事でした。
【職人技の秘密】大銀杏の結い方と床山が使う道具
大銀杏は、髪を束ねて終わりという単純な髪型ではありません。
左右の鬢(びん)の形、頭頂部の膨らみ、毛先の広がりなどを整える必要があります。
日本相撲協会によれば、床山が大銀杏を結う技術を習得するには10年以上かかるとされています。熟練した床山でも、1人の力士に20〜30分程度かかると紹介されています。
大銀杏を結う基本的な工程
一般的な髷結いの工程は、次のように進みます。
1. 髪を整える:髪をとかし、水分を与えて扱いやすくする。
2. すき油をなじませる:髪に油をつけ、まとまりと艶を出す。
3. 髪を束ねる:頭頂部に髪を集め、元結でしっかり固定する。
4. 大たぶさを形成する:髪を折り曲げ、イチョウの葉のような形を作る。
5. 全体を仕上げる:左右の鬢や後方の形を整え、バランスを確認する。
髪の状態や個人差によって、細かな工程は変わります。
床山が使う代表的な道具
| 道具・材料 | 用途 |
|---|---|
| すき油 | 髪をまとめ、艶を出す |
| 元結(もとゆい) | 髷を固定する |
| 櫛 | 髪をとかし、毛流れを整える |
| 髷棒 | 大銀杏の膨らみを形作る |
特に興味深いのが髷棒です。
日本相撲協会の2025年3月の公式解説によると、この道具は大銀杏の両耳の上や後方の膨らみを整えるために使います。市販品ではなく、畳針を加工して床山が自作する道具として紹介されています。
一見すると目立たない小さな道具ですが、美しい大銀杏を完成させるためには欠かせない存在です。
【ネットの反応・炎上・噂の真相】大銀杏にまつわる誤解を検証
大銀杏は相撲中継でも目立つため、髪型の意味や結髪の条件について疑問を持つ人も少なくありません。
ここでは、よくある疑問を事実関係から整理します。
噂1:大銀杏は横綱や大関だけが結える?
これは誤解です。
大銀杏を結える基本条件は十両以上であり、横綱や大関に限定されません。
十両に昇進した力士も、関取として大銀杏を結う資格を得ます。
噂2:大銀杏が結えなくなったら引退しなければならない?
大銀杏を結うには十分な髪の長さが必要ですが、髪型が整わないことだけで直ちに引退が決まるわけではありません。
日本相撲協会の公式解説でも、出世が早く、大銀杏を結える長さに達していない場合の例外が説明されています。
番付上の資格と髪の長さは分けて考える必要があります。
噂3:関取は毎日大銀杏で生活している?
これも正確ではありません。
関取であっても、稽古や日常生活では通常のちょんまげで過ごします。大銀杏は本場所や公式行事などで結う特別な髪型です。
ネットの反応と炎上について
2026年の大銀杏関連ニュースで特に注目されたのは、床山の技術継承と英乃海の断髪式です。
英乃海の断髪式では約1000人の観客が集まり、関係者やファンから温かい拍手が送られました。
一方、大銀杏そのものを原因とする大規模な炎上が起きたとする報道は、今回確認できた主要報道や日本相撲協会の公開情報には見当たりません。
SNS上の個別の感想と、広く世論を代表する反応は区別する必要があります。特定の投稿を大銀杏に対する世論全体として扱うことはできません。
【プロの結論】大銀杏を見るときの3つの判断基準
大銀杏をより深く理解するには、次の3点に注目するとよいでしょう。
- 番付を見る:十両以上かどうかを確認すると、大銀杏を結う制度的な意味が分かる。
- 床山を見る:髷の形や左右のバランスに注目すると、職人の技術が見えてくる。
- 断髪式を見る:最後の止めばさみが持つ意味を知ると、引退という節目の重みが理解できる。
大銀杏は、力士の地位を示すだけの装飾ではありません。番付制度、伝統文化、職人技、そして力士人生の節目が一つの髪型に集約されている点に、本質的な価値があります。
【よくある質問】相撲の大銀杏に関するFAQ
Q1:相撲の大銀杏は何と読みますか?
A1:大銀杏は「おおいちょう」と読みます。頭頂部の髷の先端をイチョウの葉の形に広げた、力士特有の髪型です。
Q2:大銀杏は何段目から結えますか?
A2:原則として十両以上の力士が対象です。幕下以下でも、十両との対戦や初切、弓取り式、断髪式などの特定の場面では結うことが認められています。
Q3:大銀杏を結うのに何分かかりますか?
A3:日本相撲協会の解説では、熟練した床山でも1人につき約20〜30分かかるとされています。髪質や髪の状態によっても作業は変わります。
Q4:大銀杏は誰が結うのですか?
A4:床山と呼ばれる専門職の人が結います。力士本人が自分で結うものではなく、床山が髪質や頭の形に合わせて整えます。
Q5:引退すると大銀杏はどうなりますか?
A5:一般的には断髪式で関係者が順番にはさみを入れ、最後に師匠が止めばさみを入れます。これによって現役力士としての髷に別れを告げます。
まとめ:相撲の大銀杏は伝統と職人技を受け継ぐ象徴
相撲の大銀杏は、十両以上の関取が本場所や公式行事で結う特別な髪型です。幕末から明治時代にかけて定着した歴史を持ち、現在も日本相撲協会の規定と伝統に支えられています。
2026年は、床山・床秀による横綱の大銀杏の継承や、10月3日に行われた元幕内・英乃海の断髪式など、髪型を取り巻く文化に改めて光が当たりました。
大銀杏を理解するうえで大切なのは、見た目の美しさだけで判断しないことです。関取への昇進、床山の長年の修練、引退時の断髪式まで、一つの髪型に相撲界の歴史と人間模様が凝縮されています。
これから大相撲を観戦するときは、力士の取り組みだけでなく、大銀杏の形や床山の仕事にも注目してみてください。土俵の上で見える伝統の奥深さが、これまでとは違った形で伝わってくるはずです。