相撲の位は横綱から序ノ口まで?2026年最新番付と昇進・待遇を徹底解説
大相撲の「位」は、最高位の横綱から、力士としての出発点となる序ノ口まで、どのような順番で並んでいるのでしょうか。テレビ中継でよく耳にする横綱・大関・関脇・小結のほか、前頭、十両、幕下、三段目、序二段など、番付には独特の階級と呼び方があります。
2026年11月現在、大相撲の番付は10段階に整理して理解できます。特に重要なのが、十両以上の「関取」と幕下以下の「力士養成員」の境目です。この違いは単なる順位の差ではなく、月給、取組数、髪型、まわし、日常生活の待遇まで変わる大きな分岐点です。2026年11月場所の最新番付や2027年からの給与改定情報も交えながら、相撲の位の仕組みを詳しく解説します。
📌 【この記事の重要ポイントまとめ】
- 要点1:相撲の位は横綱、大関、関脇、小結、前頭、十両、幕下、三段目、序二段、序ノ口の順番。
- 要点2:十両以上が関取。幕下以下とは月給や待遇、取組数に大きな違いがある。
- 要点3:2026年11月場所は10月26日に番付が発表され、11月8日から22日まで福岡で開催される。
【相撲の位は10段階】横綱から序ノ口までの順番一覧

大相撲の番付を理解するには、まず上から下までの序列を押さえることが大切です。
一般的に10段階で整理すると、最上位が横綱、最下位が序ノ口です。ただし、制度上の大きな階級区分は幕内・十両・幕下・三段目・序二段・序ノ口の6階級です。幕内の内部に横綱から前頭までの地位が設けられています。
| 順番 | 位・地位 | 所属区分・特徴 | 2026年の基本待遇 |
|---|---|---|---|
| 1 | 横綱 | 幕内・最高位 | 月給300万円 |
| 2 | 大関 | 幕内・横綱に次ぐ地位 | 月給250万円 |
| 3 | 関脇 | 幕内・三役 | 月給180万円 |
| 4 | 小結 | 幕内・三役 | 月給180万円 |
| 5 | 前頭(平幕) | 幕内・三役より下の地位 | 月給140万円 |
| 6 | 十両 | 関取の最下位 | 月給110万円 |
| 7 | 幕下 | 力士養成員 | 場所手当16万5,000円 |
| 8 | 三段目 | 力士養成員 | 場所手当11万円 |
| 9 | 序二段 | 力士養成員 | 場所手当8万8,000円 |
| 10 | 序ノ口 | 力士養成員・最下位 | 場所手当7万7,000円 |
※給与・場所手当は2026年11月場所までの現行額。2027年1月からの改定前の金額です。幕下以下には月給ではなく、本場所ごとの場所手当が支給されます。
最上位の横綱は特別な存在

横綱は大相撲における最高位です。大関より上に位置し、力士の中でも特別な地位として扱われます。
横綱になるには、単に一度優勝するだけでは足りません。大関としての成績に加え、横綱にふさわしい力量や品格などが求められます。通常は大関で2場所連続優勝、またはそれに準ずる成績が昇進判断の大きな基準になります。
横綱には降格制度がありません。成績が振るわなくなっても大関や関脇に下がることはなく、横綱としての責任を果たせなくなれば引退を判断することになります。
序ノ口から三段目までは出世への第一歩

序ノ口は、新弟子が前相撲を経て番付に載る際の基本的な出発地点です。そこから序二段、三段目、幕下へと昇進していきます。
序ノ口から序二段、序二段から三段目というように、勝ち越しを積み重ねることが上位進出への基本です。幕下まで上がっても、さらに上の十両に昇進するには厳しい競争を勝ち抜かなければなりません。
なお、幕下・三段目・序二段・序ノ口は、番付表ではそれぞれ独立した階級として記載されています。
【混同しやすい言葉】幕内・三役・前頭・平幕・関取の違い
相撲中継を見ていると、「幕内」「三役」「平幕」「関取」という言葉が頻繁に登場します。これらは同じ意味ではありません。それぞれの関係を整理すると、番付の仕組みが理解しやすくなります。
幕内とは横綱から前頭までの最上位の階級
幕内は、大相撲の6階級の中で最も上に位置する階級です。
幕内には、横綱・大関・関脇・小結・前頭が含まれます。つまり、横綱だけを幕内と呼ぶわけではありません。
テレビで放送される幕内の取組では、これらの地位にいる力士が対戦します。幕内力士は原則として15日間の本場所で毎日1番ずつ、合計15番を取ります。
前頭と平幕は基本的に同じ力士を指す
前頭は、幕内の中で横綱・大関・関脇・小結を除いた力士の地位です。一般的に「平幕」と呼ばれる力士が、この前頭に該当します。
例えば、東前頭筆頭や西前頭五枚目という番付の力士は、いずれも平幕力士です。
前頭筆頭は平幕の最上位に当たります。上位の横綱や大関と対戦する機会が多く、三役昇進を目指す力士にとって重要な位置です。
したがって、前頭と平幕は別々の階級ではありません。前頭が番付上の地位の名称であり、平幕がその力士を表す一般的な呼び方です。
三役とは大関・関脇・小結のこと
三役とは、一般的に大関・関脇・小結の3つをまとめた呼称です。
ただし、横綱は三役に含まれません。横綱は三役とは別格の最高位として位置付けられています。
また、給与などの待遇区分では、大関を独立させ、関脇と小結だけを「三役」として扱う場合があります。そのため、相撲の解説で三役という言葉が登場したときは、文脈を確認すると混乱しません。
日本相撲協会の公式解説でも、通常の三役は大関・関脇・小結と説明されています。
関取とは十両以上の力士を指す
関取とは、十両以上の番付にいる力士の総称です。
つまり、横綱・大関・関脇・小結・前頭・十両が関取に該当します。幕下以下の力士は関取ではなく、力士養成員と呼ばれます。
関取になることは、力士にとって大きな目標です。番付上の地位が一つ上がるだけで、月給や生活環境、土俵上の装いまで大きく変わります。
【十両と幕下の違い】関取になると待遇はどう変わる?
相撲の番付で最も大きな待遇の境目とされるのが、十両と幕下です。
十両に昇進すると関取となり、幕下以下の力士とは異なる待遇を受けるようになります。単なる順位の違いではなく、プロの力士としての生活が大きく変化する節目です。
月給の有無が大きな違い
十両以上の関取には、相撲協会から月給が支給されます。2026年11月場所までの月額は十両110万円です。
一方、幕下以下には月給がありません。代わりに本場所ごとの場所手当などが支給されます。
2026年現在の幕下の場所手当は16万5,000円です。十両の月給110万円と比較すると、経済的な待遇に大きな差があることが分かります。
取組数も大きく変わる
関取と幕下以下では、本場所で相撲を取る回数にも違いがあります。
- 幕内・十両:原則15日間で15番。
- 幕下以下:原則15日間で7番。
関取は基本的に毎日土俵に上がります。一方、幕下以下は原則として隔日で取組が組まれます。
そのため、関取に昇進すると、相撲を取る頻度が増え、体調管理やコンディション調整にも新たな対応が求められます。
髪型・まわし・付け人などの待遇も変化
関取になると、見た目や身の回りの環境にも違いが生まれます。
- 髪型:大銀杏を結うことができる。
- 本場所のまわし:絹の締め込みを使用できる。
- 化粧まわし:土俵入りで着用できる。
- 付け人:幕下以下の力士が身の回りの世話を担当する。
- 収入:月給が支給される。
- 呼称:関取として一人前の力士として扱われる。
日本相撲協会の公式解説でも、幕下から十両への昇進によって、髪型やまわし、取組数、月給などが変わることが紹介されています。
関取になることが力士にとって特別な意味を持つのは、こうした待遇の変化が一度に訪れるためです。
幕下から十両への昇進条件
幕下から十両に上がるには、幕下上位で好成績を残す必要があります。
特に注目されるのが、幕下15枚目以内での7戦全勝優勝です。翌場所の十両昇進につながる重要な基準として知られています。
ただし、単純に何勝すれば必ず昇進できるという一律の計算式があるわけではありません。番付編成では、本人の成績だけでなく、十両から幕下へ降格する力士の人数や番付全体のバランスも考慮されます。
幕下上位で4勝3敗を記録した場合と、幕下下位で7戦全勝した場合では、昇進の可能性や翌場所の番付への影響が異なります。
つまり、幕下から十両への昇進は、勝ち越しを積み重ねるだけでなく、どの位置でどれだけの成績を残したかが問われる競争なのです。
【番付表の見方】東西・枚目・勝ち越しで順位はどう動く?
大相撲の番付表には、力士の名前と地位だけでなく、「東」「西」「筆頭」「二枚目」といった表記があります。
これらを理解すると、同じ階級にいる力士同士の序列や、翌場所にどの程度昇進する可能性があるのかを読み取りやすくなります。
東と西では東が上位
番付表は東方と西方に分かれています。番付表を正面から見た場合、一般的に右側が東、左側が西です。
同じ地位で同じ枚数の場合は、東が西より上位になります。
例えば、東前頭三枚目と西前頭三枚目なら、番付上は東前頭三枚目のほうが上位です。この東西の差は「半枚」と表現されることもあります。
ただし、東だから実際の実力が必ず上という意味ではありません。あくまでも番付上の序列を表しています。
筆頭・二枚目・三枚目の意味
「枚目」は、同じ地位の中での順位を示す表現です。
- 筆頭:その地位の最上位。
- 二枚目:その次の順位。
- 三枚目:上から3番目。
- 四枚目以降:数字が大きくなるほど下位。
例えば、東前頭筆頭は前頭の中で最上位の東方力士です。西前頭二枚目よりも上位に位置します。
なお、横綱・大関・関脇・小結は基本的に地位そのものによって序列を示すため、前頭のような枚目の呼び方とは異なります。
勝ち越しと負け越しの基本
力士の翌場所の番付を左右する重要な要素が、本場所での勝ち越しと負け越しです。
15日間の取組を行う幕内・十両の場合、8勝以上で勝ち越し、7勝以下で負け越しとなります。
幕下以下は原則7番なので、4勝以上で勝ち越し、3勝以下で負け越しです。
基本的には、勝ち越せば翌場所の番付が上がり、負け越せば下がる方向に動きます。
ただし、勝ち越しの数と昇進する枚数が完全に比例するわけではありません。例えば8勝7敗でも、前頭上位と前頭下位では翌場所の移動幅が異なる場合があります。
日本相撲協会の番付編成の仕組み
番付は、各場所の成績を踏まえ、日本相撲協会の番付編成会議で決定されます。
単純な勝ち星の合計だけで順位を決めるのではなく、現在の地位、東西の位置、対戦相手、他の力士の成績、各階級の人数などを総合的に考慮します。
そのため、同じ勝ち越しでも昇進幅に違いが生じます。逆に、勝ち越していても番付上の位置や定員の関係で、期待したほど上がらないこともあります。
こうした事情から、大相撲では番付を「生き物」と表現することがあります。
大関の陥落には特別なルールがある
大関は横綱とは異なり、一定の条件で陥落することがあります。
基本的には2場所連続で負け越すと大関から関脇に陥落します。ただし、陥落した直後の場所で10勝以上を挙げれば、大関に復帰できる特例があります。
この制度は大関経験者にとって重要な救済措置です。一方、横綱には降格制度がなく、関脇・小結・前頭などの地位とは異なる扱いを受けます。
【2026年11月最新】大相撲の番付と注目力士
2026年11月2日時点で最新の番付は、10月26日に発表された令和8年11月場所の番付です。
九州場所は11月8日から22日まで、福岡国際センターで開催されます。ここでは、最新番付の上位に名を連ねる力士を確認します。
2026年11月場所の横綱・大関
11月場所の横綱は、大の里と豊昇龍です。
大の里は東横綱、豊昇龍は西横綱に位置しています。
大関には安青錦、琴櫻、霧島が名を連ねています。安青錦は東大関、琴櫻は西大関、霧島は東大関です。
2026年11月場所の上位番付は次のとおりです。
- 横綱:東・大の里、西・豊昇龍
- 大関:東・安青錦、西・琴櫻、東・霧島
- 関脇:東・藤ノ川、西・熱海富士
- 小結:東・美ノ海、西・義ノ富士
前頭筆頭には朝乃山と藤凌駕が配置されています。前頭二枚目には宇良と藤青雲が名を連ねています。
こうして見ると、横綱から小結までの上位陣だけでも、番付の序列がはっきりと分かります。
2026年11月場所の注目ポイント
今回の番付では、横綱・大関陣の顔ぶれに加え、三役と前頭上位の力士にも注目が集まります。
特に前頭上位は、横綱や大関と対戦する機会が多い位置です。ここで好成績を残せば、翌場所の三役昇進につながる可能性があります。
また、幕下上位では十両昇進を目指す力士の成績が重要になります。幕内だけでなく、十両と幕下の境界付近にも注目すると、番付全体の動きが見えてきます。
最新番付の確認では、日本相撲協会が公開する公式番付表が基本資料になります。番付発表後も、休場や取組結果によって場所中の状況は変わるため、最新情報と照らし合わせて観戦することが大切です。
【力士の給料と歴代最高位】横綱になると待遇はどこまで違う?
相撲の位を理解するうえで、もう一つ注目したいのが給与と待遇です。
十両以上の関取には月給が支給されますが、幕下以下は場所手当が基本となります。さらに、番付が上がると給与だけでなく、賞金や各種手当などの収入にも違いが生まれます。
2026年の力士の月給と2027年の改定
日本相撲協会は2026年7月30日の理事会で、2027年初場所から力士の給与や手当を改定すると発表しました。
関取の月給改定は2019年以来8年ぶりです。今回の改定では、おおむね10%前後の増額となります。
主な変更額は次のとおりです。
- 横綱:300万円から330万円へ。
- 大関:250万円から275万円へ。
- 関脇・小結:180万円から200万円へ。
- 幕内前頭:140万円から155万円へ。
- 十両:110万円から120万円へ。
幕下以下についても場所手当が6~9%増額されることになりました。例えば幕下は、現行の16万5,000円から18万円に引き上げられます。
また、2027年1月から幕内優勝賞金は現行の1,000万円から2,000万円に倍増します。十両優勝賞金も200万円から300万円に増額されるなど、賞金制度にも変更が予定されています。
この改定は、番付上位の力士だけでなく、幕下以下の力士の待遇改善にも関係する動きです。
歴代最高位と大相撲の記録
大相撲における歴代最高位は横綱です。過去には数多くの名横綱が誕生し、それぞれの時代を代表する記録を残してきました。
その中でも特に大きな記録を持つのが、第69代横綱の白鵬です。
日本相撲協会の歴代横綱公式プロフィールによると、白鵬の幕内優勝回数は45回。これは歴代最多の記録です。
白鵬の主な記録は次のとおりです。
- 四股名:白鵬翔
- 横綱在位:2007年7月場所から2021年9月場所
- 幕内優勝:45回
- 生涯戦歴:1,187勝247敗253休
- 初土俵:2001年3月場所
白鵬は、2006年5月に初めて幕内優勝を果たし、その後も数々の記録を積み重ねました。
歴代横綱の記録を比較すると、単に最高位に到達するだけでなく、その地位を長く維持し、優勝を積み重ねることがいかに難しいかが分かります。
番付は毎場所変動しますが、歴代の記録は相撲界の歴史として残り続けます。2026年の現役力士が今後どのような記録を作るのかも、長期的な注目ポイントです。
【相撲の位に関するよくある質問(FAQ)】
Q1:相撲の位で一番上は何ですか?
A1:横綱です。横綱は大相撲の最高位で、大関・関脇・小結・前頭よりも上に位置します。横綱には降格制度がなく、引退するまでその地位を保持します。
Q2:前頭と平幕は何が違うのですか?
A2:基本的に同じ力士を指します。前頭は番付上の正式な地位の名称で、平幕は横綱・大関・関脇・小結以外の幕内力士を指す一般的な呼び方です。
Q3:十両と幕下ではどちらが上ですか?
A3:十両が上です。十両以上は関取、幕下以下は力士養成員に区分されます。十両に昇進すると月給が支給され、取組数や髪型、まわしなどの待遇も変わります。
Q4:三役とは横綱・大関・関脇のことですか?
A4:いいえ。一般的な三役は大関・関脇・小結の3つです。横綱は三役とは別格の最高位です。
Q5:幕下から十両に昇進するには何勝必要ですか?
A5:一律の勝ち星だけで決まるわけではありません。幕下上位での成績や十両からの陥落人数などを踏まえて番付編成会議で判断されます。特に幕下15枚目以内の7戦全勝優勝は、昇進につながる重要な基準です。
Q6:勝ち越せば必ず番付は上がりますか?
A6:基本的には上がる方向に動きますが、昇進する枚数は一律ではありません。他の力士の成績や番付全体の人数なども影響します。
Q7:相撲の位によって給料はどれくらい違いますか?
A7:2026年11月場所までの現行月給は、横綱300万円、大関250万円、関脇・小結180万円、前頭140万円、十両110万円です。幕下以下には月給がなく、本場所ごとの場所手当が支給されます。2027年1月からは関取の給与が増額されます。
まとめ:相撲の位を理解すれば番付と力士の戦いがもっと面白くなる
相撲の位は、横綱を頂点に、大関、関脇、小結、前頭、十両、幕下、三段目、序二段、序ノ口と続く10段階で整理できます。
ただし、制度上の大きな階級は6つであり、幕内の中に横綱から前頭までの複数の地位が存在する点は押さえておきたいところです。
特に重要なのが、十両と幕下の境目です。十両以上は関取として月給やさまざまな待遇を受けられますが、幕下以下は力士養成員として場所手当を中心とする生活になります。
また、勝ち越しや負け越しによって番付は動きますが、昇進幅は本人の成績だけで決まるものではありません。東西や枚目、他の力士の成績なども含めた番付編成の仕組みが関係しています。
2026年11月場所では、大の里と豊昇龍が横綱を務め、安青錦、琴櫻、霧島らが大関に名を連ねています。さらに2027年1月からは給与や優勝賞金の改定も予定されており、力士の待遇にも変化が訪れます。
番付を見るときは、まず地位、次に枚目、最後に東西を確認することが基本です。こうした見方を身に付ければ、横綱を目指す上位力士の争いだけでなく、十両昇進を目指す幕下力士の戦いも、より深く楽しめるようになります。
主な情報の根拠資料
- 日本相撲協会「2026年11月場所番付・歴代横綱・大相撲クイズ」
- スポーツナビ「2026年11月場所番付表」
- 日刊スポーツ「2026年7月30日 力士給与改定発表」
- 日本相撲協会「幕下と十両の待遇の違い」
- 日本相撲協会「三役の定義と歴代横綱記録」