【2026年11月場所】新番付の全体像!横綱・大関・三役の顔ぶれは?

目次

今回の番付では、横綱、大関の顔ぶれを維持しながら、三役に新しい力士が加わった。特に注目したいのは、東西の小結に美ノ海と義ノ富士が並んだ点だ。

日本相撲協会が発表した令和8年十一月場所の番付を整理すると、上位陣は次のようになる。

地位 東 西
横綱 大の里 豊昇龍
大関 安青錦 琴櫻
大関 霧島 ―
関脇 藤ノ川 熱海富士
小結 美ノ海(新小結) 義ノ富士(再小結)

横綱は大の里と豊昇龍

大相撲新番付発表

東横綱には大の里、西横綱には豊昇龍が座った。

大の里は秋場所で12勝3敗を挙げて優勝。2場所連続の東横綱として九州場所に臨む。狙うのは連覇と九州場所初優勝だ。

一方、豊昇龍は秋場所を全休し、今場所は西横綱に位置する。番付上の地位は変わらないものの、休場明けの土俵でどのような相撲を見せるかが焦点になる。

横綱同士の対決だけでなく、大の里が優勝争いをリードできるか、豊昇龍が本来の力を発揮できるかにも注目したい。

大関陣は3人、関脇は藤ノ川と熱海富士

大相撲新番付発表

大関は安青錦、琴櫻、霧島の3人。

秋場所の成績は安青錦が11勝4敗、琴櫻が9勝6敗、霧島が8勝7敗だった。3人とも大関の地位を維持している。

関脇は東が藤ノ川、西が熱海富士。藤ノ川は秋場所で11勝4敗を記録し、2場所連続で関脇にとどまった。熱海富士は8勝7敗で、東関脇から西関脇へ移った。

三役上位では、藤ノ川のさらなる躍進と熱海富士の巻き返しが見どころになる。

【最大の注目】美ノ海が新小結!沖縄県出身初の三役昇進

大相撲新番付発表

今場所の注目人事

今回の番付発表で歴史的な昇進を果たしたのが、木瀬部屋の美ノ海だ。

秋場所は東前頭3枚目から10勝5敗。好成績を残し、九州場所では東小結に昇進した。

この昇進には、単なる番付上昇にとどまらない意味がある。

沖縄県出身として初めて三役入り

日本相撲協会の公式番付トピックスによると、美ノ海は沖縄県出身力士として初めて三役に昇進した。

沖縄県から初めて誕生した三役力士という点で、今回の新小結昇進は地域の相撲史にも残る出来事だ。

また、初土俵から新三役までに要した場所数は63場所。学生相撲出身者としては最も遅い昇進記録となった。

年齢は33歳5カ月。新三役昇進時の年齢として、戦後4番目の高齢記録にも位置付けられている。

美ノ海の昇進が持つ3つの意味

今回の昇進を整理すると、次の3点が重要だ。

- 地域の歴史を更新: 沖縄県出身力士として初めての三役入り。
- 遅咲きの出世: 初土俵から63場所をかけて小結に到達。
- 経験を生かした上位挑戦: 33歳で初めて三役の地位に立つ。

特に興味深いのは、学生相撲出身者として最も時間をかけて三役に到達した点だ。

相撲界では、若くして番付を駆け上がる力士が注目されやすい。しかし、美ノ海の歩みは、長い期間にわたって実力を積み重ねることも三役への道につながると示している。

義ノ富士も小結に復帰

西小結には義ノ富士が入った。

義ノ富士は令和8年7月場所以来の小結復帰。秋場所では9勝6敗を挙げ、三役に返り咲いた。

美ノ海が新たな地位で挑戦する一方、義ノ富士は再び三役で存在感を示す立場になる。

同じ小結でも、新三役と再昇進では注目されるポイントが異なる。両力士の初日からの相撲は、九州場所の見どころの一つだ。

【新入幕・再入幕一覧】出羽ノ龍・嵐富士・旭海雄、玉鷲らが幕内へ!

今回の番付で大きな動きがあったのが幕内と十両の入れ替えだ。

十両から幕内に上がった力士は6人。内訳は新入幕が3人、再入幕が3人となった。

新入幕は3人!初めて幕内の土俵へ


出羽ノ龍

新入幕
西前頭14枚目・出羽海部屋
秋場所は東十両1枚目で10勝5敗。幕内昇進を決めた。出羽海部屋からの新入幕は、2015年11月場所の御嶽海以来となる。


嵐富士

新入幕
東前頭16枚目・伊勢ヶ濱部屋
秋場所は西十両5枚目で10勝5敗。伊勢ヶ濱部屋からは先場所の寿之富士に続く新入幕となった。福岡県出身の新入幕力士としても注目される。


旭海雄

新入幕
西前頭16枚目・大島部屋
秋場所は西十両1枚目で8勝7敗。大島部屋では現師匠が部屋を創設してから初めての新入幕力士となった。

3人の共通点は、十両で結果を残して幕内への切符をつかんだことだ。

ただし、幕内に上がることと幕内に定着することは別の課題である。上位力士との対戦が増えるなかで、これまでの相撲をどこまで通用させられるかが問われる。

再入幕は玉鷲・北の若・大青山

新入幕の3人と並んで注目されるのが、幕内に戻ってきた3人だ。

玉鷲は41歳11カ月で再入幕。昭和以降の最年長再入幕記録を更新した。

玉鷲は東前頭15枚目に配置された。5月の夏場所では2勝13敗で十両に降下したが、7月の名古屋場所で9勝6敗、9月の秋場所では10勝5敗と勝ち越しを続け、幕内復帰を果たした。

九州場所9日目に当たる11月16日には42歳の誕生日を迎える。40代の力士が幕内で再び戦うという事実だけでも、今場所を象徴する話題だ。

北の若は西前頭15枚目。秋場所は東十両6枚目で11勝4敗と好成績を残した。幕内復帰は2025年1月場所以来となる。

大青山は東前頭17枚目。秋場所は東十両2枚目で8勝7敗。2026年7月場所以来の幕内復帰となった。

幕内と十両の入れ替えを一覧で比較

今回の番付では、幕内に上がった6人に対して、幕内から十両に下がった力士も6人いる。

以下に、秋場所の地位・成績と九州場所の新番付をまとめた。

動き 力士 秋場所の地位・成績 九州場所の新番付
新入幕 出羽ノ龍 東十両1・10勝5敗 西前頭14
再入幕 玉鷲 東十両3・10勝5敗 東前頭15
再入幕 北の若 東十両6・11勝4敗 西前頭15
新入幕 嵐富士 西十両5・10勝5敗 東前頭16
新入幕 旭海雄 西十両1・8勝7敗 西前頭16
再入幕 大青山 東十両2・8勝7敗 東前頭17
十両陥落 正代 西前頭11・3勝12敗 西十両3
十両陥落 若隆景 東前頭12・全休 西十両5
十両陥落 翔猿 東前頭14・4勝11敗 西十両2
十両陥落 千代翔馬 西前頭14・5勝10敗 東十両1
十両陥落 若ノ勝 東前頭16・全休 西十両10
十両陥落 湘南乃海 東前頭17・3勝12敗 東十両6

正代は11年ぶりの十両へ

今回の降格で特に注目されるのが、元大関の正代だ。

正代は秋場所で3勝12敗と負け越し、西前頭11枚目から西十両3枚目へ降下した。

2016年初場所の新入幕以降、64場所連続で幕内の地位を守ってきたが、今回その記録が途切れた。十両で相撲を取るのは2015年九州場所以来、実に11年ぶりとなる。

また、若隆景は秋場所を全休して西十両5枚目に降下。若ノ勝も全休によって西十両10枚目となった。

さらに、翔猿、千代翔馬、湘南乃海も十両に転落している。

この入れ替えで注目したいのは、単純な勝ち星だけでなく、幕内の枠をめぐる競争の厳しさだ。

新入幕力士には幕内定着という新たな目標があり、再入幕力士には上位での再挑戦がある。一方、十両へ下がった実績ある力士たちには、幕内復帰という明確な課題が待っている。

【初心者向け】大相撲の番付の見方と決まり方!東と西はどちらが上?

番付表を初めて見る人にとって、分かりにくいのが「東」「西」「前頭○枚目」という表記だ。

しかし、基本的なルールを知っておけば、今回の新番付も簡単に読み解ける。

大相撲の番付はどのように決まる?

日本相撲協会によると、力士の番付は本場所での成績に応じて昇降する仕組みだ。

番付編成会議は本場所終了後3日以内に開催され、横綱・大関・十両への昇進力士は直ちに発表される。それ以外の力士については、次の本場所前の番付発表日に公表される。

基本的な考え方は次のとおり。

- 勝ち越し:原則として番付上昇の材料になる。
- 負け越し:原則として番付下降の材料になる。
- 全休:出場成績がないため、番付下降につながる場合がある。
- 大きな勝ち越し:大幅な番付上昇につながることがある。

ただし、勝ち越しの数だけで昇進幅が機械的に決まるわけではない。前場所の地位、成績、他の力士との相対的な位置関係などを踏まえて番付が編成される。

そのため、同じ10勝5敗でも、十両上位の力士と幕内中位の力士では次の番付が異なることがある。

東と西では東が上位

番付で覚えておきたいのが、同じ地位・同じ枚数なら東が西より上位というルールだ。

例えば、今回の玉鷲と北の若を比較してみよう。

- 玉鷲:東前頭15枚目
- 北の若:西前頭15枚目

同じ前頭15枚目でも、東に位置する玉鷲のほうが上位として扱われる。

日本相撲協会の公式クイズでも、同じ番付なら東方力士のほうが上位と説明されている。

「前頭○枚目」は数字が小さいほど上位

前頭の数字にも注意したい。

東前頭1枚目は東前頭2枚目より上位であり、前頭10枚目より前頭5枚目のほうが上位になる。

今回の番付なら、朝乃山が東前頭1枚目、藤凌駕が西前頭1枚目に配置されている。

番付を見る際は、次の順番で確認すると分かりやすい。

1. 横綱・大関・関脇・小結などの地位を見る。
2. 前頭の場合は枚数を確認する。
3. 同じ地位・枚数なら東が上位と覚える。

なお、東西は単純に東チームと西チームに分かれて団体戦を行うという意味ではない。力士の番付上の位置を示す区分だ。

番付表は誰が書いている?

もう一つの豆知識が、番付表の作成方法だ。

日本相撲協会によると、番付の原本は現在も行司が手書きで作成している。

縦110センチ、横80センチの紙に書かれた原本は「元書き」と呼ばれ、縮小印刷されて一般向けの番付表になる。

つまり、番付表は単なるランキング一覧ではない。行司の伝統的な筆遣いによって作られる、相撲文化を象徴する資料でもある。

【11月8日初日】2026年九州場所で注目したい5つの見どころ

新番付が発表されたことで、九州場所の勢力図が明らかになった。

開催期間は2026年11月8日から22日までの15日間。会場は福岡国際センターだ。

初日までに押さえておきたいポイントは5つある。

1. 大の里は連覇と九州場所初優勝を狙う

秋場所で優勝した大の里は、東横綱として九州場所に登場する。

2場所連続優勝が実現すれば、年間の優勝争いでも大きな存在感を示すことになる。

九州場所では、横綱としての安定感に加え、序盤から優勝争いを主導できるかが注目点だ。

2. 豊昇龍は休場明けの土俵で復調を示せるか

豊昇龍は秋場所を全休した。

西横綱として番付に名を連ねるだけに、出場する場合は序盤から状態を見極めたいところだ。

横綱の地位を守ることと、実際に15日間を戦い抜くことは別の問題。大の里との優勝争いを考えるうえでも重要な存在となる。

3. 美ノ海は新小結としてどこまで勝ち星を伸ばせるか

今場所の新番付で最も歴史的な昇進を果たした美ノ海。

新小結は、上位力士との対戦機会が増える重要な地位でもある。

10勝5敗を挙げた秋場所の勢いを維持できるか。沖縄県初の三役力士として迎える場所だけに、地元からの期待も大きい。

4. 新入幕3人は幕内に定着できるか

出羽ノ龍、嵐富士、旭海雄にとって、九州場所は幕内での新たなスタートになる。

初めて幕内力士として15日間の土俵に立つことは、十両時代とは異なる経験になる。

特に前頭14~16枚目からのスタートは、幕内定着を目指すうえで重要な場所だ。

新入幕の3人がどのような相撲を見せるかは、若手力士の台頭を占う材料にもなる。

5. 玉鷲の42歳の土俵と再入幕組の復活劇

玉鷲は場所中の11月16日に42歳を迎える。

41歳11カ月で昭和以降最年長の再入幕を果たした力士が、幕内でどこまで戦えるかは大きな見どころだ。

北の若と大青山も幕内復帰を果たしており、再入幕組にはそれぞれの目標がある。

一度十両に下がった力士が、再び幕内で存在感を示せるか。新入幕力士とは違う経験と実績を持つ3人の戦いにも注目したい。

【大相撲新番付発表】に関するよくある質問(FAQ)

Q1:2026年九州場所の新番付はいつ発表されましたか?

A1:2026年10月26日(月)に日本相撲協会から発表されました。令和8年十一月場所の番付で、初日は11月8日、千秋楽は11月22日です。

Q2:2026年九州場所の新入幕力士は誰ですか?

A2:出羽ノ龍、嵐富士、旭海雄の3人です。出羽ノ龍は西前頭14枚目、嵐富士は東前頭16枚目、旭海雄は西前頭16枚目に配置されました。

Q3:2026年九州場所で再入幕した力士は誰ですか?

A3:玉鷲、北の若、大青山の3人です。特に玉鷲は41歳11カ月で再入幕し、昭和以降の最年長記録を更新しました。

まとめ:2026年九州場所は新世代とベテランの競演に注目

2026年10月26日に発表された大相撲九州場所の新番付は、三役の新しい顔ぶれと幕内・十両の大幅な入れ替えが特徴となった。

今回の番付で押さえておきたいポイントは次のとおり。

- 美ノ海が沖縄県出身初の三役となる新小結に昇進。
- 出羽ノ龍、嵐富士、旭海雄が新入幕。
- 玉鷲、北の若、大青山が再入幕。
- 玉鷲は41歳11カ月で昭和以降最年長の再入幕記録を更新。
- 正代、若隆景、翔猿ら6人が幕内から十両へ降下。
- 初日は11月8日、福岡国際センターで開催。

今回の番付を読み解くうえで大切なのは、単に力士の順位を確認するだけでなく、前場所の成績と昇進・降格の背景を合わせて見ることだ。

美ノ海の歴史的な新三役、若手3人の幕内デビュー、そして42歳を迎える玉鷲の再挑戦。それぞれ異なる物語が一つの番付に集まっている。

2026年九州場所は、横綱・大の里の連覇への挑戦とともに、新世代の台頭、ベテランの復活を楽しめる15日間となりそうだ。