【日体大コールとは?】意味・歌詞・「レッツゴー日体大」の正体
日体大コールとは、日本体育大学のアメリカンフットボール部で受け継がれてきた掛け声です。
動画で印象に残るのは、中心人物が大きな声で音頭を取り、周囲のメンバーが勢いよく反応する独特のリズム。最後に全員で声を合わせる構成になっています。
日体大コールの歌詞と掛け声
代表的なフレーズは次のとおりです。
レッツゴー、日体大! 日体大、日体大、日体大! ウーッ!
これは一般的な楽曲のように、決まったメロディーや長い歌詞を持つものではありません。リーダーの音頭と周囲の掛け声を組み合わせた、体育会系のチームコールです。
特徴は大きく3つあります。
- リズムの反復: 大学名を繰り返すことで、短時間でも強い印象を残す。
- 集団での一体感: 音頭を取る人と応える人が明確に分かれている。
- 最後の一斉発声: 全員の声が重なることで、チームの士気を高める。
「日体大コール」は正式名称なのか?

ここには意外な事実があります。
2023年のENCOUNTのインタビューで、イグエ・ケリー・祥一さんは、インターネット上で誰かが「日体大コール」と名付けたと説明しています。
本人が本来の呼び方として紹介したのは、「レッツゴー日体大」です。
つまり、「日体大コール」はネット上で定着した通称であり、大学が公式に制定した楽曲や応援歌という位置付けではありません。
【発祥・由来を徹底調査】日本体育大学アメフト部の伝統だった!
日体大コールのルーツは、日本体育大学アメリカンフットボール部の練習前にあります。
発案者として名前が挙がりやすいイグエさん自身も、インタビューで、この掛け声は自分たちの代が考案したものではなく、以前から部内で受け継がれていたと説明しています。
練習前のウォーミングアップが始まり
日刊SPA!の2020年10月22日のインタビューでは、イグエさんが日体大コールとの出会いを振り返っています。
大学2年生の春、アメリカンフットボール部のコーチから誘いを受けたことが、転部のきっかけでした。
それ以前、硬式野球部に所属していたイグエさんは、アメフト部のウォーミングアップを見た際に、この掛け声を耳にしています。
当時の印象について、本人は格好いいと感じたことを語っています。
このエピソードから分かるのは、日体大コールが単なる卒業式のパフォーマンスとして生まれたものではないということです。
本来の目的は、練習に入る前の選手たちの気持ちを一つにすることでした。
なぜ卒業式後にも披露されるようになったのか?
アメフト部では、卒業式が終わった後に卒業生が集まり、コールを披露する習慣がありました。
普段の練習で使っていた掛け声を、大学生活最後の記念行事でも披露する。そうした形で、部内の伝統として引き継がれていたのです。
イグエさんも、自分たちの代が新しく始めたわけではないと証言しています。
ただし、伝統がいつ始まったのか、最初に考案した人物が誰なのかについては、具体的な記録や公表された証言が確認できません。
したがって、イグエさんは動画を有名にした中心人物であり、コールそのものの創始者とは区別する必要があります。
大学公式ブログにも登場する日体大コール
興味深いのは、日本体育大学アメリカンフットボール部自身も、この掛け声を公式ブログで紹介していることです。
2022年8月10日付の夏合宿レポートには、練習前におなじみの日体大コールを行う様子が掲載されています。
選手たちの元気なコールを聞くと、その日も頑張ろうという気持ちになるという内容でした。
これは、インターネットで有名になった後も、少なくとも2022年時点でチームの練習文化として存在していたことを裏付ける資料です。
【2016年から2026年まで】日体大コールの拡散経緯と年表
日体大コールが有名になった経緯には、SNSの普及と動画プラットフォームの変化が深く関係しています。
特に重要なのは、撮影・投稿された時期と、広く拡散した時期が必ずしも同じではないという点です。
日体大コールの歴史を時系列で整理
| 時期 | 出来事 | 内容・確認できる事実 |
|---|---|---|
| 2016年 | 卒業式後の映像 | アメフト部卒業生によるコールを撮影。イグエさんがTwitterに投稿 |
| 2017年ごろ | 最初の大きな拡散 | Twitterで動画が広く共有され、メンディー兄貴が話題に |
| 2020年 | 再ブーム | TikTokなどで第三者による再投稿が広まり、再び注目 |
| 2022年 | CM起用 | LIFULL HOME'Sや日清食品の広告でパロディ化 |
| 2023年 | 本人への取材 | ENCOUNTが発案の背景や拡散当時の心境を報道 |
| 2023年度 | アメフト選手引退 | パナソニック インパルスでの競技生活を終了 |
| 2024年 | クリエイター活動 | 株式会社Wackerへの所属が発表される |
| 2026年 | SNS活動継続 | グルメ動画を中心に活動。YouTubeチャンネルも成長 |
2017年に広まった動画は、なぜ注目されたのか?
最初の動画は30秒にも満たない短い映像でした。
その中で、ひときわ目を引いたのが音頭を取るイグエさんの存在感です。
体格の大きな学生がカラフルな髪色とスーツ姿で登場し、全身を使って勢いよく掛け声を披露する。周囲のメンバーも息を合わせて応えるため、映像全体に独特の迫力が生まれていました。
動画の魅力は、単純に声が大きいことだけではありません。
- 一度聞くと覚えやすい反復型のフレーズ
- リーダーと周囲の掛け合いが分かりやすい
- 短い映像の中で盛り上がりが完結する
- 視聴者がまねしたくなる独特のテンポ
こうした要素が、SNSで共有されやすい動画の特徴と重なりました。
2020年にTikTokで再び拡散
最初の拡散後、イグエさんは自身が投稿した映像をSNSから削除したと、2023年のENCOUNTの取材で明かしています。
しかし、2020年ごろにTikTokが日本で広まると、第三者による再投稿をきっかけに動画が再び拡散しました。
本人にとっても予想外の再ブームだったようです。
家族から動画が出回っていることを知らされたり、職場の後輩から本人かどうか尋ねられたりするなど、インターネット上の人気が現実の生活にも影響し始めました。
ここで注目したいのは、最初の投稿者が削除しても、他人による再投稿や切り抜きによって動画が残り続けるというSNS特有の現象です。
日体大コールは、短い動画がインターネット上で独立したコンテンツとして広がっていく過程を象徴する事例になりました。
【メンディー兄貴とは誰?】イグエ・ケリー・祥一のプロフィールと経歴
メンディー兄貴のプロフィール
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 本名 | イグエ・ケリー・祥一 |
| 通称 | メンディー兄貴、メンディー兄貴/KELLY |
| 生年月日 | 1994年4月16日 |
| 出身地 | 東京都練馬区 |
| 出身大学 | 日本体育大学 |
| 大学時代の競技 | 硬式野球・アメリカンフットボール |
| 社会人競技歴 | パナソニック インパルス |
| SNS活動 | YouTube・TikTok・Instagramなど |
大学時代は野球部からアメフト部へ転部
イグエさんは小学校時代から野球を経験し、中学・高校でも軟式野球に取り組んでいました。
日本体育大学への進学後は硬式野球部に所属。しかし、大学の練習についていく難しさも感じていたと、日刊SPA!の取材で振り返っています。
その後、アメフト部のコーチから誘われたことをきっかけに転部しました。
最初からアメフト一筋だったわけではありません。競技を変えたことが、結果的にインターネット上で知られる存在になるきっかけにつながったのです。
2016年の卒業式で音頭を担当した理由
卒業式後のコールでは、通常はキャプテンが音頭を担当していたそうです。
しかし、イグエさんの代では、普段から声量と勢いを評価されていた本人が音頭を取ることになりました。
日刊SPA!のインタビューによれば、キャプテンから担当を譲ってもらったとのことです。
つまり、動画で見られる圧倒的な存在感は、偶然その場で生まれたものではありません。普段の部活動で培われた声の出し方や、チーム内での役割が映像にも表れていたと考えられます。
社会人ではパナソニック インパルスに所属
大学卒業後、イグエさんは社会人アメリカンフットボールチームのパナソニック インパルスに加入しました。
2020年の日刊SPA!の取材では、会社員として照明部門の営業企画に携わりながら、仕事後にアメフトの練習を続けていたことが紹介されています。
2023年のENCOUNTの取材でも、会社員と実業団選手、YouTuberという複数の活動を並行していたことが取り上げられました。
その後の大きな転換点は、2023年シーズンです。
パナソニック インパルスは2024年4月16日付の公式発表で、2023年度の引退選手を公表。その中にDL(ディフェンスライン)のイグエ・ケリー祥一さんが含まれています。
本人も7年間の在籍を振り返り、チームや家族、友人、ファンへの感謝を伝えています。
【飲み会コールとは違う?】日体大コールとの決定的な違い
日体大コールについて検索すると、「飲み会コール」「大学生の宴会芸」といったイメージを持つ人も少なくありません。
しかし、発案者であるイグエさんは、この認識を明確に否定しています。
2023年のENCOUNTのインタビューでは、元々はアメフト部のウォーミングアップで行っていた掛け声であり、練習前の緊張感の中で士気を高める目的があったと説明しました。
日体大コールと一般的な飲み会コールの比較
| 比較項目 | 日体大コール | 一般的な飲み会コール |
|---|---|---|
| 主な目的 | チームの士気向上 | 宴会の盛り上げ |
| 発祥・使用場面 | アメフト部の練習前 | 飲食店や宴会など |
| 中心となる要素 | 掛け声と集団の一体感 | 掛け声や飲食を伴う演出 |
| アルコール | 本来の目的とは無関係 | 飲酒を伴う場合がある |
| 伝承の背景 | 部活動内の伝統 | 友人・サークルなどの慣習 |
なぜ飲み会コールと誤解されるのか?
理由の一つは、動画の演出が宴会の掛け声にも似ていることです。
大きな声、独特のリズム、周囲の合いの手、最後の一斉発声。こうした構成は、飲み会で使われるコールと共通する部分があります。
さらに、動画だけを見ると、練習前のウォーミングアップという背景が分かりません。
そのため、視聴者が飲み会のノリに近いものとして受け取った可能性があります。
しかし、両者は本来の使用目的が異なります。
日体大コールは、飲酒を促したり、誰かに一気飲みをさせたりするために作られたものではありません。
スポーツの現場で仲間の士気を高めるための掛け声という点が、最も大きな違いです。
【CMにも進出】ホームズと日清食品が日体大コールを採用した理由
日体大コールの知名度をさらに押し上げたのが、2022年の企業広告への起用です。
SNSで生まれた個人の動画が、大手企業の広告クリエイティブに採用されたことは、インターネット文化と広告業界の接点を示す興味深い事例でした。
LIFULL HOME'Sの「もったいないコール」
2022年8月27日公開
2022年8月27日、LIFULLが運営する住宅情報サイト「LIFULL HOME'S」は、ウェブCM「もったいないコール ホームズ見ないで決めるなんて」篇を公開しました。
元ネタとなったのは、もちろん日体大コールです。
「日体大」というフレーズを「もったいない」に置き換え、住まい探しでホームズを使わないことのもったいなさを訴求する広告に仕上げています。
特筆すべきは、元動画の音頭を取っていたメンディー兄貴本人が出演していることです。
さらに、卒業式の映像に登場していたメンバーの一部も撮影に参加しました。
広告制作を担当したkakeruのクリエイティブディレクター明円卓氏は、元ネタを単純に再現するだけでなく、どうアレンジするかが重要だったと説明しています。
日清食品の「合体だいコール」
2022年・カップヌードル スーパー合体シリーズ
もう一つの注目事例が、日清食品のカップヌードル「スーパー合体」シリーズです。
こちらでは「日体大」の部分を「合体だい」に置き換えた掛け声が登場します。
カップヌードルの異なる商品を組み合わせる「スーパー合体」という企画に合わせて、日体大コールのリズムと勢いを広告に取り入れたものです。
広告事例を紹介するマーケティング関連媒体でも、「合体だいコール」が日体大コールを元ネタにしたパロディとして紹介されています。
なぜ企業広告にまで採用されたのか?
ここには広告制作の観点から見ても面白い仕組みがあります。
日体大コールには、次のような特徴があります。
1. 音の記憶性が高い: 短いフレーズを反復するため、一度聞くと耳に残りやすい。
2. 言葉を置き換えやすい: 「日体大」の部分を別の言葉に変えても、元のリズムを維持できる。
3. 映像だけで伝わる: 掛け声と表情、周囲の反応によって、複雑な説明なしでも内容を理解できる。
4. 元ネタを知る人が反応する: 既存のネットミームを広告に取り入れることで、視聴者の認知を活用できる。
ホームズでは「もったいない」、日清食品では「合体だい」。
どちらも、元の掛け声が持つリズムを維持しながら、広告したい商品やサービスのメッセージへと変換しています。
これは、SNSで広まった文化が企業のマーケティングに活用された代表的なケースといえます。
【2026年最新】日体大コールとメンディー兄貴の現在
2026年11月現在、日体大コールは単なる懐かしいネット動画にとどまりません。
発案者として知られるイグエさんは競技生活に区切りをつけ、SNSクリエイターとして新たな活動を続けています。
メンディー兄貴は現在、グルメ系クリエイターとして活動
2024年8月22日、株式会社Wackerは、メンディー兄貴/KELLYさんとの所属契約を発表しました。
同社の発表では、以前の日体大コール動画をきっかけにインフルエンサーとして活動するようになり、その後は豪快な食べっぷりを見せるグルメ系TikTokerとして注目を集めていると紹介されています。
2024年8月21日時点の公表数値は次のとおりです。
| SNS | フォロワー数 |
|---|---|
| TikTok | 約63.4万人 |
| YouTube | 約6.3万人 |
| 約10.5万人 | |
| 合計 | 80万人超 |
かつては30秒にも満たないアメフト部の卒業記念動画で知られた人物が、現在ではグルメ動画を中心に活動するクリエイターへと活動領域を広げています。
2026年のYouTubeチャンネルの状況
2026年8月16日更新のデジタルクリエイターズの集計では、Kelly /メンディー兄貴のYouTubeチャンネルについて、次の数値が掲載されています。
YouTubeチャンネルの実績13.1万人
約1.1億回
集計元:デジタルクリエイターズ。プラットフォームの公式アナリティクスではなく、外部集計による数値です。
2026年8月にも新しい動画の公開が確認されています。
2024年に公表されたSNS全体のフォロワー数と、2026年のYouTube単独の登録者数は、集計対象が異なるため単純比較はできません。
ただし、少なくとも2026年夏まで動画投稿が続いていることから、日体大コールで知られた人物が、その後もデジタル上で活動を継続していることが分かります。
2026年現在もアメフト選手なのか?
ここは誤解されやすいポイントです。
2020年や2023年のインタビューでは、イグエさんはパナソニック インパルスの選手として紹介されていました。
しかし、パナソニック インパルスの2024年4月の公式発表には、イグエ・ケリー祥一さんが2023年シーズンをもって引退した選手として掲載されています。
したがって、2026年現在も現役のパナソニック インパルス所属選手であるという認識は正確ではありません。
また、日本体育大学アメフト部については、2022年の公式ブログで練習前の日体大コールが確認できます。
一方、2026年の最新の実施状況や、卒業式後の行事が現在も同じ形で続いているかについては、公開資料だけでは判断できません。
このように、動画の人気、本人の現在の活動、大学の部活動における伝統は、それぞれ分けて理解する必要があります。
【よくある質問】日体大コールに関するFAQ
Q1:日体大コールの正式名称は何ですか?
A1:本人のイグエ・ケリー・祥一さんによると、本来の呼び方は「レッツゴー日体大」です。「日体大コール」はインターネット上で広まった通称です。
Q2:日体大コールを最初に考案したのはメンディー兄貴ですか?
A2:いいえ。イグエさん自身が、自分たちの代から始めたものではなく、アメフト部で代々受け継がれていたと説明しています。最初の考案者や正確な発祥年は公表されていません。
Q3:日体大コールは飲み会で使う掛け声ですか?
A3:本来は違います。日本体育大学アメフト部の練習前に士気を高めるための掛け声です。本人も飲み会コールではないと明言しています。
Q4:メンディー兄貴は2026年現在もアメフトを続けていますか?
A4:パナソニック インパルスについては2023年シーズンで引退しています。2026年はグルメ系SNSクリエイターとしての活動が確認できます。
Q5:日体大コールが使われたCMは何ですか?
A5:代表的なのは、2022年公開のLIFULL HOME'S「もったいないコール」と、日清食品のカップヌードル「スーパー合体」シリーズの「合体だいコール」です。
まとめ:日体大コールの本質はスポーツの伝統とSNS文化の融合
日体大コールは、単なる面白動画として生まれたものではありません。
その出発点は、日本体育大学アメリカンフットボール部の練習前に行われていた士気高揚のための掛け声でした。
卒業式後に披露された姿が2016年ごろに撮影・投稿され、2017年ごろにSNSで拡散。2020年にはTikTokを通じて再ブームとなり、2022年にはLIFULL HOME'Sや日清食品のウェブCMにも採用されました。
中心人物のイグエ・ケリー・祥一さんも、社会人アメフト選手からグルメ系クリエイターへと活動の幅を広げています。
【プロの結論】日体大コールから分かる3つのこと
1. 発祥とネット上の呼び名は区別する
「日体大コール」はネットで定着した名称です。本来の目的は、アメフト部の練習前にチームの士気を高めることでした。
2. 動画の人気は本人の活動にもつながった
何気なく投稿した卒業記念映像が、本人の知名度を高め、企業広告やクリエイター活動につながりました。短い動画が長期的な認知を生む好例です。
3. 2026年は動画の懐かしさだけでなく、その後の活動にも注目
パナソニック インパルスでの競技生活は2023年に終了しています。一方、2026年もグルメ動画を中心としたSNS活動が続いており、メンディー兄貴という名前は新しい形で認知されています。
日体大コールが長く記憶される理由は、派手な見た目や大きな声だけではありません。仲間と一緒に声を出し、気持ちを高めるというスポーツの原点が、短い映像の中に凝縮されているからです。
大学の部活動からSNSへ、そして大手企業のCMへ。「レッツゴー日体大」は、スポーツの伝統がインターネットを通じて社会に広がった、印象的な事例として2026年も語り継がれています。