【竹丸和幸の開幕戦成績】阪神相手に6回1失点、球団史上初の新人開幕勝利
2026年3月27日、東京ドームで行われた巨人対阪神の開幕戦。
注目を集めたのは、プロ初登板で開幕投手を務める竹丸和幸の投球だった。相手は前年のセ・リーグ王者。しかも、巨人が前年に大きく負け越した阪神である。
しかし、竹丸は大舞台でも落ち着きを失わなかった。
竹丸和幸の開幕戦・投球成績
2026年3月27日・開幕戦巨人 3-1 阪神

東京ドーム・セントラルリーグ開幕戦
6

投球回3
被安打1
失点5
奪三振2
与四球79
投球数
最速球速
150km/h
勝敗
1勝0敗
スポーツナビの試合記録とスポニチの試合詳報によると、竹丸は6回を投げて79球。3安打、1失点、5奪三振という内容だった。
初回は直球主体、徐々に変化球を織り交ぜる投球
竹丸は初回、阪神打線に対して直球を中心に勝負した。
2死から森下翔太に初安打を許したものの、4番の佐藤輝明を左飛に打ち取り、無失点で切り抜けた。
初回に投じた12球のうち、11球が直球だったという点も特徴的だ。
2回以降はスライダーやチェンジアップを交え、打者のタイミングを外す投球に切り替えた。
特に見事だったのは4回のピンチだ。
先頭の中野拓夢に四球を与え、森下にも安打を浴びて無死一、三塁。阪神の主軸に一気に攻め込まれた。
ここで竹丸は佐藤輝明をチェンジアップで空振り三振に仕留める。続く大山悠輔の犠牲フライで1点は失ったが、追加点を許さなかった。
5回以降は阪神打線に安打を許さず、6回を投げ切った。
巨人打線も新人の初勝利を援護
竹丸を支えたのが、打線の効果的な得点だった。
1回裏にはトレイ・キャベッジが先頭打者本塁打を放ち、巨人が先制。その後も併殺打の間に追加点を挙げ、2対0とリードした。
4回裏には新外国人ボビー・ダルベックが来日初本塁打となるソロアーチを放ち、3対1に。
この追加点が竹丸にとって大きな援護となった。
巨人は3対1で阪神を下し、田中瑛斗がプロ初セーブを記録。竹丸はプロ初登板、初先発、初勝利を同時に達成した。
捕手・岸田行倫への感謝も話題に
試合後のヒーローインタビューで、竹丸は投球を振り返り、捕手の岸田行倫への感謝を口にした。
岸田の配球やリードを信頼して投げたことが、好投につながったという趣旨のコメントだった。
また、4回のピンチでは周囲から「1点はしょうがない」と声をかけられ、最少失点で切り抜けられたと振り返っている。
開幕投手という大役を任された新人が、捕手やベンチとの連携を生かして結果を残したことも、この試合の見どころだった。
スポニチや日刊スポーツの試合後の報道では、竹丸のプロ初勝利とともに、球団64年ぶりの新人開幕投手という記録が大きく取り上げられた。
【巨人の歴代開幕投手一覧】城之内邦雄から菅野智之、戸郷翔征、竹丸和幸へ
巨人の開幕投手には、球団の歴史を代表する投手が名を連ねている。
1950年の2リーグ制以降、藤本英雄、別所毅彦、堀内恒夫、江川卓、斎藤雅樹、上原浩治、菅野智之など、時代ごとのエースが開幕マウンドを任されてきた。
2026年の竹丸の抜てきを理解するには、この歴代開幕投手の流れを知っておきたい。
1950年から2026年までの歴代開幕投手
以下は2リーグ制以降の巨人の歴代開幕投手を年代順に整理したものだ。
- 1950年代: 1950年・藤本英雄、1951年・別所毅彦、1952年・藤本英雄、1953年・別所毅彦、1954年・大友工、1955年・別所毅彦、1956年・別所毅彦、1957年・大友工、1958年・藤田元司、1959年・伊藤芳明。
- 1960年代: 1960年・伊藤芳明、1961年・中村稔、1962年・城之内邦雄、1963年・伊藤芳明、1964年・高橋明、1965年・金田正一、1966年・金田正一、1967年・城之内邦雄、1968年・金田正一、1969年・金田正一。
- 1970年代: 1970年・高橋一三、1971年・渡辺秀武、1972年・堀内恒夫、1973年・堀内恒夫、1974年・高橋一三、1975年~1978年・堀内恒夫、1979年・新浦寿夫。
- 1980年代: 1980年・江川卓、1981年・西本聖、1982年・江川卓、1983年・西本聖、1984年・江川卓、1985年・西本聖、1986年・江川卓、1987年・西本聖、1988年・桑田真澄、1989年・桑田真澄。
- 1990年代: 1990年・斎藤雅樹、1991年・槙原寛己、1992年・槙原寛己、1993年~1997年・斎藤雅樹、1998年・桑田真澄、1999年・B・ガルベス。
- 2000年代: 2000年~2006年・上原浩治、2007年・内海哲也、2008年・高橋尚成、2009年・S・グライシンガー。
- 2010年代: 2010年・内海哲也、2011年・東野峻、2012年・内海哲也、2013年・宮國椋丞、2014年~2016年・菅野智之、2017年・M・マイコラス、2018年~2019年・菅野智之。
- 2020年代: 2020年~2022年・菅野智之、2023年・T・ビーディ、2024年~2025年・戸郷翔征、2026年・竹丸和幸。
この一覧からも分かるように、巨人の開幕投手は長年、実績のある主力投手が中心だった。
特に上原浩治は2000年から2006年まで7年連続で開幕投手を務め、菅野智之も2018年から2022年まで5年連続で大役を担っている。
出典となるSPAIAの歴代開幕投手資料と、球団の試合記録をまとめたデータベースでも、こうした変遷を確認できる。
1962年の城之内邦雄とはどんな投手だったのか
1962年・巨人の新人開幕投手
愛称は「エースのジョー」。社会人野球の日本麦酒から入団し、1962年に新人で開幕マウンドを任された。
城之内が巨人の新人開幕投手を務めたのは、1962年4月7日の阪神戦だった。
この試合は後楽園球場で開催され、阪神の先発は小山正明。城之内は5回2失点で降板し、巨人は1対2で敗れた。
しかし、その年の城之内は新人ながら24勝を挙げ、新人王を獲得。後に通算141勝を積み上げる投手へと成長した。
開幕戦の勝敗だけでは、その投手の将来を測れないことを示す好例でもある。
2026年の竹丸と1962年の城之内には、社会人野球を経て巨人に入団し、新人で開幕投手を任されたという共通点がある。
一方、結果は対照的だった。
城之内は開幕戦で敗れたが、竹丸は64年後の同じ阪神戦で勝利。球団の新人開幕投手として初めて開幕戦の勝利投手になった。
なお、巨人の新人開幕投手は2リーグ制以降で3人目だ。1959年の伊藤芳明、1962年の城之内邦雄に続く記録であり、単純に「竹丸が巨人史上初の新人開幕投手」という意味ではない。
竹丸和幸は開幕戦だけで終わらなかった
2026年シーズン終了時の日本野球機構(NPB)の公式個人成績を見ると、竹丸は開幕戦後も先発投手として登板を重ねている。
竹丸和幸・2026年シーズン最終成績11勝9敗
登板
22試合
防御率
3.27
投球回
126回2/3
奪三振
142
開幕戦での好投が一時的な話題に終わらず、シーズンを通じて11勝を記録したことは評価できる。
特に注目したいのは、126回2/3を投げて142奪三振を記録した点だ。新人投手として先発ローテーションを支えるだけでなく、三振を奪える投手としての能力も示した。
ただし、防御率3.27、9敗という数字からも分かるように、シーズンを通じて課題がなかったわけではない。開幕戦のインパクトと年間成績は分けて評価する必要がある。
竹丸の2026年は、歴史的な開幕戦と、その後の先発投手としての成長を合わせて振り返るべきシーズンだった。
【巨人開幕投手に関するよくある質問(FAQ)】
Q1:2026年の巨人開幕投手は誰ですか?
A1:2026年の巨人開幕投手は、2025年ドラフト1位で入団した左腕・竹丸和幸です。3月27日の阪神戦で先発し、6回3安打1失点、5奪三振でプロ初勝利を挙げました。
Q2:なぜ山崎伊織ではなく竹丸和幸が開幕投手になったのですか?
A2:当初は山崎伊織が最有力候補でしたが、2026年3月15日に右肩のコンディション不良で3軍故障班に合流しました。そのため阿部慎之助監督が竹丸を指名しました。竹丸は開幕前の実戦5試合で13イニング連続無失点と結果を残していました。
Q3:新人が巨人の開幕投手になるのは何年ぶりですか?
A3:1962年の城之内邦雄以来、64年ぶりです。2リーグ制以降では1959年の伊藤芳明、1962年の城之内に続く3人目となります。
Q4:竹丸和幸は開幕戦で勝利投手になりましたか?
A4:はい。巨人が阪神に3対1で勝利し、竹丸はプロ初登板・初先発・初勝利を達成しました。巨人の新人が開幕戦で勝利投手になるのは、2リーグ制以降で球団初の記録です。
Q5:2026年の巨人対阪神の開幕戦はいつ開催されましたか?
A5:2026年3月27日、東京ドームで開催されました。巨人が3対1で阪神を下し、竹丸和幸が勝利投手となりました。
Q6:竹丸和幸の2026年シーズン成績はどうでしたか?
A6:NPBの2026年シーズン最終記録では、22試合に登板して11勝9敗、防御率3.27、142奪三振を記録しています。
まとめ:2026年の巨人開幕投手・竹丸和幸が残した歴史的な意味
2026年の巨人開幕投手をめぐる一連の出来事は、山崎伊織の右肩コンディション不良による離脱から始まった。
しかし、竹丸和幸の抜てきは単なる緊急措置ではない。開幕前の実戦で13イニング連続無失点という結果を残し、阿部慎之助監督が掲げる若手積極起用の方針にも合致していた。
そして3月27日の阪神戦で6回1失点、プロ初勝利を達成。1962年の城之内邦雄以来64年ぶりの新人開幕投手という記録に加え、巨人の新人として初めて開幕戦の勝利投手になる快挙を成し遂げた。
さらにシーズン終了時には11勝を記録。開幕戦の話題性だけでなく、先発投手としての実績も残した。
【プロの結論】開幕投手の評価は指名理由とシーズン成績の両方で見る
巨人の開幕投手を評価するとき、注目すべき判断基準は3つある。
- 指名の背景: エースの離脱だけでなく、候補投手自身が開幕を任せられる状態だったか。
- 開幕戦の内容: 勝敗だけでなく、投球回、被安打、失点、奪三振、ピンチへの対応を確認する。
- 年間を通じた実績: 開幕戦の好投が、その後のローテーション定着や勝利数につながったかを見る。
竹丸の2026年は、この3つを考えるうえで象徴的な事例となった。
一方、山崎伊織のような実績ある投手にとっては、開幕戦への出場以上に、コンディションを整えてシーズンを戦い抜くことが大切になる。
巨人の歴代開幕投手には、エースとして長年チームを支えた投手もいれば、新人時代に大役を任された城之内のような選手もいる。
2026年の竹丸和幸は、その歴史に新しい記録を刻んだ投手だ。今後の巨人を担う先発陣の世代交代を考えるうえでも、記憶に残る開幕戦となった。
主な参照資料:日本野球機構(NPB)公式個人成績・試合記録、スポーツナビ、スポニチアネックス、日刊スポーツ、デイリースポーツ、SPAIA、鷺宮製作所公式発表。