カーリングの石は何キロ?素材・曲がる仕組み・価格を2026年最新規則で徹底解説
カーリングの試合で選手が氷上に滑らせる、ハンドル付きの大きな石。見た目はシンプルですが、その内部には天然の花崗岩の選定技術や、摩擦を制御するための精密な構造が詰まっています。カーリングの石の重さは国際競技規則で17.24〜19.96kgと定められており、一般的な石のように一種類の花崗岩だけで作られているわけでもありません。
2026年11月現在、World Curling(世界カーリング連盟)の2026年版公式規則では、ストーンの重量やサイズが明確に規定されています。さらに、ミラノ・コルティナ2026冬季オリンピックでは、スコットランドのアルサクレイグ島産の花崗岩を使った132個の新しいストーンが採用され、ハンドル部分にはホグライン違反を検知する電子技術も導入されました。重さ、素材、底面のカップ構造、曲がる理由、価格まで、観戦がもっと面白くなる知識を整理します。
📌 【この記事の重要ポイントまとめ】
- 重さ:公式規則はハンドルとボルトを含めて17.24〜19.96kg。約20kg近い重量がある。
- 素材:競技用の代表的なストーンには、スコットランドのアルサクレイグ島産の2種類の花崗岩が使われる。
- 構造:底面は中央がくぼんだ形状で、氷と接触するのは外周のランニングエッジ。
- 曲がる理由:回転、接触面の摩擦差、氷上のペブルなどが関係し、物理学的にも研究が続いている。
- 価格:新品16個セットは海外販売例で約8,500〜21,000米ドル。素材や製造、輸送条件によって異なる。
- 2026年の注目点:ミラノ・コルティナ大会では電子式ハンドルによるホグライン判定システムがオリンピックで初めて採用された。
【まず知りたい基本情報】カーリングの石は何キロ?2026年の公式規格を解説
カーリングストーンの重さは、観戦初心者が最初に驚くポイントです。選手が片手で押し出しているため軽く見えることがありますが、実際には約20kgに近い重量があります。
公式規則で定められた重さは17.24〜19.96kg

World Curlingが公開している2026年版「The Rules of Curling」では、ストーンの重量について、ハンドルとボルトを含めて最低17.24kg、最高19.96kgと規定しています。
ポンドに換算すると38〜44ポンドです。つまり、競技用のカーリングストーンは、個体によって多少の重量差が認められているものの、規定範囲を超えることはできません。
ここで注意したいのは、19.96kgがすべてのストーンに共通する固定重量ではなく、あくまで上限だという点です。約19kgという説明を見かけることがありますが、競技規則上は17.24〜19.96kgの範囲で管理されています。
カーリングストーンのサイズ・直径はどれくらい?

サイズについても、World Curlingの公式規則には具体的な基準があります。
- 形状:円形
- 最大円周:914mm(36インチ)
- 最低高さ:114mm(4.5インチ)
- 重量:17.24〜19.96kg
直径については、規則に最大円周が定められています。円周914mmを円の直径に換算すると約291mmです。ただし、約291mmは円周から計算した参考値であり、規則に独立した直径の上限として記載されている数値ではありません。
また、ストーンの重量にはハンドルとボルトも含まれます。石の本体だけを量った重量と、競技規則上の重量を混同しないことが大切です。
なぜ約20kgもの重さが必要なのか
重さは単に石を安定させるためだけのものではありません。カーリングでは、ストーンを一定の速度と回転で送り出し、狙った位置で止めたり、相手のストーンに当てたりする必要があります。
重量があることで、石は氷上を進みながら運動量を保ちます。一方、投げる力や回転、氷の状態によって停止位置は変化します。
選手は約20kgのストーンを毎回同じ感覚で送り出すため、投球速度やリリース時の回転、氷の状態を細かく読み取っています。カーリングが単純な力比べではなく、繊細な技術と戦略を必要とする理由の一つです。
【素材の秘密】カーリングの石は花崗岩!アルサクレイグ島が特別な産地である理由
カーリングの石の素材は、基本的に天然の花崗岩です。ただし、一般的な建築用の花崗岩をそのまま加工すれば競技用ストーンになるわけではありません。
求められるのは、衝撃への強さ、耐水性、摩耗への耐性、そして氷上で安定して動くための表面特性です。これらの条件を満たす素材として、スコットランド沖のアルサクレイグ島の花崗岩が長く使われてきました。
アルサクレイグ島とは?約6000万年前に形成された火山島
アルサクレイグ島(Ailsa Craig)は、スコットランド西岸のクライド湾に浮かぶ無人島です。スコットランド本土の海岸から約16km離れた位置にあり、約6000万年前の火山活動によって形成されました。
この島の岩石は、一般的な花崗岩とは異なる特徴的な鉱物組成と組織を持つ微花崗岩です。細かく均質な結晶構造や優れた耐久性が、カーリングストーンの素材として評価されています。
スコットランドの地質学関連資料によれば、19世紀半ばから同島はカーリングストーンの主要な原料産地となってきました。大規模な採石や発破作業は1970年代初頭までに終了していますが、現在も自然に崩落した岩石などが必要に応じて採取されています。
実は2種類の花崗岩を組み合わせている
カーリングストーンの素材で特に重要なのが、次の2種類です。
1. Ailsa Craig Common Green Granite(コモングリーン花崗岩)
こちらはストーン本体の大部分に使われる素材です。衝撃に強く、ストーン同士が接触したときに欠けたり割れたりしにくい性質があります。
2. Ailsa Craig Blue Hone Granite(ブルーホーン花崗岩)
こちらは主に底面のランニングエッジに使われます。優れた耐水性と耐摩耗性を持ち、氷との接触部分に適した素材として選ばれています。
製造メーカーのKays Scotlandは、異なる特性を持つ2種類の花崗岩を組み合わせることで、耐衝撃性と氷上での性能を両立させています。ブルーホーンを本体全体に使用するのではなく、必要な部分に配置することが重要なのです。
2026年オリンピックでも採用された伝統的な製造技術
World Curlingが2026年2月17日に公開したミラノ・コルティナ大会の公式紹介記事によると、オリンピックとパラリンピック向けに合計132個の新しいカーリングストーンがKays Scotlandによって製造・納入されました。
同社は1851年創業の製造業者で、170年以上にわたりカーリングストーンを作り続けています。アルサクレイグ島の花崗岩を採取する独占的なライセンスを持ち、必要に応じて数年おきに島へ採取に向かいます。
注目したいのは、現在の採取方法です。かつては発破を用いることもありましたが、近年は自然に崩落した岩石を活用できるため、ダイナマイトを使う必要がなくなっています。
最新の競技用品でありながら、素材の確保から加工まで熟練職人の技術に支えられている点は、カーリングストーンならではの特徴です。
【底面の構造を解剖】ランニングエッジとカップ構造が滑りを生み出す
カーリングの石が滑る秘密は、花崗岩の種類だけではありません。実は、石を裏返して見ると、底面に大きなくぼみがあります。
この構造を理解すると、約20kgの石がなぜ氷の上を長い距離にわたって滑走できるのかが分かります。
底面は平らではない!中央部分がくぼんだカップ構造
カーリングストーンの底面は、全面が氷に接触する平らな形状ではありません。中央部分が内側にくぼんだ凹面構造になっており、外周部分に接触面が集中しています。
この外周の接触部分がランニングエッジ、またはランニングバンドと呼ばれる部分です。
ストーンの重量が底面全体に分散するのではなく、外周の比較的狭い部分に集中することで、氷との接触状態が調整されています。
仮に底面全体が平らであれば、氷との接触面積が大きくなり、滑走性能や摩擦の特性が変化します。中央部分をくぼませる設計は、ストーンの運動性能を左右する重要な工夫です。
ランニングエッジの仕組みと役割
ランニングエッジは、ストーンが実際に氷と接触する部分です。Kays Scotlandの製造技術では、耐水性に優れたブルーホーン花崗岩を本体に組み込む「Ailsert」という技術が採用されています。
メーカーの説明によると、片側にシングルまたはダブルのインサートを配置する構造があり、使用条件に応じたストーンの性能を実現しています。
この部分は単なる装飾ではありません。接触面の幅や表面の状態、加工精度が変われば、氷上での摩擦や軌道にも影響します。
カーリングストーンの基本スペック・構造比較表
| 項目 | 規格・仕様 | 役割・特徴 |
|---|---|---|
| 重量 | 17.24〜19.96kg | ハンドルとボルトを含む公式規定 |
| 最大円周 | 914mm | ストーンの大きさを制限 |
| 最低高さ | 114mm | 公式規則で定められた高さ |
| 直径の参考値 | 最大約291mm | 最大円周から換算した値 |
| 本体素材 | Common Green Granite | 衝撃への耐久性を確保 |
| ランニングエッジ | Blue Hone Granite | 耐水性・耐摩耗性を重視 |
| 底面構造 | 中央がくぼんだ凹面形状 | 外周部分を主な接触面とする |
| ハンドル | 色分けされた取っ手 | 投球時の保持と回転操作に使用 |
| チームの使用数 | 1チーム8個 | 4人制の通常競技で使用 |
このように、カーリングストーンは単なる円形の石ではなく、素材の組み合わせと底面の加工によって性能が決まる精密な競技用品です。
【なぜ滑る?】ペブルと氷上の摩擦を利用したカーリングの仕組み
カーリングの試合を観戦すると、選手が投げた石の前方を別の選手がブラシで激しくこすっています。あの動作はスウィーピングと呼ばれます。
氷をわざわざブラシでこする理由は、ストーンが進むときの摩擦を調整するためです。
氷の表面に作られる小さな突起「ペブル」とは?
カーリング競技の氷は、一般的なスケートリンクのように完全に平らな状態ではありません。
試合前に氷の表面へ小さな水滴を散布し、それを凍らせることで、無数の細かな突起を作ります。この作業がペブリングであり、形成された突起がペブルです。
World Curlingの2026年版公式規則の用語集でも、ペブルは試合開始前に氷へ散布する水滴であり、凍結することでストーンと氷の間の摩擦を減らすものと説明されています。
ペブルがあることで、ストーンは氷の平面全体に接触するのではなく、細かな突起を介して滑走します。
滑る仕組みは摩擦をゼロにすることではない
カーリングストーンが滑る理由を「氷がツルツルだから」と説明するだけでは不十分です。
実際には、花崗岩の底面にあるランニングエッジ、氷上のペブル、ストーンの回転、接触部分の温度や摩擦状態などが複雑に関係しています。
氷との摩擦が完全になくなるわけではありません。摩擦が適切に調整されることで、ストーンは一定の距離を進みながら、選手が狙う位置へ到達します。
スウィーピングの効果は?石の進む距離と方向を調整する
スウィーピングには、主に2つの役割があります。
1つ目は、ストーンの進む距離を伸ばすこと。
ブラシで氷の表面をこすると、摩擦による発熱や表面状態の変化によって、ストーンが通過する部分の摩擦が一時的に小さくなります。その結果、ストーンの速度が落ちにくくなり、より遠くまで進みやすくなります。
2つ目は、ストーンの曲がり方を調整すること。
スウィーピングは単に距離を伸ばすだけの作業ではありません。回転方向やブラシをかける位置などによって、ストーンの曲がり方を抑えたり、軌道を調整したりすることにもつながります。
2009年に発表されたスポーツ科学のレビュー論文でも、スウィーピングによる摩擦の変化と、ストーンの回転方向に応じた掃く位置の重要性が整理されています。
なお、2026年版のWorld Curling規則では、スウィーピングは任意の方向で行うことができ、ストーンの全幅を掃く必要はありません。ただし、移動中のストーンの前方でブラシヘッドを持ち上げたり、ゴミを置いたりすることは禁止されています。
選手がストーンのすぐ前を素早く掃くのは、氷の状態がすぐに元へ戻るためです。タイミングとブラシ操作がショットの成否を左右します。
【曲がる理由を科学的に解説】カーリングストーンはなぜ回転すると方向が変わるのか
カーリングの最大の見どころの一つが、まっすぐ進んでいた石が徐々に左右へ曲がる現象です。この動きは「カール」と呼ばれ、競技名の由来にもなっています。
一般的には、時計回りに回転するストーンは右方向、反時計回りに回転するストーンは左方向へカールします。しかし、回転している物体がなぜその方向へ曲がるのかは、長年にわたり物理学者が研究してきたテーマです。
ストーンが曲がる原因は左右の摩擦の違い
カーリングストーンのカール現象には、底面のランニングエッジとペブルの間で生じる摩擦の非対称性が関係すると考えられています。
ストーンが回転しながら前進すると、左右の接触部分では氷に対する相対的な動きが異なります。これによって摩擦の状態に左右差が生じ、横方向の力や回転運動の変化につながります。
2022年9月に学術誌「Scientific Reports」で公開された村田次郎氏の研究では、ストーンの動きを精密に計測し、摩擦係数の速度依存性によって左右非対称な摩擦が生じることが観測されました。
研究では、氷とストーンの接触が連続的な面ではなく、ペブルなどによる離散的な接触点を持つことも重要視されています。遅い側の摩擦点を支点とするような運動が、カールの主要な原因になり得るという説明です。
2025年の研究でも注目されたピボット・スライドモデル
カール現象を説明する研究は2025年にも続いています。
「Canadian Journal of Physics」に2025年6月に掲載された研究では、ランニングエッジの微細な凹凸と氷上のペブルとの相互作用に注目したピボット・スライドモデルが提案されました。
このモデルでは、ストーン底面の微細な突起がペブルに接触し、ある接触点を軸に回転するような動きと滑走を繰り返すことで、横方向の変位が生まれると説明しています。
重要なのは、カール現象には複数の物理モデルが存在し、すべての条件を説明する単一の理論が確立したわけではないということです。2022年の精密計測研究や2025年のモデル研究は、その理解を深めるための重要な成果です。
よくある誤解!石が曲がるのは遠心力だけではない
ストーンが回転しているから、遠心力で外側に曲がると考える人もいます。しかし、カーリングのカール現象を単純な遠心力だけで説明することはできません。
実際には、ストーンの回転方向、ランニングエッジの表面状態、ペブルとの接触、摩擦係数の変化などを総合的に考える必要があります。
また、選手が投球時に与える回転だけでなく、その後のスウィーピングによっても軌道が変化します。カーリングの面白さは、投球後もチーム全員でストーンの進行をコントロールできる点にあります。
【値段はいくら?】カーリングストーンの価格相場と2026年最新の特徴
競技用ストーンを購入する場合、気になるのが価格です。天然花崗岩を加工し、底面を精密に仕上げる必要があるため、一般的なスポーツ用品と比べても高価な製品です。
カーリングストーンの値段・価格の目安
2026年10月26日更新の海外販売業者Poke Oracleの価格ガイドでは、16個セットについて次の価格例が紹介されています。
- 新品16個セット:約12,995米ドル
- 新品の他社製セット:約8,500〜21,000米ドル
- 中古16個セット:約5,200〜7,800米ドル
同社の新品セットは、1個当たり約812米ドルです。表示価格には米国内の輸送費と関税が含まれるとされています。
ただし、これらは海外販売業者が掲載した価格例であり、日本国内の統一的な市場価格ではありません。為替、輸送費、輸入関税、購入先、製品仕様によって最終的な金額は変わります。
また、Kays Scotlandの公式販売案内では、新品や整備済みストーンについて、クラブや施設の要望に応じて相談する方式が案内されています。すべての製品に共通する固定価格が公開されているわけではありません。
新品と中古品はどちらを選ぶべき?
カーリングストーンを購入する際は、価格だけでなく使用目的を明確にする必要があります。
新品がおすすめのケース
- 新しいカーリング施設を開設する場合
- 競技大会や本格的なクラブ活動で使用する場合
- 16個セット全体の状態や性能を統一したい場合
- 長期間の使用を想定している場合
中古品・整備済み品が候補になるケース
- 施設の初期費用を抑えたい場合
- 練習用のストーンを追加したい場合
- メーカーによる点検や整備内容を確認できる場合
中古品の場合は、ランニングエッジの摩耗や欠け、石本体のひび、ハンドルの固定状態などを確認する必要があります。見た目がきれいでも、底面の接触状態が悪ければ競技性能に影響する可能性があります。
購入時に確認したい5つのポイント
価格を比較するときは、次の項目を確認すると判断しやすくなります。
① 公式規格への適合:重量やサイズがWorld Curlingの規定に適合しているか。
② 花崗岩の種類:本体とランニングエッジにどのような素材を使用しているか。
③ 底面の加工状態:ランニングエッジの摩耗や表面精度に問題がないか。
④ セットの内容:16個セットなのか、交換用の単品なのか。ハンドルや付属品が含まれるか。
⑤ 輸送・保証条件:国際輸送費、関税、納期、破損時の保証や整備対応が明確か。
本格的な競技用ストーンを必要とするカーリングクラブや施設には、専門メーカーの新品または整備済み品が適しています。一方、自宅で気軽に楽しみたい個人には、専用リンクや保管環境まで考えると、競技用ストーンの購入は現実的とは限りません。
2026年最新の特徴!電子式ハンドルがオリンピックに登場
2026年のカーリングで特に注目されたのが、ストーンのハンドルに組み込まれた電子式ホグライン判定システムです。
ロイター通信が2026年2月8日に報じたところによると、ミラノ・コルティナ冬季オリンピックでは、電子センサーを搭載したハンドルが初めてオリンピック競技で採用されました。
このシステムは、ストーンのハンドルに取り付けられたタッチセンサーと、氷に埋め込まれた磁気ストリップが連動する仕組みです。
- 青色:投球可能な状態
- 緑色:適正なタイミングでリリース
- 赤色:ホグラインを越えてからのリリースなど、違反を検知
ホグラインとは、投球時にストーンから手を離さなければならない位置を判定するためのラインです。電子システムによって、わずかなタイミングの違いも検知しやすくなりました。
この技術は2025年の欧州選手権やオリンピック予選大会などでテストされ、2026年の本大会に導入されています。2022年の北京大会ではバッテリー収納部分の問題で採用が見送られた経緯もあり、技術的な改良が進められてきました。
ここで押さえておきたいのは、電子化されたのは主にハンドル部分であり、ストーン本体の花崗岩やランニングエッジの基本構造が電子式に置き換わったわけではないという点です。
つまり、2026年の最新ストーンの特徴は、伝統的な天然石の性能を維持しながら、判定技術を組み合わせて競技の公平性を高めたことにあります。
【よくある質問】カーリングの石に関する疑問(FAQ)
Q1:カーリングの石は何キロありますか?
A1:World Curlingの2026年版公式規則では、ハンドルとボルトを含めて17.24〜19.96kgです。最大で約20kgあります。
Q2:カーリングの石は普通の花崗岩でも作れますか?
A2:花崗岩であれば何でも競技用に適しているわけではありません。耐衝撃性や耐水性、摩耗への強さなどが必要です。代表的な競技用ストーンでは、アルサクレイグ島産のコモングリーンとブルーホーンという2種類の花崗岩が使われています。
Q3:カーリングストーンの底面がくぼんでいるのはなぜですか?
A3:中央部分をくぼませることで、氷との接触を外周のランニングエッジに集中させるためです。これにより、接触面積や摩擦の状態を調整できます。
Q4:カーリングの石はなぜ曲がるのですか?
A4:回転するストーンと氷上のペブルとの接触によって、左右で摩擦の違いが生じることが主な説明の一つです。摩擦の速度依存性や接触点の微細な動きなどが関係すると考えられています。
Q5:ストーンを掃くと、なぜ遠くまで進むのですか?
A5:スウィーピングによって氷の表面が一時的に温まり、摩擦が小さくなるためです。ストーンの減速を抑え、進む距離を伸ばす効果があります。
Q6:カーリングストーン1個の値段はいくらですか?
A6:海外の2026年の販売例では、新品16個セットが約12,995米ドル、1個当たり約812米ドルです。ただし、販売業者や輸送条件によって価格は異なり、日本国内での購入価格は別途確認が必要です。
Q7:2026年のカーリングストーンは以前と何が違いますか?
A7:天然花崗岩を使う基本構造は受け継がれています。2026年のミラノ・コルティナ大会では、ハンドルに電子センサーを搭載し、ホグライン違反を検知するシステムがオリンピックで初めて採用されました。
まとめ:カーリングの石は素材・構造・摩擦の技術が詰まった競技用品
カーリングの石は、単に重い天然石を氷の上に滑らせているだけではありません。重量、花崗岩の種類、底面の形状、氷との接触状態が組み合わさることで、繊細な競技性能が生み出されています。
最後に、今回の重要ポイントを整理します。
- 重さ:公式規則では17.24〜19.96kg。
- 素材:アルサクレイグ島産のコモングリーンとブルーホーンの花崗岩が代表的。
- 底面:中央がくぼみ、外周のランニングエッジが氷に接触する。
- 滑走:ペブルによって氷との摩擦を調整している。
- カール:回転と左右の摩擦差、接触点の物理的な作用が関係する。
- スウィーピング:氷の状態を変えて進む距離や曲がり方を調整する。
- 2026年の進化:伝統的な花崗岩のストーンに電子式ハンドル技術が加わった。
特に覚えておきたいのは、カーリングの石が曲がる現象は、選手の投球技術だけで決まるものではないということです。天然石の性質、底面の微細な加工、氷上のペブル、スウィーピングが相互に作用しています。
2026年の競技を観戦するときは、ストーンの重さだけでなく、投球時の回転方向、ブラシをかけるタイミング、曲がり始める位置にも注目してみてください。約20kgの石が描く軌道の裏側には、170年以上受け継がれてきた職人技と、現在も研究が続く物理学の奥深さがあります。
主な事実確認資料: World Curling 2026年版公式規則、World Curlingの2026年五輪ストーン製造解説、Scientific Reportsの2022年研究、Canadian Journal of Physicsの2025年研究、ロイター通信の2026年報道、Kays Scotlandの製造情報および2026年の海外販売価格資料。