男子棒高跳び世界記録は6m31!デュプランティス15度目更新とブブカ超えの軌跡
2026年11月現在、男子棒高跳びの世界記録は6m31。記録保持者はスウェーデン代表のアルマンド・デュプランティス(Armand Duplantis)だ。2026年3月12日、スウェーデン・ウプサラで開催された「モンド・クラシック」で6m31を成功させ、自身が持つ世界記録を1cm更新した。
デュプランティスにとって、これが通算15回目の世界記録更新となる。2025年9月の東京世界陸上でマークした6m30から、わずか半年ほどで再び記録を塗り替えた。かつて男子棒高跳びを支配したセルゲイ・ブブカの6m14(屋外)や、ルノー・ラビレニの6m16と比較すると、6m31がどれほど突出した記録なのかが見えてくる。2026年最新の公式データをもとに、世界記録の推移、歴代ランキング、室内と屋外の記録の違いまで詳しく解説する。
📌 【この記事の重要ポイントまとめ】
- 現在の世界記録:男子棒高跳びは6m31。保持者はスウェーデンのアルマンド・デュプランティス。
- 最新の更新:2026年3月12日、ウプサラのモンド・クラシックで15回目の世界記録更新を達成。
- 東京世界陸上:2025年9月15日に6m30を成功させ、当時の世界記録を樹立。
- 歴代の名選手:セルゲイ・ブブカは屋外6m14、室内6m15。ルノー・ラビレニは6m16を記録。
- 記録の仕組み:現在は室内・屋外を問わず、条件を満たした競技場での跳躍が同一の世界記録として扱われる。
【2026年最新】男子棒高跳びの世界記録は6m31!保持者はデュプランティス
男子棒高跳びの世界記録は、2026年3月12日にアルマンド・デュプランティスが樹立した6m31だ。
世界陸連(World Athletics)の選手プロフィールでも、6m31は世界記録(WR)として掲載されている。会場はスウェーデンのウプサラにあるIFUアリーナ。モンド・クラシックという大会で達成された。
6m31を達成した2026年3月12日の競技内容

デュプランティスはこの日、最初の高さを5m65に設定した。その後、5m90、6m08をいずれも一度で成功させ、バーを一気に6m31まで引き上げた。
そして、6m31も最初の試技で成功。競技開始から世界記録達成まで、一度も失敗することなく跳び切った。
2位はノルウェーのソンドレ・グットルムセンで6m00。3位はアメリカのザカリー・ブラッドフォードで5m90だった。世界最高記録と2位の差は31cmにも及ぶ。
世界陸連の大会結果には、デュプランティスの6m31がWR(世界記録)として登録されている。ロイター通信も、この成功を自身15回目の世界記録更新として報じた。
この結果が特別なのは、単に1cm高く跳んだことだけではない。世界最高の高さを競う大会で、記録保持者自身がさらに限界を押し上げた点にある。
デュプランティスとはどんな選手なのか
アルマンド・デュプランティスは1999年11月10日生まれ。スウェーデン代表として競技する棒高跳び選手で、愛称は「モンド(Mondo)」だ。
2026年11月現在、世界陸連のプロフィールでは男子棒高跳び世界ランキング1位、世界記録保持者として紹介されている。オリンピック2連覇、世界選手権優勝3回という実績も持つ。
彼の強みは、助走のスピードと踏み切り、ポールを利用した身体操作を高いレベルで組み合わせられることにある。単純な筋力だけでは説明できない、スプリント能力と体操競技に近い身体制御を兼ね備えている。
また、記録を1cmずつ更新する方法も特徴的だ。大幅な記録更新を狙うのではなく、成功可能性と記録の価値を考えながら、世界記録を少しずつ引き上げている。
【15回目の世界記録更新】6m17から6m31までの軌跡と東京世界陸上6m30
デュプランティスが初めて男子棒高跳びの世界記録を更新したのは2020年2月8日。ポーランドのトルンで6m17を成功させた。
そこから2026年3月の6m31まで、記録を15回更新している。世界陸連や欧州陸上競技連盟などの記録資料を整理すると、驚くほど着実な進歩が分かる。
デュプランティスの世界記録更新15回の一覧
- 2020年2月8日:6m17(トルン・ポーランド)
- 2020年2月15日:6m18(グラスゴー・英国)
- 2022年3月7日:6m19(ベオグラード・セルビア)
- 2022年3月20日:6m20(ベオグラード・セルビア)
- 2022年7月24日:6m21(ユージーン・米国)
- 2023年2月25日:6m22(クレルモンフェラン・フランス)
- 2023年9月17日:6m23(ユージーン・米国)
- 2024年4月20日:6m24(廈門・中国)
- 2024年8月5日:6m25(パリ・フランス)
- 2024年8月25日:6m26(ホジュフ・ポーランド)
- 2025年2月28日:6m27(クレルモンフェラン・フランス)
- 2025年6月15日:6m28(ストックホルム・スウェーデン)
- 2025年8月12日:6m29(ブダペスト・ハンガリー)
- 2025年9月15日:6m30(東京・日本)
- 2026年3月12日:6m31(ウプサラ・スウェーデン)
注目したいのは、2024年から2025年にかけての更新頻度だ。2024年には3回、2025年には4回も自身の世界記録を塗り替えた。2026年3月のウプサラ大会で15回目に到達している。
この記録の歩みは、世界陸上やオリンピックのような大舞台だけでなく、室内大会やダイヤモンドリーグなど、年間を通じた競技活動の中で積み重ねられてきたものだ。
東京世界陸上2025で6m30を達成した瞬間
日本の陸上ファンにとって特に印象深いのが、2025年9月15日に国立競技場で行われた東京世界陸上の男子棒高跳び決勝だ。
デュプランティスはこの大会で6m30を成功させ、世界記録を更新。世界選手権のタイトルを獲得すると同時に、自身の記録を1cm引き上げた。
公式記録によれば、2位はギリシャのエマヌイル・カラリスで6m00、3位はオーストラリアのカーティス・マーシャルで5m95だった。
6m30の成功は、東京大会の大会記録(CR)と世界記録(WR)の両方に認定されている。東京の大舞台で、世界最高記録と世界選手権優勝を同時に手にしたのである。
さらに、東京での6m30から2026年3月の6m31までは、わずか1cmの進歩だ。しかし、この1cmこそが世界記録の重みを象徴している。
東京での6m30は最後の高さを3回目の試技で成功させた一方、ウプサラでは6m31を1回目で成功させた。同じ選手でも大会ごとに試技の内容は異なり、記録の数字だけでは競技の難しさを読み切れない。
世界陸連の東京大会公式結果と2026年ウプサラ大会の公式結果を照合すると、6m30から6m31への更新が明確に確認できる。
【歴代ランキング】男子棒高跳び6メートル超えの記録を比較
男子棒高跳びの歴代記録を比較すると、デュプランティスの6m31がどれほど突出しているかが分かる。
2026年11月2日時点の世界陸連の男子棒高跳びオールタイムランキングを基準に、主要選手の自己最高記録を整理した。
男子棒高跳びの歴代最高記録ランキング
| 順位 | 選手名 | 記録 | 達成日・会場 |
|---|---|---|---|
| 1位 | アルマンド・デュプランティス | 6m31 | 2026年3月12日・ウプサラ |
| 2位 | エマヌイル・カラリス | 6m20 | 2026年8月27日・チューリッヒ |
| 3位 | ルノー・ラビレニ | 6m16 | 2014年2月15日・ドネツク(室内) |
| 4位 | セルゲイ・ブブカ | 6m15 | 1993年2月21日・ドネツク(室内) |
| 5位 | KC・ライトフット | 6m07 | 2023年6月2日・ナッシュビル |
※選手ごとの自己最高記録を基準とした比較。室内・屋外を含む。世界記録の歴代推移と、選手の自己最高記録ランキングは同一ではない。
このランキングで目を引くのは、1位のデュプランティスと2位のカラリスの差だ。6m31と6m20の間には11cmもの開きがある。
カラリスも2026年8月27日のチューリッヒ大会で6m20を成功させ、ギリシャ記録を更新した。現在の男子棒高跳びにおける有力なライバルの一人だ。
セルゲイ・ブブカの6m14はなぜ歴史的なのか
セルゲイ・ブブカは、1980年代から1990年代にかけて男子棒高跳びを代表した伝説的な選手だ。
1985年6月13日、パリで人類初の6m00を成功させた選手としても知られている。世界陸連の殿堂入りプロフィールによると、ブブカは屋外世界記録を17回、室内世界記録を18回更新し、合計35回の世界記録更新を成し遂げた。
彼の代表的な記録は次の2つだ。
- 屋外6m14:1994年7月31日、イタリアのセストリエーレで達成。
- 室内6m15:1993年2月21日、ウクライナのドネツクで達成。
ここで注意したいのが、ブブカの6m14と6m15の違いだ。6m14は屋外の世界記録として長く知られた記録であり、6m15は室内で達成した自己最高記録だった。
現在のように室内と屋外を統合して世界記録を扱う制度が、当時はまだ同じ形で適用されていなかったためである。
ブブカの時代は、世界記録を何度も更新すること自体が競技の大きな見どころだった。デュプランティスの15回という数字と比較しても、35回の記録更新を成し遂げたブブカの存在感は非常に大きい。
ルノー・ラビレニが6m16で新時代を切り開いた
ブブカの記録を大きく塗り替えた選手が、フランスのルノー・ラビレニだ。
2014年2月15日、ドネツクで6m16を成功。ブブカの屋外6m14を2cm上回り、男子棒高跳びの新たな世界記録保持者となった。
ラビレニの記録は、ブブカが長年築いてきた6m台の基準を超えた歴史的な跳躍だった。その後、2020年にデュプランティスが6m17を達成し、世界記録は再び更新された。
この流れを振り返ると、男子棒高跳びの歴史は、ブブカ、ラビレニ、デュプランティスという3人の偉大な選手によって大きく動かされてきたことが分かる。
【室内と屋外の違い】棒高跳びの世界記録はどう決まる?
棒高跳びの記録を調べていると、同じ選手に室内記録と屋外記録が存在することに気づく。特にブブカの6m14と6m15を理解するには、世界記録の認定ルールを知っておく必要がある。
現在は室内・屋外を問わず同じ世界記録として扱う
現在の男子棒高跳びでは、室内と屋外を分けて世界記録を扱うのではなく、世界陸連の規則に基づき、条件を満たした施設での記録を同一の世界記録として認定する。
世界陸連のルールでは、1998年から世界記録は屋根の有無を問わない施設で樹立できるようになった。これは競技場の施設条件に関する規則変更であり、過去の記録にさかのぼって適用されたわけではない。
このため、ブブカの6m15(1993年の室内記録)は、当時の6m14(屋外世界記録)を上回っていたにもかかわらず、現在の統一された世界記録の歴史にそのまま遡及適用されることはなかった。
2014年にラビレニが室内で6m16を成功させた際には、1998年以降の規則に基づいて、屋外6m14を超える世界記録として認定された。
つまり、現在の6m31が室内大会で生まれた記録であっても、世界記録として認められる。2026年のウプサラ大会がまさにその例だ。
室内競技と屋外競技で何が違うのか
室内と屋外では、競技環境に違いがある。
- 室内:屋根があり、風や天候の影響を受けにくい環境で競技できる。
- 屋外:風向きや気温、天候など、自然環境の影響を受ける。
棒高跳びは助走の速度や踏み切りのタイミングが結果を大きく左右するため、環境の違いは選手の感覚にも影響する。
ただし、室内の方が必ず高く跳べる、屋外の方が記録を出しやすいという単純な関係ではない。選手のコンディションや競技場の環境、ポールとの相性など複数の条件が絡み合う。
そのため、記録を比較する際には室内か屋外かだけで優劣を判断せず、公式認定の有無と実際の跳躍高度を確認することが大切だ。
【なぜ6メートル超えは難しい?】棒高跳びの技術と身体能力を分析
棒高跳びは、陸上競技の中でも特に複雑な身体操作が求められる種目だ。走る、跳ぶ、ポールをしならせる、空中で身体を回転させる、バーを越えるという複数の動作を、短い時間の中で連続して行う。
6mを超えるために必要な5つの能力
1. 助走スピード
棒高跳びでは、助走で得た速度が跳躍のエネルギーになる。十分なスピードを保ったまま踏み切ることで、ポールに効率よくエネルギーを伝えられる。
2. 踏み切りの精度
ポールをボックスに突き刺すタイミングと踏み切り位置が重要だ。わずかなずれでも、ポールに力を伝える効率が変わり、跳躍全体に影響する。
3. ポールの反発を利用する技術
ポールは踏み切りのエネルギーを受けて大きくしなり、その後、元の形状に戻ろうとする。その反発を利用して身体を上方向へ運ぶ。ポールの硬さや長さは選手の体格や助走速度などに合わせて選ばれる。
4. 空中での身体操作
ポールにぶら下がった状態から身体を引き上げ、逆さに近い姿勢を経て、身体を回転させながらバーを越える。腕力だけではなく、腹部や背中、肩、股関節など全身の連動が欠かせない。
5. 空中での判断力
ポールのしなり方や身体の位置を瞬時に把握し、バーに接触しないように身体を調整する必要がある。高いレベルになるほど、技術のわずかな差が記録を左右する。
デュプランティスが6m31まで到達できた理由
デュプランティスの大きな特徴は、棒高跳びに必要な能力を高い水準で兼ね備えていることだ。
世界陸連の競技解説でも、棒高跳びにはスピード、パワー、筋力、敏捷性、体操的な身体操作が必要と説明されている。
特にデュプランティスは、助走段階のスプリント能力に優れている。高い助走速度をポールへのエネルギー伝達につなげられることが、他の選手との大きな違いになっている。
また、6m31を達成するまでの15回の世界記録更新が示すように、彼は一度成功した技術を維持するだけでなく、さらに高いバーに対応するための調整を続けている。
世界最高の選手であっても、毎回同じ条件で跳べるわけではない。助走の感覚、ポールの選択、踏み切りの位置、身体のタイミングを調整し続けることが、継続的な記録更新につながっている。
6m31と6m14の17cm差はどれほど大きいのか
デュプランティスの6m31とブブカの屋外記録6m14を比較すると、その差は17cmになる。
棒高跳びでは、数cmの更新でも世界的なニュースになる。1cmを更新するだけでも、これまで越えられなかった高さを成功させなければならないからだ。
17cmという差は、単純に高さの数字を比較する以上の意味を持つ。用具の進化、トレーニング方法、競技技術、選手個人の身体能力など、長い年月をかけて積み上げられた競技全体の進歩が反映されている。
一方、ブブカが初めて6mを超えた1985年から、デュプランティスが6m31に到達した2026年までの約41年間で、6m台の競技水準そのものが大きく変わったことも見逃せない。
【プロの結論】男子棒高跳びの世界記録はどこまで伸びる?注目すべき3つの視点
2026年の男子棒高跳びを読み解くうえで重要なのは、6m31という数字だけではない。記録の更新方法、ライバルの成長、競技環境の変化を合わせて見ることで、現在の競技水準をより深く理解できる。
視点1:1cm刻みの世界記録更新には戦略がある
デュプランティスの15回の世界記録更新を振り返ると、ほとんどの更新が1cm単位で行われている。
これは記録を小刻みに更新することが、競技者にとって合理的な戦略になり得るためだ。高い記録を一度に狙うのではなく、成功できる可能性を見極めながら段階的に更新することで、世界記録保持者としての実績も積み上げられる。
ただし、1cmずつ上げることが常に最善とは限らない。競技会の状況や選手の状態、ライバルとの順位争いによって判断は変わる。
視点2:カラリスらライバルの成長が競技を面白くする
デュプランティスの記録が突出している一方で、他の選手も着実に進歩している。
特に注目されるのが、ギリシャのエマヌイル・カラリスだ。2026年8月27日のチューリッヒ大会で6m20を記録し、自己最高を更新した。
また、ノルウェーのソンドレ・グットルムセンも6m00以上を成功させており、上位争いを盛り上げている。
世界記録保持者が圧倒的な強さを見せる一方、2位以下の選手がどこまで記録を伸ばせるかも、今後の男子棒高跳びを楽しむポイントだ。
視点3:今後の記録更新は6m32への挑戦が焦点
6m31が達成されたことで、次の明確な目標は6m32になる。
ただし、いつ達成されるかを具体的に予測することは難しい。世界記録の更新には、技術的な準備だけでなく、競技当日のコンディションや助走の感覚、ポールとの相性など多くの要素が関係する。
また、6m31を達成したデュプランティス自身が、すでに6m32への挑戦を視野に入れた試技を行っている。2026年8月のローザンヌ大会では6m32に挑戦したが、成功には至らなかった。
記録の数字だけを追うのではなく、世界記録への挑戦がどの大会で、どのような試技内容で行われるのかに注目したい。
【棒高跳び世界記録男子】に関するよくある質問(FAQ)
Q1:男子棒高跳びの世界記録は現在何メートル?
A1:2026年11月現在、男子棒高跳びの世界記録は6m31。スウェーデンのアルマンド・デュプランティスが2026年3月12日、ウプサラのモンド・クラシックで達成した記録だ。
Q2:デュプランティスは何回世界記録を更新した?
A2:2020年に初めて6m17で世界記録を樹立してから、2026年3月の6m31まで、通算15回更新している。東京世界陸上2025の6m30も、その15回のうちの1回に含まれる。
Q3:セルゲイ・ブブカの世界記録は6m14?
A3:屋外記録は6m14で、1994年7月31日に達成した。室内では1993年に6m15を成功させている。現在のランキングでは6m15がブブカの自己最高記録として掲載されているが、当時の規則上、6m15は屋外世界記録とは別の室内記録だった。
Q4:室内で跳んだ記録も世界記録になる?
A4:なる。1998年以降の世界陸連の規則では、屋根の有無を問わず、条件を満たした競技施設での記録を世界記録として認定できる。2026年の6m31も室内大会で達成された世界記録だ。
Q5:東京世界陸上2025の男子棒高跳びの優勝記録は?
A5:デュプランティスが6m30で優勝した。2025年9月15日の決勝で達成した記録は、当時の世界記録でもあり、東京大会の大会記録にもなった。
Q6:男子棒高跳びの歴代2位は誰?
A6:2026年11月現在、自己最高記録6m20を持つギリシャのエマヌイル・カラリスが2位。2026年8月27日のチューリッヒ大会で達成した。続いてルノー・ラビレニの6m16、セルゲイ・ブブカの6m15が並ぶ。
まとめ:男子棒高跳びの世界記録6m31と今後の注目点
2026年11月現在、男子棒高跳びの世界記録はアルマンド・デュプランティスの6m31。2026年3月12日のウプサラ大会で達成された、通算15回目の世界記録更新だ。
2025年の東京世界陸上で記録した6m30から、さらに1cm高い記録を成功させたことで、デュプランティスの競技史における存在感は一段と大きくなった。
一方、歴史を振り返れば、ブブカの屋外6m14・室内6m15、ラビレニの6m16という記録があり、現在の6m31に至るまでには多くの選手の挑戦があった。
特に重要なのは、室内と屋外の記録制度の違いを理解することだ。ブブカの6m15が現在の世界記録として遡及的に扱われない理由や、ラビレニの6m16が新しい世界記録として認定された経緯を知れば、歴代記録の比較がより正確になる。
今後の注目は、デュプランティスが6m32以上に到達できるか、そしてカラリスらライバルがどこまで差を縮められるかだ。
男子棒高跳びは、1cmの更新に大きな価値がある競技である。6m31という現在の到達点は、世界最高峰の身体能力と技術が結びついた結果だ。次の世界記録が生まれる瞬間にも、引き続き注目したい。
主な情報源: 世界陸連(World Athletics)の公式選手プロフィール・大会結果・歴代ランキング、欧州陸上競技連盟、ロイター通信、世界陸連の競技規則・ブブカの殿堂入りプロフィール。