会社の飲み会は断っても大丈夫?会費相場・欠席理由・マナーを2026年最新データで徹底解説

目次

会社の飲み会に誘われたとき、「参加したほうが職場での印象がよくなるのか」「断ったら上司や同僚との関係が悪くなるのではないか」と悩む人は少なくない。仕事上の付き合いを大切にしたい一方、休日や仕事終わりの時間をプライベートに使いたい、会費が負担になる、お酒の席が苦手といった事情もある。会社の飲み会は、参加することが当たり前という時代から、目的や本人の希望に応じて参加を選ぶ時代へと変化している。

2026年の調査では、仕事関係の飲み会に前向きな若手層がいる一方、気疲れや時間的な負担を理由に参加を避けたい人も確認されている。大切なのは、参加するか欠席するかだけで人間関係を判断しないことだ。会社の飲み会に参加するメリット・デメリット、費用の相場、角が立たない断り方、強制参加の法的な考え方、上司や新入社員が知っておきたいマナーまで、2026年の調査と公的資料を踏まえて整理する。

📌 【この記事の重要ポイントまとめ】

  • 参加の判断:会社の飲み会は原則として本人の意思を尊重すべき場であり、任意の懇親会を毎回欠席しても、それだけで仕事上の能力が否定されるわけではない。
  • 費用の目安:2026年3月発表の職場飲み会調査では平均3,596円。忘年会・新年会では平均予算が5,004円となった調査もある。
  • 断り方:早めに感謝と欠席の意思を伝え、必要以上に詳しい事情を説明しないことが円滑な対応につながる。

【2026年最新】会社の飲み会は減っている?参加意欲と開催実態を調査データで検証

会社の飲み会

会社の飲み会をめぐる状況は、単純な「若者の飲み会離れ」では説明できなくなっている。企業側には社員同士の交流を維持したい意向があり、従業員側にも人間関係を深めたいという需要がある。一方で、参加を義務のように感じさせる従来型の宴会には抵抗感が強まっている。

2025年末から2026年初の忘年会・新年会は実施率57.2%

会社の飲み会

東京商工リサーチが2025年12月17日に発表した「第2回忘・新年会に関するアンケート」では、2025年末から2026年初に忘年会・新年会を実施した企業の割合は57.2%だった。前年の59.6%から2.4ポイント低下し、コロナ禍後では初めて前年を下回った。

比較すると、コロナ禍前の2019年末は78.4%だったのに対し、2020年には5.6%まで落ち込んでいる。その後は回復したものの、以前の水準には戻っていない。

同調査で、従来から忘年会・新年会を開催している企業に理由を尋ねたところ、最も多かったのは「従業員の親睦を図るため」の86.7%だった。「従業員の士気向上のため」が51.3%、「会社の定番行事のため」が38.1%と続く。

一方、以前は開催していたものの今回は見送った企業では、「開催ニーズが高くないため」が67.3%、「参加に抵抗感を示す従業員が増えたため」が41.3%だった。さらに「忘・新年会に関わる費用の削減」も21.7%に達している。

つまり、会社の飲み会が減っている背景には、従業員の価値観の変化だけでなく、企業側の費用対効果や開催意義の見直しもある。

2025年の調査では参加したい人も6割を超えた

会社の飲み会

興味深いのは、開催企業が減少する一方で、参加に前向きな人も一定数存在することだ。

パーソルキャリアが運営するJob総研の「2025年 忘年会意識調査」では、社会人421人のうち、職場の忘年会に参加したいと回答した人は60.1%だった。20代では71.0%に達し、調査対象の年代の中で最も高い参加意欲を示した。

参加したい理由の最多は「メンバーとの関係構築」で47.0%。仕事以外の話をしたい、飲み会の場でしか聞けない話を聞きたいという理由もそれぞれ33.6%だった。

一方、参加したくない人の理由では「プライベートを優先したい」が56.5%で最多。「飲み会のノリについていけない」が38.7%、「上下関係が面倒・疲れる」が38.1%となった。

2026年は若手も飲み会を一律に避けているわけではない

株式会社ロイヤリティマーケティングが2026年8月18日に公表した「世代別の飲み会意識に関する調査」では、20~61歳の1,002人を対象に仕事関係の飲み会への参加意向を調べている。

「積極的に参加したい」「できれば参加したい」「相手や内容によっては参加したい」の合計は、20~30歳の若手層で46.8%、31~45歳の中堅層で39.3%、46~61歳のベテラン層で37.8%だった。

また、参加したい理由は若手・中堅層では職場の人との親睦が中心だったのに対し、ベテラン層では仕事上のコミュニケーションを円滑にしたいという回答が61.1%で最も多かった。

これらの調査は対象者や質問内容が異なるため、単純に数字を並べて世代の優劣を判断することはできない。ただし、2026年の会社の飲み会は、参加する人と参加しない人のどちらか一方が多数派という単純な構図ではなく、開催目的や参加条件によって評価が分かれていることが読み取れる。

【検証資料 1】会社の飲み会の当時の様子・関連報道写真(出典:Yahoo!ニュース)

【行きたくない理由と本音】会社の飲み会に参加するメリット・デメリット

会社の飲み会に行きたくないと感じる理由は、人付き合いが苦手だからという一言では片付けられない。時間、費用、心理的負担、職場の人間関係など、複数の事情が重なっている。

会社の飲み会に行きたくない主な理由

代表的な理由は次のとおりだ。

  • プライベートの時間を確保したい:仕事が終わった後は家族や友人との時間、趣味、休息を優先したい。
  • 人間関係に気を遣う:上司や先輩に囲まれ、仕事中とは異なる気配りを求められることが疲労につながる。
  • 会話の輪に入れない:仕事以外の共通の話題がなく、何を話せばよいか分からない。
  • お酒が苦手:飲酒を勧められたり、飲めないことを説明したりする状況そのものが負担になる。
  • 金銭的な負担が大きい:参加費に加え、二次会や交通費まで必要になる場合がある。
  • 業務時間外の拘束が嫌:仕事が終わっているのに、会社の人間関係から離れられないと感じる。
  • ハラスメントが心配:プライベートへの過度な質問、飲酒の強要、不適切な発言などが不安になる。

2026年8月のロイヤリティマーケティングの調査でも、仕事関係の飲み会に参加したくない理由として、すべての世代で「気を遣って疲れるから」が最も高かった。また、「自分の時間を優先したいから」は若手層で47.3%、中堅層で48.7%だった。

この結果から分かるのは、飲み会への抵抗感が必ずしも会社や同僚への嫌悪を意味するわけではないということだ。職場の人間関係は良好に保ちたいが、業務時間外まで付き合うことは避けたいという考え方もある。

会社の飲み会に参加するメリット

一方、参加することで得られるものもある。特に入社直後や部署異動の直後など、普段の業務だけでは相手の人柄を理解しにくい時期には、交流の機会が役立つことがある。

  • 普段話さない社員と交流できる:部署や役職を越えて接点を持つことで、仕事上の相談先が増える可能性がある。
  • 上司や先輩の考え方を知れる:業務の指示だけでは分からない仕事観や経験談を聞ける。
  • 職場の雰囲気を理解できる:チーム内の関係性やコミュニケーションの特徴を把握しやすくなる。
  • 新しい人間関係を築ける:入社直後や異動後に、同僚との距離を縮めるきっかけになる。
  • 感謝やお礼を直接伝えられる:送別会や歓迎会などでは、普段伝えにくい気持ちを伝える機会になる。

ただし、参加しただけで昇進や評価が保証されるわけではない。飲み会での交流が仕事に役立つ場合はあるものの、業務能力や成果を上回る評価材料として扱うことには慎重であるべきだ。

参加するデメリットも無視できない

  • 時間を消費する:開始時間が遅い場合や二次会まで続く場合、帰宅が大幅に遅くなる。
  • 出費が増える:会費だけでなく、追加注文やタクシー代などが発生する可能性がある。
  • 精神的に疲れる:上司への気遣いや会話への参加によって、休息の時間が減る。
  • トラブルに巻き込まれる:飲酒による失言、ハラスメント、不適切な写真撮影などが起こる場合がある。
  • 翌日の仕事に影響する:睡眠時間が短くなり、集中力や体調に影響することがある。

飲み会の価値は、参加することで得られる交流と、失う時間・費用・体力のバランスで判断したい。親しい同僚との少人数の食事会と、参加者が多く長時間拘束される宴会では、同じ会社の飲み会でも負担は大きく異なる。

【関係者と役割を整理】会社の飲み会は誰のため?開催目的と人間関係の実態

会社の飲み会を理解するには、参加者だけでなく、開催する企業、上司、幹事、新入社員など、それぞれの立場を整理する必要がある。

会社の飲み会を構成する主な関係者

関係者・主体 飲み会に期待すること 注意すべきポイント
会社・経営者 社員の親睦、組織の一体感、慰労 参加を強制せず、開催目的と費用負担を明確にする
上司・管理職 部下との交流、相互理解、相談しやすい関係づくり 上下関係を利用した飲酒の強要や私生活への詮索を避ける
幹事・人事担当者 会場手配、日程調整、予算管理、参加者への案内 参加確認を適切に行い、欠席者に圧力をかけない
一般社員 同僚との交流、情報交換、仕事上の関係構築 無理な出費や時間的拘束を受け入れる必要はない
新入社員 先輩や同僚の名前・役割を知る、職場に慣れる お酌や飲酒など、本人が望まない行動を強制されない
労働者・企業双方 健全な職場環境と円滑なコミュニケーション 労働時間やハラスメントに関するルールを守る

会社が飲み会を開催する理由と目的

会社が飲み会を開催する理由は、大きく分けて次の5つに整理できる。

1. 社員同士の親睦を深めるため

日常業務では、担当業務や部署が異なる社員同士がじっくり話す機会は限られる。歓迎会や部署単位の懇親会は、普段接点の少ない人との関係をつくる機会になる。

2. 一年間の労をねぎらうため

忘年会は、年間の業務を振り返り、社員同士で努力をねぎらう目的がある。繁忙期を終えた後の慰労や、目標達成を祝う場として開催されることも多い。

3. 新入社員や異動者を歓迎するため

歓迎会では、仕事上の役割や担当業務だけでなく、社員の人柄を知るきっかけをつくれる。新しい環境に慣れるまでの心理的な負担を軽くする効果も期待される。

4. 退職者や異動者に感謝を伝えるため

送別会では、これまでの貢献への感謝や新しい環境への激励を伝えられる。仕事上の区切りとしての意味合いも大きい。

5. 部署や組織のコミュニケーションを改善するため

普段の会議では話しにくい課題や意見が、リラックスした場で共有されることもある。ただし、飲み会だけで職場の問題を解決できるわけではない。日頃から相談しやすい環境をつくることが前提となる。

飲み会への参加は人事評価や出世に直結するのか

Job総研の2025年調査では、職場の忘年会を出世のチャンスだと思う人が60.5%だった。飲み会で上司と話すことが、仕事上の関係構築につながると考える人が一定数いることが分かる。

しかし、これは参加によって実際に昇進した割合を示す数字ではない。飲み会への出席と昇進の因果関係を証明するものでもない。

評価に影響するのは、本来、仕事の成果、能力、協調性、責任感などである。任意の懇親会に出席しないことだけを理由に、仕事上の評価を不当に下げるような運用は避けられるべきだ。

飲み会を人間関係の補助的な機会として活用するのはよいが、参加しなければ仕事がうまくいかないという考え方は、現代の職場には必ずしも適合しない。

【検証資料 2】会社の飲み会の活動歴およびメディア掲載記録(出典:Yahoo!ニュース)

【会費・費用の相場】会社の飲み会はいくらが妥当?強制参加の法的な考え方も解説

会社の飲み会で不満が生まれやすいのが会費の問題だ。特に若手社員にとって、毎月のように数千円の出費が発生すれば負担は小さくない。参加を断りにくい雰囲気がある職場では、金額以上に不公平感が問題になることもある。

2026年の職場飲み会の平均費用は約3,600円

株式会社コロワイドが2026年3月25日に公表した「職場の飲み会に関する調査」では、20~60代の男女500人を対象に、職場の飲み会にかかる費用を調査した。

1回当たりの費用は、平均3,596円。金額帯では「3,000円~4,000円未満」が28.8%で最多となり、「4,000円~5,000円未満」が21.0%で続いた。

同調査では、5,000円~6,000円未満を高いと感じる人が25.6%で最も多く、4,000円~5,000円未満も22.6%だった。特に若年層では費用負担に対する感度が高い傾向が示されている。

また、リクルートのホットペッパーグルメ外食総研が2025年12月~2026年1月の忘年会・新年会について行った調査では、1回当たりの想定予算は平均5,004円だった。こちらは首都圏・関西圏・東海圏の20~69歳を対象とした季節行事の調査であり、職場の飲み会だけを対象にしたコロワイドの調査とは範囲が異なる。

そのため、会社の飲み会の会費を考える際には、3,000円台から5,000円程度を一つの参考にしつつ、地域、料理、飲み放題の有無、会社補助の金額などを確認することが大切だ。

会費の決め方で注意したいポイント

会費を設定する場合、幹事や会社は次の点を確認しておきたい。

  • 飲食店のコース料金と実際の参加費に大きな差がないか。
  • 会社から補助金や福利厚生費が支給されるか。
  • 役職別に会費を変える場合、その基準が明確か。
  • 欠席者にキャンセル料が発生する条件が事前に共有されているか。
  • 二次会の費用を一次会の参加費に含めていないか。
  • 飲酒しない人や食事量が少ない人にも配慮した設定になっているか。

特に、若手社員と管理職の会費を同額にすることが必ずしも公平とは限らない。役職や収入に応じて負担を調整する方法もあるが、特定の社員に一方的な負担を押し付けることは避けたい。

2026年の世代別調査でも、飲み会に参加しやすい条件として、若手層の36.2%、中堅層の31.4%が会費の安さを挙げている。参加率を高めたいのであれば、会費の設定は重要な要素になる。

会社の飲み会は強制参加なのか?

一般的な懇親会や忘年会など、業務とは別に開催される任意の飲み会は、通常、社員が自分の意思で参加を判断する場である。

ただし、会社が「全員参加」と明示したり、欠席すると人事評価に影響すると伝えたりする場合は、単なる任意の懇親会とは異なる問題が生じる。

厚生労働省の労働時間に関するガイドラインでは、労働時間は使用者の指揮命令下に置かれている時間とされている。会社の明示または黙示の指示によって業務に従事している場合、その時間は労働時間に該当する。

判断に際しては、次のような事情が重要になる。

  • 会社や上司から参加を明確に命じられているか。
  • 欠席する自由が実質的に認められているか。
  • 不参加によって欠勤扱いや人事上の不利益が発生するか。
  • 飲み会の中で業務上必要な説明や指示が行われるか。
  • 会社が行事として企画し、社員の参加を事実上義務付けているか。

したがって、「飲み会だから労働時間ではない」「会社行事だから必ず労働時間になる」と一律に判断することはできない。実際の指揮命令関係や参加の強制性などを踏まえ、個別に判断する必要がある。

業務として参加が義務付けられている場合には、労働時間の扱いや時間外労働の賃金についても確認が必要だ。

なお、任意参加と案内されているにもかかわらず、欠席者に繰り返し圧力をかけたり、私生活に踏み込んで参加を迫ったりする行為も問題になり得る。欠席の意思を尊重することが、健全な職場環境につながる。

飲酒の強要やアルコールハラスメントにも注意

会社の飲み会で見過ごしてはならないのが、アルコールハラスメント、いわゆるアルハラだ。

厚生労働省のハラスメント研修資料では、アルハラの具体例として、上下関係を利用した飲酒の強要、一気飲み、意図的に酔いつぶす行為、飲めない人への配慮を欠くこと、酔った上での迷惑行為などが挙げられている。

お酒を飲めない人に飲酒を勧めたり、ノンアルコール飲料を選んだ人をからかったりする行為は避けなければならない。

飲み会はお酒を飲むことを目的とする場ではない。飲酒の有無にかかわらず、誰もが安心して参加できる環境を整えることが重要だ。

【角が立たない断り方】会社の飲み会の欠席理由と二次会を断る例文

会社の飲み会を断るときは、欠席する理由を長々と説明する必要はない。相手への感謝を伝えたうえで、今回は参加できないことを簡潔に伝えればよい。

会社の飲み会を断るときの基本ルール

欠席を伝える際には、次の3つを意識したい。

  • 誘ってくれたことへの感謝:最初に声をかけてもらったことへのお礼を伝える。
  • 欠席の意思を明確にする:曖昧な返事を続けず、参加できないことをはっきり伝える。
  • 必要以上に事情を説明しない:私生活の詳細を話したり、無理に言い訳を重ねたりしない。

また、出欠の確認が行われている場合は、できるだけ早めに回答する。直前の連絡は、幹事の予約や会計に影響する可能性があるためだ。

会社の飲み会を欠席するときの理由別例文

1. プライベートの予定がある場合

お誘いいただきありがとうございます。あいにく当日は先約があるため、今回は欠席させていただきます。また機会がありましたら、よろしくお願いいたします。

最も使いやすい伝え方の一つだ。具体的な予定を説明する必要はなく、先約があることだけを伝えれば十分である。

2. 家庭の事情がある場合

お誘いありがとうございます。当日は家庭の都合があるため、今回は参加を見送らせていただきます。皆さんで楽しんできてください。

家族の予定や家庭内の事情は、個人的な情報に当たる。詳細を説明することなく、家庭の都合として伝えて問題ない。

3. 体調や健康上の理由がある場合

お声がけありがとうございます。今回は体調管理を優先したいため、欠席させていただきます。お気遣いいただきありがとうございます。

体調に不安がある場合、無理に参加する必要はない。健康上の理由を細かく説明する必要もない。

4. 会費の負担が大きい場合

お誘いいただきありがとうございます。今月は出費を調整しているため、今回は参加を見送らせていただきます。また別の機会によろしくお願いいたします。

金銭的な事情を伝えることに抵抗がある場合は、無理に詳しく説明しなくてもよい。ただし、会社負担の公式行事なのか、個人負担の任意の懇親会なのかは確認しておこう。

5. 飲み会が苦手な場合

お誘いいただきありがとうございます。今回は参加を控えさせていただきますが、お声がけいただけてうれしいです。また職場でよろしくお願いいたします。

飲み会が苦手という理由を、必ずしもそのまま伝える必要はない。相手との関係を悪くしないためにも、感謝と欠席の意思を分けて伝えるとよい。

上司から直接誘われた場合の断り方

上司から直接誘われると、断ることに抵抗を感じる人もいるだろう。しかし、上司からの誘いであっても、任意の飲み会であれば、丁寧に欠席を伝えることは可能だ。

お誘いいただきありがとうございます。せっかくお声がけいただいたのですが、当日は都合がつかず、今回は失礼させていただきます。また業務の際にはよろしくお願いいたします。

大切なのは、必要以上に謝り続けないことだ。何度も理由を説明すると、かえって相手に交渉の余地があると思わせてしまう場合がある。

何度も参加を迫られる場合は、「今回は参加できません」と同じ意思を落ち着いて伝えよう。断ったことを理由に不利益な扱いを受けた場合は、社内の人事・相談窓口に相談する方法もある。

会社の飲み会の二次会を断る方法

一次会には参加したものの、二次会には行きたくないというケースも多い。二次会はカラオケやバーなど、一次会よりも長時間になる場合があるため、無理に付き合う必要はない。

使いやすい例文は次のとおりだ。

今日は一次会だけ参加できて楽しかったです。明日も予定があるので、ここで失礼します。ありがとうございました。

お誘いありがとうございます。今日はこの後の予定もあるので、二次会は遠慮させていただきます。またよろしくお願いします。

今日はこのあたりで失礼します。皆さん、引き続き楽しんでください。ありがとうございました。

二次会に参加するかどうかは、一次会への出席とは別に判断してよい。最初から帰宅時間を決めておき、終了時に感謝を伝えて帰ると、自然に退出しやすい。

毎回断ると職場の人間関係に影響する?

飲み会を毎回欠席することで、職場の人との会話のきっかけが少なくなる可能性はある。しかし、それは欠席したこと自体が悪いという意味ではない。

日頃から挨拶をする、業務上の連絡を丁寧に行う、同僚の仕事に感謝を伝えるなど、職場の関係を良好に保つ方法はほかにもある。

飲み会には参加しなくても、仕事上のコミュニケーションを大切にしていれば、十分に信頼関係を築くことはできる。

【検証資料 3】会社の飲み会に関する近況・インタビュー報道記録(出典:Yahoo!ニュース)

【当日のマナーと注意点】上司との付き合い方・服装・新入社員の振る舞い方

会社の飲み会に参加すると決めたら、最低限のマナーを押さえておきたい。ただし、昔ながらの宴会作法をすべて守らなければならないわけではない。相手への配慮と、周囲に迷惑をかけない行動が基本になる。

会社の飲み会に適した服装・身だしなみ

服装は、開催場所や会社の雰囲気に合わせることが基本だ。

  • 居酒屋での部署飲み会:清潔感のあるオフィスカジュアルを基本にする。
  • ホテルや高級レストラン:スマートカジュアルなど、会場のドレスコードを確認する。
  • 取引先との会食:会社の規定や業務上の立場に応じた服装を選ぶ。
  • 歓迎会・送別会:通常の勤務時に近い服装でも問題ない場合が多いが、会場の雰囲気を確認する。

男性の場合は、清潔なシャツやジャケット、整った靴などを意識するとよい。女性の場合も、過度に華美な服装より、動きやすさと清潔感を重視したコーディネートが適している。

香水を強く付けることや、極端にカジュアルな服装は、会場によっては周囲に違和感を与えることがある。服装に迷った場合は、幹事に会場の雰囲気を確認するのが確実だ。

上司との付き合い方で気を付けたいこと

上司と同じ席になった場合、無理に盛り上げようとする必要はない。相手の話を聞き、適度に質問をするだけでも会話は成立する。

おすすめの話題は次のとおりだ。

  • 担当している仕事や業界の動向
  • 仕事を進めるうえで役立った経験談
  • 休日の過ごし方や趣味など、答えやすい話題
  • 最近の職場の取り組みや部署の目標
  • 食事やお店に関する感想

一方、給与、家庭環境、結婚、恋愛、政治的な考え方など、相手のプライバシーに踏み込む話題は避けたい。

また、上司が「無礼講だから何でも話していい」と言っても、職場の上下関係が完全になくなるわけではない。相手を傷つける発言や、業務上の秘密に関する話は控えよう。

新入社員が会社の飲み会で意識したい振る舞い方

新入社員にとって歓迎会や部署の懇親会は、先輩や同僚の名前、担当業務、人柄を知る機会になる。

初めて参加する場合は、次の点を意識するとよい。

  1. 開始時間に遅れないように到着する。
  2. 幹事や主催者に挨拶し、参加者にも簡単に自己紹介する。
  3. 話を聞くだけでなく、無理のない範囲で会話に参加する。
  4. 料理や飲み物を共有するときは、周囲の希望を確認する。
  5. 終了時には上司や先輩、幹事にお礼を伝える。

新人だからといって、お酌や注文の取りまとめを必ず担当しなければならないわけではない。宴会の雑用を一人に押し付けるのではなく、参加者全員が協力することが望ましい。

会社の飲み会で守りたい基本マナー

1. 遅刻や無断欠席を避ける

参加すると回答した場合は、開始時間を守ろう。やむを得ず遅れる場合や欠席する場合は、幹事に早めに連絡する。

2. 飲酒を強要しない

お酒を飲むかどうかは本人の判断に任せる。飲めない人や飲みたくない人に、何度も勧める行為は避ける。

3. 他人のプライバシーを尊重する

恋愛、結婚、年収、家庭事情などをしつこく質問しない。酔っていることを理由に、相手の嫌がる行動をしてはいけない。

4. 食事や会話で周囲に配慮する

料理を取り分ける場合は、相手の希望を確認する。大声で騒いだり、ほかの客に迷惑をかけたりしないようにする。

5. 写真や動画の扱いに注意する

飲み会で撮影した写真をSNSに投稿する場合は、写っている人の同意を得る。会社の内部情報や個人情報が写り込んでいないかも確認する。

6. 退出時には感謝を伝える

一次会や二次会が終わったら、幹事や参加者にお礼を伝える。先に帰る場合も、一言挨拶すれば十分だ。

こうしたマナーは、若手社員だけが守るものではない。上司や管理職も含め、全員が相手の意思を尊重することが大切だ。

【よくある質問】会社の飲み会に関する疑問(FAQ)

Q1:会社の飲み会を断ると評価や出世に影響しますか?
A1:任意参加の飲み会を欠席したことだけで、仕事上の評価が下がると決まっているわけではない。評価は業務の成果や能力、勤務態度などを基準に行われるべきだ。飲み会への参加を事実上義務付けられている場合や、欠席を理由に不利益な扱いを受けた場合は、人事担当者や社内相談窓口に相談しよう。

Q2:会社の飲み会に一度も参加しなくても問題ありませんか?
A2:任意の懇親会であれば、毎回参加する義務はない。ただし、交流の機会が減る可能性はあるため、日頃の挨拶や業務上のコミュニケーションを丁寧に行うとよい。歓迎会や送別会など、特別な目的のある会については、参加するメリットも踏まえて判断したい。

Q3:会社の飲み会でお酒を飲めない場合はどうすればよいですか?
A3:最初からソフトドリンクやノンアルコール飲料を選んで問題ない。「今日はソフトドリンクにします」と簡潔に伝えれば十分だ。飲酒を断る理由を詳しく説明する必要はなく、周囲も本人の意思を尊重するべきである。

Q4:会社の飲み会の会費は何円くらいが一般的ですか?
A4:2026年3月発表のコロワイドの調査では、職場の飲み会の平均費用は3,596円だった。一方、忘年会・新年会の想定予算は別の調査で平均5,004円となっている。会場や料理、飲み放題の有無、会社の補助によって変わるため、案内時に内訳を確認するとよい。

Q5:会社の飲み会の二次会は断ってもよいですか?
A5:二次会も任意参加であれば、断って問題ない。「今日は一次会までで失礼します」「明日も予定があるので、ここで帰ります」と伝えればよい。一次会に参加したからといって、二次会まで付き合う必要はない。

まとめ:会社の飲み会は無理に参加せず、自分に合った距離感で付き合う

会社の飲み会は、社員同士の親睦や情報交換、歓迎・送別、慰労などの目的で開催される。一方、参加する人にとっては、プライベートの時間や費用、精神的な負担が発生する場でもある。

2026年の調査からも、飲み会に前向きな人と、参加を負担に感じる人の両方が存在することが分かる。特に若手社員が一律に飲み会を避けているわけではなく、会費の安さや参加者との関係、開催時間、飲酒を強制されない雰囲気などが参加意欲を左右している。

会社の飲み会に参加するかどうかは、次の基準で判断するとよい。

  • 参加する価値がある:普段話せない人と交流できる、仕事上の相談先を増やせる、歓迎会や送別会など目的が明確である。
  • 欠席を検討したい:費用や時間の負担が大きい、体調や家庭の事情がある、飲酒の強要やハラスメントが心配である。
  • 参加する場合の条件を確認したい:会費、開催時間、一次会の終了時刻、会社からの補助、二次会の参加が任意かどうか。

【プロの結論】会社の飲み会で本当に大切なのは、参加回数ではなく、職場で信頼関係を築けているかどうかだ。飲み会に参加することで人間関係が円滑になるなら活用すればよいし、負担が大きいなら丁寧に断って構わない。

企業側にも、飲み会への参加を社員の忠誠心や協調性の尺度にしない姿勢が求められる。参加を希望する人には交流の機会を提供し、参加しない人にも不利益が生じない環境を整えることが、これからの職場にふさわしいあり方だ。

無理に周囲に合わせるのではなく、自分の時間や健康、人間関係を大切にしながら、必要な場面では気持ちよく交流する。そのバランスこそが、2026年以降の会社の飲み会と上手に付き合うための判断基準となる。

参照した主な調査・公的資料

- 東京商工リサーチ「2025年 第2回忘・新年会に関するアンケート」
- パーソルキャリア・Job総研「2025年 忘年会意識調査」
- ロイヤリティマーケティング「世代別の飲み会意識に関する調査」(2026年8月)
- コロワイド「職場の飲み会に関する調査」(2026年3月)
- 厚生労働省「労働時間の適正な把握のために使用者が講ずべき措置に関するガイドライン」
- ホットペッパーグルメ外食総研「2025年度 忘年会・新年会の動向調査」
- 厚生労働省のハラスメント研修資料