赤ちゃんのストロー練習はいつから?月齢・紙パック・むせる悩みを2026年版で徹底解説
赤ちゃんがストローで飲めるようになると、外出先での水分補給が楽になり、育児の負担も少し軽くなります。一方で、「生後何か月から練習すればいい?」「紙パックを押して教えても吸えない」「ストローを使うとむせる」といった悩みを抱える保護者も少なくありません。実は、ストロー飲みには全国共通の開始月齢や習得期限が決まっているわけではありません。離乳食の進み具合、唇や舌の動き、コップから水分を取り込む力などを見ながら進めることが大切です。
2026年現在、こども家庭庁が掲載する「授乳・離乳の支援ガイド」や、日本歯科衛生士会の「赤ちゃん・子どものお口の発達支援ガイド」、自治体の最新の離乳食相談資料などからは、月齢だけで判断せず、赤ちゃんの口腔機能の発達に合わせる考え方が読み取れます。紙パックを使った具体的な練習方法から、ストローを吸えないときの対応、コップ飲みとの順番、練習をやめるタイミングまで整理します。
📌 【この記事の重要ポイントまとめ】 - ストロー練習の開始時期: 一律の決まりはない。離乳食の進み具合や口の発達を見て判断する。 - 練習の進め方: スプーンですする練習からコップ飲みへ進み、必要に応じてストローを取り入れる方法がある。 - 紙パックの活用: 赤ちゃんがストローをくわえたら、側面を軽く押して少量ずつ飲ませる。 - むせる・吸えない場合: 無理に続けず、姿勢やストローの長さ、飲み物の量を見直す。 - ストロー飲みの必要性: 発達上の必須課題ではない。コップ飲みだけでも水分を摂取できる。
【最初に知りたい】赤ちゃんのストロー練習はいつから?生後何か月が目安?

赤ちゃんのストロー練習を始める時期について、最初に押さえておきたいのは、生後○か月になったら必ずストローを使えるようにしなければならない、という基準は存在しないことです。
離乳食の開始時期とストロー飲みの開始時期は、同じものではありません。
生後5〜6か月は離乳食のスタートが中心

厚生労働省が2019年3月に改定した「授乳・離乳の支援ガイド」では、離乳食の開始時期は生後5〜6か月頃が適当とされています。
この時期に重視されるのは、なめらかにすりつぶした食べ物を口に取り込み、唇を閉じて飲み込む動きを覚えることです。
ストローを使えるようにすることは、離乳初期の必須目標には含まれていません。
そのため、生後5〜6か月になったからといって、すぐにストローマグを購入したり、毎日吸う練習を繰り返したりする必要はありません。
生後7〜8か月頃はコップ飲みを意識する時期

離乳食中期にあたる生後7〜8か月頃は、舌や唇の動きが変化していく時期です。
新潟県三条市の2026年5月29日更新の離乳食Q&Aでは、コップ飲みの練習は7〜8か月頃から始められ、発達に合わせて9か月頃からでも問題ないと案内されています。
一方、ストローの開始時期については、特定の月齢を定めていません。
この違いは重要です。コップ飲みは比較的早い段階から練習を始められる一方、ストローは赤ちゃん自身が吸う動きを身につける必要があるためです。
生後9〜11か月頃は飲み方の選択肢が広がる
日本歯科衛生士会の2024年6月発行「赤ちゃん・子どものお口の発達支援ガイド」では、離乳後期にあたる9〜11か月頃の口の発達と飲み方について説明されています。
この時期には舌の左右運動や唇の動きが発達し、介助を受けながらコップで飲むことも経験できるようになります。
ストローについても、コップ飲みを経験した後の段階として紹介されています。
ただし、これはすべての赤ちゃんが同じ順番・同じ月齢で習得するという意味ではありません。
月齢別の目安を整理
| 月齢 | 発達・離乳の目安 | 飲み方の考え方 |
|---|---|---|
| 生後5〜6か月 | 離乳初期 | スプーンで食べ物を取り込む練習が中心 |
| 生後7〜8か月 | 離乳中期 | スプーンですする動きやコップ飲みを経験 |
| 生後9〜11か月 | 離乳後期 | 介助付きコップ飲みを進め、必要ならストローも試す |
| 生後12〜18か月 | 離乳完了期 | 自分でコップを使う練習。ストローも用途に応じて活用 |
出典:厚生労働省「授乳・離乳の支援ガイド」、日本歯科衛生士会「赤ちゃん・子どものお口の発達支援ガイド」、三条市の離乳食Q&A。月齢は発達の目安であり、習得期限ではありません。
大切なのは、ストローを何か月で使えるようになったかではなく、赤ちゃんが無理なく飲み込めているかという点です。
【発達を見極める】ストロー練習を始める前に確認したい3つのポイント
ストロー飲みを始めるときは、月齢だけでなく、口の発達にも注目しましょう。
1. 唇を閉じて食べ物を取り込める
離乳食を食べる際、スプーンを唇で受け止め、上唇を使って食べ物を取り込めているかを確認します。
赤ちゃんは授乳するときと、スプーンから食べ物を取り込むときで、異なる口の動きを学習していきます。
愛知県の「乳幼児の口腔機能支援ハンドブック」では、離乳初期に唇を閉じて飲み込む動きを獲得することが紹介されています。
ストローを急いで覚えさせるより、まずは食べるときの唇の動きを見守ることが大切です。
2. スプーンから水分をすすれる
水分を飲むときも、いきなりストローを使う必要はありません。
日本歯科衛生士会のガイドでは、スプーンを横向きにして上下の唇の間に置き、上唇が水分に触れるのを待つ方法が紹介されています。
慣れてきたら、下唇にスプーンを置いて、赤ちゃん自身のすすり動作を促します。
こうした経験を積むことが、コップ飲みにつながります。
3. 姿勢が安定している
飲む練習では、口だけでなく体全体の姿勢も大切です。
- 首が安定している
- 上半身を起こして座れる
- 体が大きくぐらつかない
- 顔を極端に上向きにせず飲める
椅子を使う場合は、背中や腰を支え、足裏が床や足置きにつくように調整すると安定しやすくなります。
日本歯科衛生士会のガイドでも、足底が床や補助板につく姿勢が、あごや舌を使った食べる動きの支援につながると説明されています。
【実践編】赤ちゃんのストロー練習は紙パックが便利!失敗しにくい5つの手順
ストロー練習でよく使われるのが、赤ちゃん用の小さな紙パック飲料です。
紙パックは側面を押すと飲み物が出てくるため、赤ちゃんに「ストローから飲み物が出てくる」という経験をさせやすい特徴があります。
埼玉県立小児医療センターの食事・栄養に関するQ&Aでも、赤ちゃんがストローをくわえたら、介助者が紙パックを押して少量の飲み物を口に送る方法が紹介されています。
STEP1:小さく短いストローを選ぶ
最初から大人用の長いストローを使用する必要はありません。
赤ちゃんが扱いやすい、短く細めのストローを選びましょう。
紙パックは乳幼児向けの小容量の商品が扱いやすく、飲み物は水や薄めた麦茶などが候補になります。
STEP2:赤ちゃんの姿勢を整える
保護者の膝の上や安定したベビーチェアなどで、上半身を起こした姿勢にします。
寝かせた状態や、顔を大きく上に向けた状態で練習するのは避けましょう。
また、空腹や眠気で機嫌が悪いときは、無理に始めないことも大切です。
STEP3:ストローを唇に触れさせる
ストローを無理に口の奥まで入れず、唇に軽く触れさせます。
赤ちゃんが興味を示したら、自分でくわえようとする様子を見守りましょう。
この段階でかんだり、舌で押し返したりしても、すぐに練習を中断して構いません。
STEP4:紙パックをほんの少し押す
ストローをくわえられたら、紙パックの側面を軽く押します。
このとき重要なのは、飲み物を勢いよく流し込まないことです。
少量を口に届けたら一度止め、赤ちゃんが飲み込む様子を確認します。
何度も連続して押すのではなく、赤ちゃんの反応を見ながら進めましょう。
STEP5:吸う動きが出てきたらストローマグへ
紙パックから飲み物が出てくることを理解し、自分でストローを吸う動きが見られるようになったら、ストローマグを試します。
最初は少量の飲み物を入れ、保護者が近くで見守ります。
ストローマグでも、最初からたくさん飲める必要はありません。
紙パックを使った練習は、ストロー飲みを経験するための方法の一つです。赤ちゃんが嫌がる場合は、数日から数週間ほど間隔を空けて再挑戦しても問題ありません。
【道具を比較】スパウト・ストローマグ・コップ飲みはどれがいい?
赤ちゃん用の飲み口には、スパウト、ストロー、コップなど複数の種類があります。
それぞれ使い方や目的が異なるため、便利さだけで選ぶのではなく、赤ちゃんの発達に合ったものを選びたいところです。
スパウトとストローの違い
スパウトは、哺乳瓶の乳首に似た形状の飲み口を持つタイプが一般的です。
商品によって飲み口の硬さや形状、飲み物の出方が異なります。
ストローは、上下の唇でくわえて吸い上げるタイプです。
どちらも外出時の水分補給に便利ですが、コップ飲みを習得するために必ず通らなければならない段階ではありません。
3種類の飲み方を比較
コップ飲みとストロー飲みはどっちが先?
口の発達を意識するなら、コップ飲みを先に経験させる方法があります。
日本歯科衛生士会の2024年のガイドでは、次の順序が紹介されています。
スプーンですする → 豆皿ですする → 浅いコップ → ストロー
これは、授乳時の吸う動きから、唇を使ってすすり飲む動きへ移行することを意識した順序です。
早い時期からストロー飲みを優先すると、哺乳時の口の使い方が残る可能性があるという注意も記載されています。
ただし、ストローを使った経験があるだけで口腔機能の発達に問題が起きるという意味ではありません。
コップ飲みを日常的に経験しながら、必要に応じてストローを使うという使い分けが現実的です。
ストロー飲みを先に始めても大丈夫?
自治体や専門家の資料では、練習順序に多少の違いがあります。
三条市はストローの開始時期を固定していません。また、埼玉県立小児医療センターは、ストローは使えれば便利であるものの、発達上の必須項目ではないと説明しています。
そのため、ストローを先に試した家庭が間違っていると考える必要はありません。
一方で、コップ飲みの経験を省略してまでストローを優先する必要もありません。
【困ったときの対処法】赤ちゃんがストローを吸えない・むせる原因とは?
ストロー練習を始めても、すぐに飲めるようになるとは限りません。
吸わずにかむ、ストローを舌で押し出す、飲み物が口に入るとむせるなど、さまざまな反応が見られます。
こうしたときは、赤ちゃんの反応を観察しながら原因を考えることが大切です。
ストローを吸えない主な理由
1. 吸う動きと飲み込む動きがまだ身についていない
哺乳瓶で飲む動きとストローで飲む動きは同じではありません。
ストローは唇でくわえるだけでなく、吸う力と飲み込む動きを調整する必要があります。
まだその動きを習得していない場合、ストローをかんだり、くわえたまま動かなかったりします。
2. ストローが長すぎる・太すぎる
長いストローや太いストローは、赤ちゃんにとって扱いにくい場合があります。
短く細めのストローから試すと、吸う動きを経験しやすくなります。
3. 飲み物が出てくることを理解していない
赤ちゃんにとって、ストローは初めて経験する道具の一つです。
口に入れれば自然に飲めるというわけではありません。
紙パックで少量の飲み物が出てくる経験をさせると、仕組みを理解するきっかけになります。
4. そもそも水分を欲しがっていない
母乳やミルクを十分に飲んでいて、離乳食からも水分を摂取できている場合、赤ちゃんが積極的に水を飲みたがらないこともあります。
飲みたがらないからといって、必ずしもストローの練習不足とは限りません。
ストローでむせるときはどうする?
むせる原因として考えられるのは、飲み物が一度に多く入ることや、飲み込むタイミングが合わないことなどです。
特に紙パックを強く押すと、赤ちゃんが自分のペースで飲み込む前に飲み物が口に入ってしまいます。
対処するときは、次の点を確認しましょう。
- 紙パックを強く押さない
- 一度に口へ入れる量を少なくする
- 上半身を起こした姿勢で飲ませる
- 赤ちゃんが飲み込むのを待ってから次に進む
- むせたらいったん練習を中止する
一度むせただけで、ストローが使えないと判断する必要はありません。
ただし、飲むたびに繰り返しむせる場合は、単なる練習不足と決めつけないことが重要です。
こんな症状があれば小児科に相談
注意したい症状
- 水分を飲むたびに激しく咳き込む
- 飲んだ後も湿ったような咳が続く
- ゼーゼー、ヒューヒューとした呼吸音がある
- むせたときに顔色や唇の色が変わる
- 飲み込むこと自体を嫌がり、水分摂取量が減る
- 体重の増加や普段の食事にも問題がある
呼吸が苦しそう、唇が青紫色になる、意識や反応がおかしい場合は、練習を中止して直ちに救急対応を求めてください。
繰り返すむせや呼吸の変化がある場合は、小児科で相談しましょう。必要に応じて、小児歯科や摂食・嚥下を専門とする医療機関につないでもらう方法もあります。
【水分補給と練習の必要性】ストロー飲みは覚えなくても大丈夫?
ストロー飲みの練習で悩む保護者に知っておいてほしいのが、ストローは赤ちゃんの発達に必須の道具ではないという点です。
ストロー飲みの練習は必要ない?
埼玉県立小児医療センターのQ&Aでは、生後10か月でコップ飲みを練習している赤ちゃんについて、ストローを使えるように練習する必要があるかという質問に対し、発達上の必須項目ではないと回答しています。
つまり、コップから水分を摂取できているなら、ストローを使えないことだけを理由に焦る必要はありません。
ストローには外出時に便利というメリットがありますが、口の発達を考えるうえでは、コップから飲む経験も大切です。
離乳食期の水分補給はどうすればいい?
水分補給の方法は、月齢によって考え方が異なります。
| 時期 | 水分補給の基本 |
|---|---|
| 離乳食開始前 | 母乳・育児用ミルクが基本 |
| 離乳初期〜中期 | 母乳・ミルクと離乳食を中心に、必要に応じて水や麦茶を試す |
| 離乳後期 | 食事に加えて、白湯や麦茶などを少量ずつ提供する |
| 離乳完了期 | 食事と飲み物から水分を摂取する習慣をつける |
三条市の2026年更新の資料では、生後7〜8か月頃までは母乳やミルク、離乳食からも水分を摂取できると説明しています。
また、赤ちゃんが欲しがらなければ無理に飲ませる必要はなく、哺乳瓶やコップなど、飲みやすい方法で与えることを勧めています。
離乳開始前の赤ちゃんについては、厚生労働省のガイドでも母乳または育児用ミルクが最適な栄養源とされています。
日常的な水分補給のために果汁やイオン飲料を与える必要はありません。体調不良時の水分補給については、医師の指示を優先してください。
スパウトマグはストローの前に必要?
スパウトマグは、ストローやコップへ移行する途中で使われることがあります。
しかし、スパウトを使わなければストローを習得できないというわけではありません。
埼玉県立小児医療センターの説明でも、ストロー自体が発達の必須項目ではないとされています。
そのため、スパウトを購入するかどうかは、家庭での使いやすさや赤ちゃんの反応を基準に判断して構いません。
ストロー練習のやめどきはいつ?
ストロー練習には、何か月までに終了しなければならないという決まりはありません。
次のような場合は、練習をいったん終了したり、休んだりしても問題ありません。
- 赤ちゃんがストローを嫌がる
- 何度試しても吸おうとしない
- 練習すると毎回むせる
- コップ飲みで十分に水分を摂取できている
- 練習が親子双方の負担になっている
一度休んで、赤ちゃんが興味を示すようになったら再挑戦する方法もあります。
また、ストローで飲めるようになった後も、日常的な水分補給にはコップを取り入れていくとよいでしょう。
ストロー飲みの習得をゴールにするのではなく、赤ちゃんが安全に水分を摂取できることを優先してください。
【赤ちゃんのストロー練習】に関するよくある質問(FAQ)
Q1:赤ちゃんのストロー練習は生後6か月から始めてもいい?
生後6か月頃にストローに興味を示す赤ちゃんもいますが、必ず始める必要はありません。まずは離乳食やスプーンでの飲み方を経験し、唇の動きや発達を見ながら進めましょう。コップ飲みを先に経験させる方法もあります。
Q2:赤ちゃんが1歳になってもストローを吸えない場合は問題?
ストロー飲みができないことだけで、発達上の問題があるとは判断できません。コップなどで問題なく水分を摂取できているなら、無理に練習する必要はありません。ただし、食べることや飲み込むこと全般に心配がある場合は、小児科や小児歯科に相談しましょう。
Q3:紙パックを押して飲ませる練習は毎日必要?
毎日繰り返す必要はありません。赤ちゃんの機嫌がよいときに少量を試し、嫌がったりむせたりしたら中止しましょう。紙パックを押すときも、飲み物を勢いよく出さないように注意してください。
まとめ:赤ちゃんのストロー練習は月齢より発達と飲みやすさを優先
赤ちゃんのストロー練習には、全国共通の開始月齢や習得期限はありません。
2026年現在の自治体資料や専門家のガイドを踏まえると、離乳食の進み具合や口の発達を確認しながら、スプーンですする経験、コップ飲み、必要に応じたストロー飲みへと進める方法が考えられます。
特に覚えておきたいポイントは次の5つです。
1. 生後6か月になったからといって、すぐにストロー練習を始める必要はない。
2. 生後7〜8か月頃からコップ飲みを経験させる方法がある。
3. 紙パックを使う場合は、少量ずつ、優しく押して飲ませる。
4. 吸えない、むせるといった反応があれば無理に続けない。
5. ストロー飲みは必須ではなく、コップ飲みだけでも水分補給はできる。
赤ちゃんの口の発達には個人差があります。周囲の子どもと比べたり、SNSで見かけた習得月齢に合わせたりする必要はありません。
ストローが使えるようになることよりも、赤ちゃんが自分に合った方法で安全に飲めることが大切です。
迷ったときは、自治体の保健センターや離乳食相談、かかりつけの小児科・小児歯科を活用しながら、親子にとって無理のないペースで進めていきましょう。