【2021年に厩舎開業】調教師・四位洋文の運営方針と管理馬一覧
騎手を引退した四位さんは、2020年3月から調教師としての新しいキャリアをスタートさせました。ただし、免許を取得した直後に独立したわけではありません。約1年間、技術調教師として他の厩舎で経験を積み、2021年3月に栗東で自身の厩舎を開業しています。
藤沢和雄厩舎と千田輝彦厩舎で経験を積む

2021年3月の開業前、四位さんは美浦の藤沢和雄厩舎で馬づくりを学びました。また、夏の北海道では千田輝彦調教師のもとでも、プレ調教師に近い経験を積んでいます。
当時は新型コロナウイルスの影響で、牧場巡りや馬主へのあいさつなどにも制約がありました。それでも、実際の厩舎運営を学びながら、独立に向けた準備を進めていました。
2021年3月の開業時は、スタッフ11人、18馬房という体制でスタート。引退する調教師から馬を引き継ぎ、新しい厩舎の運営を始めました。
四位厩舎の管理馬一覧・主な活躍馬

四位厩舎では、開業後に重賞を勝つ馬も登場しています。過去の代表馬と2026年の主力馬を整理すると、次のようになります。
| 馬名 | 主な実績・特徴 |
|---|---|
| 2023年シリウスステークス優勝 | |
| 2023年ファンタジーステークス優勝 | |
| 2026年府中牝馬ステークス優勝 | |
| 2026年平安ステークス優勝 | |
| 2026年天皇賞(春)4着、京都大賞典3着 | |
| 芝マイル路線で活躍した管理馬 | |
| ダート路線で実績を重ねた管理馬 |
※管理馬の代表例です。過去の管理馬と2026年の現役馬を含み、全頭を網羅した一覧ではありません。
特に注目したいのは、2023年の重賞2勝です。ハギノアレグリアスでシリウスステークス、カルチャーデイでファンタジーステークスを制覇しました。
2024年のnetkeibaの対談記事では、四位さん自身が2023年の成績について振り返っています。厩舎として30勝を目標にしていたものの、実際には24勝。2着が32回と多く、悔しさの残るシーズンだったと話していました。
この発言からは、重賞タイトルだけでなく、年間を通した勝利数や管理馬の安定した成績を重視していることがうかがえます。
管理馬の成績を伸ばすための厩舎運営
四位厩舎の特徴として注目されるのが、馬の精神状態やスタッフの働き方を重視する姿勢です。
2021年のnetkeibaのインタビューでは、馬房で馬をつなぐ向きにも独自の工夫を取り入れていると説明しています。一般的な厩舎とは異なり、馬房の入口に馬のお尻が向くようにすることで、人の動きが視界に入りにくくなり、馬が落ち着いて過ごせるようにする考え方です。
また、スタッフには世界基準を意識した仕事を求め、どこでも通用するホースマンに育ってほしいという方針を語っています。単に競走馬を速く走らせるだけでなく、馬を取り巻く環境全体を整える姿勢が特徴です。
【調教師としての評判】四位洋文の厩舎は何が評価されている?
四位さんの調教師としての評価を考える際には、勝利数だけでなく、厩舎の運営方針や管理馬の状態にも目を向ける必要があります。
2024年4月のnetkeibaの対談では、藤岡佑介騎手が四位厩舎について、馬のメンタル面が健全で、スタッフも楽しそうに働いているという印象を語っています。これは厩舎を身近に知る騎手の視点として興味深い評価です。
評価される3つのポイント
1.馬の精神状態を重視している
馬は身体能力だけでなく、精神的な状態も競走能力に影響する動物です。四位さんは馬房の環境やスタッフの接し方にも気を配り、馬が落ち着いて調教を受けられる環境づくりを重視しています。
2.スタッフを含めたチームづくり
調教師は一人ですべての仕事をこなせません。厩務員、調教助手、騎手、獣医師など、多くの関係者との連携が必要です。四位さんはスタッフの育成や働きやすさにも目を向け、チームとして競走馬を支える考え方を示しています。
3.騎手時代の経験を調教師の仕事に生かしている
騎手として長年レースに参加してきた経験は、競走馬の状態を判断したり、騎手と調教方針を共有したりするうえで強みになります。一方、調教師になってからは、馬主との関係やスタッフの管理など、騎手時代には見えにくかった仕事にも責任を負っています。
2024年の対談で四位さん自身も、騎手時代には厩舎側の苦労を十分に理解できていなかったと振り返っています。競走馬は限界に近いトレーニングを積むアスリートであり、万全の状態を保ち続けることは簡単ではないという認識です。
調教師としての評価を数字から見る
実績面では、2021年の開業初年度に10勝、2022年に20勝、2023年に24勝、2024年に21勝、2025年に36勝を記録しています。2025年には年間36勝まで数字を伸ばしました。
2026年も重賞勝利を挙げており、単年度の勝利数だけでは評価しきれない厩舎としての成長が見られます。2026年11月1日終了時点の集計では25勝。前年の36勝に続き、年間を通じて結果を残しています。
ただし、勝利数だけで調教師の能力を判断するのは適切ではありません。預かっている馬の質、馬房数、出走回数、馬主との関係、故障や休養による影響など、複数の要素が成績に関係するからです。
四位さんの場合、ダービー連覇という騎手時代の知名度に加え、厩舎として重賞タイトルを獲得し、複数の路線で管理馬を活躍させている点が評価の材料になります。
【よくある質問】四位洋文の現在・騎手時代・調教師成績(FAQ)
Q1:四位洋文は2026年現在、何をしている人ですか?
A1:JRA栗東所属の現役調教師です。2021年3月に厩舎を開業し、競走馬の育成や管理、レースへの出走を指揮しています。
Q2:四位洋文の騎手時代の通算勝利数は何勝ですか?
A2:JRA中央競馬で通算1,586勝です。騎乗回数は13,919回で、勝率11.4%、連対率21.6%を記録しています。
Q3:四位洋文はウオッカとディープスカイで何を達成しましたか?
A3:2007年にウオッカ、2008年にディープスカイで日本ダービーを2年連続制覇しました。史上2人目のダービー連覇で、ウオッカは64年ぶりの牝馬によるダービー優勝を達成しています。
Q4:四位洋文が騎手を引退した理由は何ですか?
A4:2019年12月にJRAの調教師免許試験に合格し、調教師へ転身するためです。2020年2月29日に騎手を引退し、馬づくりや厩舎運営に携わる道を選びました。
Q5:四位洋文厩舎の2026年の成績は?
A5:2026年11月1日終了時点の集計では25勝、出走204回、勝率12.3%です。ロードクロンヌの平安ステークス優勝、セキトバイーストの府中牝馬ステークス優勝など、重賞でも結果を残しています。
Q6:四位洋文の調教師としての評判は良いですか?
A6:馬の精神状態を考えた環境づくりや、スタッフを大切にする厩舎運営が特徴です。重賞勝利や年間勝利数に加え、藤岡佑介騎手ら関係者による厩舎の雰囲気への評価も紹介されています。
【プロの結論】四位洋文のキャリアから見える騎手と調教師の違い
四位洋文さんのキャリアを振り返ると、騎手としての成功と調教師としての挑戦には、共通するテーマがあります。それは、競走馬の能力を理解し、その力を最大限に引き出すことです。
騎手時代には、ウオッカとディープスカイで日本ダービーを連覇し、JRA通算1,586勝を達成しました。しかし、調教師になった現在は、自分自身が馬に乗るのではなく、馬の状態を見極め、調教スタッフや騎手と協力してレースに送り出す立場です。
この違いを理解すると、四位さんの転身は単なる職業変更ではなく、競馬への関わり方そのものを変えた決断だったことが分かります。
競馬ファンが四位厩舎を評価するときには、次の3点を基準にすると、より立体的に実績を理解できます。
- 年間成績:勝利数だけでなく、勝率・連対率・複勝率の推移を見る。
- 管理馬の質:重賞馬だけでなく、条件戦や未勝利戦での成長にも注目する。
- 厩舎の運営方針:馬のコンディション、スタッフの育成、騎手との連携を評価する。
2026年はロードクロンヌやセキトバイーストが重賞を制し、アクアヴァーナルも長距離重賞で存在感を示しています。芝・ダート双方で活躍馬を育てている点は、調教師としての現在地を考えるうえで重要です。
まとめ:四位洋文は騎手から調教師へ、2026年も進化を続ける
四位洋文さんは、JRA通算1,586勝を挙げた名騎手であり、現在は栗東所属の調教師として活動しています。
2007年のウオッカ、2008年のディープスカイによる日本ダービー連覇は、騎手時代を象徴する歴史的な実績です。2019年の調教師試験合格、2020年2月の引退、2021年3月の厩舎開業を経て、新たなキャリアを築いてきました。
2026年もロードクロンヌやセキトバイーストなどの活躍があり、調教師としての実績は着実に積み上がっています。騎手時代の名声だけに頼るのではなく、馬を大切にする姿勢やチームづくりを重視している点も、四位厩舎の特徴です。
今後の注目点は、ダービージョッキーからダービートレーナーへの挑戦をさらに進め、管理馬で日本ダービーを制覇できるかどうかです。騎手として2度つかんだダービーの栄冠を、今度は調教師として実現できるのか。四位洋文さんの今後の厩舎運営と管理馬の活躍に、引き続き注目が集まります。