【2026年大会の次はフランスアルプス2030!開催期間と基本情報】

目次

2026年2月6日〜22日にイタリアで開催されたミラノ・コルティナ2026冬季オリンピック。その次に開催される冬季大会が、フランスアルプス2030です。

【検証資料 1】次の冬季オリンピックはどこの当時の様子・関連報道写真(出典:antaliaairport.com)

大会の正式な位置付けは、第26回オリンピック冬季競技大会。国際オリンピック委員会(IOC)と大会組織委員会が公表している開催情報を整理すると、次のようになります。

フランスアルプス2030


開催地決定済み
第26回オリンピック冬季競技大会



2030年2月1日〜17日



フランス



フランスアルプス



Alpes 2030



第26回冬季五輪



ソルトレークシティー・ユタ2034


出典:IOC公式情報、大会組織委員会の開催概要。

ここで押さえておきたいのは、2030年大会が「フランスのどこか1都市で開催される」という形式ではないことです。アルプスの山岳リゾート、競技施設を備えた都市圏などを組み合わせ、競技ごとに会場を分ける計画です。

また、冬季オリンピックの後には、2030年3月1日〜10日に冬季パラリンピックが予定されています。オリンピックとパラリンピックは別の日程で開催されます。

【フランスアルプスはどこ?】開催エリアと具体的な会場を解説

フランスアルプスは、フランス南東部に広がるアルプス山脈の地域です。スイスやイタリアに近く、北側にはレマン湖周辺の山岳地帯、南側には地中海に近い南アルプスがあります。

2030年大会の開催計画に関係する行政区域は、主に次の2つです。

1.オーヴェルニュ・ローヌ・アルプ地域圏

フランス中東部から南東部に広がる地域圏です。リヨン、オート=サヴォワ、サヴォワなどが関係し、都市型の氷上競技と山岳競技の双方を受け持ちます。

2.プロヴァンス=アルプ=コート・ダジュール地域圏

フランス南東部、地中海沿岸から南アルプスにかけて広がる地域圏です。2030年大会では、ブリアンソネ地域の山岳エリアが競技会場に含まれています。

つまり、フランスアルプス2030は、この2つの地域圏を中心とした広域開催なのです。

2026年に更新された開催会場の配置

次の冬季オリンピックはどこ

当初の開催構想から、会場計画には大きな変更がありました。特に注目したいのが、氷上競技の開催エリアです。

当初はニースを中心とする氷上競技の構想がありましたが、2026年6月、IOCは氷上競技の開催拠点をリヨンに移す計画を承認しました。その後、9月16日のIOC調整委員会では、リヨンの氷上競技会場とクールシュヴェル、ヴァル・ディゼールのアルペンスキー会場の競技配分が確認されました。

2026年11月現在の公表計画を、会場と競技の関係で整理します。

開催エリア 主な会場・競技 リヨン都市圏 デシーヌ=シャルピューのアリーナ、アール・トニー・ガルニエ、シャシューの展示場。アイスホッケー、カーリング、フィギュアスケート、ショートトラック。 オート=サヴォワ ル・グラン・ボルナンでバイアスロン、ラ・クリュサでクロスカントリースキー。 サヴォワ ラ・プラーニュでボブスレー、リュージュ、スケルトン。クールシュヴェルでアルペンスキーの高速系種目など、ヴァル・ディゼールで技術系種目。 ブリアンソネ セール・シュヴァリエやモンジュネーヴルでフリースタイルスキー、スノーボードなど。モンジュネーヴルはスキーマウンテニアリングの会場。 オランダ ヘーレンフェーンのティアルフでスピードスケートの長距離種目。

出典:Alpes 2030公式会場マップ、IOCの2026年9月16日発表。

この会場配置で特に注目したいのは、フランス国外にも競技会場が設けられる点です。

スピードスケートの長距離種目は、オランダのヘーレンフェーンにあるティアルフで実施する計画です。フランス国内に適切な既存施設がない競技について、他国の施設を活用する考え方が採用されています。

IOCの発表では、リヨン、オート=サヴォワ、サヴォワ、ブリアンソネ、オランダのティアルフという5つの開催拠点が示されています。

観戦旅行を考えるなら開催都市の名前だけでは不十分

フランスアルプス2030を現地で観戦する場合、単純に「フランスへ行けば複数競技を見られる」と考えるのは早計です。

リヨンの氷上競技と山岳地域の雪上競技では、移動の方向も交通手段も異なります。さらに、長距離スピードスケートはオランダ開催です。

旅行計画を立てる際には、観戦したい競技の会場、競技日程、宿泊拠点をセットで確認する必要があります。なお、2026年9月のIOC発表時点では、競技日程の詳細や開閉会式の会場選定などは今後の準備事項とされています。

【なぜ開催都市ではなく地域名?】フランスアルプス2030の特徴

オリンピックの開催地といえば、東京、北京、ソルトレークシティー、ミラノなど、都市の名前を思い浮かべる人が多いはずです。

しかし、冬季オリンピックでは、開催地を都市名だけで表すことが難しいケースがあります。競技に必要な環境が、それぞれ異なるためです。

理由1:競技によって必要な施設が違う

アルペンスキーには標高差のある山岳コースが必要です。一方、フィギュアスケートやカーリングには屋内リンクが必要になります。

すべての施設を一つの都市に建設するよりも、既存の競技施設やスキーリゾートを活用したほうが合理的な場合があります。

フランスアルプス2030では、ラ・プラーニュの滑走競技施設やクールシュヴェルなど、過去の大会や国際大会でも利用されてきた競技環境を生かす構想が採用されています。

理由2:既存施設の活用と開催コストの抑制

大規模な国際大会では、競技施設の新設だけでなく、選手村、交通網、警備、運営設備などにも多額の費用が必要です。

特に冬季大会は、雪上競技と氷上競技の両方に対応しなければなりません。競技ごとに開催地を分けることは、既存施設を生かしながら大会全体の設備投資を抑える選択肢になります。

2026年6月の氷上競技会場のリヨン移転についても、IOCは大会全体をよりコンパクトにし、費用効率を改善する狙いを説明しています。

理由3:冬季オリンピックの開催環境が変化している

IOCが開催地選定の見直しを進める背景には、気候変動の影響もあります。

冬季競技を安定して実施できる地域は限られており、過去の開催実績だけでなく、将来にわたって大会を運営できるかどうかが重要な検討事項になっています。

IOCは2030年大会と2034年大会を同時に選ぶ方針を2023年10月に承認しました。その後、既存施設の活用、経済性、持続可能性などを含めて候補地の計画を評価しています。

したがって、フランスアルプスという名称は単なる観光地の呼び方ではありません。複数の競技拠点を一つの大会としてまとめた開催エリアを示しています。

【2030年冬季五輪の競技種目は?】新競技と注目ポイント

2030年大会では、従来の冬季競技に加え、新しい種目や競技形式が導入されます。2026年6月から7月にかけてIOCが競技プログラムを決定し、従来の初期案から内容が更新されました。

2030年大会の競技プログラム

大会で実施されるスポーツは、スキーマウンテニアリングを加えた8競技です。

- バイアスロン
- ボブスレー
- カーリング
- アイスホッケー
- リュージュ
- スケート
- スキー・スノーボード
- スキーマウンテニアリング

IOCが2026年7月に公表した最終的な競技プログラムでは、全126種目が予定されています。内訳は女子56種目、男子55種目、混合15種目です。


フランスアルプス2030の競技データ




8


スポーツ


126


実施種目


3,046


選手出場枠


50%


女子選手の出場枠割合

種目別の内訳

女子
56種目





男子
55種目





混合
15種目




出典:IOC 2026年7月7日発表。男女の選手枠は女性1,525人、男性1,521人。IOCは男女の出場枠を均等化した初の冬季オリンピックと説明している。

注目の新競技・新種目は3つ

1.スキーマウンテニアリング

山を登り、斜面を滑り降りる競技です。スキーと登山の要素を組み合わせたスポーツで、個人種目とスプリント種目が実施されます。

この競技は2026年6月のIOC総会で2030年大会への追加が承認されました。開催地であるフランスアルプスの山岳文化とも結び付きが強く、開催国の特徴を反映した競技として注目されています。

2.フリーライド

自然の地形を利用して斜面を滑り、技術や表現力を競うスキー・スノーボード競技です。男女それぞれのスキーとスノーボードが予定されています。

人工的なコースとは異なり、山の地形そのものが競技の舞台になる点が特徴です。2030年大会で初めてオリンピックの正式プログラムに登場します。

3.シンクロナイズドスケーティング(Synchro9)

複数の選手が一つのチームとして滑り、隊形や動きをそろえるフィギュアスケートの団体競技です。9人編成の新しい競技形式として導入されます。

これらの新要素は、競技の多様性や若い世代への訴求、男女の参加機会の均等化を意識したものです。

注意したい変更点:ノルディック複合は実施されない

従来の冬季オリンピックで実施されてきたノルディック複合は、2030年大会の競技プログラムから外れました。

IOCは過去大会の競技人口、国際的な普及度、視聴者の関心などを評価した結果、今回のプログラムには採用しないと決定しています。

一方、スノーボードのパラレル大回転は継続されます。競技種目は過去大会からそのまま引き継がれるわけではなく、IOCによる評価を経て変更されることが分かります。

【IOCの開催地決定はいつ?】2024年の選定経緯を時系列で解説

フランスアルプス2030の開催決定日は、2024年7月24日です。

開催地を選んだのは国際オリンピック委員会(IOC)。フランスアルプスとソルトレークシティー・ユタが、同じ日にそれぞれ2030年大会と2034年大会の開催地に選ばれました。

開催決定までの主な流れ



2023年10月15日:2030年・2034年の同時選定方針

IOC総会で、冬季オリンピックの2030年大会と2034年大会を同時に選ぶ方針が承認されました。気候変動による開催環境の変化が背景にあります。


2023年11月29日:重点対話の開始

IOCはフランスアルプスとソルトレークシティー・ユタを優先候補として、詳細な協議を開始しました。


2024年4月:候補地の現地視察

IOCの将来開催地委員会が、両候補の競技施設や関係機関を訪問し、計画を確認しました。


2024年6月12日:IOC理事会が総会に推薦

両候補が開催地選定の投票に進むことになりました。


2024年7月24日:IOC総会で正式決定

パリで開かれた第142回IOC総会で、フランスアルプス2030とソルトレークシティー・ユタ2034が選出されました。


投票結果はどうだった?

IOCが公表した投票結果は次のとおりです。



フランスアルプス2030

84 対 4


賛成84票・反対4票(有効票88票)


ソルトレークシティー・ユタ2034

83 対 6


賛成83票・反対6票(有効票89票)

出典:IOC「Host elections 2030 and 2034」

今回の選定で特徴的なのは、従来のように複数の都市が長期間にわたって公開招致競争を繰り広げる方式ではなかったことです。

IOCは2019年に本格導入した対話方式を利用し、候補地の実現可能性や運営計画、財政面の保証などを重点的に検討しました。

2030年大会についてはフランス、スウェーデン、スイスなどが候補地検討の対象となり、2034年大会については米国のソルトレークシティー・ユタが優先候補になりました。

つまり、単純な人気投票で開催地が決まったのではありません。施設の整備状況、費用、持続可能性、行政の支援体制などを含む総合的な評価を経て選出されたのです。

【2034年の次の冬季オリンピックはどこ?】歴代開催地も紹介

2030年の次に開催される冬季オリンピックは、アメリカのソルトレークシティー・ユタ2034です。

米国ユタ州のソルトレークシティーを中心に開催される第27回冬季オリンピックで、IOC公式情報では2034年2月10日〜26日の日程が示されています。

ソルトレークシティーでは2002年にも冬季オリンピックが開催されました。2034年大会は、同じ地域で再び冬季五輪を開催することになります。

2026年から2034年までの開催地

大会 開催地 開催期間
2026年 ミラノ・コルティナ(イタリア) 2月6日〜22日
2030年 フランスアルプス(フランス) 2月1日〜17日
2034年 ソルトレークシティー・ユタ(米国) 2月10日〜26日

フランスで開催された過去の冬季オリンピック

フランスが冬季オリンピックを開催するのは、2030年大会が4回目です。

過去には次の3大会が開催されています。

- 1924年:シャモニー大会
- フランスのシャモニーで開催。
- 現在の冬季オリンピックの第1回に位置付けられる大会。
- 1968年:グルノーブル大会
- フランス南東部のグルノーブルで開催。
- 冬季オリンピックの歴史において、カラーによるテレビ生中継が行われた大会としても知られる。
- 1992年:アルベールビル大会
- フランスのサヴォワ地方で開催。
- 2030年大会でも、この大会で使われた競技施設の一部が活用される計画。

1924年のシャモニー大会は、当初「国際冬季スポーツ週間」として開催され、1926年にIOCによって第1回冬季オリンピックとして正式に認定されました。

フランスアルプス2030は、シャモニー、グルノーブル、アルベールビルに続くフランスの冬季五輪開催です。過去の大会で築かれた競技施設や冬季スポーツの文化を、次の世代に引き継ぐ意味もあります。

【次の冬季オリンピックはどこに関するよくある質問(FAQ)】

Q1:次の冬季オリンピックは2026年の次にどこで開催されますか?

A1:フランスのアルプス地方です。2030年に開催される「フランスアルプス2030」が、2026年ミラノ・コルティナ大会の次の冬季オリンピックです。

Q2:2030年冬季オリンピックの開催期間はいつですか?

A2:2030年2月1日〜17日です。冬季パラリンピックは同年3月1日〜10日に予定されています。

Q3:フランスアルプスはフランスのどこにありますか?

A3:フランス南東部です。オーヴェルニュ・ローヌ・アルプ地域圏とプロヴァンス=アルプ=コート・ダジュール地域圏にまたがる広域エリアが大会の中心になります。

Q4:2030年大会はパリやリヨンだけで開催されるのですか?

A4:いいえ。リヨンのほか、オート=サヴォワ、サヴォワ、ブリアンソネなど複数の開催エリアに競技会場が分散します。また、スピードスケートの長距離種目はオランダのティアルフで行われる計画です。

Q5:2030年大会の競技種目はいくつありますか?

A5:スポーツは8競技、実施種目は126種目です。スキーマウンテニアリングが追加され、フリーライドやシンクロナイズドスケーティングなども新たに登場します。

Q6:2034年の冬季オリンピックはどこで開催されますか?

A6:アメリカのソルトレークシティー・ユタです。開催期間は2034年2月10日〜26日と発表されています。

Q7:2030年のフランスアルプス大会はフランスで何回目の冬季五輪ですか?

A7:4回目です。過去には1924年のシャモニー、1968年のグルノーブル、1992年のアルベールビルで開催されました。

まとめ:次の冬季オリンピックはフランスアルプス2030!

2026年11月現在、次の冬季オリンピックの開催地はフランスアルプスに決定しています。大会期間は2030年2月1日〜17日。その次の2034年大会は、米国のソルトレークシティー・ユタで開催されます。

今回の大会で見逃せないのは、開催地が一つの都市ではなく、リヨン、オート=サヴォワ、サヴォワ、ブリアンソネなどを結ぶ広域開催になっていることです。さらに、スピードスケートの長距離種目はオランダで実施する計画となっています。

IOCによる会場計画の更新や競技プログラムの決定も進み、2026年9月には主要な会場配置の大枠が整いました。今後は個別の競技日程やチケット、開閉会式などの具体的な情報が注目されます。

【プロの結論】 次の冬季オリンピックを調べる際は、「開催地」「実際の競技会場」「開催期間」の3つを分けて理解することが大切です。フランスアルプス2030は、単にフランスの山岳都市で行われる大会ではありません。既存施設の活用、地域間の連携、男女の競技機会の均等化という、これからの冬季オリンピックの方向性を示す大会になりそうです。