【試合結果】那須川天心が判定5-0で武尊に勝利!5人の採点を詳しく解説
RISEの公式大会結果とK-1の大会記録によると、メインイベントの結果は次のとおりです。
- 勝者:那須川天心
- 敗者:武尊
- 決着:3ラウンド終了後の判定
- 判定:5-0
- ダウン:1ラウンドに武尊が1回
- 試合時間:3分3ラウンド(延長1ラウンドあり)
特に注目したいのが、5人のジャッジによる採点です。
5人のジャッジの採点結果

| ジャッジ | 天心 | 武尊 | 判定 |
|---|---|---|---|
| 1人目 | 29 | 28 | 天心 |
| 2人目 | 30 | 28 | 天心 |
| 3人目 | 30 | 28 | 天心 |
| 4人目 | 30 | 28 | 天心 |
| 5人目 | 30 | 27 | 天心 |
出典:RISE公式大会結果。採点の並びは公式発表に基づく。
結果を整理すると、29-28が1人、30-28が3人、30-27が1人です。
つまり、5人全員が那須川天心の勝利を支持した完全一致の判定でした。
ここで間違えやすいのが「判定5-0」の意味です。
これは5ラウンドで勝ったという意味でも、5点差で勝ったという意味でもありません。5人のジャッジ全員が天心を勝者と判断したことを示しています。
また、採点の差がジャッジによって異なるのは、ラウンドごとの攻撃の評価に違いがあったためです。
29-28と30-28では何が違う?

最も重要なポイントは、1ラウンドのダウンです。
天心が武尊からダウンを奪ったことで、そのラウンドの採点に大きな差が生まれました。
一方、2ラウンドでは武尊がプレッシャーを強め、攻勢を評価したジャッジもいました。
そのため、最終的な点差には違いが生まれましたが、3ラウンドを通じた総合評価では全員が天心を支持しました。
判定5-0という結果は、単にダウンを奪っただけでなく、天心が試合全体で自分の距離と攻撃のリズムを維持したことを反映しています。
【試合内容・展開】武尊が1ラウンドにダウンした場面から最終ラウンドまで

この試合は、天心のスピードと技術、武尊の前進力とパンチの圧力がぶつかり合った3ラウンドでした。
試合後の結果だけを見ると天心の完勝に映りますが、各ラウンドの展開を追うと、武尊も最後まで勝利を諦めずに戦っていたことが分かります。
1ラウンド:天心の左フックが武尊をダウンさせる
試合開始直後から目立ったのは、那須川天心のスピードでした。
天心はジャブや左ストレートを使って距離を作り、武尊が攻撃に入ろうとするタイミングを狙います。
左ハイキックや膝蹴りも織り交ぜ、パンチだけに偏らない攻撃を展開しました。
対する武尊は前進しながら攻撃の機会をうかがいますが、天心の素早い動きに対して思うように距離を詰められません。
そして1ラウンド終盤、前に出てきた武尊に天心の左フックがクリーンヒット。
武尊がダウンを喫するという、この試合最大の決定的場面が生まれました。
武尊は立ち上がりましたが、ダウンによる採点上の不利を背負ったまま次のラウンドへ進むことになります。
2ラウンド:武尊が反撃、プレッシャーを強める
2ラウンドに入ると、武尊は前進する姿勢を強めます。
天心のジャブやボディへの攻撃に対し、パンチを振りながら距離を縮めようとしました。
途中には両者の頭が接触するバッティングがあり、一時的に試合が中断される場面も発生しています。
再開後は武尊が積極的に攻撃を仕掛け、終盤にはワンツーやフックでプレッシャーをかけました。
このラウンドでは、公開採点で4人が10-10、1人が武尊を支持する10-9という評価が報じられています。
つまり、武尊は1ラウンドのダウンから立て直し、ジャッジの評価を得る場面を作っていました。
3ラウンド:武尊が攻め続けるも天心が逃げ切る
最終ラウンドは、武尊が勝負をかける展開となりました。
ゴングとともに前に出て、左フックを中心に攻撃を仕掛けます。
天心のパンチが当たっても武尊は下がらず、左右のフックを振って応戦しました。
一方の天心は、武尊の攻撃を受け続けるのではなく、ジャブやフックで応戦しながら相手の攻撃をかわします。
武尊が最後までKOを狙う姿勢を見せたのに対し、天心は決定的な被弾を避けながら試合をコントロールしました。
そして3ラウンド終了。
両者は抱き合い、互いの健闘を称えました。
判定が読み上げられると、天心は涙を流します。
試合後のリング上で見せた両者の抱擁も、この一戦を象徴する場面として記憶されています。
【58kg契約と試合ルール】通常のK-1・RISEルールとは何が違った?
THE MATCH 2022のメインイベントは、単純に両選手が普段の所属団体のルールで戦った試合ではありません。
K-1とRISEという異なる団体のトップ選手が対戦するため、主催者が特別なキックボクシングルールを設定しました。
58kg契約と当日計量の仕組み
主な条件は以下のとおりです。
| 項目 | 試合条件 |
|---|---|
| 契約体重 | 58kg |
| 当日再計量 | 試合3時間前までに62kg以下 |
| ラウンド | 3分3ラウンド |
| 延長 | 1ラウンド |
| 肘打ち | 禁止 |
| つかみ | ワンキャッチ・ワンアタック |
| ダウン | 3ノックダウン制 |
| ジャッジ | 5人 |
| 採点 | 10点法・オープンスコアリング |
前日計量では58kgを基準とし、試合当日は3時間前までの再計量で4kg以内の戻しが認められました。
つまり、当日の上限は62kgです。
この仕組みは、計量後の急激な体重回復による体格差を抑え、両者ができるだけ公平な条件で戦えるようにするためのものでした。
ワンキャッチ・ワンアタックとは?
この試合で特徴的だったのが、ワンキャッチ・ワンアタックです。
相手の蹴り足や頭部をつかんだ場合、一定の条件で攻撃を1回だけ行うことが認められました。
ただし、長時間相手をつかんで攻撃を続けることはできません。
肘打ちも禁止されており、通常のムエタイとは異なるルールです。
このルールは、RISEの特徴とK-1の競技性を考慮して設計されたものでした。
5人制ジャッジとオープンスコアリング
通常のキックボクシングの試合では、3人のジャッジによる判定が一般的です。
しかし、天心対武尊戦では5人のジャッジが採点する方式が採用されました。
さらに、ラウンドごとの採点を公開するオープンスコアリング方式も導入されています。
これにより、観客や選手は試合途中でも判定の方向性を把握できました。
延長ラウンドに入った場合は、その延長ラウンドの内容で必ず優劣をつける方式でした。
【対戦までの経緯とTHE MATCH 2022全試合結果】7年越しの対決はどう実現した?
那須川天心と武尊の対戦は、2022年に突然決まったものではありません。
両者の対戦が注目され始めたのは2015年です。
当時から異なる団体のトップ選手として活躍していた2人には、所属団体や興行上の問題など、実現を難しくする事情がありました。
2015年から2022年までの対戦実現の経緯
- 2015年11月: 那須川天心が武尊のK-1の試合を観戦。試合後の花道で武尊に対戦を呼びかける。
- 2017年12月: 天心がRIZINの試合後に対戦を希望する発言を行い、ファンの期待がさらに高まる。
- 2018年12月: 武尊も対戦実現への意欲を示す。
- 2020年大みそか: 武尊がRIZINの会場に姿を見せ、天心との対戦への注目が集まる。
- 2021年3月: 天心が武尊のK-1の試合を観戦。対戦実現に向けて動きが進む。
- 2021年6月: 東京ドームでの対戦が検討されたものの、武尊の右拳の負傷によって延期。
- 2021年12月24日: 2022年6月に中立のリングで対戦することが正式発表される。
- 2022年6月19日: 東京ドームでTHE MATCH 2022が開催され、天心が判定5-0で勝利。
対戦までに長い時間がかかった背景には、K-1とRISEという団体の違いがありました。
両者がそれぞれの団体で実績を積み上げる一方、試合を実現するための交渉や調整も必要でした。
日刊スポーツの当時の報道でも、団体の違いやスポンサー問題、武尊の負傷による延期などが実現までの障壁として取り上げられています。
THE MATCH 2022の全試合結果一覧
THE MATCH 2022は、メインイベントだけでなく、K-1とRISEを代表する選手が多数出場した大会でした。
RISE公式大会結果に掲載された全16試合を整理します。
| 試合 | 対戦カード | 勝者・決着 |
|---|---|---|
| オープニング | 那須川龍心 vs 大久保琉唯 | 大久保・判定0-3 |
| 第1試合 | 鈴木真彦 vs 金子晃大 | 鈴木・判定2-0 |
| 第2試合 | 志朗 vs 玖村将史 | 玖村・判定3-0 |
| 第3試合 | 江幡睦 vs 璃明武 | 江幡・延長判定2-1 |
| 第4試合 | 風音 vs 黒田斗真 | 風音・延長判定3-0 |
| 第5試合 | 笠原友希 vs 中島千博 | 笠原・判定3-0 |
| 第6試合 | 内田雄大 vs マハムード・サッタリ | サッタリ・1R KO |
| 第7試合 | 山下力也 vs シナ・カリミアン | シナ・判定3-0 |
| 第8試合 | ベイノア vs 和島大海 | 和島・判定3-0 |
| 第9試合 | 芦澤竜誠 vs YA-MAN | YA-MAN・1R KO |
| 第10試合 | 中村寛 vs レオナ・ペタス | 中村・判定2-0 |
| 第11試合 | 白鳥大珠 vs ゴンナパー | ゴンナパー・1R KO |
| 第12試合 | 山田洸誓 vs 安保瑠輝也 | 安保・判定3-0 |
| 第13試合 | 原口健飛 vs 山崎秀晃 | 原口・2R KO |
| 第14試合 | 海人 vs 野杁正明 | 海人・延長判定3-0 |
| 第15試合 | 那須川天心 vs 武尊 | 天心・判定5-0 |
出典:RISE公式「Yogibo presents THE MATCH 2022」大会結果。
大会全体を見ると、KO決着や延長戦が相次ぎ、異なる団体の選手が互いの実力を示す舞台になっていました。
特にセミファイナルの海人対野杁正明も注目された試合です。本戦では決着がつかず、延長判定3-0で海人が勝利しました。
メインイベントだけでなく、こうしたカードが積み重なったことも大会の価値を高めています。
【勝敗を分けたポイント】なぜ天心が武尊を上回ったのか?
両者の実績やファイトスタイルを考えると、試合前からどちらが勝つかを断定することは難しいカードでした。
武尊はK-1史上初の3階級制覇を達成した選手であり、強烈なパンチと前進力が持ち味です。
一方の天心は、キックボクシングで無敗の実績を持ち、スピードと多彩な攻撃を武器としていました。
勝敗を分けた要素は、大きく3つあります。
1.天心の距離管理とスピード
天心は武尊の攻撃が届く範囲にとどまり続けることを避けていました。
ジャブや左ストレートで相手の動きを止め、攻撃後には距離を調整する。
この繰り返しによって、武尊が得意とする近距離の打ち合いを簡単には成立させませんでした。
武尊が前に出るほど、天心は迎撃する機会を得られたのです。
2.1ラウンドのダウンが採点に与えた影響
格闘技の判定では、ダウンは非常に大きな意味を持ちます。
この試合では、天心が1ラウンドに武尊を倒したことで、5人全員が天心を勝者とする採点結果につながりました。
武尊は2ラウンド以降に反撃しましたが、最初のダウンによる採点上の不利を取り戻すことはできませんでした。
3.武尊の攻撃力と天心の対応力
武尊は3ラウンドを通して攻撃を諦めませんでした。
特に最終ラウンドでは、パンチを振りながら前に出て、逆転を狙う姿勢を見せています。
しかし、天心はその攻撃に正面から付き合うのではなく、相手の動きを見ながら対応しました。
この判断力が、最後まで大きな被弾を避けることにつながりました。
【プロの結論】勝敗を分けたのは一発のダウンだけではない
この試合をダウンの有無だけで評価すると、本質を見落とします。
重要なのは、天心がダウンを奪った後も、自分の得意な距離とテンポを維持したことです。
武尊の強みは、相手に圧力をかけ続け、打ち合いの中で勝機を見つけることにあります。
しかし、天心はその強みを正面から受け止めるのではなく、攻撃のタイミングをずらしながら対応しました。
格闘技において、攻撃力だけでなく、相手の長所を発揮させない技術も勝敗を左右します。
THE MATCH 2022は、その違いが明確に表れた試合でした。
【2026年最新】武尊と那須川天心の現在の活動・戦績、再戦の可能性
2022年の対戦以降、両者は異なる競技の舞台でキャリアを築いてきました。
2026年11月2日時点では、武尊は競技生活を終え、天心はプロボクシングで活動を続けています。
武尊:2026年4月29日にロッタンとの再戦を制して現役引退
武尊はTHE MATCH 2022の敗北後も競技を続けました。
2023年にはフランスでISKA世界ライト級王座を獲得。2024年からはONE Championshipに参戦し、世界の強豪と対戦しています。
2025年3月にはロッタン・ジットムアンノンと対戦しましたが、1ラウンド1分20秒でKO負けを喫しました。
その後、デニス・ピューリックにTKO勝ちし、ロッタンとの再戦を目指します。
そして2026年4月29日、有明アリーナで開催された「ONE SAMURAI 1」で、ロッタンと再び対戦しました。
結果は武尊の5ラウンド2分22秒TKO勝ち。
ONEフライ級キックボクシング暫定世界王座を獲得し、本人が表明していた現役最後の試合を勝利で締めくくりました。
武尊の公式プロフィールによると、通算戦績は51戦46勝(28KO)5敗。現在は競技生活を終え、イベント出演、YouTubeやSNSでの発信、セミナー活動などを行っています。
また、自身がプロデュースするVASILEUS GYMを中心に、格闘技の普及や次世代選手の育成にも取り組んでいます。
那須川天心:プロボクシングで世界王座を目指す
天心はTHE MATCH 2022をキックボクシングのラストマッチとして、2023年からプロボクシングへ転向しました。
所属は帝拳ジムです。
2023年4月に与那覇勇気とのデビュー戦を迎え、判定勝利。その後もKOや判定で勝利を重ね、2024年にはWBOアジアパシフィック・バンタム級王座を獲得しました。
2025年にはジェーソン・モロニー、ビクトル・サンティリャンに勝利し、世界タイトル戦線へ進出します。
しかし、2025年11月の井上拓真戦では12回判定負けを喫し、プロ初黒星となりました。
2026年4月11日にはファン・フランシスコ・エストラーダに9回終了TKO勝ちを収め、WBC世界バンタム級の挑戦権を獲得しました。
その後、2026年9月27日に井上拓真との再戦が実現しましたが、12回判定で敗れ、世界王座獲得には至りませんでした。
帝拳ジムの公式プロフィールに掲載された戦績は、10戦8勝(3KO)2敗です。
2026年10月には、井上拓真戦を振り返る本人の会見も報道されました。判定結果を受け入れ、自分で決着をつけられなかったことを課題として語っています。
天心にとっては、キックボクシング時代の実績とは別に、ボクシングという競技で世界トップに立つための新たな挑戦が続いています。
武尊と那須川天心の再戦は実現する?
ファンの間で気になるのが、2人の再戦です。
2022年の試合は大きな注目を集めたものの、2026年11月2日時点で、両者によるキックボクシングでの再戦日程は公表されていません。
その背景には、それぞれの現在の競技状況があります。
- 武尊:2026年4月29日のロッタン戦を最後に現役引退。
- 那須川天心:プロボクシングで活動中。
- 再戦:正式な開催日や対戦契約の発表はなし。
武尊が引退を表明して競技生活を終えていること、天心がボクシングに挑戦していることを考えると、短期的な再戦を想定できる状況ではありません。
ただし、格闘技では選手の競技方針が変わる可能性もあります。
再戦情報を見極める際には、SNS上の予想や動画のタイトルではなく、本人、所属ジム、主催団体による正式発表を基準にすることが大切です。
【よくある質問】武尊と那須川天心の試合結果に関するFAQ
Q1:武尊と那須川天心の試合はどちらが勝ちましたか?
A1:2022年6月19日のTHE MATCH 2022で、那須川天心が判定5-0で勝利しました。5人全員のジャッジが天心を支持しています。
Q2:武尊は何ラウンドでダウンしましたか?
A2:1ラウンド終盤です。天心の左フックがヒットし、武尊からダウンを奪いました。
Q3:武尊と天心の採点結果は何点でしたか?
A3:29-28が1人、30-28が3人、30-27が1人です。5人全員が天心の勝利と判定しました。
Q4:試合は何kg契約で行われましたか?
A4:58kg契約です。試合当日の再計量では、試合3時間前までに62kg以下であることが条件でした。
Q5:武尊と那須川天心の再戦はありますか?
A5:2026年11月2日時点で、再戦の日程は正式発表されていません。武尊は2026年4月のロッタン戦を最後に現役を引退し、天心はプロボクシングで活動しています。
Q6:武尊と那須川天心の試合動画は見られますか?
A6:RISE公式のTHE MATCH 2022大会結果ページには、メインイベントの動画プレイヤーが掲載されています。視聴可能な映像や配信条件は変更される場合があるため、公式の動画公開情報を確認するのがおすすめです。
まとめ:武尊と那須川天心の試合結果が格闘技史に残る理由
2022年6月19日のTHE MATCH 2022は、那須川天心が武尊に判定5-0で勝利した歴史的な一戦でした。
試合の重要ポイントを振り返ると、次のようになります。
- 勝者は那須川天心。
- 1ラウンドに天心が左フックで武尊からダウンを奪取。
- 5人のジャッジ全員が天心の勝利を支持。
- 58kg契約、3分3ラウンド、延長1ラウンドの特別ルールを採用。
- 2026年には武尊がロッタンとの再戦に勝利して現役引退。
- 天心はプロボクシングで世界王座を目指して挑戦を続けている。
この試合の価値は、単に日本を代表する2人の選手が戦ったことだけではありません。
2015年から続いた対戦への期待が、異なる団体の垣根を越えて実現したこと。そして、互いの持ち味をぶつけ合いながら最後まで戦い抜いたことにあります。
武尊と那須川天心の対決は、勝敗が決まった後も、それぞれのキャリアを語るうえで欠かせない一戦です。
2026年現在、両者は異なる道を歩んでいますが、東京ドームで実現したあの試合は、日本格闘技界の大きな転換点として記憶され続けるでしょう。