相撲の優勝賞金は2026年いくら?各段の金額と2027年改定を徹底解説
2026年現在、大相撲の優勝賞金は幕内が1,000万円、十両が200万円、幕下が50万円となっている。三段目は30万円、序二段は20万円、序ノ口は10万円で、幕内から序ノ口まで6つの階級すべてに優勝賞金が設けられている。ところが、2026年7月30日、日本相撲協会は2027年初場所から優勝賞金を大幅に引き上げる方針を発表した。幕内は従来の2倍となる2,000万円に増額される。
今回の改定は33年ぶり。十両以下の各段や三賞の賞金も引き上げられ、力士の給与・手当にも変更が及ぶ。優勝賞金と懸賞金は何が違うのか、三賞を受賞するといくらもらえるのか、さらに力士褒賞金と呼ばれる持ち給金はどう計算されるのか。2026年11月場所までの現行額と2027年1月場所からの新しい金額を整理し、大相撲のお金の仕組みを詳しく解説する。
📌 【この記事の重要ポイントまとめ】
- 2026年の幕内優勝賞金:1,000万円。十両は200万円、序ノ口は10万円。
- 2027年初場所からの改定:幕内は2,000万円、十両は300万円、三段目は50万円など、全6階級で増額。
- 三賞・懸賞金との違い:三賞は各200万円から300万円へ変更。懸賞金は1本7万円で、優勝賞金とは別の報奨制度。
【2026年最新】相撲の優勝賞金はいくら?幕内から序ノ口まで全階級を一覧比較

2026年11月場所まで適用される大相撲の優勝賞金は、幕内1,000万円を最高額として、十両200万円、幕下50万円と番付に応じて設定されている。
日本相撲協会が2026年7月30日に発表した改定では、2027年1月の初場所から6階級すべての優勝賞金が増額されることになった。
まずは現行額と改定後の金額を比較しておこう。
| 階級・賞の種類 | 2026年現行額 | 2027年初場所から | 増額分 |
|---|---|---|---|
| 幕内優勝 | 1,000万円 | 2,000万円 | +1,000万円 |
| 十両優勝 | 200万円 | 300万円 | +100万円 |
| 幕下優勝 | 50万円 | 70万円 | +20万円 |
| 三段目優勝 | 30万円 | 50万円 | +20万円 |
| 序二段優勝 | 20万円 | 30万円 | +10万円 |
| 序ノ口優勝 | 10万円 | 20万円 | +10万円 |
| 三賞(各賞) | 200万円 | 300万円 | +100万円 |
※金額は各優勝賞金および三賞1賞あたりの賞金。2026年11月場所までは現行額、2027年1月場所から新額が適用される。
出典は日本相撲協会の発表を伝えた2026年7月30日付の日刊スポーツ、デイリースポーツなどの報道。
幕内優勝賞金は1,000万円から2,000万円へ倍増

最も大きな変更となるのが幕内優勝賞金だ。
2026年11月場所までは1,000万円だが、2027年初場所からは2,000万円となる。増額分は1,000万円で、文字どおり従来の2倍だ。
幕内最高優勝は、15日間の本場所で最も優れた成績を残した力士に与えられる栄誉である。成績が並んだ場合は優勝決定戦によって優勝者を決める。
優勝力士には賞金のほか、賜盃や優勝旗なども贈られる。さらに、内閣総理大臣杯をはじめ、さまざまな表彰や副賞が用意されている。
2,000万円という金額は、単なる数字の変更ではない。幕内最高優勝という実績に対する評価を、協会が金額面でも引き上げたことを示している。
十両優勝賞金は200万円から300万円に

十両優勝の賞金は、2026年まで200万円。2027年1月場所からは300万円となる。
十両は幕内の一つ下に位置する階級だが、十両以上の力士は「関取」と呼ばれ、幕下以下とは待遇が大きく異なる。
十両になると月給が支給され、関取としての待遇を受けられる。優勝賞金300万円は、2027年からの十両の月額給与120万円と比べても大きな金額だ。
幕下・三段目・序二段・序ノ口も増額
幕下以下の力士にも優勝賞金が設定されている。
2026年までの金額は、幕下50万円、三段目30万円、序二段20万円、序ノ口10万円。2027年からは、それぞれ70万円、50万円、30万円、20万円に引き上げられる。
注目したいのは、序ノ口の賞金が10万円から20万円へ倍増することだ。
幕下以下の力士には、関取のような月給がない。場所ごとに支給される場所手当などが主な収入の一部となるため、優勝賞金の増額は若手力士や関取を目指す力士にとっても意味のある変更となる。
【2027年初場所から】日本相撲協会が賞金を改定した理由と変更の背景
今回の優勝賞金改定は、単独の賞金増額ではない。
日本相撲協会は2026年7月30日の理事会で、優勝賞金だけでなく、力士の月額給与や場所手当なども見直すことを発表した。
賞金改定は1994年以来33年ぶり。前回の改定で幕内優勝賞金が500万円から1,000万円へ引き上げられて以来、長期間にわたって基本額が維持されてきた。
協会の収益改善と力士の待遇向上
2026年7月の報道によると、日本相撲協会は好調な入場券収入やグッズ販売などを背景に、前年度に約13億円の黒字を計上していた。
今回の改定は、こうした収益を力士の待遇改善などに還元する取り組みの一環とされる。
物価上昇が続くなか、力士の給与や賞金が長期間据え置かれていたことも見直しの背景にある。
日刊スポーツが報じた藤島広報部長(元大関・武双山)の説明では、幕内優勝賞金について次のように語られている。
「他競技とも比べた。幕内優勝は2000万円で、そのくらいの値打ちはある」
この発言からも、今回の改定が単なる物価対応ではなく、他競技との比較も踏まえた力士の待遇改善として進められたことが分かる。
優勝賞金以外に月額給与や場所手当も変更
2027年1月からは、関取の月額給与も引き上げられる。
主な変更は次のとおりだ。
- 横綱:月額300万円から330万円
- 大関:月額250万円から275万円
- 三役:月額180万円から200万円
- 幕内:月額140万円から155万円
- 十両:月額110万円から120万円
幕下以下の力士についても、場所ごとの養成員場所手当が増額される。
例えば幕下は、1場所あたり16万5,000円から18万円へ変更。三段目は11万円から12万円、序二段は8万8,000円から9万5,000円、序ノ口以下は7万7,000円から8万2,000円となる。
つまり、今回の改定は優勝した力士だけが恩恵を受けるものではない。番付に応じた日常的な待遇も含めて、力士全体の処遇を改善する内容になっている。
【三賞と懸賞金】優勝賞金とは別にもらえるお金の仕組み
大相撲では、優勝賞金以外にも力士の活躍を評価する複数の制度が存在する。
特に混同されやすいのが、三賞と懸賞金だ。どちらも力士が受け取るお金だが、支給される条件や目的は異なる。
殊勲賞・敢闘賞・技能賞の三賞とは?
三賞とは、殊勲賞・敢闘賞・技能賞の3つを指す。
幕内で優れた活躍を見せた力士を評価する賞で、優勝していなくても受賞できる。
それぞれの意味は以下のとおり。
殊勲賞
横綱や大関を破るなど、優勝争いに大きな影響を与える活躍をした力士に贈られる賞。
敢闘賞
最後まで積極的な相撲を取り、敢闘精神を発揮した力士を評価する賞。新入幕力士や大きく勝ち星を伸ばした力士が受賞することもある。
技能賞
多彩な技や優れた相撲技術を発揮した力士に贈られる賞。
2026年11月場所までの賞金は、それぞれ200万円。2027年1月場所からは各300万円に増額される。
ここで重要なのは、三賞が3つまとめて300万円になるわけではないことだ。各賞それぞれに賞金が設定されている。
そのため、1人の力士が複数の三賞を受賞すれば、賞金も受賞した賞の数に応じて増える。
また、三賞は優勝賞金とは別の制度であるため、優勝していない力士でも受賞の可能性がある。
懸賞金は1本7万円!勝った力士が受け取る金額は?
懸賞金は、企業や団体などが特定の取組に対して提供する賞金だ。
日本相撲協会の公式サイトによると、懸賞を設定できるのは幕内の取組。応援する力士や注目する対戦に対して企業などが懸賞を申し込む。
懸賞旗が土俵上を回り、提供企業の名前が場内アナウンスで読み上げられる光景は、大相撲ならではの見どころとなっている。
懸賞金の金額は1本7万円(税込み)。その内訳は次のとおりだ。
- 勝った力士の獲得分:6万円
- 日本相撲協会の手数料:1万円
さらに、勝った力士が獲得する6万円の受け取り方にも変更がある。
2025年5月場所からは、土俵上で受け取る懸賞袋の現金が従来の3万円から1万円に変更された。残りの5万円は力士本人名義の口座に振り込まれる仕組みだ。
これは大量の現金を持ち歩くことによる盗難などのリスクを軽減するための変更だった。
例えば、ある取組に懸賞が10本かけられていた場合、勝った力士の獲得分は合計60万円となる。そのうち土俵上で受け取る現金は10万円で、残り50万円は口座に振り込まれる。
優勝賞金・三賞・懸賞金の決定的な違い
3つの制度は、次のように整理できる。
- 優勝賞金:各階級の本場所で優勝した力士に贈られる。
- 三賞:幕内で特に優れた活躍をした力士に贈られる。
- 懸賞金:懸賞が設定された幕内の取組で勝利した力士が獲得する。
例えば、幕内で優勝した力士は優勝賞金1,000万円を獲得する一方、その場所で殊勲賞や技能賞を受賞すれば、それぞれの賞金も別途受け取れる。
さらに懸賞が設定された取組で勝利していれば、その懸賞金も加わる。
つまり、大相撲の収入は優勝賞金だけで決まるわけではない。場所での成績、個別の活躍、取組へのスポンサーの支援など、複数の要素が関係している。
【力士褒賞金・持ち給金】勝ち越しが長期的な収入につながる仕組み
大相撲の収入を理解するうえで、もう一つ知っておきたいのが「力士褒賞金」だ。
これは一般に「持ち給金」とも呼ばれ、力士が過去の本場所で積み重ねてきた成績に応じて支給額が決まる制度である。
優勝賞金や懸賞金とは違い、一度の優勝や一番の勝利だけで完結するものではない。
持ち給金は勝ち越しによって積み上がる
力士褒賞金の基本的な仕組みは、序ノ口でデビューした際に設定される持ち給金を基礎として、勝ち越しなどの実績に応じて加算されていくものだ。
基本的な計算の考え方は次のとおり。
- 序ノ口デビュー時の持ち給金:3円
- 勝ち越し星1点につき:50銭を加算
- 関取になった力士には、持ち給金を基準に褒賞金が支給される。
- 支給倍率は原則4,000倍で、場所ごとに支給される。
例えば、十両以上の力士が8勝7敗で勝ち越した場合、勝ち越し星は1点となり、持ち給金に50銭が加算される。
この50銭に4,000倍を掛けると、1場所あたり2,000円の増額となる。
9勝6敗なら勝ち越し星は3点となるため、持ち給金への加算は1円50銭。場所ごとの支給額では6,000円の増額に相当する。
このように、毎場所の勝ち越しが積み重なることで、将来的な褒賞金にも影響していく。
日本相撲協会の公式解説でも、十両以上の力士にとって勝ち越しが持ち給金の加算につながることが説明されている。
金星や幕内優勝も持ち給金に影響する
持ち給金には、勝ち越し以外にも特別な加算要素がある。
代表的なものが金星と幕内優勝だ。
平幕の力士が横綱を破って金星を獲得すると、持ち給金に10円が加算される。4,000倍で計算すると、1場所あたり4万円の増額となる。
また、幕内最高優勝では30円、全勝優勝では50円が加算される仕組みがある。
ただし、これは優勝賞金とは別の計算だ。
例えば、幕内優勝を果たした力士は、優勝賞金を受け取るだけでなく、持ち給金にも優勝実績に応じた加算が反映される。
長年にわたって活躍する力士ほど、過去の実績が継続的な収入につながる点が、この制度の特徴だ。
幕下以下と関取では収入構造が異なる
幕下以下と十両以上の大きな違いは、月給の有無にある。
十両以上の関取には月額給与が支給される。一方、幕下・三段目・序二段・序ノ口の力士は、原則として月給ではなく、本場所ごとの場所手当などを受け取る。
さらに、場所での勝ち星や勝ち越しに応じた手当もある。
そのため、幕下以下の力士にとっては、各段の優勝賞金だけでなく、勝ち越しを重ねて番付を上げ、関取に昇進すること自体が経済的にも大きな意味を持つ。
2027年の改定で優勝賞金や場所手当が増額されることは、こうした力士の生活基盤を支える意味でも注目される。
【幕内優勝賞金の歴代推移】1994年以来33年ぶりの大幅改定
幕内優勝賞金は、長期間にわたって1,000万円で維持されてきた。
今回の改定が注目される理由は、金額の大きさだけではない。33年間にわたって据え置かれていた賞金体系に、大きな変更が加わるためだ。
1994年に500万円から1,000万円へ
2026年7月30日の日本相撲協会の発表を伝えた報道によると、前回の大きな賞金改定は1994年だった。
当時、幕内優勝賞金は500万円から1,000万円に引き上げられた。
その後、2026年まで基本額は1,000万円で推移している。
今回の2027年の変更では、さらに1,000万円が上乗せされ、2,000万円となる。
つまり、1994年の改定と2027年の改定は、どちらも幕内優勝賞金を2倍にする大きな節目となる。
2027年の改定は各階級の評価にも変化をもたらす
今回の改定を金額の増加率で見ると、階級ごとに特徴がある。
- 幕内:100%増
- 十両:50%増
- 幕下:40%増
- 三段目:約66.7%増
- 序二段:50%増
- 序ノ口:100%増
特に序ノ口は10万円から20万円となり、幕内と同じく増額率が100%となる。
もちろん、絶対額では幕内の増額分が圧倒的に大きい。しかし、若い力士が多く所属する下位階級でも、賞金が大きく引き上げられることには意義がある。
番付が上がることを目指して日々稽古に励む力士にとって、各段の優勝が経済的にも評価される仕組みになるからだ。
【相撲の優勝賞金】に関するよくある質問(FAQ)
Q1:2026年の幕内優勝賞金はいくらですか?
A1:2026年11月場所までの幕内優勝賞金は1,000万円です。2027年1月の初場所からは2倍の2,000万円に増額されます。
Q2:十両や幕下以下の優勝賞金はいくらですか?
A2:2026年の現行額は、十両200万円、幕下50万円、三段目30万円、序二段20万円、序ノ口10万円です。2027年初場所からは、それぞれ300万円、70万円、50万円、30万円、20万円になります。
Q3:三賞の賞金は優勝賞金と別にもらえますか?
A3:はい。殊勲賞・敢闘賞・技能賞は、それぞれ独立した賞です。2026年までは各200万円、2027年初場所からは各300万円となります。優勝賞金とは別の制度です。
Q4:懸賞金1本はいくらですか?
A4:懸賞金は1本7万円です。勝った力士の獲得分は6万円で、残り1万円が日本相撲協会の手数料です。2025年5月場所からは、獲得分のうち1万円が土俵上で現金支給され、5万円が口座に振り込まれます。
Q5:優勝賞金が上がるのはいつからですか?
A5:2027年1月の初場所からです。2026年11月場所までは従来の賞金額が適用されます。
まとめ:【プロの結論】2027年の改定で相撲の賞金体系はどう変わる?
2026年現在の大相撲の優勝賞金は、幕内1,000万円、十両200万円、幕下50万円、三段目30万円、序二段20万円、序ノ口10万円となっている。
しかし、2027年1月の初場所からは、日本相撲協会による33年ぶりの改定が適用される。
最大の変更点は、幕内優勝賞金が2,000万円に倍増することだ。十両以下の各階級も増額され、三賞も各300万円に引き上げられる。
今回の改定を理解するうえで、押さえておきたいポイントは3つある。
第一に、優勝賞金は番付ごとの優勝に対する報奨金であること。幕内だけでなく、序ノ口まで全6階級に賞金が用意されている。
第二に、三賞や懸賞金は優勝賞金とは別の制度であること。優勝していなくても三賞を受賞でき、懸賞付きの取組で勝てば懸賞金も獲得できる。
第三に、力士褒賞金や給与・手当も収入を左右すること。毎場所の勝ち越しや長年の実績が持ち給金に反映されるため、一場所の優勝だけでは力士の収入全体は分からない。
2027年の改定は、幕内の優勝賞金を大きく引き上げるだけでなく、幕下以下の力士にも賞金面での待遇改善をもたらすものだ。
大相撲を観戦するときは、優勝争いだけでなく、十両や幕下以下の優勝、三賞の選考、懸賞金の本数にも注目したい。賞金の仕組みを知ることで、力士が一つ一つの白星に懸ける意味や、番付を上げることの価値も、より深く理解できるはずだ。
主な根拠資料:日本相撲協会公式サイト、2026年7月30日付の日刊スポーツ・デイリースポーツ、TBS NEWS DIG、2025年の懸賞金制度変更に関する報道。