【2026年セ・リーグ最終順位】全143試合の公式成績を一覧で比較
まず確認したいのは、2026年のセ・リーグはすでに全日程が終了しており、順位が確定しているという点だ。日本野球機構(NPB)の公式年度別成績による最終順位は、阪神、巨人、DeNA、広島、ヤクルト、中日の順となった。
数字を比較すると、阪神と巨人の上位争いが非常に接近していたことが分かる。2.5ゲーム差は、シーズン終盤の数試合で逆転しても不思議ではない距離だ。
一方、3位DeNAと4位広島の差は9.5ゲーム。上位3球団と下位3球団では、シーズンを通じた勝ち星の積み重ねに大きな違いがあった。
特に注目したいのは、DeNAが最多得点を記録しながら3位に終わったことだ。攻撃力だけでは順位を押し上げられず、投手陣や守備を含めた総合力が最終順位を左右した。
【6球団の戦力分析】打線・得点力ランキングと投手力を比較

2026年の順位を理解するには、勝敗だけでなく、チーム打率、本塁打、得点、防御率、失点を組み合わせて見る必要がある。
打線・得点力ランキング

2026年のチーム得点ランキングでは、DeNAが557得点でトップ。阪神が518得点で続き、巨人が486得点で3番手となった。
DeNAと阪神はともに125本塁打を記録。中日も121本塁打を放っており、順位だけでは見えない長打力を持っていた。
ただし、得点力と勝率は必ずしも一致しない。DeNAはリーグ最多得点だったものの、投手陣が512失点を記録。阪神の439失点と比べると、その差は73点に及ぶ。
阪神は攻撃力と投手力の両方を高い水準で維持したことが、優勝につながった大きな要因だ。
投手力・防御率ランキング
チーム防御率は阪神が2.79でトップ、巨人が2.80で2位。両チームの差はわずか0.01だった。
DeNAは3.27、中日は3.28。数字だけを見ると両チームの投手力は近いが、DeNAは打線の得点力を生かして3位、中日は60勝にとどまり最下位となった。
ヤクルトは防御率3.68でリーグ最下位。568失点も6球団で最も多く、投手陣の立て直しが2027年の最優先課題になる。
6球団の特徴を整理
- 阪神: 投打のバランスが最も優秀。リーグトップの投手力と強力な中軸がそろう。
- 巨人: 阪神に迫る投手成績。救援陣の安定感も上位争いの武器。
- DeNA: リーグ最多得点と最多タイの本塁打数。打線の破壊力は最大級。
- 広島: 得点力不足が深刻。投手陣も上位球団との差を埋める必要がある。
- ヤクルト: 機動力は魅力だが、失点の多さが順位を押し下げた。
- 中日: 本塁打数と投手成績には改善の余地を生かせる材料がある。得点効率と遠征時の戦い方が課題。
【阪神・巨人・DeNA】上位3球団の明暗を分けたポイント
1位・阪神タイガース:連覇を支えた投打の総合力
79勝62敗2分・勝率.560
監督:藤川球児
2年連続のリーグ優勝。投手陣の安定と主軸打者の活躍が際立った。
阪神の強さを象徴するのが、投打の中心選手がそろって好成績を残したことだ。
野手では佐藤輝明が打率.306、39本塁打、106打点を記録。首位打者、本塁打王、打点王の打撃タイトルを獲得した。森下翔太も打率.292、35本塁打、84打点と結果を残し、中野拓夢、大山悠輔も打率2割8分台を記録している。
投手陣では村上頌樹が防御率1.85、髙橋遥人が16勝3敗、防御率1.87。才木浩人も175奪三振で最多三振奪取投手賞を獲得した。
この3人が先発の柱として機能したことは、阪神の大きな財産だ。さらにチーム防御率2.79、439失点という数字が、シーズンを通じた安定感を裏付けている。
2027年に向けた焦点は、主力のコンディション維持とDH制に対応した打線の再編だ。藤川球児監督は2027年から新たに3年契約を結んでおり、継続的なチーム作りにも取り組める体制となった。
2位・読売ジャイアンツ:阪神との差を埋める投手力
76勝64敗3分・勝率.543
2027年監督:松井秀喜
リーグ2位の投手力を持ちながら、阪神との直接対決で苦戦した。
巨人は阪神から2.5ゲーム差の2位。防御率2.80は阪神に次ぐ数字で、チームとしての投手力は十分に優勝を狙える水準だった。
救援陣もセーブ47、ホールド159を記録。勝ちパターンを構築できる投手層があることは、2027年に向けても強みになる。
課題は打線の得点力だ。チーム打率.234、486得点はDeNAの557得点を大きく下回る。長打力と得点機での決定力を改善できるかがポイントになる。
そして2027年の巨人を考えるうえで欠かせないのが監督交代だ。2026年10月23日、松井秀喜氏の新監督就任が発表された。背番号90、契約期間3年で新体制がスタートする。
新監督の下で打線の組み替えや若手起用がどう進むか。阪神との直接対決で2026年は8勝16敗1分と大きく負け越しただけに、この対戦成績を改善できれば優勝争いの構図は変わる。
3位・横浜DeNAベイスターズ:リーグ最多得点とポストシーズンの強さ
71勝69敗3分・勝率.507
監督:相川亮二
リーグ最多得点を記録し、クライマックスシリーズを勝ち抜いて日本シリーズに進出。
DeNAは2026年のレギュラーシーズンで557得点、125本塁打を記録した。攻撃力だけならリーグトップクラスであり、2027年の優勝候補から外せない球団だ。
牧秀悟は打率.283、30本塁打、75打点。度会隆輝も打率.2738を記録した。主力の打撃能力に加えて、若い野手が成長している点も評価できる。
一方、防御率は3.27。阪神や巨人に比べると投手成績で見劣りし、失点も512点に達した。特にビジター成績は32勝39敗で、ホームの39勝30敗と大きな差がある。
ただし、2026年はレギュラーシーズンの順位だけで評価できない出来事があった。
DeNAはクライマックスシリーズのファーストステージで巨人に2連勝。ファイナルステージでも阪神との4試合すべてに勝利し、リーグ3位から日本シリーズへ進出した。日本シリーズではソフトバンクに4連敗したものの、短期決戦での勝負強さを示した。
相川亮二監督の2027年続投も球団から正式発表されている。打線の強さを維持しながら、投手陣とビジターゲームの改善を実現できれば、阪神・巨人に対抗する存在になりそうだ。
【広島・ヤクルト・中日】下位3球団の課題と巻き返しの可能性
4位・広島東洋カープ:得点力の底上げが急務
61勝78敗4分・勝率.439
監督:新井貴浩
チーム得点431点。打線の再構築が上位進出への課題。
広島は4位でシーズンを終えた。2025年の5位から順位を一つ上げたものの、勝率は.439にとどまっている。
最大の問題は431得点というリーグ最少の得点力だ。チーム打率も.223で最下位。打線が相手投手を攻略できない試合が続けば、投手陣が好投しても勝ち星を増やしにくい。
一方、床田寛樹は2026年に防御率2.76を記録しており、先発陣の軸として期待できる存在だ。チーム防御率も3.39で、ヤクルトよりは良い。
2027年に向けては、若手野手の成長と主力打者の得点圏での働きが重要になる。新井貴浩監督については、松田元オーナーが2027年の続投を明言したと報じられている。
5位・東京ヤクルトスワローズ:機動力を生かし投手陣を再建できるか
61勝80敗2分・勝率.433
監督:池山隆寛
98盗塁の機動力は武器。投手成績の改善が必要。
ヤクルトは2025年の6位から5位に浮上した。しかし、568失点と防御率3.68はリーグワーストで、投手陣の立て直しが欠かせない。
一方で、機動力には光るものがある。チーム盗塁数は98でリーグ2位。岩田幸宏は39盗塁を記録し、個人タイトルも獲得した。
山野太一は防御率2.33、奥川恭伸は2.88と、先発陣には好材料もある。2027年はこの2人を軸に、年間を通じて先発投手の稼働を安定させたい。
池山隆寛監督の続投と2027年のコーチングスタッフも発表済みだ。打線では増田珠が打率.293を記録しており、こうした好調な選手を中心に攻撃の形を整えられるかが鍵となる。
6位・中日ドラゴンズ:最下位からの再出発に工藤新監督
60勝81敗2分・勝率.426
2027年監督:工藤公康
打線の得点効率と遠征成績の改善が巻き返しの条件。
中日は60勝でリーグ最下位となった。ただし、チーム成績を細かく見ると、すべての部門が低水準だったわけではない。
121本塁打は阪神・DeNAに次ぐ3位。チーム防御率3.28もDeNAの3.27とほぼ同じ水準で、広島やヤクルトより良い数字だった。
問題の一つは、ホームとビジターの成績差だ。ホームでは38勝33敗だった一方、ロードでは22勝48敗。遠征で勝ち星を積み上げられなかったことが最下位の大きな要因になった。
2027年の最大の変化は工藤公康新監督の就任だ。2026年10月15日に球団が就任会見を開き、工藤監督は個人の能力だけでなくチーム全体のバランスを重視する考えを示した。
柳裕也は防御率2.34、大野雄大は2.45を記録しており、先発投手には計算できる材料がある。打線の得点効率が改善すれば、順位を大きく上げる可能性も残されている。
【2024~2026年の順位推移】阪神の安定感とセ・リーグの勢力図
2026年だけを見ると阪神の強さが際立つが、直近3年間の順位を追うと、6球団の勢力関係がより明確になる。
2024年は巨人が優勝し、阪神が2位、DeNAが3位だった。2025年には阪神が85勝54敗4分で優勝し、DeNAが2位、巨人が3位に入った。
そして2026年は阪神が再び優勝。巨人が2位、DeNAが3位となり、上位3球団の顔ぶれは大きく変わらなかった。
特に阪神は2025年、2026年と2年連続で優勝しており、直近の成績では明確にリーグをリードしている。
対戦成績にも特徴が表れている。阪神は巨人に16勝8敗1分、ヤクルトに17勝8敗と勝ち越した。巨人にとって阪神戦の改善は、2027年の優勝争いに直結する課題だ。
また、中日は広島に対して16勝9敗、ヤクルトは広島に14勝11敗と勝ち越している。順位が下位でも、特定の相手には強い球団が存在するため、単純な順位だけで対戦相手との相性を判断するのは危険だ。
2026年の交流戦でも巨人は10勝6敗2分だった一方、阪神は6勝12敗、DeNAは5勝13敗と苦戦した。ペナントレースの順位は、リーグ内の直接対決だけでなく、交流戦を含めた143試合の積み重ねで決まる。
【2027年セ・リーグ順位予想】DH制導入で勢力図はどう変わる?
2027年の順位予想で最も大きなポイントとなるのが、セ・リーグで初めて本格導入される指名打者制(DH制)だ。
NPBは2025年8月4日、2027年シーズンからセ・リーグでDH制を採用することを正式決定した。2026年はその準備期間と位置付けられており、2027年は従来の投手を打順に入れる9人野球から新しい編成へと移行する。
DH制では投手の代わりに打撃専門の選手を起用できるため、打線の選択肢が増える。長打力のある選手をどこに配置するか、守備に課題がある強打者をどう生かすかが各球団の編成戦略を左右する。
2026年のチーム成績では、DeNAが557得点、阪神とDeNAがそれぞれ125本塁打を記録した。こうした攻撃力のある球団は、DH制への対応で優位に立つ可能性がある。
ただし、DH制の導入だけで順位が決まるわけではない。外国人選手の獲得、FA移籍、若手の成長、先発ローテーションの安定性も含めて判断する必要がある。
2027年の暫定順位予想
2027年セ・リーグ順位予想
阪神タイガース
先発投手陣と主力打線の完成度が高い。DH制にも対応できる攻撃陣の厚みが強み。
読売ジャイアンツ
投手力は優勝を狙える水準。松井新監督によるチーム再編と打線の強化に注目。
横浜DeNAベイスターズ
得点力はリーグトップ。投手陣とビジター成績を改善できれば2位以上も狙える。
中日ドラゴンズ
工藤新監督の下で再建に期待。投手力と本塁打数を勝ち星に結び付けたい。
広島東洋カープ
床田を中心とした投手陣を生かし、打線の得点力を改善できるかが焦点。
東京ヤクルトスワローズ
機動力は武器だが、投手陣の再建が必要。先発陣の安定稼働が浮上の条件。
2026年11月1日時点の成績・制度変更・監督体制を踏まえた編集部予想。2027年の公式順位ではありません。
2027年の順位を左右する6球団の注目材料
阪神:藤川体制の継続とDH制への対応
藤川球児監督は2027年から新たに3年契約を結んだ。平田勝男氏が一軍ヘッドコーチに配置転換され、矢野謙次氏、坪井智哉氏が一軍打撃コーチに新加入するなど、首脳陣にも変化がある。リーグ連覇の勢いを維持しながら、打線の選択肢を広げられるかが焦点だ。
巨人:松井新監督による攻撃力の再構築
松井秀喜新監督の就任は2027年の大きな話題だ。2026年は阪神に2.5ゲーム差まで迫ったが、打線の得点力には改善の余地がある。DH制を活用した強打者の配置や若手選手の成長が、優勝への鍵になる。
DeNA:最多得点を生かした優勝争い
2026年にリーグ最多得点を記録した打線は、DH制でさらに選択肢が広がる可能性がある。相川亮二監督の続投も決まり、投手陣の強化とビジターでの勝率改善が最優先課題となる。
中日:工藤新監督によるチーム再建
工藤公康監督の就任により、投手運用やチーム全体の戦い方がどう変わるかに注目したい。2026年のチーム本塁打121本という数字は、DH制への対応を考えるうえでも興味深い材料だ。
広島:若手野手の成長と得点力改善
広島は投手陣の中心となる選手を維持しながら、打線の厚みを増やす必要がある。2026年の431得点からどこまで改善できるかが、4位から上を目指すための重要な指標になる。
ヤクルト:先発投手陣の安定と攻撃力の活用
ヤクルトは池山監督の体制が続く。山野、奥川らの先発陣に加え、岩田幸宏の機動力や増田珠の打撃を生かしながら、チーム防御率の改善を目指したい。
【2027年先発ローテーション予想】6球団の投手陣の中心は誰?
順位予想を左右するもう一つの大きな要素が先発ローテーションだ。年間143試合を戦う長いシーズンでは、先発投手が安定してイニングを消化できるかどうかが、救援陣の負担や勝率に直結する。
2027年の開幕ローテーションは、オフシーズンの補強や選手のコンディションによって変わる。ここでは2026年の公式個人成績を基準に、各球団で先発の軸として期待される選手を整理する。
- 阪神: 村上頌樹、髙橋遥人、才木浩人。2026年に防御率1.85、1.87、2.51を記録した3人が中心候補。
- 巨人: 井上温大。2026年は防御率2.02を記録。先発陣全体の層を維持できるかがポイント。
- DeNA: 東克樹。2026年は防御率2.40、161回1/3を投げた。年間を通じた安定感に期待。
- 広島: 床田寛樹。防御率2.76を記録し、先発陣の柱として期待される。
- ヤクルト: 山野太一、奥川恭伸。防御率2.33、2.88を記録した2人の継続的な活躍が重要。
- 中日: 柳裕也、大野雄大。防御率2.34、2.45を記録しており、新体制の投手陣を支える候補となる。
先発投手の成績だけを見ると、阪神が一歩リードしている。村上、髙橋、才木という実績ある投手がそろい、2026年の奪三振や防御率でもリーグ上位の数字を残した。
巨人は井上を中心に先発陣の厚みを増やしたい。DeNAは東の稼働と他の先発候補の安定が重要だ。中日も柳、大野という実績ある投手を抱えているだけに、工藤新監督の投手起用によって変化が生まれる可能性がある。
一方、広島とヤクルトは先発の個人成績だけでなく、シーズンを通してローテーションを維持できるかが順位浮上の条件になる。
2027年はDH制の導入によって、投手が打席に立つ必要がなくなる。投手の打撃や代打との兼ね合いが変わるため、継投のタイミングや先発投手の交代戦略にも新しい工夫が求められる。
【セ・リーグ順位予想最新】に関するよくある質問(FAQ)
Q1:2026年のセ・リーグ最終順位はどうなりましたか?
A1:阪神、巨人、DeNA、広島、ヤクルト、中日の順です。阪神は79勝62敗2分、勝率.560で優勝しました。全6球団が143試合を終えています。
Q2:2026年のセ・リーグ優勝チームはどこですか?
A2:阪神タイガースです。2025年に続く2年連続のリーグ優勝となりました。村上頌樹、髙橋遥人、才木浩人ら投手陣と、佐藤輝明、森下翔太ら打線の活躍が目立ちました。
Q3:2027年のセ・リーグ優勝候補はどこですか?
A3:2026年の実績を基準にすると、阪神が最有力候補です。巨人とDeNAが続きます。ただし、2027年からのDH制導入や監督交代、補強によって勢力図が変わる可能性があります。
Q4:2027年からセ・リーグにもDH制が導入されますか?
A4:はい。NPBは2027年シーズンからのDH制採用を正式決定しています。投手の代わりに打撃専門の選手を起用できるため、各球団の打線編成が大きく変わる可能性があります。
Q5:2026年に最も得点力が高かった球団はどこですか?
A5:横浜DeNAベイスターズです。143試合で557得点、125本塁打を記録しました。チーム打率も.246で阪神と並ぶリーグ最高水準でした。
まとめ:2026年の結果から見る2027年セ・リーグの展望
2026年のセ・リーグは、阪神が79勝62敗2分、勝率.560で頂点に立った。巨人が2位、DeNAが3位となり、上位3球団の総合力が目立つシーズンだった。
阪神は投手力と打線のバランスで他球団をリードし、連覇を達成。巨人は新監督の松井秀喜氏を迎え、DeNAはリーグ最多得点の攻撃力を武器に巻き返しを狙う。
下位球団では、中日の工藤公康新監督就任が大きな変化となる。広島は得点力の改善、ヤクルトは投手陣の再建が課題だ。
2027年はセ・リーグにDH制が導入される歴史的なシーズンでもある。2026年の順位がそのまま翌年の順位になるとは限らない。打線の再編、先発ローテーションの厚み、監督の采配、外国人選手の補強が新しい勢力図を作る。
現時点での予想は阪神の連覇を本命とし、巨人とDeNAが追う展開。さらに中日が新体制の下でどこまで浮上するかが、2027年のセ・リーグを面白くするポイントになりそうだ。