【結論】オランダ代表対モロッコ代表の通算対戦成績は2勝1敗1分
オランダ代表側から見た通算成績は、次のとおりです。
オランダ代表2勝
1敗・1分
モロッコ代表1勝

2敗・1分
通算得点6対5

オランダが1点リード
対戦試合数4試合
1994~2026年
大会別の内訳
FIFAワールドカップ
2試合
国際親善試合
2試合
この数字は、オランダサッカー協会(KNVB)の公式代表チーム記録とも一致します。同協会の対戦履歴では、オランダの2勝、1分、1敗と記録されています。
ここで注意したいのが、2026年のPK戦です。
試合は延長戦終了時点で1-1だったため、通常の試合結果としては引き分けです。一方、トーナメントの勝ち上がりを決めるPK戦ではモロッコが3-2で勝利しました。
つまり、次の2つは矛盾しません。
- 通算成績:オランダの2勝1敗1分
- 2026年大会の勝ち上がり:PK戦でモロッコが勝利
PK戦の勝敗を通常の勝敗記録に加えるかどうかで、データベースによって表示が異なる場合があります。通算成績を比較するときは、集計方法を確認する必要があります。
【全4試合を時系列で比較】1994年から2026年までの試合結果一覧
両国の対戦は、約32年間にわたって4試合行われています。
注目すべきなのは、最初の3試合がすべて2-1というスコアで決着していることです。2026年の試合も1-1からPK戦にもつれ込み、最後まで簡単には決着しませんでした。
| 開催日 | 大会 | 試合結果 | 主な得点者 |
|---|---|---|---|
| 1994年6月29日 | W杯・グループF | モロッコ1-2オランダ | ベルカンプ、ナデル、ブライアン・ロイ |
| 1999年4月28日 | 国際親善試合 | オランダ1-2モロッコ | チッポ、バシール、ファン・ニステルローイ |
| 2017年5月31日 | 国際親善試合 | モロッコ1-2オランダ | プロメス、ヤンセン、ブスファ |
| 2026年6月29日 | W杯・ラウンド32 | オランダ1-1モロッコ(PK2-3) | ガクポ、イッサ・ディオプ |
出典:ドイツサッカー連盟(DFB)、オランダサッカー協会(KNVB)、アフリカサッカー連盟(CAF)の試合記録。2026年は開催地の現地日付。
4試合の得点を合計するとどうなる?
オランダの得点を合計すると、次のようになります。
- 1994年:2得点
- 1999年:1得点
- 2017年:2得点
- 2026年:1得点
合計は6得点です。
一方、モロッコは1994年に1得点、1999年に2得点、2017年に1得点、2026年に1得点を記録し、合計5得点となります。
PK戦のキック成功数は、この通算得点には含めません。
したがって、通常の試合中に生まれたゴールだけで比較すると、オランダが6対5で上回っています。
ただし、得点差は1点しかありません。圧倒的な実力差を示す数字ではなく、両国の対戦が接戦になりやすかったことを示す結果です。
【1994年ワールドカップ】ベルカンプとブライアン・ロイが決めた歴史的な勝利
最初の対戦は、1994年6月29日にアメリカのオーランドで開催されたFIFAワールドカップのグループFです。
当時のグループFには、オランダとモロッコのほか、ベルギーとサウジアラビアが参加していました。
試合会場はシトラス・ボウル。ドイツサッカー連盟の試合記録によると、観客数は60,578人でした。
デニス・ベルカンプが先制点を記録
試合が動いたのは前半42分でした。
オランダの攻撃を牽引したデニス・ベルカンプが先制ゴールを決め、オランダが1-0でリードします。
ところが、後半開始直後の47分、モロッコのハッサン・ナデルが同点ゴールを記録。試合は振り出しに戻りました。
両国が次の得点を狙う緊迫した展開のなか、オランダが再び勝負を動かします。
ブライアン・ロイの決勝ゴール
後半79分、ブライアン・ロイが追加点を挙げ、オランダが2-1と勝ち越しました。
この試合では、ベルカンプの得点だけでなく、ロイの決勝点も大きな意味を持ちました。
KNVBの歴史記事によると、ベルカンプがロイに決定的なパスを送り、ゴールを演出しています。
最終スコアはモロッコ1-2オランダ。
オランダはこの勝利で決勝トーナメント進出につなげました。一方、モロッコにとってはグループステージ突破がかなわない結果となりました。
この1994年の試合は、現在まで続く両国の対戦史における最初の重要な一戦です。
【1999年・2017年】2度の国際親善試合で明暗が分かれた両代表
ワールドカップで最初に対戦した両国は、その後、国際親善試合で2度顔を合わせています。
この2試合はいずれも2-1で終了しましたが、勝者はそれぞれ異なりました。
1999年4月28日:モロッコがオランダに2-1で勝利
1999年4月28日、オランダのアーネムにあるヘルレドームで国際親善試合が開催されました。
試合を制したのはモロッコでした。
後半58分にユセフ・チッポが先制すると、69分にはサラヘディン・バシールが追加点を決めます。
オランダも88分にルート・ファン・ニステルローイが得点しましたが、反撃は1点にとどまりました。
この試合は、オランダ代表を率いていたフランク・ライカールト監督にとって、代表監督就任後の初黒星となりました。
KNVBの公式試合記録には、両チームの出場選手と得点時間も残されています。
1994年大会ではオランダが勝利しましたが、5年後の親善試合ではモロッコが勝利。両国の実力関係が一方向に固定されていないことが分かります。
2017年5月31日:オランダがアガディールで2-1の勝利
3度目の対戦は2017年5月31日、モロッコのアガディールで行われた国際親善試合です。
この試合ではオランダが先制し、その後もリードを広げました。
得点経過は次のとおりです。
- 22分:クインシー・プロメス(オランダ)
- 68分:フィンセント・ヤンセン(オランダ)
- 72分:ムバルク・ブスファ(モロッコ)
最終スコアはモロッコ1-2オランダでした。
KNVBの公式試合レポートでは、プロメスが1得点1アシストを記録したことも紹介されています。
この試合では、当時のオランダ代表に若い選手が多く起用されました。ネイサン・アケーは代表デビューを飾り、マタイス・デ・リフトらも出場しています。
オランダは2点を先行した後、モロッコの反撃を受けましたが、リードを守り切りました。
1999年に敗れたオランダが2017年には勝利したことで、親善試合の通算成績は1勝1敗となりました。
【2026年ワールドカップ】1-1からPK戦2-3!モロッコがオランダを撃破
4度目の対戦は、2026年6月29日(現地時間)のFIFAワールドカップ・ラウンド32です。
会場はメキシコのモンテレイ。両国にとって、決勝トーナメントでの直接対決となりました。
試合はオランダが先制し、モロッコが終了間際に追いつく展開となりました。延長戦でも決着がつかず、最後はPK戦で勝敗が決まっています。
コーディ・ガクポが72分に先制
後半72分、オランダのコーディ・ガクポがゴールを決めました。
オランダにとっては、勝ち抜けに近づく重要な先制点でした。
しかし、モロッコは失点後も攻撃の手を緩めませんでした。
イッサ・ディオプが90+1分に同点ゴール
試合終了が迫った後半アディショナルタイム。
モロッコのイッサ・ディオプがヘディングシュートを決め、スコアを1-1としました。
ガクポの先制点によって勝利を目前にしていたオランダにとって、この失点は大きな痛手となりました。
延長戦に突入しても追加点は生まれず、勝負はPK戦へ持ち越されます。
PK戦はモロッコが3-2で制す
PK戦では、モロッコのGKヤシン・ブヌが重要な役割を果たしました。
オランダはテウン・コープマイネルスとワウト・ヴェグホルストが成功した一方、複数のキッカーが失敗。
特にクライマックスとなったのが、クライセンシオ・サマーフィルのキックです。
ブヌがこのシュートを阻止すると、モロッコのイスマエル・サイバリが決勝のキックを成功させました。
2026 FIFAワールドカップ・ラウンド32オランダ 1-1 モロッコ
PK 2-3
72分
コーディ・ガクポ
90+1分
イッサ・ディオプ
モロッコがラウンド16進出
出典:アフリカサッカー連盟の試合報道、Opta Analyst。
試合内容の数字から見えるモロッコの優位性
この試合では、最終スコアだけでなく、試合内容を示すデータにも注目する必要があります。
Opta Analystが掲載した試合データでは、両チームに次のような差がありました。
| 試合指標 | オランダ | モロッコ |
|---|---|---|
| ボール支配率 | 32% | 68% |
| シュート数 | 6本 | 11本 |
| 期待得点(xG) | 0.23 | 1.40 |
ボール支配率とシュート数ではモロッコが上回っています。
期待得点(xG)は、シュート位置や状況などからゴールになる可能性を数値化した指標です。モロッコの1.40に対し、オランダは0.23でした。
オランダはガクポの得点で先行したものの、試合全体ではモロッコに多くの攻撃機会を与えていました。
この数字を見ると、モロッコの勝利はPK戦だけの偶然によって生まれたものではなく、試合中の攻撃機会の多さも背景にあったことが分かります。
【数字で分析】オランダ代表とモロッコ代表の力関係はどう変化した?
ここまでの4試合から見えるのは、オランダが通算得点でわずかに上回りながらも、両国の対戦ではモロッコも互角に渡り合ってきたという事実です。
1. オランダは通算得点で1点リード
オランダは4試合で6得点、モロッコは5得点です。
1994年と2017年にはオランダが勝利し、ベルカンプやブライアン・ロイ、プロメス、ヤンセンといった選手が得点に絡みました。
一方、1999年にはモロッコが2得点を挙げ、オランダを破っています。
2026年には1-1からPK戦で勝利しました。
数字だけを見るとオランダがわずかに優勢ですが、勝敗と得点差は大きく離れていません。
2. ワールドカップでは両国が1勝ずつを記録
ワールドカップでの対戦だけを取り出すと、1994年はオランダが2-1で勝利し、2026年はモロッコがPK戦を制しています。
つまり、ワールドカップでの直接対決は、両国がそれぞれ勝ち上がりを経験した形です。
ただし、2026年の試合は公式の試合スコアとしては1-1の引き分けであり、勝ち抜けチームを決めたのがPK戦でした。
この区別を無視すると、通算成績の解釈を誤る可能性があります。
3. 1994年と2026年では勝敗を決める要素が異なる
1994年はベルカンプの先制点とブライアン・ロイの決勝点によってオランダが勝利しました。
2026年は、ガクポが先制したものの、ディオプの同点ゴールによって延長戦に突入。最後はGKブヌのPKセーブが勝敗を分けました。
この2試合を比較すると、サッカーの勝敗が個人の得点能力だけで決まるわけではないことが分かります。
得点機会を生み出す攻撃力、失点を防ぐ守備力、そしてPK戦におけるGKの対応までが、トーナメントの結果を左右します。
【プロの結論】通算成績と大会での勝ち上がりは分けて評価する
オランダ対モロッコの対戦データを読む際には、3つの基準が重要です。
1. 通算成績を見る場合: 90分・延長戦の結果を基準に、2勝1敗1分と整理する。
2. 大会の勝ち上がりを見る場合: 2026年のPK戦2-3という結果を含め、モロッコの勝利として評価する。
3. チームの実力を比較する場合: 4試合の勝敗だけでなく、シュート数や期待得点などの試合内容も確認する。
特に注意したいのは、4試合というサンプル数の少なさです。
1994年から2026年までには長い時間が経過しており、選手、監督、戦術、代表チームの構成も変化しています。
過去の直接対決は歴史を理解する材料にはなりますが、現在の両国の実力をそのまま証明するものではありません。
【よくある質問】オランダ代表対モロッコ代表の統計情報
Q1:オランダ代表とモロッコ代表の通算対戦成績は?
オランダ代表側から見て2勝1敗1分です。国際A代表の対戦は全4試合で、通算得点はオランダ6点、モロッコ5点です。
Q2:2026年ワールドカップのオランダ対モロッコはどちらが勝った?
試合は1-1で延長戦を終え、PK戦を3-2で制したモロッコが勝利しました。イッサ・ディオプが90+1分に同点ゴールを決め、GKヤシン・ブヌがPK戦で重要なセーブを記録しました。
Q3:1994年ワールドカップでゴールを決めた選手は?
オランダはデニス・ベルカンプとブライアン・ロイ、モロッコはハッサン・ナデルが得点しました。試合はオランダが2-1で勝利しています。
まとめ:オランダ6得点、モロッコ5得点の接戦史は2026年に新たな転換点を迎えた
オランダ代表とモロッコ代表の対戦は、1994年のワールドカップから2026年大会まで全4試合。オランダ側から見た通算成績は2勝1敗1分、得点数は6対5です。
1994年にはデニス・ベルカンプとブライアン・ロイの活躍でオランダが勝利。1999年はモロッコ、2017年はオランダが国際親善試合を制しました。そして2026年には、コーディ・ガクポの先制点をイッサ・ディオプが追いつき、PK戦3-2でモロッコが勝ち上がりました。
通算得点ではオランダが1点上回っていますが、2026年の直接対決ではモロッコが勝利しています。歴史的な通算成績と、最新大会での結果は別々に捉える必要があります。
今後の両国の対戦を比較するときも、単純な勝敗だけではなく、得点経過、試合内容、PK戦の扱いまで確認することが、正確なサッカー分析につながります。