【2026年の現在地】坂本光士郎はロッテで29試合に登板!今季成績を徹底分析

目次

2026年の坂本光士郎は、千葉ロッテマリーンズの中継ぎ投手として一軍29試合に登板した。NPBのシーズン終了時点の公式記録では、35投球回、2勝1敗、1ホールド、防御率3.86、40奪三振を記録している。

【検証資料 1】坂本光士郎の当時の様子・関連報道写真(出典:Yahoo!ニュース)

注目すべきなのは、単に登板数が増えただけではない点だ。2025年はわずか8試合の登板にとどまったが、2026年は29試合まで登板機会を増やし、防御率も6.35から3.86へ改善した。苦しいシーズンからの立て直しという意味で、明確な前進が見られた。

2026年シーズンの主要成績

坂本光士郎



坂本光士郎|千葉ロッテマリーンズ
2026年シーズン終了



登板数

29試合

坂本光士郎



防御率

3.86

坂本光士郎



奪三振

40




投球回

35.0回





勝敗
2勝1敗


ホールド
1


奪三振率
10.29


出典:日本野球機構の2026年シーズン終了時公式記録、パ・リーグ公式選手データ。

2025年から何が変わったのか

特に比較したいのが、2025年と2026年の成績だ。

指標 2025年 2026年
登板数 8 29
投球回 5.2 35.0
防御率 6.35 3.86
奪三振 3 40
勝利 1 2
ホールド 2 1

登板数は21試合増加し、投球回は約6倍になった。奪三振も3個から40個へ大きく伸びている。防御率の改善と合わせて考えると、2026年は一軍で継続的に起用される機会を取り戻したシーズンだった。

一方、ホールド数は1にとどまっている。したがって、登板機会の回復と勝ちパターンへの定着は分けて評価する必要がある。現状は、重要な局面を任される可能性を広げながら、ブルペン内での信頼を積み上げている段階と見るのが妥当だ。

【年度別成績】2023年の51登板から2026年の復活までを比較

坂本光士郎のプロ野球人生を成績から振り返ると、2023年が大きな転換点だったことが分かる。ロッテ移籍後初めてフルシーズンを戦い、51試合登板、防御率3.21、16ホールドという結果を残した。

その後は2024年、2025年と数字を落としたものの、2026年には再び一軍で29試合に登板。年度別の推移を見ることで、単なる登板数の増減だけでなく、選手としての浮き沈みが見えてくる。

坂本光士郎の年度別一軍投手成績

年度 所属球団 登板 勝敗 防御率 奪三振 {#each [ ["2019","ヤクルト","19","0勝0敗","5.82","15"], ["2020","ヤクルト","1","0勝0敗","12.00","3"], ["2021","ヤクルト","36","1勝2敗","4.05","25"], ["2022","ヤクルト","7","0勝1敗","9.28","11"], ["2022","ロッテ","7","0勝0敗","4.15","6"], ["2023","ロッテ","51","1勝0敗","3.21","48"], ["2024","ロッテ","37","1勝2敗","5.73","34"], ["2025","ロッテ","8","1勝2敗","6.35","3"], ["2026","ロッテ","29","2勝1敗","3.86","40"] ] as r} {#each r as c} {c} {/each} {/each}

出典:NPB個人年度別成績。2022年はトレード前後の球団別記録を分けて掲載。投球回などの詳細はNPB公式記録を参照。

2023年はロッテの中継ぎ左腕として存在感を発揮

移籍後初めて年間を通してプレーした2023年、坂本は自己最多となる51試合に登板した。47回2/3を投げ、防御率3.21、48奪三振、16ホールドを記録。勝ちパターンを支える左腕としても期待される成績だった。

特筆すべきは、1勝0敗という勝敗だけではない。中継ぎ投手の評価では、リードを守る場面や走者を背負った局面での仕事も重要になる。16ホールドという数字は、当時の坂本が単なる敗戦処理要員ではなく、試合の流れに関わる場面でも起用されていたことを示している。

2024年と2025年は苦しい時期に

2024年は37試合に登板したものの、防御率は5.73。2025年には8試合、防御率6.35まで数字が悪化した。投球回も5回2/3にとどまり、一軍で十分な登板機会を得られなかった。

2026年10月31日付のベースボールキングの取材記事では、坂本自身が2025年を「一言で言ったら悔しいシーズン」と振り返っている。前年の反省を翌年に生かすため、体の柔軟性や身体の連動性を意識した自主トレーニングに取り組んだという。

この経緯を踏まえると、2026年の成績改善は偶然の登板機会増加だけでは説明できない。身体の使い方や球種の組み立てを見直した結果が、実戦での投球内容にも表れたと考えられる。

通算成績から見るプロとしての実績

2026年シーズン終了時点の通算成績は、195試合登板、6勝8敗、41ホールド、198回2/3、防御率4.76、185奪三振となっている。

通算防御率だけを見ると、まだ改善の余地はある。しかし、2023年には50試合以上に登板し、2026年にも40奪三振を記録している。左腕の中継ぎとして、複数のシーズンで一軍戦力になってきた実績は評価できる。

【プロフィール・経歴】如水館高校から日本文理大学、社会人野球を経てプロ入り


(さかもと・こうしろう)

千葉ロッテマリーンズ・投手
- 生年月日:1994年9月9日
- 出身地:広島県
- 身長・体重:179cm・80kg
- 投打:左投左打
- 背番号:36
- ドラフト:2018年5位

坂本光士郎は広島県出身。高校、大学、社会人野球という段階を踏み、2018年のドラフトで東京ヤクルトスワローズから指名された。

NPBの選手プロフィールには、如水館高校、日本文理大学、新日鉄住金広畑という経歴が記載されている。高校時代から社会人時代まで、段階的に実力を伸ばしてプロ入りした投手だ。

如水館高校時代:2年夏に甲子園を経験

高校時代は広島県の如水館高校でプレー。週刊ベースボールONLINEの選手紹介によると、2年夏には甲子園大会に出場している。

高校野球で全国大会を経験したことは、その後の大学・社会人野球につながるキャリアの出発点となった。プロ入りまでに複数のカテゴリーを経験したことも、坂本の経歴の特徴だ。

日本文理大学時代:2季連続MVPを獲得

大学は大分県の日本文理大学へ進学した。週刊ベースボールONLINEの紹介では、4年春から主戦投手を任され、2季連続でMVPを受賞したとされている。

大学野球で先発投手として経験を積んだことは、プロ入り後のリリーフ起用を考えるうえでも興味深い。先発と救援では準備や登板間隔が異なるが、複数イニングを投げる能力は中継ぎとしての選択肢を広げる。

新日鐵住金広畑時代:社会人野球を経てドラフト5位

大学卒業後は社会人野球の新日鐵住金広畑に進んだ。週刊ベースボールONLINEによると、1年目から先発の柱を務め、都市対抗野球大会や社会人野球日本選手権を経験している。

社会人野球で実戦経験を積み重ねた後、2018年のドラフト会議で東京ヤクルトから5位指名を受けた。高卒で早期にプロ入りするのではなく、大学と社会人を経由してプロの舞台にたどり着いた選手である。

なお、2026年11月1日時点では32歳。プロ入りから8年目を終え、経験と投球技術の両面で次の段階を目指す時期に入っている。

【ヤクルトからロッテへの移籍経緯】2022年7月29日の交換トレードとは

坂本光士郎のキャリアにおける大きな転換点が、2022年7月29日に発表された東京ヤクルトスワローズと千葉ロッテマリーンズの交換トレードだ。

移籍前の坂本はヤクルトで3年半プレーしていた。交換相手となったのは、ロッテに所属していた左腕投手の山本大貴。両球団の公式発表によってトレード成立が告知された。

トレードの相手は山本大貴

ヤクルト球団が2022年7月29日に発表した内容は、坂本光士郎投手と山本大貴投手の交換トレード成立というものだった。移籍理由について、公式発表は具体的な説明をしていない。

そのため、特定の選手との競争やチーム内での評価だけを理由に移籍したと断定することはできない。確認できる事実は、両球団間で投手同士の交換トレードが成立し、坂本がロッテへ移ったという点だ。

当時、坂本はヤクルトで2022年の一軍7試合に登板。移籍後も同年中にロッテで7試合に登板し、防御率4.15を記録した。

ヤクルト時代の実績と移籍後の変化

ヤクルト時代の坂本は、2021年に36試合登板、1勝2敗、7ホールド、防御率4.05を記録していた。プロ初勝利もこのシーズンに挙げている。

当時のヤクルトは2021年にリーグ優勝を果たしており、坂本も中継ぎ投手の一人としてチームを支えた。翌2022年途中に新天地へ移ったことで、セ・リーグからパ・リーグへ活躍の舞台を変えることになった。

移籍発表時の本人コメント

ヤクルトの公式発表には、坂本本人のコメントも掲載された。スワローズで過ごした3年半への感謝と、新天地での活躍を目指す気持ちを表明している。

「新天地となる千葉ロッテマリーンズで活躍することが、皆さんへの恩返しになると思いますので、精一杯頑張りたいと思います。」

このコメントからも、移籍を新たな挑戦の機会として受け止めていたことがうかがえる。

【投球スタイルと特徴】球威のあるストレートと変化球を組み合わせる左腕リリーフ

坂本光士郎の投球を語るうえで欠かせないのが、球威のあるストレートだ。スポーツナビの選手紹介でも、ストレートの強さを持ち味とするリリーフ左腕として紹介されている。

ただし、2026年の投球内容を詳しく見ると、速球だけで押し切るタイプではない。スライダー、カットボール、スプリット、ツーシームなどを組み合わせ、打者の反応を見ながら投球の幅を広げている。

1. ストレート:投球の軸となる球種

2026年のシーズン中には、150キロを超えるストレートを記録。4月7日のオリックス戦では151キロを計測し、4月14日の日本ハム戦でも150キロの直球で打者を打ち取った。

本人も2026年シーズンを通して、ストレートの強さを維持できたことに手応えを感じていた。直球でストライクを取り、打者に速球を意識させることで、変化球の効果も高められる。

2. スライダーとカットボール:左右の打者に対応

スライダーとカットボールは、坂本の投球を組み立てるうえで重要な変化球だ。特に左打者に対しては、内角へ投げ込む意識を持っている。

2026年6月7日の巨人戦では、坂本勇人との対戦でストレートを続けた後、外角の131キロのスライダーで見逃し三振を奪った。速球を意識させたうえで変化球を使う、組み立ての分かりやすい例だ。

変化球を外角に逃がすだけでなく、内角にも投げ込むことで、打者が狙い球を絞りにくくなる。左腕投手としての角度と変化球の組み合わせが、持ち味の一つになっている。

3. ツーシーム:2026年後半に加わった新たな武器

2026年の大きな変化として注目したいのが、夏場以降に再び投げ始めたツーシームだ。

坂本は以前から左打者の内角を攻める投球を意識していたが、2026年8月29日の一軍再昇格後はツーシームの使用を増やした。本人によると、ストレートやスライダー、カットボールなどの外へ逃げる球だけでは、左打者への対応に限界があると考えたことが背景にある。

内側へ入ってくるツーシームを見せることで、外へ逃げるスライダーやカットボールも生きる。単に球種を増やすのではなく、既存の球種の効果を引き出すという狙いがある。

4. 複数イニングを任せられる柔軟性

坂本の2026年の特徴は、1イニング限定ではない登板が増えたことにもある。

7月11日のオリックス戦では3イニングを無失点、7月18日のソフトバンク戦でも2イニングを無失点に抑えた。短いイニングで全力投球するだけでなく、試合の状況に応じて複数イニングを担当できることは、ブルペン運用の面で価値がある。

本人は2026年のシーズン終了後、2イニング、3イニングを投げられるようになったことを前向きに評価している。これは2025年の登板数が少なかった時期からの変化を実感している発言でもある。

【坂本光士郎の評価】復活の兆しは明確、勝ちパターン定着には継続性が課題

2026年の坂本を評価する場合、登板数、防御率、奪三振数の3項目だけで判断するのは十分ではない。中継ぎ投手として、どのような場面で起用され、どれだけ安定してアウトを取れるかまで見る必要がある。

奪三振能力は評価できる水準

2026年の坂本は35イニングで40奪三振を記録した。奪三振率に換算すると9イニング当たり10.29個となり、打者を三振で打ち取る能力を示す数字になっている。

また、被打率は.232、WHIPは1.29。打者に安打を許す割合は一定の水準に抑えられており、速球と変化球を組み合わせた投球が機能した場面も多かった。

課題は与四球と失点の波

一方、2026年の与四球は16個。35イニングに対して与四球率は9イニング当たり4.11となっている。奪三振を多く奪えている反面、四球を減らして投球効率を高める余地が残っている。

実際、2026年のシーズン中には好投が続いた後に大量失点を喫する試合もあった。6月23日から7月14日にかけて5試合連続無失点を記録した一方、8月11日のソフトバンク戦では1イニング4失点。防御率が3.95まで上昇する場面もあった。

球そのものの強さを維持しながら、甘く入った球を減らし、打者にファウルを打たせることが今後の課題になる。

2026年8月29日以降に見せた安定感

8月12日に一軍登録を抹消された坂本は、8月29日に再昇格を果たした。ベースボールキングのシーズン総括によると、再昇格後の7試合で失点したのは9月28日の日本ハム戦のみだった。

再昇格後の投球では、左打者へのツーシームを組み合わせた配球も目立った。既存のスライダーやカットボールに内角へ入る球を加えたことで、打者への攻め方に変化が生まれた。

2027年に向けた目標は50試合登板と勝ちパターン

2026年10月31日の取材記事では、坂本は毎年掲げている50試合以上の登板を来季も目指す考えを示した。さらに、単に登板機会を得るだけでなく、勝ちパターンで投げられる投手になることも目標に挙げている。

本人は、まだ十分な信頼を得られていないという認識を示し、登板しなくても計算できるほどの状態に仕上げたいと語った。

この発言は、2026年の成績をどう評価すべきかを考えるうえで重要だ。29試合登板、防御率3.86という数字は復調を示すが、本人が目指しているのはその先にある。接戦の終盤やリードを守る局面を任される存在になることだ。

【よくある質問】坂本光士郎に関するFAQ

Q1:坂本光士郎は2026年現在どこの球団に所属していますか?

2026年シーズン終了時点では、千葉ロッテマリーンズに所属しています。背番号は36で、ポジションは投手です。

Q2:坂本光士郎の2026年の成績は?

一軍29試合に登板し、2勝1敗、1ホールド、35投球回、防御率3.86、40奪三振を記録しました。

Q3:坂本光士郎はなぜヤクルトからロッテに移籍したのですか?

2022年7月29日に発表された交換トレードによるものです。ロッテの山本大貴投手との交換で移籍しました。球団の公式発表では、具体的なトレード成立の理由までは説明されていません。

Q4:坂本光士郎は何年のドラフトで指名されましたか?

2018年のドラフト会議で東京ヤクルトスワローズから5位指名を受けました。入団前は如水館高校、日本文理大学、新日鐵住金広畑でプレーしています。

Q5:坂本光士郎の持ち味は何ですか?

球威のあるストレートが最大の持ち味です。スライダーやカットボール、スプリットに加え、2026年後半にはツーシームも活用。左右の打者に対応できる投球の幅を広げています。

Q6:坂本光士郎のキャリアハイは何試合登板ですか?

一軍での自己最多登板は2023年の51試合です。この年は防御率3.21、16ホールドを記録しました。

Q7:坂本光士郎の2027年の目標は何ですか?

2026年10月の取材では、50試合以上の登板と勝ちパターンへの定着を目標に掲げています。ツーシームの精度向上や投球の安定感も、今後の課題として挙げています。

まとめ:坂本光士郎は2026年に復調、次の焦点は勝ちパターンへの定着

坂本光士郎は、2018年ドラフト5位でヤクルトに入団し、2022年途中にロッテへ移籍した左腕リリーフだ。2023年には51試合に登板して防御率3.21を記録したが、その後は成績が低迷。2025年には一軍8試合、防御率6.35という厳しいシーズンを経験した。

しかし、2026年は29試合に登板し、40奪三振、防御率3.86を記録。ストレートの強さを維持しながら、ツーシームを取り入れ、複数イニングを任される場面も増えた。

2026年は完全復活の完成形というより、再浮上への足場を築いたシーズンと評価するのが適切だろう。

今後の評価を左右するポイントは3つある。

  • 50試合以上の登板を達成できるか。
  • 与四球を減らし、防御率の安定感を高められるか。
  • ツーシームを含めた投球の幅を生かし、勝ちパターンを任されるか。

2023年に経験した51試合登板という実績は、坂本にとって一つの到達基準になる。2026年に取り戻した登板機会を、2027年にどこまで信頼と役割の拡大につなげられるか。千葉ロッテのブルペンを支える左腕として、次のシーズンの投球に注目したい。

主な参照資料

- 日本野球機構(NPB)「坂本光士郎 個人年度別成績」
- 東京ヤクルトスワローズ公式「トレード成立のお知らせ」(2022年7月29日)
- パ・リーグ.com/ベースボールキング「ロッテ・坂本光士郎『2イニング、3イニング投げられるようになったのは自分にとってプラス』悔しいシーズンから復活の兆しを見せた1年に」(2026年10月31日)
- 週刊ベースボールONLINE「坂本光士郎 選手プロフィール」