【正体とプロフィール】パトリッキー・フレイレはどんな格闘家?
パトリッキー・フレイレ(Patricky Freire)
- 国籍:ブラジル
- 生年月日:1986年1月21日
- 年齢:40歳(2026年11月時点)
- 身長:約170cm
- 主戦階級:ライト級
- 所属:Pitbull Brothers
- 元Bellatorライト級世界王者
- プロ戦績:25勝16敗
プロフィール・戦績:Sherdogの選手データベース掲載情報。
パトリッキーはブラジル北東部のリオグランデ・ド・ノルテ州モソロー出身の総合格闘家です。主戦場はライト級で、パンチを中心とする攻撃的なスタイルを持っています。
最大の武器は、相手が防御を固める前に強烈な右ストレートやフックを打ち込む打撃力です。単純なパンチの威力だけでなく、相手との距離を詰める動きや、蹴りを交えた攻撃にも特徴があります。
また、打撃専門の選手というわけではありません。試合ではタックルや組み技、グラウンドでの攻防も見せており、総合格闘家として幅広い技術を持っています。
「ピットブル」という名前の由来

ピットブルという愛称は、もともと弟のパトリシオ・フレイレに付けられたものです。
Pitbull Brothersの公式サイトによると、パトリシオの体格や性格、戦闘スタイルが名前の由来になっています。その後、兄のパトリッキーも同じ愛称を受け継ぎました。
つまり、2人は同じ名前を使っていますが、別々の選手です。
この点は日本の格闘技ファンが検索する際にも混同しやすい部分です。
【戦績・KO実績】Bellatorライト級王者まで上り詰めた実力

パトリッキーのキャリアを語るうえで欠かせないのが、Bellatorでの長期にわたる活躍です。
Bellatorは世界的な総合格闘技団体として知られ、UFCと並んで多くのトップファイターを輩出してきました。
パトリッキーは同団体のライト級戦線で長く戦い、最終的に世界王者の座を手にしています。
Bellatorライト級王座を獲得した2021年

大きな転換点となったのが、2021年11月5日のBellator 270です。
対戦相手はアイルランドのピーター・クアリー(Peter Queally)。
2人は同年5月にも対戦しており、その際はパトリッキーがドクターストップによるTKO負けを喫していました。
しかし、再戦では展開が一変します。
パトリッキーは2ラウンドにパンチを集中させ、1分5秒でTKO勝利。空位となっていたBellatorライト級王座を獲得しました。
このタイトルマッチが実現した背景には、弟パトリシオの決断もありました。
当時、パトリシオが保持していたライト級王座を返上し、兄にタイトル獲得の機会を与えたのです。
兄弟の関係性が、世界タイトル戦の実現に直接つながった出来事でした。
王者から陥落した2022年
王座を獲得した翌年、パトリッキーは2022年11月18日のBellator 288でウスマン・ヌルマゴメドフと対戦します。
5ラウンドを戦い抜いたものの、結果はユナニマス判定負け。
これによりライト級王座を失いました。
ウスマンは高い組み技能力と試合運びを持つ選手であり、パトリッキーにとっても難しい相手でした。
パトリッキー・ピットブルのKO実績
パトリッキーの強さを数字で見ると、KO・TKOの多さが際立ちます。
2026年11月時点で確認できるSherdogの戦績データでは、以下の数字が掲載されています。
25勝
総勝利数17回
KO・TKO勝利68%
勝利に占めるKO・TKOの割合16敗
総敗北数
Bellator在籍時には、同団体の歴代最多KO記録となる11回のKO勝利を記録したとMMA Fightingが報じています。
代表的な勝利には次の試合があります。
- ジョシュ・トムソン戦(2017年):2ラウンド40秒、パンチによるKO。
- ロジャー・ウエルタ戦(2018年):2ラウンド43秒、パンチによるKO。
- 川尻達也戦(2019年):RIZINライト級GP初戦で1ラウンド1分10秒、飛びヒザ蹴りからのパンチでKO。
- ルイス・グスタボ戦(2019年):1ラウンド28秒、パンチとサッカーボールキックによるTKO。
- ホベルト・サトシ・ソウザ戦(2023年):3ラウンド49秒、ローキックによるTKO。
特に川尻戦とルイス・グスタボ戦は、日本の格闘技ファンにとって印象的なKOでしょう。
注目したいのは、パトリッキーのフィニッシュがパンチだけではないことです。相手の足を破壊するローキックや、飛びヒザ蹴りなども効果的に使っています。
【キャリア年表・対戦関係】PFLからRIZINまでの転換点を整理
パトリッキーのキャリアは、Bellatorでの長期政権、RIZINでの実績、PFLでの苦戦、そして日本への再挑戦という流れで理解できます。
特に2023年から2026年にかけては、所属団体と対戦相手が大きく変わりました。
主な経歴と対戦相手一覧
この年表で重要なのは、2023年7月のサトシ戦から2024年以降の苦戦までの落差です。
サトシをTKOで破った時点では、世界的なライト級選手としての存在感を改めて示していました。しかし、その後は所属団体の変化や負傷、強豪との連戦が重なり、勝利から遠ざかっています。
【PFL離脱の経緯とRIZIN参戦理由】なぜ日本に戻ったのか?
パトリッキーのキャリアを理解するうえで、PFL離脱は重要なポイントです。
Bellatorで長く活躍した彼にとって、2023年以降の環境変化は決して小さなものではありませんでした。
2024年のPFLで2連敗
Bellatorの活動終了とPFLへの統合を経て、パトリッキーは2024年シーズンにPFLライト級戦線へ参加しました。
しかし、結果は厳しいものでした。
2024年4月12日:クレイ・コラード戦
PFL 2でクレイ・コラードと対戦。
2ラウンド1分32秒、パンチによるTKO負けを喫しました。
2024年6月21日:ブルーノ・ミランダ戦
続くPFL 5ではブルーノ・ミランダと対戦しました。
こちらは3ラウンドを戦い抜いたものの、スプリット判定で敗北。
この2連敗によって、2024年のPFLプレーオフ進出は実現しませんでした。
PFLを離れた理由は?
2025年7月のMMAPLANETのインタビューで、パトリッキー本人が当時の状況について語っています。
彼にとってBellatorは長年戦ってきたホームでした。一方、PFLでは居心地の悪さや疎外感を感じていたと説明しています。
さらに、競技面では負傷の影響が大きかったといいます。
2024年シーズンが始まる前からケガを抱えており、初戦でさらに負傷。トーナメント形式の短い試合間隔では、十分な回復時間を確保できなかったと振り返っています。
これは単なる敗戦の言い訳ではありません。本人が当時の環境とコンディションについて語った内容です。
GFLとの契約からRIZIN復帰へ
2025年1月、パトリッキーはPFLを離れ、新団体Global Fight League(GFL)との契約を発表しました。
しかし、GFLは予定していた旗揚げ戦を実現できず、計画が頓挫します。
その後、パトリッキーはRIZINへと活動の場を移しました。
この流れは、MMA Fightingの2025年1月の報道と、MMAPLANETによる同年7月のインタビューでも確認できます。
なぜRIZINを選んだのか?
パトリッキーにとって、日本は初めて訪れる市場ではありません。
2019年にはRIZINライト級GPに参戦し、川尻達也やルイス・グスタボを破りました。2023年にはBellatorとRIZINの合同大会でホベルト・サトシ・ソウザにも勝利しています。
つまり、日本での実績と知名度はすでにありました。
2025年のインタビューでは、日本のファンや日本で戦うことへの愛着を語っています。
「これからは日本、RIZINで新しい時間を生きる」
本人が掲げた目標は、RIZINでベルトを獲得して新しい歴史を作ることでした。
PFLでの2連敗から新団体との契約を経て、再び日本を主戦場に選んだ背景には、過去の実績だけでなく、日本で新しいキャリアを築きたいという意志があったのです。
【2026年最新】堀江圭功対パトリッキー・ピットブルの試合結果と内容
2026年のパトリッキーを語るうえで、最も重要な試合が堀江圭功との一戦です。
試合は2026年4月12日開催の「RIZIN LANDMARK 13 in FUKUOKA」で行われました。
結果は、堀江圭功が2対1のスプリット判定で勝利。
元Bellator世界王者を日本の実力者が破った試合として注目されました。
試合結果の概要
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 大会 | RIZIN LANDMARK 13 in FUKUOKA |
| 開催日 | 2026年4月12日 |
| 対戦 | 堀江圭功 vs. パトリッキー |
| ルール | RIZIN MMA・5分3R |
| 契約体重 | 71.0kg |
| 勝者 | 堀江圭功 |
| 決着 | 3R判定2-1 |
1ラウンド:パトリッキーのカーフキックが存在感を示す
試合序盤、堀江は積極的に前進し、右ストレートやローキックを狙います。
対するパトリッキーはカーフキックを当て、堀江のバランスを崩す場面を作りました。
一方、堀江もすぐに立ち上がり、距離を取りながら攻撃を続けます。
パトリッキーの打撃力が健在であることを示すラウンドでした。
2ラウンド:パトリッキーが組み技も披露
2ラウンドでは堀江がジャブや右ストレートを当て、距離を管理します。
パトリッキーはパンチを強振するだけでなく、タックルから堀江を金網に押し込み、回転エルボーをヒットさせました。
ここでは、彼が打撃だけに依存していないことも確認できます。
3ラウンド:堀江が距離と組み技で勝負を決める
最終ラウンドは堀江が優位に試合を進めました。
パトリッキーの突進をバックステップでかわし、右クロスや左フックを当てます。
さらに、タックルからテイクダウンを成功させ、パトリッキーの腕十字の試みも防ぎました。
試合終了後の判定は以下のとおりです。
- 29-28:パトリッキー
- 30-27:堀江
- 29-28:堀江
2対1で堀江の勝利となりました。
この試合から見えたパトリッキーの課題
堀江戦は、パトリッキーのパンチ力が失われたことを示す試合ではありません。
実際、カーフキックや回転エルボーなど、随所に技術と攻撃力を見せています。
しかし、堀江は相手の強打をまともに受けず、距離を管理しながらポイントを積み重ねました。
特に最終ラウンドのテイクダウンは、試合全体の評価を左右する重要な場面でした。
今後のパトリッキーを評価するなら、KO能力だけでなく、距離を支配する選手への対応力や、3ラウンドを通した試合運びにも注目する必要があります。
【兄パトリシオとの違い】Pitbull Brothersはどんなチーム?
パトリッキーを調べると、必ず登場するのが弟のパトリシオ・ピットブルです。
2人は同じフレイレ姓を持ち、同じピットブルの愛称を使用しています。
ただし、得意とする階級やキャリアの特徴には違いがあります。
パトリッキーとパトリシオの比較
| 比較項目 | パトリッキー | パトリシオ |
|---|---|---|
| 生年 | 1986年 | 1987年 |
| 兄弟関係 | 兄 | 弟 |
| 主戦階級 | ライト級 | フェザー級 |
| Bellator実績 | ライト級王者 | フェザー級3度王者・ライト級王者 |
| 得意分野 | 強烈なパンチ、打撃 | 打撃、組み技、サブミッション |
| 2026年の活動 | RIZIN参戦 | UFC参戦 |
ここで注意したいのが兄弟の年齢関係です。
兄はパトリシオではなく、パトリッキーです。
パトリッキーは1986年生まれ、パトリシオは1987年生まれ。パトリシオが弟にあたります。
弟パトリシオはUFCでも活躍
パトリシオ・フレイレはBellatorでフェザー級王座を3度獲得した実力者です。
さらに、ライト級王座も獲得しており、Bellatorを代表する選手の1人として知られています。
2025年にUFCへ参戦し、2026年もフェザー級で試合を続けています。
2026年9月19日のUFC 331では、チェ・ドゥホ(Dooho Choi)を1ラウンド3分28秒でKO/TKOにより破りました。
兄がRIZINのライト級で戦っている一方、弟はUFCのフェザー級で戦っているという違いがあります。
Pitbull Brothersとは?
Pitbull Brothersは、パトリッキーとパトリシオのフレイレ兄弟が設立したブラジルの格闘技チームです。
公式サイトによると、チームの歴史はブラジルのナタールで始まり、兄弟は柔術を中心に格闘技の基礎を築きました。
その後、キックボクシングなど複数の競技を取り入れ、総合格闘技へと活動を広げています。
チームの設立には、兄弟のコーチだったブルーノ・ゴウヴェイアも関わっています。
Pitbull Brothersは単なる兄弟の愛称ではなく、実際に選手を育成する格闘技チームの名称でもあります。
【パトリッキー・ピットブルの現在】2026年11月時点で何が注目される?
2026年11月2日時点で、パトリッキーは40歳。
確認できるプロ戦績は25勝16敗で、直近の試合は2026年4月12日の堀江圭功戦です。
2023年11月のアレクサンドル・シャブリー戦から、クレイ・コラード、ブルーノ・ミランダ、野村駿太、堀江圭功と5連敗を記録しています。
現在の評価で見るべき3つのポイント
1. KO能力は依然として大きな武器
通算17回のKO・TKO勝利は、彼のキャリアを象徴する数字です。過去の実績を踏まえれば、一発で試合の流れを変える危険性を持つ選手です。
2. 年齢と負傷歴への対応
本人は2025年のインタビューで、2022年から続く負傷や回復時間の問題について語っています。
40歳を迎えた現在、試合でのパフォーマンスだけでなく、継続的にトレーニングと回復を行えるかも重要です。
3. 日本人選手への対応力
野村戦では距離を使った打撃に苦しみ、堀江戦でも相手の距離管理とテイクダウンに対応しきれませんでした。
この2試合から見える課題は、単純なパンチ力の問題ではなく、相手の戦術に応じて攻撃の組み立てを変えられるかという点です。
今後のRIZINで再び上位戦線に戻るには、フィニッシュ能力と試合全体をコントロールする能力の両立が求められます。
【パトリッキー・ピットブルに関するよくある質問(FAQ)】
Q1:パトリッキー・ピットブルの本名は?
パトリッキー・フレイレ(Patricky Freire)です。ブラジル出身の総合格闘家で、「Pitbull」の愛称で活動しています。
Q2:パトリッキー・ピットブルの現在の戦績は?
2026年11月時点で25勝16敗です。25勝のうち17勝がKO・TKOによるもので、2026年4月の堀江圭功戦が直近の試合です。
Q3:パトリッキー・ピットブルはBellator王者だった?
はい。2021年11月5日にピーター・クアリーをTKOで破り、Bellatorライト級世界王者になりました。2022年11月にウスマン・ヌルマゴメドフに敗れ、王座を失っています。
Q4:PFLを離脱した理由は?
2024年シーズンの2連敗に加え、本人はPFLでの居心地の悪さや負傷の影響を語っています。2025年にはGFLと契約しましたが、団体の旗揚げが実現せず、その後RIZINへ復帰しました。
Q5:堀江圭功とパトリッキーの試合はどちらが勝った?
2026年4月12日のRIZIN LANDMARK 13で堀江圭功が2対1のスプリット判定勝利を収めました。
Q6:パトリッキーとパトリシオはどちらが兄?
パトリッキーが兄で、パトリシオが弟です。2人はPitbull Brothersを設立した実の兄弟で、どちらもBellatorの世界王座を獲得しています。
まとめ:パトリッキー・ピットブルは再びRIZINで頂点を目指せるのか
パトリッキー・ピットブルは、Bellatorライト級王座を獲得し、同団体の歴代最多KO記録を残したブラジルの実力派ファイターです。
そのキャリアは決して順風満帆ではありません。
2024年のPFLでクレイ・コラード、ブルーノ・ミランダに連敗し、2025年にはRIZIN復帰後の野村駿太戦でも敗北。2026年4月の堀江圭功戦でも判定負けを喫しました。
それでも、過去の実績が示す打撃力とフィニッシュ能力は、彼を語るうえで欠かせない要素です。
今後の評価では、次の3点が判断材料になります。
- KO能力の維持: 世界王者時代の攻撃力を再び発揮できるか。
- コンディションの改善: 年齢や負傷歴を踏まえ、継続的に試合へ臨めるか。
- RIZINへの適応: 日本人選手の距離管理や組み技に対応できるか。
また、弟パトリシオとの違いを理解すると、同じピットブルの名前を持つ2人のキャリアがより明確になります。
パトリシオがUFCで戦う一方、パトリッキーはRIZINで新たな歴史を目指してきました。
Bellatorの元王者という肩書だけで現在の実力を判断するのではなく、直近の試合内容と今後の活動を追うことが、2026年以降のパトリッキーを理解するうえで重要です。