大関昇進条件は33勝が必須?32勝の例外と正式決定の流れを2026年最新データで徹底解説
大相撲で関脇から大関へ昇進するには、直近3場所で合計33勝以上が必要なのでしょうか。結論からいえば、33勝は近年の昇進判断で広く用いられている目安であり、日本相撲協会が公表している絶対条件ではありません。実際、豪栄道・朝乃山・正代は直近3場所32勝で大関に昇進しています。一方、2019年の貴景勝は33勝に到達しながら、昇進を見送られました。
2026年は霧島の大関復帰、安青錦の特例復帰、熱海富士の大関取りなど、昇進制度を理解するうえで注目すべき動きが続きました。日本相撲協会の定款、公式番付・星取表、審判部長の発言、歴代力士の昇進成績を照合し、33勝と32勝の違いから番付編成会議、昇進伝達式の口上まで詳しく解説します。
📌 【この記事の重要ポイントまとめ】
- 33勝の意味:直近3場所33勝は昇進の目安であり、協会が定めた絶対条件ではない。
- 32勝の実例:豪栄道・朝乃山・正代など、32勝で大関に昇進した力士がいる。
- 正式な決定方法:理事会の承認を経て番付編成会議で決定され、本場所終了後3日以内に発表される。
【まず結論】大関昇進条件は直近3場所33勝が基本的な目安

大関は横綱に次ぐ番付上の地位であり、関脇や小結とは待遇も責任も異なる。そのため、一場所だけの好成績ではなく、一定期間にわたって上位力士として安定した実力を示すことが求められる。
そこで、長く昇進判断の目安として使われてきたのが「三役で直近3場所33勝以上」という考え方だ。
そもそも三役とは何か

三役とは、関脇・小結の総称である。横綱と大関を除いた番付上位の地位を指し、大関昇進を目指す力士にとって重要な位置づけとなる。
一般的に大関取りでは、次のような成績が注目される。
- 直近3場所の勝ち星:33勝以上が一つの目安。
- 番付上の地位:関脇を中心とする三役での継続的な好成績。
- 直前場所の成績:10勝以上の二桁勝利が期待される。
- 優勝・優勝争い:幕内優勝や優勝同点などの実績。
- 相撲内容:上位力士との対戦や、安定した取り口も評価材料となる。
ただし、これらは過去の昇進事例や報道から整理できる判断材料であり、協会が公開した統一的な採点表ではない。
33勝という数字は公式規定なのか

日本相撲協会の公式サイトに掲載されている「協会の使命・組織」や定款には、直近3場所33勝という具体的な昇進条件は記載されていない。
定款第49条では、大関の推挙について、理事会の承認を経て番附編成会議で決定する仕組みが定められている。つまり、正式な決定手続きは明文化されている一方、33勝という数字は公開された定款上の必須条件ではない。
この違いは重要だ。33勝を達成すれば自動的に大関になれるわけでも、32勝なら必ず昇進できないわけでもない。
大関昇進は、勝ち星を中心に、番付・優勝実績・相撲内容などを総合して判断される人事案件なのである。
【歴代大関の昇進成績】直近3場所の勝ち星を13人で比較
33勝という目安が実際の昇進にどの程度当てはまるのか。2014年9月場所から2026年1月場所までに新大関となった13人について、日本相撲協会の過去の星取表をもとに直前3場所の成績を整理した。
この期間の集計では、最多は栃ノ心の37勝。一方、33勝に届かず32勝で昇進した力士も3人いた。
2014年から2026年までの新大関13人の成績
| 昇進場所・力士 | 3場所前 | 2場所前 | 直前場所 | 合計 |
|---|---|---|---|---|
| 2014年9月 豪栄道 | 関脇12勝3敗 | 関脇8勝7敗 | 関脇12勝3敗 | 32勝 |
| 2015年7月 照ノ富士 | 前頭8勝7敗 | 関脇13勝2敗 | 関脇12勝3敗 | 33勝 |
| 2017年7月 高安 | 小結11勝4敗 | 関脇12勝3敗 | 関脇11勝4敗 | 34勝 |
| 2018年7月 栃ノ心 | 前頭14勝1敗 | 関脇10勝5敗 | 関脇13勝2敗 | 37勝 |
| 2019年5月 貴景勝 | 小結13勝2敗 | 関脇11勝4敗 | 関脇10勝5敗 | 34勝 |
| 2020年7月 朝乃山 | 小結11勝4敗 | 関脇10勝5敗 | 関脇11勝4敗 | 32勝 |
| 2020年11月 正代 | 関脇8勝7敗 | 関脇11勝4敗 | 関脇13勝2敗 | 32勝 |
| 2022年3月 御嶽海 | 関脇9勝6敗 | 関脇11勝4敗 | 関脇13勝2敗 | 33勝 |
| 2023年7月 霧島(霧馬山) | 小結11勝4敗 | 関脇12勝3敗 | 関脇11勝4敗 | 34勝 |
| 2023年9月 豊昇龍 | 関脇10勝5敗 | 関脇11勝4敗 | 関脇12勝3敗 | 33勝 |
| 2024年3月 琴ノ若(現・琴櫻) | 関脇9勝6敗 | 関脇11勝4敗 | 関脇13勝2敗 | 33勝 |
| 2024年11月 大の里 | 小結12勝3敗 | 関脇9勝6敗 | 関脇13勝2敗 | 34勝 |
| 2026年1月 安青錦 | 前頭11勝4敗 | 小結11勝4敗 | 関脇12勝3敗 | 34勝 |
集計上のポイントは3つある。
- 13人中3人が32勝で昇進している。
- 33勝で昇進した力士は4人いる。
- 昇進直前の場所は13人全員が関脇だった。
また、3場所前の番付を見ると、前頭や小結からスタートしている力士もいる。つまり、直近3場所すべてを関脇で過ごさなければならないという単純な仕組みでもない。
この一覧は、協会が公表した勝ち星の合計表ではなく、公式星取表に記載された各場所の成績を合算したものだ。2026年5月に大関へ復帰した霧島は新大関ではないため、この13人の新大関集計には含めていない。
数字だけを見ると33勝前後が中心だが、32勝でも昇進した力士がいることから、33勝は絶対的な境界線ではないと分かる。
【32勝の特例と33勝の落とし穴】昇進できた力士・見送られた力士
大関昇進を調べる読者が特に気になるのが、32勝でも昇進できるのか、33勝に届けば確実なのかという問題だ。
過去の事例を調べると、両方の疑問に対する答えは明確になる。32勝での昇進例は実在し、反対に33勝を達成しても昇進を見送られた例がある。
32勝で大関に昇進した代表的な力士
近年の代表例は次の3人だ。
豪栄道(2014年9月)
直近3場所の成績は12勝3敗、8勝7敗、12勝3敗。合計32勝だった。中盤に8勝7敗という成績があっても、前後の場所で二桁勝利を残し、昇進を果たした。
朝乃山(2020年7月)
11勝4敗、10勝5敗、11勝4敗の合計32勝で大関に昇進。3場所を通じて安定した二桁勝利を続けており、数字以上に継続性が際立つ事例だった。
正代(2020年11月)
8勝7敗、11勝4敗、13勝2敗の合計32勝で昇進した。直前場所の13勝2敗という好成績と優勝実績が大きな注目を集めた。
さらに歴史をさかのぼると、稀勢の里や千代大海、北の湖なども32勝で大関に昇進している。
ただし、ここでいう「32勝の特例」は正式な特別昇進制度ではない。32勝なら自動的に昇進させるという条文があるわけではなく、過去の判断実績を指す表現だ。
33勝を達成しても昇進できなかった貴景勝
32勝での昇進例と対照的なのが、2019年1月場所後の貴景勝だ。
貴景勝は2018年秋場所で9勝、九州場所で13勝を挙げて優勝、2019年初場所では11勝を記録した。直近3場所の合計は33勝。一般的な昇進目安に到達していた。
しかし、千秋楽で大関豪栄道に敗れて11勝4敗となり、大関昇進は見送られた。
当時の審判部長だった阿武松親方は、次のように説明している。
「もう1場所見せていただきたいと思います」
この発言が示すのは、勝ち星の合計だけでは判断が終わらないということだ。昇進を決める側は、直前場所の勝ち方や上位力士との対戦、安定感などを慎重に見ていた。
その後、貴景勝は2019年春場所で10勝5敗を挙げ、直近3場所の合計34勝で大関昇進を決めた。
審判部が重視するのは数字と相撲内容の両方
貴景勝の事例は、33勝を達成した時点で昇進が確約されるわけではないことを示している。
一方、2019年3月の昇進では、34勝という成績に加え、横綱・白鵬、鶴竜、稀勢の里との対戦で3勝を挙げたことも評価されたと報じられた。
したがって、昇進判断を読み解く際は次の点を確認したい。
- 直近3場所で二桁勝利をどれだけ積み重ねたか。
- 直前場所でどのような成績を残したか。
- 優勝や優勝同点など、優勝争いに加わった実績があるか。
- 横綱・大関を含む上位力士に対して力を発揮したか。
- 場所を通して安定した相撲を取れているか。
33勝は重要な目安だが、数字だけで昇進の可否を判断するのは正確ではない。
【正式な決め方】審判部・理事会・番付編成会議の役割
大関昇進を正式に決めるのは誰なのか。審判部長が発表すれば昇進が確定するのか。ここは制度を理解するうえで押さえておきたい部分だ。
日本相撲協会の定款と公式組織説明を確認すると、昇進の手続きには明確な役割分担がある。
1. 審判部が力士の成績や相撲内容を検討する
審判部は、日本相撲協会の組織の一つで、本場所における勝敗の判定と取組の作成を担当している。
大関取りが注目される場所では、審判部長や審判委員が候補力士の成績、相撲内容、優勝争いの状況などを踏まえて意見を交わす。
場所終了後、審判部長が理事長に昇進を諮る臨時理事会の招集を要請する事例もある。
2. 理事会が大関推挙を承認する
日本相撲協会の定款第49条第4項には、大関の推挙について、理事会の承認を経ることが定められている。
ここが正式な手続き上の重要なポイントだ。審判部長が昇進に前向きな見解を示したとしても、それだけで大関昇進が成立するわけではない。
3. 番付編成会議で正式決定する
理事会の承認後、番附編成会議において大関への推挙が決定される。
日本相撲協会の公式サイトによれば、番附編成会議は本場所終了後3日以内に開催され、横綱・大関・十両への昇進力士は直ちに発表される。
つまり、場所中の報道で「大関昇進が濃厚」とされても、正式な決定は理事会の承認と番付編成会議を経てからとなる。
横綱審議委員会は大関昇進を決める機関ではない
混同されやすいのが横綱審議委員会だ。
同委員会は協会外の有識者で構成され、主に横綱の推薦に関する諮問機関として設けられている。大関昇進の決定に直接関わる機関ではない。
横綱への昇進は、大関への昇進とは別の手続きであり、横綱審議委員会の答申・進言が関係する。霧島の2026年の綱取りを考える場合も、この違いを理解しておく必要がある。
【2026年最新】熱海富士・霧島・安青錦の昇進動向
2026年の大相撲では、熱海富士の大関取り、霧島の大関復帰と横綱挑戦、安青錦の特例復帰という3つの動きが注目を集めた。
2026年9月場所終了後に発表された11月場所の番付を基準に、それぞれの状況を整理する。
熱海富士:2026年9月場所は8勝7敗で大関昇進を持ち越し
関脇・熱海富士は、2026年の夏場所で9勝6敗、名古屋場所で12勝3敗を記録した。
7月26日の名古屋場所千秋楽では、本割で安青錦を破って12勝3敗とし、優勝決定ともえ戦に進出。霧島も12勝3敗で並び、3人による優勝争いとなった。
優勝決定戦では安青錦に敗れて初優勝を逃したものの、熱海富士の成長は審判部からも評価された。
審判部長の浅香山親方(元大関魁皇)は、秋場所が大関取りの場所になるとの見解を示し、熱海富士について、体を生かして前に出る相撲を評価していた。
しかし、9月場所では8勝7敗に終わった。特に終盤は5連敗を喫し、昇進を決めるだけの成績には届かなかった。
浅香山審判部長も場所後、大関取りについて厳しい見方を示し、気持ちを切り替えて一から積み上げる必要があるとの趣旨を語っている。
2026年11月場所の日本相撲協会公式番付では、熱海富士は引き続き関脇に位置している。番付トピックスでは4場所連続の関脇、三役は5場所連続と紹介されている。
2026年11月1日時点で、熱海富士の大関昇進は決定していない。今後は三役での勝ち星を積み直し、優勝争いに加わる実績を重ねられるかが焦点になる。
霧島:2026年5月に大関復帰、9月場所は横綱昇進ならず
霧島は2023年7月に初めて大関へ昇進したが、首のけがなどの影響もあり、2024年7月場所で大関から陥落した。
その後、関脇や平幕で土俵を重ね、2026年3月場所では12勝3敗で幕内優勝。これによって12場所ぶりの大関復帰を果たした。
2026年3月25日、日本相撲協会は番付編成会議と臨時理事会を開き、霧島の大関復帰を満場一致で承認した。
これは陥落直後の関脇で10勝以上を挙げて戻る特例復帰とは異なる。長期間にわたって大関以外の地位で相撲を取り、再び昇進を勝ち取った事例である。
その後の名古屋場所でも12勝3敗を挙げ、優勝決定ともえ戦に進出。9月場所は横綱昇進を目指す綱取りの場所となった。
しかし、秋場所は8勝7敗。横綱昇進を実現する成績には届かなかった。
2026年11月場所の番付では大関に位置している。大関への復帰と横綱への昇進は別の問題であり、今後は再び高水準の成績と相撲内容を示す必要がある。
安青錦:2026年9月に特例復帰を果たす
2026年1月に新大関となった安青錦は、新大関としての初場所で優勝を果たした。しかし、その後は負傷に苦しみ、5月場所を全休。大関から陥落することになった。
大関から陥落した翌場所に関脇として10勝以上を挙げれば大関に復帰できる特例制度がある。
安青錦は7月場所で12勝3敗を記録し、この条件を満たした。2026年9月場所から再び大関として番付に掲載されている。
これは新たな大関昇進とは区別される特例復帰だ。大関昇進の目安である33勝を一から積み上げるケースとは手続きが異なる。
9月場所では11勝4敗を記録したが、優勝には届かなかった。浅香山審判部長は、11勝では横綱昇進に向けた評価は厳しいとの見解を示している。
2026年11月場所の大関陣は安青錦、琴櫻、霧島の3人。熱海富士は関脇として大関復帰を目指す位置にいる。
【大関昇進伝達式】口上の意味と当日の流れを解説
大関昇進が正式に決まると、次に行われるのが昇進伝達式だ。
新大関の誕生を象徴する儀式であり、力士本人が昇進を受ける意思と今後の決意を言葉にする場として知られている。
昇進伝達式は誰が何を伝えるのか
日本相撲協会の公式大相撲クイズNo.702では、昇進伝達式について説明している。
理事会と番付編成会議で昇進が決まると、通常は協会から理事と同じ一門の審判委員の2人が使者として所属部屋に派遣される。
使者が力士に推挙されたことを伝え、力士と師匠がこれを受けるという流れだ。
昇進伝達式の基本的な流れ
- 第一段階:理事会の承認と番付編成会議によって昇進が正式決定する。
- 第二段階:協会から通常2人の使者が所属部屋へ派遣される。
- 第三段階:使者が大関への推挙を力士と師匠に伝える。
- 第四段階:力士本人が昇進を受諾し、口上を述べる。
- 第五段階:感謝と今後の精進への決意を示し、式を終える。
口上にはどのような意味があるのか
大関昇進時の口上は、新しい地位を受ける力士本人が自らの覚悟を示す重要な言葉だ。
一般的には、次の3つの要素が中心となる。
- 昇進を受ける意思を示す。
- 師匠や協会関係者への感謝を伝える。
- 大関として相撲道に精進する決意を述べる。
口上の言い回しに全力士共通の決まり文句があるわけではない。力士それぞれの個性や考え方が表れるため、昇進伝達式は相撲ファンにとっても注目度の高い場面となる。
なお、大関から陥落した翌場所に関脇で10勝以上を挙げて復帰する特例の場合は、通常の新大関昇進伝達式とは異なる。安青錦の2026年の復帰を理解する際にも、この区別が必要だ。
【プロの結論】大関昇進は勝ち星・番付・相撲内容の総合評価で決まる
大関昇進を予想するとき、最も分かりやすい数字が33勝であることは間違いない。しかし、歴代の実例を確認すると、その数字だけでは昇進の可能性を正確に判断できない。
実際、豪栄道・朝乃山・正代は32勝で昇進し、貴景勝は33勝で一度見送られた後、34勝で昇進した。
この違いを理解するためには、次の3つの視点が役立つ。
判断基準1:33勝に到達したかだけでなく、勝ち方を見る
同じ33勝でも、直前場所で優勝争いをしていた力士と、終盤に失速した力士では印象が異なる。相手の力量や取組内容も含めた評価が必要になる。
判断基準2:直近3場所の安定感を確認する
一場所だけ突出した成績を残しても、前後の場所で大きく負け越していれば、継続性に疑問が生まれる。反対に、32勝でも二桁勝利を複数回記録している場合は、安定した実力を示す材料になる。
判断基準3:審判部長の発言と正式決定を分けて考える
場所前に審判部長が期待を示したとしても、昇進が確約されるわけではない。熱海富士の2026年の事例でも、場所前の期待と実際の成績は異なる結果になった。
ニュースを読む際は、次のような表現を区別したい。
- 大関取りの場所:昇進を目指す重要な場所という意味。
- 昇進の可能性がある:審判部などが候補として注目している段階。
- 昇進が濃厚:成績や関係者の見解から実現の可能性が高いとみられる段階。
- 昇進決定:必要な承認と番付編成会議を経て正式に決まった段階。
数字だけで昇進を断定せず、場所終了後の審判部の見解、理事会の承認、番付編成会議の発表まで追うことが、正確な判断につながる。
【大関昇進の条件】に関するよくある質問(FAQ)
Q1:大関昇進には直近3場所で必ず33勝が必要ですか?
A1:必須ではありません。33勝は近年の一般的な目安であり、協会が公表した絶対条件ではありません。豪栄道・朝乃山・正代は32勝で昇進しています。
Q2:関脇で3場所連続して二桁勝利を挙げる必要がありますか?
A2:そのような明文化された必須条件はありません。近年の昇進例では直近3場所の合計33勝前後が目安とされていますが、番付や優勝実績、相撲内容なども判断材料になります。
Q3:大関昇進を最終的に決めるのは審判部長ですか?
A3:いいえ。正式には理事会の承認を経て番附編成会議で決定します。審判部は候補力士の評価や昇進問題に関する協議に関わりますが、審判部長の発言だけで昇進が成立するわけではありません。
Q4:32勝で大関に昇進する特別制度はありますか?
A4:32勝専用の特別制度はありません。豪栄道・朝乃山・正代などの実例があり、個別の成績や相撲内容を踏まえた総合判断によって昇進しています。
Q5:大関昇進伝達式の口上は決まっていますか?
A5:全力士に共通する固定の口上があるわけではありません。昇進を受ける意思、感謝、今後の決意などを本人が述べます。
まとめ:大関昇進条件は33勝を目安に総合判断する
大関昇進条件として広く知られる「三役で直近3場所33勝」は、歴代の昇進実績から定着した目安であり、絶対条件ではない。
32勝で昇進した豪栄道・朝乃山・正代の実例がある一方、33勝を達成した貴景勝が昇進を見送られた事例もある。勝ち星だけでなく、優勝実績、直前場所の内容、上位力士との対戦、安定感などが総合的に判断される。
正式な決定は、理事会の承認を経て番附編成会議で行われる。その後、昇進伝達式で力士本人が口上を述べ、新しい地位への決意を示す。
2026年11月場所を迎える時点では、霧島と安青錦が大関に復帰し、熱海富士は関脇で再挑戦を目指す状況だ。今後の大関取りを見極める際は、33勝という数字だけに注目するのではなく、勝ち方や優勝争い、審判部の判断、正式な番付発表まで確認したい。
主な参照資料
- 日本相撲協会「定款」第49条・第54条
- 日本相撲協会「協会の使命・組織」「歴代大関」「過去の星取表」
- 日本相撲協会「大相撲クイズ No.702」
- 日刊スポーツ、スポニチ、TBS NEWS DIGによる2019年・2026年の昇進関連報道