【日本対ブラジルの歴代対戦成績】初勝利からW杯での敗戦までを振り返る
日本代表とブラジル代表は、1989年から国際Aマッチで対戦してきた。長年、日本にとってブラジルはなかなか勝てない相手だった。
大きな転機となったのが、2025年10月14日のキリンチャレンジカップだ。日本は東京スタジアムでブラジルに3-2の逆転勝利を収め、14度目の対戦で歴史的な初勝利を記録した。
ところが、翌2026年6月のワールドカップではブラジルが2-1で勝利。短期間で両国の力関係を示すような結果が続いている。
日本代表とブラジル代表の通算成績
2026年6月のW杯終了時点での通算成績は次のとおりだ。
1
2

12
通算15試合で1勝2分け12敗。
2025年の初勝利によって長年の未勝利記録は終わったものの、2026年のW杯では再びブラジルに敗れた。歴史的な勝利を一度挙げたことと、継続的に互角の勝負ができることは別問題だ。
主要な対戦結果と歴史的な転換点
| 年月日 | 大会・試合 | 結果 | 歴史的な意味 |
|---|---|---|---|
| 1989年7月23日 | 国際親善試合 | 日本 0-1 ブラジル | 初対戦 |
| 2001年6月4日 | コンフェデレーションズカップ | 0-0 | 初の引き分け |
| 2005年6月22日 | コンフェデレーションズカップ | 2-2 | 強豪相手に2得点 |
| 2006年6月22日 | W杯ドイツ大会 | 1-4 | W杯での対戦 |
| 2022年6月6日 | キリンチャレンジカップ | 0-1 | ブラジルが勝利 |
| 2025年10月14日 | キリンチャレンジカップ | 3-2 | 日本が14戦目で初勝利 |
| 2026年6月29日 | W杯ラウンド32 | 1-2 | ブラジルが逆転勝利 |
2025年の3-2勝利はなぜ歴史的だったのか
2025年10月14日の試合では、日本は前半26分にパウロ・エンリケ、32分にガブリエウ・マルチネッリにゴールを許し、0-2で前半を終えた。
しかし、後半に入ると日本が反撃する。
- 52分:南野拓実がゴール
- 62分:中村敬斗がゴール
- 71分:上田綺世がゴール
後半だけで3得点を奪い、3-2で逆転した。
JFAの公式試合レポートでも、この試合はブラジルからの初勝利として記録されている。
注目すべきは、ブラジルの攻撃力に対抗しただけでなく、2点のビハインドを跳ね返したことだ。日本の攻撃陣が相手の守備を崩し、短時間で試合の流れを変えたという点で、2026年の再戦を考えるうえでも重要な試合となる。
【MIZUHO BLUE CHALLENGE】11月のシンガポール遠征と大会の仕組み
11月の再戦が行われる「MIZUHO BLUE CHALLENGE THE KALLANG FOOTBALL SERIES SINGAPORE」は、4か国が参加する国際サッカー大会だ。
開催期間は2026年11月13日から17日まで。日本代表のほか、ブラジル、パラグアイ、開催国シンガポールが参加する。
会場はシンガポール・ナショナルスタジアム
会場となるのは、シンガポールのスポーツ・エンターテインメント施設「The Kallang」内にあるナショナルスタジアム。
4か国が参加するため、通常の日本代表のホーム&アウェー方式とは異なる環境での試合となる。
今回の大会には、次の特徴がある。
- 参加国は日本、ブラジル、パラグアイ、シンガポールの4か国。
- 4試合を3日間に分けて実施。
- 各試合は90分で終了。
- 延長戦とPK戦は実施しない。
- 引き分けの場合は、そのまま引き分けとして扱う。
- 大会全体の最終順位は決定しない。
つまり、勝ち抜き方式のトーナメントではない。
最初の試合の勝敗に関係なく、11月17日の対戦カードはあらかじめ決まっている。日本はブラジル戦の結果にかかわらず、パラグアイと対戦する仕組みだ。
この点は、優勝や順位を競う大会だと誤解しやすいため、押さえておきたい。
11月17日のパラグアイ戦にも注目
日本代表が11月17日に対戦するパラグアイも、侮れない南米の強豪だ。
2026年W杯では、ラウンド32でドイツ代表をPK戦の末に破る結果を残している。FIFAの大会レポートでも、パラグアイの勝ち上がりは大きく取り上げられた。
日本にとっては、ブラジル戦で見つかった課題を次の試合でどのように修正するかを確認できる機会になる。
特に注目したいのは次の3点だ。
1. 守備の安定性: ブラジル戦で露呈した後半の対応力を改善できるか。
2. 攻撃の再現性: 強豪相手にも組織的な攻撃を継続できるか。
3. 選手層: 途中出場の選手が試合の流れを変えられるか。
ブラジル戦だけで遠征全体を評価するのではなく、パラグアイ戦まで含めて森保ジャパンの成長を見極めたい。
【ブラジル代表の最新メンバー】アンチェロッティ監督が進める世代交代と戦力分析
今回のブラジル代表を率いるのは、カルロ・アンチェロッティ監督だ。
ブラジルサッカー連盟(CBF)は2026年10月29日、日本・シンガポールとの11月の試合に向けた26人の招集メンバーを発表した。
今回の選考で目を引くのは、実績のある主力選手を残しながら、若手選手を積極的に起用する方針だ。
2026年11月のブラジル代表招集メンバー26人
CBFが公表したメンバーは以下のとおり。
GK(ゴールキーパー)
- ベント(アル・ナスル)
- ルーカス・ペリ(トリノ)
- ペドロ・モリスコ(コリチーバ)
DF(ディフェンダー)
- アルトゥール・ディアス(アトレチコ・パラナエンセ)
- カルロス・アウグスト(インテル)
- ドウグラス・サントス(ゼニト)
- ガブリエウ・マガリャンイス(アーセナル)
- ジャイール・クーニャ(ノッティンガム・フォレスト)
- ジョナタン・ジェズス(クルゼイロ)
- ヴァンデルソン(モナコ)
- ヴィトール・レイス(マンチェスター・シティ)
- ウェズレイ(ローマ)
MF(ミッドフィルダー)
- アンドレ・ルイス(コリンチャンス)
- アンドレイ・サントス(マンチェスター・ユナイテッド)
- ブルーノ・ギマランイス(アーセナル)
- ダニーロ・サントス(ボタフォゴ)
- ガブリエル・ボンテンポ(サントス)
- ジョアン・ゴメス(アストン・ヴィラ)
- マルロン・ゴメス(シャフタール・ドネツク)
FW(フォワード)
- アリソン・サンタナ(シャフタール・ドネツク)
- アラン(マンチェスター・シティ)
- エンドリッキ(レアル・マドリード)
- エステヴァン(チェルシー)
- ハフィーニャ(バルセロナ)
- ハイアン(ボーンマス)
- ヴィニシウス・ジュニオール(レアル・マドリード)
注目選手はヴィニシウス、ハフィーニャ、ブルーノ・ギマランイス
ヴィニシウス・ジュニオール
レアル・マドリード所属。スピードとドリブル突破を武器に、相手の守備陣を崩す攻撃の中心選手。日本の守備陣にとって警戒が必要な存在だ。
ハフィーニャ
バルセロナ所属。サイドからの突破やシュート、味方との連係に強みを持つ。攻撃の選択肢を増やせる選手だ。
ブルーノ・ギマランイス
アーセナル所属。中盤でボールを動かし、攻守をつなぐ役割を担う。W杯の日本戦でもマルチネッリの決勝点につながるパスを供給した。
エンドリッキ
レアル・マドリード所属。若い世代を代表する攻撃選手で、ゴール前での積極性と得点能力が持ち味だ。
アンチェロッティ監督が進める若返り
今回の招集で特に重要なのは、ブラジル代表の世代交代が具体的な数字に表れていることだ。
CBFによると、2026年W杯でのチーム平均年齢は29.6歳だった。一方、9月・10月の代表活動では24.6歳、11月の招集メンバーでは23.6歳まで若返っている。
また、今回の26人には23歳未満の選手が15人含まれ、5人が初招集となった。
初招集選手は次のとおり。
- アラン
- アリソン・サンタナ
- アンドレ・ルイス
- ジョナタン・ジェズス
- マルロン・ゴメス
アンチェロッティ監督は、若い選手を代表チームに組み込みながら、次世代の戦力を見極める考えを示している。
11月のブラジルはW杯のメンバーと同じではない
もう一つ注目すべきなのは、6月のW杯で日本と対戦したブラジル代表と、今回の招集メンバーが完全には一致しないことだ。
W杯で日本戦に出場した選手のうち、ヴィニシウス、ガブリエウ・マガリャンイス、ドウグラス・サントス、ブルーノ・ギマランイス、ハイアン、ダニーロ・サントス、エンドリッキらが今回も選ばれている。
一方で、5人の初招集選手が加わり、チームの構成は変化している。
したがって、6月の試合をそのまま再現するようなメンバー構成にはならない可能性がある。
日本側については、JFAの11月2日時点の男子代表ニュース一覧に、今回の遠征に向けた新たな招集メンバー発表は掲載されていない。実際の出場メンバーや先発予想は、今後の公式発表を確認する必要がある。
【プロの結論】11月14日のブラジル戦で見るべきポイント
今回の再戦を評価する際、単純に勝ったか負けたかだけで判断するのは十分ではない。
注目したいのは次の4つだ。
1. ブラジルの個人技に対する守備対応
ヴィニシウスやハフィーニャの突破をどのように制限するか。複数人で守備を行いながら、中央のスペースを空けない対応が求められる。
2. 後半のゲームコントロール
W杯では後半に2失点した。相手が攻撃方法を変えたとき、日本がどのように修正できるかは重要な評価材料になる。
3. 攻撃の継続性
2025年の3-2勝利では後半に3得点を挙げた。2026年のW杯でも佐野海舟が先制している。今回も相手の守備を崩す攻撃をどれだけ継続できるかが問われる。
4. 若手選手への対応
ブラジルは世代交代を進めている。日本にとっても、世界トップレベルの若手選手と対戦することは、今後の国際大会を見据えた重要な経験になる。
勝敗に加え、これらの項目を確認することで、日本代表がW杯からどれだけ進歩したのかを判断できる。
【日本代表のブラジル戦】よくある質問(FAQ)
Q1:日本代表とブラジル代表の次の試合はいつ?
A1:2026年11月14日(土)にシンガポールで開催される。現地時間18時15分、日本時間19時15分キックオフだ。
Q2:11月14日のブラジル戦はテレビで見られる?
A2:テレビ朝日系全国ネットで生中継される。U-NEXTでも無料ライブ配信と見逃し配信が予定されている。
Q3:2026年W杯の日本対ブラジルの結果は?
A3:2026年6月29日のラウンド32で、ブラジルが2-1で勝利した。日本は佐野海舟が先制したが、カゼミーロとガブリエウ・マルチネッリのゴールで逆転された。
Q4:日本とブラジルの歴代対戦成績は?
A4:2026年6月のW杯終了時点で、日本の1勝2分け12敗。2025年10月に日本が3-2で歴史的な初勝利を挙げている。
Q5:11月17日のパラグアイ戦は何時から?
A5:現地時間21時10分、日本時間22時10分開始。日本テレビ系で生中継され、TVerでもライブ配信される。
Q6:11月のシンガポール大会はトーナメント方式?
A6:トーナメント方式ではない。4か国が参加する国際大会で、各試合は90分で終了し、延長戦やPK戦は行われない。大会全体の最終順位も決定しない。
まとめ:日本代表のブラジル再戦はW杯の雪辱と成長を測る一戦
2026年の日本サッカーにとって、ブラジル代表との対戦は特別な意味を持つ。
2025年10月には3-2で初勝利を挙げたものの、2026年6月のW杯ラウンド32では1-2で逆転負け。世界の強豪に対して通用する部分と、試合終盤に残された課題の両方が明らかになった。
そして11月14日、シンガポールで再び両国が対戦する。
今回のブラジル代表はアンチェロッティ監督のもとで若返りを進めており、ヴィニシウスやハフィーニャといった実力者に加え、新たな才能も招集されている。
日本にとっては、W杯の敗戦から何を学び、どのような修正を加えたのかを示す機会だ。
さらに11月17日にはパラグアイ戦も控えている。ブラジル戦だけでなく、南米の強豪との連戦を通じて、日本代表の攻守両面の完成度が問われる。
11月14日の日本対ブラジルは、単なる親善試合ではない。2025年の歴史的勝利、2026年W杯での悔しい敗戦を経て、日本代表が世界との差をどこまで縮めたのか。その現在地を知るための重要な再戦となる。