【巨人へのFA移籍】井納翔一がDeNAを離れた理由と年俸
井納翔一さんのキャリアを大きく変えたのが、2020年オフの国内FA権行使です。DeNAで8年間プレーした井納さんは、複数球団による獲得競争の末、読売ジャイアンツへの移籍を決断しました。
巨人を選んだ理由は金額だけではなかった

FA交渉では巨人と東京ヤクルトスワローズが獲得に動き、DeNAも宣言残留を認めていました。
2020年12月の報道によると、巨人は井納さんに2年総額2億円規模の契約と背番号21を提示。ヤクルトも獲得に乗り出しており、複数球団による争奪戦となりました。
興味深いのは、2024年に公開された高橋尚成さんのYouTubeチャンネル出演時のエピソードです。井納さんは当時の条件について、金銭面ではヤクルトの提示が最も高く、巨人がその次だったと明かしています。
それでも巨人を選んだ背景には、強いチームで挑戦したいという思いがありました。当時のヤクルトは2年連続最下位、巨人はリーグ連覇中。勝てるチームで新しい挑戦をしたいという判断だったと報じられています。
ただし、その後の結果は予想とは異なりました。ヤクルトは2021年、2022年にリーグ連覇を達成。一方の巨人は2021年が3位、2022年が4位でした。井納さん自身も、ヤクルトの躍進を振り返って驚きを語っています。
井納翔一の巨人時代の年俸は1億円

FA移籍時の契約は2年総額約2億円規模と報じられ、年俸は推定1億円でした。2021年の契約更改でも、現状維持の1億円でサインしたとスポーツ紙が報じています。
一方、巨人での成績は契約時の期待に届きませんでした。
- 2021年:5試合登板、0勝1敗、防御率14.40
- 2022年:7試合登板、1勝0敗、防御率1.80
- 巨人通算:12試合登板、1勝1敗、防御率8.10
2021年は5イニングで防御率14.40と苦戦。翌2022年は防御率1.80まで改善したものの、登板は7試合、投球回は5イニングにとどまりました。数字だけを見ると改善はしていますが、一軍の主力として定着するには至らなかったのです。
FA移籍は選手にとって新しい環境で評価を得る機会である一方、年齢や起用法、チーム内競争など複数の条件が重なります。井納さんの巨人時代は、過去の実績が必ずしも新天地での活躍を保証しないという、プロ野球の厳しさを示す結果にもなりました。
【引退理由を検証】戦力外通告からトライアウト、2022年12月の決断まで

井納翔一さんは2022年シーズン終了後、36歳で現役引退を決断しました。引退理由を理解するには、巨人での成績だけでなく、戦力外通告を受けてからの動きも見る必要があります。
2022年オフに巨人から戦力外通告
2022年シーズン終了後、井納さんは巨人から戦力外通告を受けました。しかし、すぐに現役引退を決めたわけではありません。
日刊スポーツの2022年12月27日付報道によると、井納さんは11月8日の12球団合同トライアウトに参加し、最速147キロを記録。現役続行の可能性を探っていました。
プロ野球選手として、まだプレーを続けたいという気持ちが残っていたことが分かります。実際、引退を決める直前まで他球団への移籍を模索していました。
引退を決断した背景には成績と家族との話し合い
引退の背景には、巨人で十分な結果を残せなかったことや、戦力外通告後に新たな所属先が決まらなかったことがあります。
さらに、日刊スポーツは将来の道筋について家族とも話し合ったうえで決断したと報じています。36歳という年齢も含め、今後の人生を考えるタイミングだったと考えられます。
井納さん自身は、巨人移籍1年目の2021年に起きた出来事についても触れています。開幕直前、ジャイアンツ球場のフェンスで頭部に裂傷を負ったことがあり、引退発表時には自分の不注意だったことと、その後に結果を残せなかったことを振り返りました。
「自分の不注意もありそこから結果も出せず、2年間だけでしたが自分の野球人生にとってどこかでプラスになることがあると思うので悔いはありません」
出典:日刊スポーツ、2022年12月27日掲載記事。本人の引退発表に関する報道。
このコメントからは、巨人で期待に応えられなかった悔しさと、移籍経験を今後の人生に生かそうとする気持ちの両方が読み取れます。なお、頭部のけがだけを引退の直接的な原因とするのは正確ではありません。戦力外通告、成績、移籍先を探した経緯、家族との相談などが重なった決断でした。
引退発表後はジャイアンツアカデミーの指導者へ
2022年12月27日、井納さんは自身のInstagramで現役引退を発表。同日夜には横浜市内のトークショーに出演し、ファンに直接引退を報告しました。
スポニチの報道によると、トークショーでは現役生活について、未練もある一方で、10年間プレーできたことへの感謝を語っています。そして今後は、巨人が運営する少年野球教室「ジャイアンツアカデミー」の指導者に就任することも発表しました。
選手としてのキャリアは終わりましたが、野球から離れる選択はしませんでした。プロで得た経験を次の世代に伝える道を選んだのです。
【宇宙人のあだ名の由来】井納翔一の意外な素顔とNPB記録の真相
井納翔一さんを語る際に欠かせないのが、「ハマの宇宙人」という愛称です。投手としての実績だけでなく、独特の受け答えや飾らないキャラクターでもファンに親しまれてきました。
「ハマの宇宙人」と呼ばれるようになったきっかけ
日刊スポーツの報道によると、この愛称が生まれたのは2013年5月7日。井納さんがプロ初勝利を挙げた翌日の紙面で、天然で憎めない人柄が「宇宙人」と紹介されたことがきっかけでした。
当時27歳でプロ初勝利を挙げた井納さんは、その後「ハマの宇宙人」という愛称で定着。ファンの間でも親しまれるようになりました。
巨人移籍後には「進撃の宇宙人」という呼び名も使われました。2021年の自主トレ後の取材では、新しい愛称について日刊スポーツの記者に命名を任せるような受け答えをしたことも報じられています。
こうした愛称は、あくまで報道やファンの間で広まったニックネームです。公式な選手タイトルやNPBの表彰とは異なります。
井納翔一はNPB記録を持つ選手なのか?
「井納翔一 NPB記録」と検索する人もいますが、まず押さえておきたいのは、2014年の11勝が本人のキャリアハイであり、NPB全体の歴代最多記録ではないという点です。
日本野球機構の公式記録に掲載されている主な数字は次のとおりです。
- 通算登板:180試合
- 通算勝利:51勝
- 通算敗戦:61敗
- 通算セーブ:1
- 通算ホールド:11
- 通算投球回:917回1/3
- 通算奪三振:640
- 通算防御率:3.98
- 完投:11
- 完封:2
これらはNPBの公式年度別成績に基づく通算記録です。特定の歴代記録保持者であることを意味するものではありません。
井納さんの魅力は、歴代記録の保持者かどうかだけでは測れません。DeNAで先発ローテーションを担い、シーズン11勝を挙げ、巨人へのFA移籍も経験した10年間のプロ生活そのものに価値があります。
年俸は現在も1億円なのか?
巨人時代の年俸は推定1億円でしたが、これは現役時代の契約に関する数字です。2022年に引退しているため、2026年現在のプロ野球選手としての年俸が1億円ということではありません。
また、NPBの公式年度別成績には年俸の記載はありません。契約金額についてはスポーツ紙などの推定報道と、公式の競技成績を区別して理解する必要があります。
【よくある質問】井納翔一の現在・引退理由・成績について
Q1:井納翔一は2026年現在、何をしていますか?
A1:ジャイアンツアカデミーのコーチとして子どもたちの野球指導に携わっています。2026年9月5日には新潟県南魚沼市のWCBF野球教室にも参加し、投球のデモンストレーションを披露しました。
Q2:井納翔一の引退理由は何ですか?
A2:2022年オフに巨人から戦力外通告を受け、12球団合同トライアウトにも参加しました。その後、家族とも将来について話し合い、同年12月に引退を決断しています。巨人で結果を残せなかったことや、次の所属先が決まらなかったことなどが背景にあります。
Q3:井納翔一のDeNA時代の最高成績は?
A3:2014年の11勝9敗、防御率4.01がシーズン最多勝利です。25試合に登板し、159回1/3を投げて104奪三振を記録しました。
Q4:井納翔一のプロ通算成績は?
A4:NPB公式記録では180試合登板、51勝61敗1セーブ、防御率3.98、640奪三振です。投球回は917回1/3でした。
Q5:井納翔一の巨人移籍時の年俸はいくらでしたか?
A5:2020年オフのFA移籍時は2年総額約2億円規模と報じられ、年俸は推定1億円でした。
Q6:井納翔一の「宇宙人」というあだ名はなぜ付いたのですか?
A6:2013年5月7日にプロ初勝利を挙げた翌日、日刊スポーツの紙面で天然で憎めない人柄が「宇宙人」と紹介されたことがきっかけです。その後「ハマの宇宙人」として定着しました。
まとめ:井納翔一は現役10年間の経験を次世代へつないでいる
井納翔一さんのプロ野球人生は、DeNAでの活躍、巨人へのFA移籍、そして2022年の現役引退という大きな転換点を経て、新しい段階に進みました。
2014年にはDeNAで11勝を挙げ、NPB通算では51勝、180試合登板、防御率3.98を記録。巨人移籍後は期待された成績を残せず、戦力外通告を受けましたが、トライアウトへの参加を経て、自らの意思で現役生活に区切りをつけました。
そして2026年現在、井納さんはジャイアンツアカデミーのコーチとして活動しています。2026年9月の野球教室にも参加しており、指導者としてのキャリアを継続していることが確認できます。
井納翔一さんの現在を理解するうえで大切なのは、巨人時代の成績だけで選手人生を評価しないことです。DeNAで積み上げた実績、FA移籍での挑戦、引退後の指導活動までを一つのキャリアとして見ると、プロ野球で培った経験を次世代へ伝える新たな役割が見えてきます。
「ハマの宇宙人」として親しまれた右腕は、現在も野球界に関わり続けています。今後もジャイアンツアカデミーでの指導や野球普及活動を通じて、子どもたちに野球の魅力を伝えていく姿に注目したいところです。
主な参照資料:日本野球機構(NPB)個人年度別成績、日刊スポーツ、スポニチアネックス、デイリースポーツ、週刊ベースボールONLINE、福岡ソフトバンクホークス、ホークスジュニアアカデミー、株式会社オファサポートの公表資料。