果てしない夢をの発売日・歌手・歌詞の意味は?2018年版とREV版も徹底解説
「果てしない夢を」は、ZYYG・REV・ZARD・WANDSという1990年代のビーイング系アーティストが集結し、さらに長嶋茂雄を迎えて制作された、1993年のスペシャルコラボレーション楽曲です。発売日は1993年6月9日。日本テレビ系の野球中継番組「劇空間プロ野球93」のテーマソングとして発表され、作詞を上杉昇と坂井泉水、作曲を出口雅之、編曲を明石昌夫が担当しました。
この作品には、1993年のオリジナル版だけでなく、作曲者自身が歌うREV Versionや、2018年にDAIGOと森友嵐士・大黒摩季・池森秀一が参加したカバーバージョンも存在します。さらに、シングルのB面には「雨に濡れて」を収録。2025年に長嶋茂雄が亡くなったこともあり、2026年に改めて聴くと、音楽と野球界を結んだ時代の記憶が重なる一曲です。
📌 【この記事の重要ポイントまとめ】
- 発売日:1993年6月9日。ZYYG・REV・ZARD・WANDS featuring 長嶋茂雄名義のシングル。
- 制作陣:作詞は上杉昇・坂井泉水、作曲は出口雅之、編曲は明石昌夫。
- タイアップ:日本テレビ系「劇空間プロ野球93」のテーマソング。
- 別バージョン:1993年のREV Versionと、2018年発売のDAIGOによるカバー版がある。
- B面:「雨に濡れて」。作曲は栗林誠一郎、編曲は明石昌夫。
【まず結論】「果てしない夢を」とは?発売日・歌手・基本情報

「果てしない夢を」は、複数の人気アーティストが一つの楽曲に参加した、1990年代のビーイングを象徴するコラボレーション作品です。
通常のバンド名義やソロ歌手の作品とは異なり、ZYYG、REV、ZARD、WANDSという4組に加え、当時読売ジャイアンツの監督を務めていた長嶋茂雄が参加しています。
基本情報は次のとおりです。
- 楽曲名:果てしない夢を
- 発売日:1993年6月9日
- アーティスト名義:ZYYG, REV, ZARD & WANDS featuring 長嶋茂雄
- レーベル:ZAIN RECORDS
- 品番:ZADL-1007
- 作詞:上杉昇・坂井泉水
- 作曲:出口雅之
- 編曲:明石昌夫
- タイアップ:日本テレビ系「劇空間プロ野球93」テーマソング
上杉昇の公式ディスコグラフィーにも、1993年6月9日発売の作品として掲載されています。収録曲は表題曲「果てしない夢を」と「雨に濡れて」、そして「果てしない夢を」のオリジナルカラオケです。
当時の音楽シーンでは、ビーイング系アーティストの楽曲が次々とヒットしていました。その中で、この作品は一つのグループの新曲という枠を超え、複数のアーティストが共同で歌う特別企画として登場しました。
【参加アーティストを解説】ZYYG・REV・ZARD・WANDSと長嶋茂雄の関係

この曲を語るうえで欠かせないのが、参加者それぞれの役割です。単に4組の名前が並んでいるだけではありません。作詞家、作曲家、ボーカリストとしての関係が重なり合っています。
参加アーティストと担当者

| 人物・グループ | 主な関係・役割 | 作品とのつながり |
|---|---|---|
| ZYYG | 高山征輝・栗林誠一郎 | ボーカル参加。栗林はB面曲の作曲も担当 |
| REV | 出口雅之 | ボーカル参加・表題曲の作曲 |
| ZARD | 坂井泉水 | ボーカル参加・作詞 |
| WANDS | 上杉昇 | ボーカル参加・作詞 |
| 長嶋茂雄 | ゲストボーカル | 野球界を代表する人物として特別参加 |
| 明石昌夫 | 編曲 | オリジナル版のサウンドを構築 |
上杉昇と坂井泉水が共同で作詞
特に注目したいのが、WANDSの上杉昇とZARDの坂井泉水による共同作詞です。
上杉昇は、WANDSの初代ボーカリストとして「もっと強く抱きしめたなら」「世界が終るまでは…」などの楽曲で知られています。一方、坂井泉水はZARDのボーカリストとして「負けないで」「揺れる想い」などを生み出した人物です。
異なる音楽グループを代表する2人が一つの歌詞を手がけたことは、この企画の大きな特徴です。
歌詞には、夢を信じる気持ち、過去を振り返る心情、誰かと一緒に未来へ進む姿勢が描かれています。個人の挑戦と人とのつながりを同時に表現している点に、2人の共同作詞ならではの魅力があります。
出口雅之が作曲、明石昌夫が編曲
作曲を担当した出口雅之は、音楽ユニットREVの中心人物です。自身が作った楽曲をREVとして歌い直したバージョンも発表しており、オリジナルとセルフカバーの両方を楽しめる作品になっています。
編曲の明石昌夫は、ビーイング系アーティストの作品を数多く手がけた音楽家です。複数の歌い手が参加する楽曲をまとめ、ポップで力強いサウンドに仕上げています。
長嶋茂雄は名前だけの参加ではなかった
タイトルに長嶋茂雄の名前が入っているため、単なるタイアップ上の協力や推薦だったのではないかと考える人もいるかもしれません。
しかし、実際にはレコーディングにも参加しています。2025年6月の日刊スポーツの報道では、楽曲後半で坂井泉水らの歌声に応えるように長嶋が歌唱する様子が紹介され、ミュージックビデオにもレコーディング風景が収録されていたと伝えられました。
つまり、長嶋茂雄は野球界の著名人として名前を貸しただけではなく、音源そのものに声を残した参加者だったのです。
【制作秘話】なぜ長嶋茂雄が参加した?劇空間プロ野球93との関係
「果てしない夢を」が制作された1993年は、長嶋茂雄が読売ジャイアンツの監督に復帰した年でした。
日本テレビ系の野球中継番組「劇空間プロ野球93」のテーマソングという企画が、音楽界と野球界を結びつけるきっかけになりました。
長嶋茂雄への出演交渉は意外な展開だった
2025年5月のFRIDAYデジタルでは、ZARDの制作に関わった音楽ディレクター寺尾広氏らが、坂井泉水の知られざるエピソードを語っています。
その取材で明かされたのが、長嶋茂雄への出演交渉の舞台裏です。
当時、坂井泉水と音楽プロデューサーの長戸大幸が長嶋の行きつけの寿司店を訪れ、食事の席でゲスト参加を依頼したといいます。交渉がまとまると、そのままレコーディングスタジオへ向かい、到着後すぐに録音が行われました。
このエピソードからは、当時の音楽制作現場のスピード感と、長嶋茂雄という人物が持つ特別な存在感が伝わってきます。
野球中継と楽曲のメッセージが重なった理由
「果てしない夢を」の歌詞は、野球の専門用語や試合展開を直接描いたものではありません。
むしろ、夢を信じること、迷った過去を乗り越えること、未来へ向かって歩き出すことを中心にしています。
この普遍的なメッセージは、選手が目標に向かって努力する姿や、チームを応援するファンの気持ちとも自然に重なります。
また、長嶋茂雄の参加によって、音楽ファンだけでなく野球ファンにも届く作品になりました。音楽番組とスポーツ中継の境界を越えた企画としても興味深い事例です。
オリコン最高2位、72万6000枚を記録
発売後のセールス面でも大きな成果を残しました。
日刊スポーツが2025年6月に報じたオリコン調べの記録によると、「果てしない夢を」は72万6000枚を売り上げ、オリコン週間ランキング最高2位を記録しています。
これは、単に豪華な参加者を集めた話題先行の企画ではなく、実際に多くのリスナーに受け入れられたヒット曲だったことを示しています。
【歌詞の意味を考察】果てしない夢を伝えるメッセージとは?
「果てしない夢を」の歌詞は、前向きな希望を中心にしながらも、過去の迷いや人との関係を丁寧に描いています。
単純に夢を追いかけようと呼びかける応援歌ではなく、過去を受け止めたうえで、もう一度未来を信じるという物語性が特徴です。
1. 新しい自分に出会うこと
冒頭では、回転ドアを抜けた瞬間に新しい自分を感じるというイメージが登場します。
ここで印象的なのは、夢への挑戦が大きな決意表明から始まるのではなく、日常の中の小さな変化から始まっていることです。
環境が変わったとき、新しい人に出会ったとき、あるいは過去の自分と決別したとき。そうした人生の転換点を象徴しているように読み取れます。
2. 夢を信じ続ける強さ
サビでは、果てしない夢を信じる気持ちと、胸の中に勇気を抱き続ける姿勢が繰り返されます。
この反復には、夢を実現するためには一度の決意だけでなく、何度でも自分を奮い立たせることが必要だというメッセージが込められているようです。
野球に置き換えるなら、試合の勝敗だけでなく、練習や挑戦を積み重ねる選手の姿にも通じます。
3. 迷った過去も未来につながっている
中盤では、かつて迷いながら過ごした日々を振り返る描写が登場します。
ここが、この曲を単純な明るい応援ソングにとどめていない部分です。
失敗や遠回りを否定するのではなく、時間が経てば過去の経験も違った意味を持つという考え方が読み取れます。
夢を追いかけている最中には苦しく感じる出来事も、振り返ったときには自分を成長させた経験になっている。そんな人生観が表現されています。
4. 夢と恋愛の両方を描いた歌詞
もう一つ注目したいのが、歌詞に登場する「君」という存在です。
夢を追う個人の心情だけでなく、誰かを愛することや、その相手との関係に揺れる気持ちも描かれています。
愛情が心を支える一方で、ときには自由を制限するように感じられるという複雑さもあります。
そのため、この曲は野球ファン向けの応援歌としてだけでなく、恋愛や人生の節目に寄り添うポップソングとしても聴くことができます。
特定の人物や実際の野球選手を描いた歌というより、夢を追うすべての人に開かれたメッセージソングと捉えると、歌詞全体の魅力が見えてきます。
【バージョン比較】2018年版・REV Version・雨に濡れての違い
「果てしない夢を」を調べると、1993年のオリジナル版以外にも複数の音源が見つかります。特に混同されやすいのが、REV Versionと2018年のDAIGOによるカバーです。
REV Versionは作曲者・出口雅之によるセルフカバー
REV Versionは、作曲者の出口雅之が自身のユニットREVとして歌ったバージョンです。
1993年12月15日に発売されたアルバム『REV』に収録されています。
オリジナル版と同じ作詞・作曲ですが、編曲は明石昌夫ではなく葉山たけしが担当しています。
つまり、単なる別ミックスやリマスターではありません。作曲者自身がボーカリストとして歌い直したセルフカバーです。
2018年版はDAIGOと実力派ボーカリストによるカバー
2018年12月5日には、DAIGOのビーイング系カバーアルバム『Deing(ディーイング)』が発売されました。
その収録曲の一つが「果てしない夢を」です。
このバージョンには、DAIGOに加えて次のアーティストがゲストボーカルとして参加しています。
- 森友嵐士(T-BOLAN)
- 大黒摩季
- 池森秀一(DEEN)
- DAIGO(BREAKERZ)
1993年のオリジナル版とは参加者が異なり、90年代のビーイングを代表するアーティストと次世代のボーカリストが再び集まった企画です。
2018年版は、1993年のオリジナル音源の再発売ではなく、新たな歌手陣によるカバーです。
「雨に濡れて」はオリジナルシングルのB面曲
もう一つ忘れてはいけないのが、シングルのB面に収録された「雨に濡れて」です。
この曲も上杉昇と坂井泉水が作詞を担当していますが、作曲者は出口雅之ではなく栗林誠一郎です。編曲は明石昌夫が担当しています。
「果てしない夢を」が未来への希望や挑戦を感じさせる楽曲であるのに対し、「雨に濡れて」は、異なる情感を持つ楽曲です。
また、「雨に濡れて」にはZARD単独で歌ったバージョンも存在します。ZARDのアルバム『OH MY LOVE』にも収録されており、オリジナルの合同歌唱版と聴き比べる楽しみがあります。
3つのバージョンとB面曲の違い
- 1993年オリジナル版:ZYYG・REV・ZARD・WANDSと長嶋茂雄による合同歌唱。
- 1993年REV Version:出口雅之がREVとして歌ったセルフカバー。アルバム『REV』収録。
- 2018年版:DAIGO、森友嵐士、大黒摩季、池森秀一によるカバー。アルバム『Deing』収録。
- 雨に濡れて:1993年オリジナルシングルのB面曲。作曲は栗林誠一郎。
音源を探すときは、作品名だけで検索するのではなく、アーティスト名や収録アルバムも一緒に確認すると、目的のバージョンを見つけやすくなります。
【2026年に聴き直す魅力】90年代の音楽史に残るコラボレーション
「果てしない夢を」は、発売から30年以上が経過した現在も、参加アーティストの顔ぶれによって特別な存在感を持っています。
異なる歌声が一つの楽曲に集まる面白さ
この曲の聴きどころは、単に有名アーティストが複数参加していることだけではありません。
WANDSの上杉昇、ZARDの坂井泉水、REVの出口雅之、ZYYGの高山征輝と栗林誠一郎という、それぞれ異なる音楽的背景を持つ歌い手が一つの作品を作り上げています。
ソロ曲では聴けない組み合わせだからこそ、参加者の個性や歌声の違いを楽しめます。
長嶋茂雄の参加が生んだ特別な歴史的価値
2025年6月3日、長嶋茂雄は89歳で亡くなりました。
同月、上杉昇は所属レーベルの公式発信を通じて、1993年のレコーディングで長嶋と共演した思い出を振り返っています。また、2023年には東京ドームでの巨人戦で歌う機会があり、当時の出来事を思い出したことも伝えられました。
この出来事によって、「果てしない夢を」は単なる懐かしいヒット曲というだけでなく、長嶋茂雄と音楽界の接点を記録した作品としても意味を持つようになりました。
初めて聴く人にもおすすめできるポイント
この曲を初めて聴くなら、次の3点に注目すると楽しみやすくなります。
- 歌声の違い:複数のアーティストが参加することで生まれる声の重なり。
- サビのメッセージ:夢を信じるというシンプルで力強いテーマ。
- 長嶋茂雄の参加部分:音楽と野球の歴史が交差する貴重な記録。
一方、坂井泉水の歌声を中心にしたZARDの代表曲を期待して聴く人には、合同歌唱という構成が少し意外に感じられるかもしれません。この曲はZARD単独の作品ではなく、複数の歌手が参加するコラボレーションとして楽しむのがおすすめです。
【よくある質問】果てしない夢をに関するFAQ
Q1:「果てしない夢を」の発売日はいつですか?
A1:1993年6月9日です。ZYYG・REV・ZARD・WANDS featuring 長嶋茂雄名義でZAIN RECORDSから発売されました。
Q2:「果てしない夢を」の歌手は誰ですか?
A2:ZYYG、REV、ZARD、WANDSの合同歌唱に長嶋茂雄がゲスト参加しています。主な参加者は高山征輝、栗林誠一郎、出口雅之、坂井泉水、上杉昇です。
Q3:作詞・作曲・編曲は誰が担当していますか?
A3:作詞は上杉昇と坂井泉水、作曲は出口雅之、編曲は明石昌夫です。
Q4:「果てしない夢を」は何の主題歌ですか?
A4:日本テレビ系の野球中継番組「劇空間プロ野球93」のテーマソングです。
Q5:REV Versionはいつ発売されましたか?
A5:1993年12月15日発売のREVのアルバム『REV』に収録されています。作曲者の出口雅之によるセルフカバーです。
Q6:2018年版を歌っているのは誰ですか?
A6:DAIGO、森友嵐士(T-BOLAN)、大黒摩季、池森秀一(DEEN)です。2018年12月5日発売のDAIGOのカバーアルバム『Deing』に収録されています。
Q7:「雨に濡れて」は「果てしない夢を」のB面ですか?
A7:はい。1993年6月9日発売のオリジナルシングルに収録されたB面曲です。作詞は上杉昇・坂井泉水、作曲は栗林誠一郎、編曲は明石昌夫です。
まとめ:「果てしない夢を」は90年代の音楽と野球を結んだ名曲
「果てしない夢を」は、1993年6月9日に発売されたZYYG・REV・ZARD・WANDSの合同楽曲です。作詞は上杉昇と坂井泉水、作曲は出口雅之、編曲は明石昌夫。日本テレビ系「劇空間プロ野球93」のテーマソングとして制作され、長嶋茂雄もゲストボーカルとして参加しました。
その制作背景には、当時のビーイング系アーティストの活躍だけでなく、音楽プロデューサーや関係者による企画、長嶋茂雄との出会いといった興味深いエピソードがあります。
また、1993年12月のREV Version、2018年のDAIGOによるカバー、B面曲「雨に濡れて」など、関連音源をたどることで作品の魅力はさらに広がります。
2026年にこの曲を聴くなら、単に懐かしい90年代のヒット曲としてではなく、異なるアーティストが一つの夢を歌い、野球界のレジェンドも参加した時代の記録として味わいたいところです。
世代やジャンルを越えて受け継がれる「夢を信じる」というメッセージ。それこそが、「果てしない夢を」が今も聴き継がれる理由の一つです。
主な事実確認資料: 上杉昇公式ディスコグラフィー、歌ネット、日刊スポーツ、FRIDAYデジタル、タワーレコード掲載の2018年発売情報。