【歴代ランナーの完走記録】時間内ゴールと時間外ゴールはどう違う?

目次

歴代のチャリティーマラソンを調べるとき、走行距離と同じくらい気になるのが「完走できたのか」「番組放送中にゴールできたのか」という点です。

【検証資料 1】24 時間マラソン歴代の当時の様子・関連報道写真(出典:日刊スポーツ / Yahoo!ニュース)

実は、この2つは別の記録です。番組終了後にゴールしたランナーも、途中で企画が終了したランナーもいます。

印象的な完走・未完走の記録

24 時間マラソン歴代

1992年:間寛平さんは約150kmでリタイア

初代ランナーの間さんは200kmを目標に走りましたが、沿道に人が集まるなどの事情もあり、途中で挑戦を終えました。資料によって実走距離は約150km、約153kmと表記に違いがあります。

翌1993年には200kmを走り切り、前年の挑戦を乗り越えました。

2003年:山田花子さんは110kmを走破

山田さんは110kmに挑戦。番組終了時点ではゴールまで残り約4kmでしたが、その後、特別番組でゴールの様子が中継されました。

2009年:イモトアヤコさんは126.585kmを完走

女性ランナーの最長距離として知られる記録です。ゴールは午後9時12分で、番組終了後となりました。放送時間内に到着しなかったからといって、完走記録そのものがなくなるわけではありません。

2013年:大島美幸さんは88kmを完走

大島さんも放送終了後の午後9時20分にゴールしました。88kmを走り切ったことと、番組終了時刻を超えたことは、分けて記録する必要があります。

近年は放送時間内のゴールも続く

24 時間マラソン歴代

2023年のヒロミさんは午後8時46分に102.3kmを完走。2024年のやす子さんは午後8時41分に81km、2025年の横山裕さんは午後8時45分に105kmを走り切りました。

2026年の星野真里さんも午後8時42分ごろに80kmを完走しています。近年は、番組のフィナーレに合わせてゴールする展開が続いています。

完走記録を正しく理解するには、次の3点を区別することが重要です。

- 距離達成: 公表された走行距離を走り切ったか。
- 完走: 途中棄権せず、最終的にゴールしたか。
- 時間内ゴール: 24時間テレビの放送終了までに到着したか。

この3つを混同すると、イモトさんや大島さんのように放送終了後にゴールしたランナーの実績を正しく評価できなくなります。

【チャリティーマラソンの歴史と変遷】なぜリレーや募金ランが増えたのか?

24 時間マラソン歴代

24時間テレビのマラソンは、単純に走行距離を伸ばすための企画ではありません。時代ごとの社会状況や支援テーマに合わせて、実施方法そのものが変わってきました。

第1期:1992年~2000年は長距離への挑戦が中心

企画開始当初は、間寛平さんをはじめとする著名人が長距離を走り、ゴールを目指す形式が中心でした。

1993年の200km、1995年の600km、2000年のトミーズ雅さんの150kmなど、現在の100km前後という距離感から見ると、非常に大きな数字が並びます。

この時代は、ランナー自身の体力や精神力、長距離への挑戦という側面が強く打ち出されていました。

第2期:2001年~2018年はランナーの多様化

2001年の研ナオコさんをはじめ、女性芸能人や高齢の著名人など、幅広い層がランナーを務めるようになりました。

また、距離設定も一律ではなく、本人の体力や年齢、企画内容に応じて調整されるようになっています。

2018年のみやぞんさんによるトライアスロンは、この変化を象徴する企画でした。

日本テレビの番組記録によると、みやぞんさんは水泳1.55km、自転車60km、ラン100kmの合計161.55kmを完走。一般的なマラソンとは異なる競技構成で、チャリティー企画の表現方法を広げました。

第3期:2019年~2021年はチーム型へ

2019年は4人駅伝、2020年は募金ラン、2021年は復興支援を目的とした募金リレーが採用されました。

特に2020年のチームQは、新型コロナウイルス感染症の流行という特殊な状況で実施された企画です。一般公道を走る従来のマラソンではなく、私有地に設けた1周5kmのコースを周回する方式でした。

高橋尚子さんが考案した募金ランでは、1周するごとに10万円を寄付する仕組みを採用。高橋さん自身が116kmを走り、土屋太鳳さん、吉田沙保里さん、陣内貴美子さん、松本薫さん、野口みずきさんのチームQがリレー形式で合計120kmを走りました。


2020年・募金ランの走行距離内訳

高橋尚子さん
116km


チームQ・5人合計
120km


6人の総走行距離

236km



寄付総額は470万円。高橋さんの走行距離とチームQの合計を合わせた数字。

ここで注意したいのは、236kmをチームQの5人だけで走ったわけではないことです。高橋さんの116kmとチームQの120kmを合わせた総距離が236kmです。

2021年もこの流れを引き継ぎ、岸優太さん、城島茂さん、五郎丸歩さん、荒川静香さんらによる募金リレーを実施しました。日本テレビの公式番組情報では、災害被災地の復興支援を目的に約100kmをつなぐ企画として紹介されています。

第4期:2022年~2026年は支援目的が明確に

2022年の兼近大樹さん、2023年のヒロミさんと、単独ランナーによる形式も続いています。

一方、2024年以降は、マラソンと具体的な社会支援の結び付きがより明確になりました。



2024年・やす子さん

81km/児童養護施設募金

全国の児童養護施設を支援する目的で走行。寄付金は施設で暮らす子どもたちや、施設を巣立つ子どもたちへの支援に活用されました。




2025年・横山裕さん

105km/子ども支援マラソン

SUPER EIGHTのメンバーとして活動する横山さんがランナーを担当。子ども支援をテーマに105kmを走破しました。




2026年・星野真里さん

80km/できた!を増やす子ども募金

第49回のチャリティーランナーを担当。子どもたちの未来を応援する目的別募金と連動し、8月30日に80kmを完走しました。



この変化から見えてくるのは、マラソンが番組のクライマックスを演出するだけの企画ではなく、支援したい対象を視聴者に伝える役割も担うようになったことです。

2020年は感染症対策、2021年は災害復興、2024年以降は子どもたちへの支援というように、社会状況や募金の目的に合わせて形式を変えてきました。

【プロの結論】歴代マラソン記録を比較するときに知っておきたいこと

24時間テレビの歴代マラソンを正確に比較するなら、距離の数字だけでランキングを作るのではなく、競技形式と企画の目的をセットで見ることが大切です。

特に押さえておきたいポイントは次の4つです。

1. 史上最長距離は間寛平さんの600km。 ただし1995年の7日間にわたる特別企画であり、通常の24時間マラソンとは別枠です。
2. 通常の単独マラソンの最長は200km。 1993年の間寛平さんの記録です。
3. 女性ランナーの代表的な最長記録は126.585km。 2009年のイモトアヤコさんが達成しました。
4. 2026年の最新ランナーは星野真里さん。 80kmを完走し、子どもたちへの支援を目的とする企画に参加しました。

歴代の数字を比較する際には、次の判断基準を使うと誤解を防げます。

- 単独ランナーと複数人のリレーを同じランキングに混ぜない。
- トライアスロンの総距離とランニングだけの距離を区別する。
- 7日間の特別企画を24時間の記録として扱わない。
- 放送終了後のゴールも、完走した実績として評価する。
- 募金額と走行距離は別の指標として比較する。

この基準で見れば、間寛平さんの時代から星野真里さんの2026年の挑戦まで、チャリティーマラソンがどのように変化してきたかが理解できます。

【24時間マラソンの歴代記録】に関するよくある質問(FAQ)

Q1:24時間テレビの歴代マラソンで最も長い距離を走ったのは誰ですか?

A1:1995年の間寛平さんです。神戸から東京までの約600kmを7日間かけて走破しました。通常の単独24時間マラソンに限ると、1993年の200kmが最長記録です。

Q2:女性ランナーで最も長い距離を走ったのは誰ですか?

A2:2009年のイモトアヤコさんです。走行距離は126.585kmで、女性ランナーの歴代最長記録として知られています。ゴールは番組終了後の午後9時12分でした。

Q3:2026年の24時間テレビのマラソンランナーは誰ですか?

A3:俳優の星野真里さんです。第49回のチャリティーランナーとして80kmに挑戦し、2026年8月30日午後8時42分ごろにゴールしました。「できた!を増やす子ども募金」と連動した企画でした。

まとめ:24時間テレビ歴代ランナーは1992年から2026年まで進化してきた

24時間テレビのチャリティーマラソンは、1992年の間寛平さんから始まり、2026年の星野真里さんまで、多くの著名人が参加してきました。

600kmという特別な挑戦、200kmの単独走行記録、イモトアヤコさんの126.585km、2020年の募金ラン236kmなど、歴史を彩る数字はさまざまです。

また、2012年の家族リレー、2019年の駅伝、2021年の募金リレーなど、走る人数や形式も変化しています。2024年から2026年にかけては、児童養護施設や子どもたちの未来を支援する目的別の企画が続きました。

歴代ランナーを比較するときは、単純な距離ランキングだけでなく、誰が、どのような形式で、何を目的に走ったのかにも注目してください。それが、30年以上にわたるチャリティーマラソンの歴史を正しく理解するためのポイントです。

2026年11月現在の最新記録は、星野真里さんの80km完走。次回の企画がどのようなランナーと支援テーマで展開されるのか、今後の発表にも注目が集まります。

主な参考資料

- 日本テレビ「24時間テレビ」公式サイト・歴代番組情報
- 公益社団法人24時間テレビチャリティー委員会「チャリティーのあゆみ」
- 日本テレビ「24時間テレビ」2018年・2020年・2021年の企画記録
- 日刊スポーツ「24時間テレビ歴代マラソンランナー」
- マイナビニュース「24時間テレビ、歴代のチャリティマラソンランナー一覧」
- 日刊スポーツ・スポーツニッポンによる2023~2026年の完走報道