友道康夫とはどんな調教師?GⅠ25勝の実績と2026年最新成績を徹底解説
2026年現在、栗東を代表するトップトレーナーの一人として知られる友道康夫(ともみち・やすお)調教師。アドマイヤジュピタによる2008年の天皇賞(春)制覇を皮切りに、マカヒキ、ワグネリアン、シュヴァルグラン、ドウデュースなど、競馬史に名を残す名馬を数多く育ててきた人物だ。兵庫県出身で、2002年に厩舎を開業。2026年11月現在、国内外のGⅠ級競走で合計25勝を挙げている。
現在もカムニャック、アドマイヤテラ、アドマイヤズームなどを管理し、重賞戦線で存在感を発揮している。一方、2026年10月30日には、スティンガーグラスのメルボルンカップ出走回避が発表された。背景にはオーストラリアで実施されたCT検査による左前脚の故障リスク判定があった。2026年の最新成績、GⅠ勝利数、歴代管理馬、調教方針、そして海外遠征の経緯まで、実績と最新ニュースを軸に整理する。
📌 【この記事の重要ポイントまとめ】
- プロフィール:1963年8月11日生まれ、兵庫県出身。2001年に調教師免許を取得し、2002年に栗東で厩舎を開業。
- GⅠ実績:国内GⅠ23勝、海外GⅠ2勝の合計25勝。初GⅠ制覇は2008年のアドマイヤジュピタによる天皇賞(春)。
- 代表的な管理馬:マカヒキ、ワグネリアン、シュヴァルグラン、ドウデュース、ヴィルシーナ、ヴィブロスなど。
- 2026年最新成績:11月1日時点でJRA調教師リーディング19位、28勝。
- 最新ニュース:スティンガーグラスは左前脚のCT検査で故障リスクを指摘され、メルボルンカップを回避。帰国後の状態を確認して年内の出走を検討する方針。
【プロフィール】友道康夫とはどんな調教師?兵庫県出身から栗東の名門厩舎へ

基本プロフィールと経歴

友道康夫調教師は、JRA所属の現役調教師。1963年8月11日生まれで、出身地は兵庫県。所属は滋賀県の栗東トレーニングセンターだ。
2026年11月現在63歳。調教師としてのキャリアは25年目に入り、国内外の大レースで実績を積み重ねている。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 名前 | 友道康夫(ともみち・やすお) |
| 生年月日 | 1963年8月11日 |
| 年齢 | 63歳(2026年11月現在) |
| 出身地 | 兵庫県 |
| 所属 | JRA栗東 |
| 調教師免許取得 | 2001年 |
| 厩舎開業 | 2002年11月 |
| 初出走 | 2002年11月30日 |
| 初勝利 | 2002年12月1日 |
| 初重賞勝利 | 2005年・ワンモアチャッター |
| 初GⅠ勝利 | 2008年・アドマイヤジュピタ |
| GⅠ級競走勝利 | 国内23勝・海外2勝 |
獣医師を目指した学生時代から競馬の世界へ

友道調教師の競馬人生は、最初から調教師を目指していたわけではない。
JRA-VANのインタビューによると、大学時代は獣医師を志していた。もともと動物が好きだったことが理由だという。
ところが、18歳で馬に乗った経験から競馬への関心が深まり、大学の馬術部で活動するようになる。
さらに阪神競馬場や京都競馬場でアルバイトを経験。ミスターシービーやシンボリルドルフといった三冠馬を間近で見たことも、競馬の世界に進むきっかけになった。
その後、1989年5月にJRA競馬学校の厩務員課程に入学。同年9月から栗東の浅見国一厩舎に所属し、競馬関係者としてのキャリアをスタートさせた。
1996年11月には松田国英厩舎へ移籍。厩務員や調教助手として経験を積み、2001年に調教師免許を取得した。
この経歴で注目したいのは、異なる特徴を持つ二つの厩舎で学んだことだ。
浅見国一厩舎では新しい発想を取り入れる姿勢を学び、松田国英厩舎では集団調教などの先進的な取り組みに触れた。こうした経験が、後の友道厩舎の運営にも影響を与えている。
2002年の開業からトップトレーナーへ
2002年11月、栗東に自身の厩舎を開業。
初出走は2002年11月30日の中京競馬場。管理馬ランドチャレンジが出走したが、結果は13着だった。
翌12月1日にはインターマーベラスで初勝利を記録する。
そして2005年9月10日、ワンモアチャッターで朝日チャレンジカップを制し、重賞初勝利を達成した。
開業から約6年後の2008年5月4日には、アドマイヤジュピタで天皇賞(春)を制覇。ここから友道厩舎のGⅠ実績が本格的に始まった。
(参考:競馬ラボ、JRA-VAN、競馬チャンネルの調教師プロフィール・インタビュー)
【GⅠ実績】アドマイヤジュピタからドウデュースまで!歴代管理馬と勝利の軌跡
友道康夫調教師の最大の特徴は、異なる世代の名馬を継続的に育て上げてきたことだ。
特定の一頭だけに依存するのではなく、クラシック、古馬中長距離、マイル、牝馬路線、海外競馬まで、幅広いカテゴリーで結果を残している。
初GⅠ制覇は2008年のアドマイヤジュピタ
最初の大きな転機となったのが、2008年の天皇賞(春)だ。
アドマイヤジュピタは京都競馬場の芝3200メートルで勝利し、友道調教師に初めてのGⅠタイトルをもたらした。
この勝利は、開業から6年ほどでGⅠを制したことを意味する。調教師としての評価を大きく高める重要な実績だった。
翌2009年にはアンライバルドで皐月賞を制覇。クラシック路線でも結果を残し、トップ厩舎への階段を上っていった。
マカヒキ、ワグネリアン、シュヴァルグランの活躍
2010年代に入ると、友道厩舎はさらに存在感を強める。
特に象徴的なのが、ヴィルシーナとヴィブロスの姉妹、そしてシュヴァルグランの存在だ。
ヴィルシーナは2013年と2014年のヴィクトリアマイルを連覇。ヴィブロスは2016年の秋華賞を制し、2017年にはドバイターフでも優勝した。
シュヴァルグランは2017年のジャパンカップを制覇。長距離路線で活躍した後、海外の大レースにも挑戦した。
また、2016年にはマカヒキで日本ダービーを制覇。2018年にはワグネリアンでも同レースを勝ち、異なる馬で日本ダービー2勝を達成した。
マカヒキは同年の凱旋門賞にも挑戦しており、友道調教師にとって海外遠征の経験を深めるきっかけにもなった。
ドウデュースが達成した日本競馬の大舞台での勝利
友道厩舎の代表馬として、特に大きな存在感を放つのがドウデュースだ。
2019年生まれの同馬は、2021年の朝日杯フューチュリティステークスを制覇。翌2022年には日本ダービーを勝ち、世代の頂点に立った。
さらに2023年の有馬記念、2024年の天皇賞(秋)、ジャパンカップも制覇。
武豊騎手とのコンビで国内の主要GⅠを勝ち、友道厩舎を象徴する存在となった。
ドウデュースの実績が示しているのは、2歳時の早い段階で能力を発揮するだけでなく、古馬になってからもトップレベルの競走能力を維持できる馬を育ててきたことだ。
友道康夫調教師のGⅠ勝利一覧
競馬チャンネルの2026年10月13日掲載データによると、友道調教師のGⅠ級競走勝利は国内23勝、海外2勝の合計25勝。国内の勝利を馬名とともに整理すると、次のようになる。
| 開催年 | 競走名 | 優勝馬 | 主な実績・関係性 |
|---|---|---|---|
| 2008年 | 天皇賞(春) | アドマイヤジュピタ | 友道厩舎初GⅠ |
| 2009年 | 皐月賞 | アンライバルド | クラシック制覇 |
| 2013年 | ヴィクトリアマイル | ヴィルシーナ | 牝馬GⅠ |
| 2014年 | ヴィクトリアマイル | ヴィルシーナ | 同競走連覇 |
| 2015年 | NHKマイルカップ | クラリティスカイ | 3歳マイル王 |
| 2016年 | 東京優駿 | マカヒキ | 日本ダービー初制覇 |
| 2016年 | 秋華賞 | ヴィブロス | 牝馬クラシック |
| 2017年 | ジャパンカップ | シュヴァルグラン | 古馬王道路線 |
| 2018年 | 東京優駿 | ワグネリアン | 日本ダービー2勝目 |
| 2018年 | 朝日杯FS | アドマイヤマーズ | 2歳GⅠ |
| 2019年 | NHKマイルカップ | アドマイヤマーズ | マイルGⅠ |
| 2019年 | 菊花賞 | ワールドプレミア | クラシック制覇 |
| 2021年 | 天皇賞(春) | ワールドプレミア | 長距離GⅠ |
| 2021年 | 朝日杯FS | ドウデュース | 2歳GⅠ |
| 2022年 | 大阪杯 | ポタジェ | 古馬GⅠ |
| 2022年 | 東京優駿 | ドウデュース | 日本ダービー |
| 2022年 | チャンピオンズカップ | ジュンライトボルト | ダートGⅠ |
| 2023年 | 有馬記念 | ドウデュース | グランプリ制覇 |
| 2024年 | 皐月賞 | ジャスティンミラノ | クラシック制覇 |
| 2024年 | 天皇賞(秋) | ドウデュース | 古馬中距離GⅠ |
| 2024年 | ジャパンカップ | ドウデュース | 国内GⅠ連勝 |
| 2024年 | 朝日杯FS | アドマイヤズーム | 2歳マイルGⅠ |
| 2025年 | 優駿牝馬(オークス) | カムニャック | 牝馬クラシック |
| 2017年 | ドバイターフ | ヴィブロス | 海外GⅠ級競走 |
| 2019年 | 香港マイル | アドマイヤマーズ | 海外GⅠ級競走 |
※国内23勝と海外2勝を区分して掲載。海外競走はドバイターフ、香港マイル。
この一覧から分かるのは、友道厩舎が特定の距離や性別に偏らず、幅広い競走カテゴリーで勝利していることだ。
特に日本ダービーはマカヒキ、ワグネリアン、ドウデュースの3頭で制覇。クラシック路線での強さを示している。
また、ヴィルシーナ、ヴィブロス、アドマイヤマーズ、ドウデュースなど、複数のGⅠタイトルを獲得した馬を送り出している点も見逃せない。
(参考:競馬チャンネル「友道康夫プロフィール・国内G1競走勝利」2026年10月13日掲載)
【調教方針と評判】友道厩舎が名馬を育て続けられる理由とは?
友道康夫調教師の評価を考えるうえで、単純なGⅠ勝利数だけでは分からない部分がある。
重要なのは、馬の能力を引き出すための準備、環境への適応、騎手や関係者との連携だ。
馬の精神面と環境への適応を重視
JRA-VANのインタビューで、友道調教師は海外遠征について、環境の変化に順応できる馬づくりを普段から意識していると説明している。
その考え方を端的に表すのが、次の言葉だ。
「どこでも、どんな環境でも平常心で走れる馬」
これは海外遠征だけに限った話ではない。
競走馬は、競馬場の雰囲気、輸送、滞在環境、馬場状態など、さまざまな条件の変化に影響を受ける。
特に海外競馬では、国内とは異なる気候や輸送条件、調教施設への対応が必要になる。
友道調教師が環境への適応を重視する背景には、マカヒキの凱旋門賞挑戦など、実際の海外遠征で得た経験がある。
マカヒキの凱旋門賞挑戦から得た教訓
2016年、マカヒキはフランスの凱旋門賞に挑戦した。
しかし、レース当日は競馬場への移動時に馬が激しくイレ込んでしまったという。
友道調教師はJRA-VANのインタビューで、この経験を振り返り、その後の海外遠征では帯同馬を一緒に移動させる方法を検討したことを明かしている。
このエピソードは、海外遠征において競走能力だけでなく、馬の精神状態や移動環境まで考慮する必要があることを示している。
ヴィブロスのドバイターフ制覇やアドマイヤマーズの香港マイル制覇も、こうした経験の積み重ねと無関係ではない。
浅見国一厩舎と松田国英厩舎から受け継いだもの
友道調教師は、若手時代に所属した二つの厩舎から多くを学んだと語っている。
浅見国一調教師からは、従来のやり方にとらわれない発想を学んだ。
松田国英調教師からは、集団調教などの厩舎運営に関する工夫を吸収した。
こうした経験を自分の厩舎づくりに取り入れてきたことが、長期的な実績を支える背景にある。
また、ドウデュースなどの大舞台では、武豊騎手をはじめとする騎手との情報共有やレースプランの検討も重要になる。
調教師としての評判を客観的な数字で検証
友道調教師は、JRAの調教師部門でも高い評価を受けてきた。
2020年度には最高勝率調教師賞を受賞。勝率は18.8%だった。
さらに2024年度には最多賞金獲得調教師に選出され、獲得賞金は23億5624万1200円に達した。
これは単に勝利数が多いというだけでなく、GⅠを含む高額賞金レースで安定して結果を残したことを意味する。
なお、最多勝利調教師、最高勝率調教師、最多賞金獲得調教師はそれぞれ異なる評価基準による賞である。友道調教師は2024年度に最多賞金獲得調教師となったが、最多勝利調教師になったわけではない。
実績と受賞歴の両面から見ても、友道厩舎がJRAを代表するトップクラスの厩舎であることは明らかだ。
(参考:JRA「2024年度JRA賞」発表、JRA-VAN関係者インタビュー)
【2026年最新成績】友道康夫厩舎の現在と調教師リーディング
2026年の友道厩舎は、GⅠタイトルこそまだ獲得していないものの、重賞戦線で複数の勝利を挙げている。
11月に入った現在も、アドマイヤテラやカムニャックなどを中心に、今後の大レースでの活躍が期待される状況だ。
2026年の調教師成績
2026年11月1日時点のJRA調教師リーディングでは、友道調教師は19位、28勝となっている。
10月25日時点の年度別成績は次のとおり。
| 項目 | 2026年成績 |
|---|---|
| 1着 | 28勝 |
| 2着 | 20回 |
| 3着 | 24回 |
| その他 | 172回 |
| 出走数 | 244回 |
| 勝率 | 11.5% |
| 連対率 | 19.7% |
| 3着内率 | 29.5% |
| 11月1日時点の順位 | 19位 |
2025年は45勝で年間4位という好成績だった。
2026年は前年と比較して勝利数が少ないものの、まだ年末まで競馬開催が残されている。今後の重賞や年末の大レースで順位が変動する可能性もある。
2026年の主な重賞勝利
今年の友道厩舎は、複数の管理馬が重賞を制している。
- 1月25日:ショウヘイがアメリカジョッキークラブカップ(GⅡ)を優勝。
- 2月21日:スティンガーグラスがダイヤモンドステークス(GⅢ)を優勝。
- 2月23日:ダノンフィーゴがかきつばた記念(JpnⅢ)を優勝。
- 3月22日:アドマイヤテラが阪神大賞典(GⅡ)を優勝。
- 4月26日:アドマイヤズームが読売マイラーズカップ(GⅡ)を優勝。
- 10月11日:カムニャックがアイルランドトロフィー(GⅡ)を優勝。
特に注目したいのは、アドマイヤテラとカムニャックだ。
アドマイヤテラは2026年の阪神大賞典を制し、長距離路線で存在感を示した。
カムニャックは2025年のオークス馬であり、2026年10月11日にはアイルランドトロフィーも制覇。3歳時だけでなく、古馬になってからの成長にも期待が集まる。
2026年の注目管理馬
アドマイヤテラ
2026年の阪神大賞典を制した長距離路線の有力馬。友道厩舎の現在の主力として注目される存在だ。
カムニャック
2025年のオークス馬。2026年もアイルランドトロフィーを勝利し、牝馬路線で実績を積み重ねている。
アドマイヤズーム
2024年の朝日杯フューチュリティステークスを制した馬。2026年4月には読売マイラーズカップを勝利し、マイル路線で復調を示した。
ショウヘイ
2026年のアメリカジョッキークラブカップを制覇。中距離路線での今後の活躍が注目される。
スティンガーグラス
2026年2月のダイヤモンドステークスを制した長距離馬。メルボルンカップへの挑戦が予定されていたが、現地の獣医検査による判断で出走を回避した。
このように、2026年の友道厩舎は長距離、マイル、中距離、牝馬路線と幅広いカテゴリーで管理馬を送り出している。
(参考:JRA調教師リーディング、netkeiba年度別成績、競馬ラボ成績データ)
【最新ニュース】スティンガーグラスがメルボルンカップを回避した理由と今後の見通し
2026年10月30日、友道厩舎にとって大きなニュースが発表された。
11月3日にオーストラリアのフレミントン競馬場で開催予定だったメルボルンカップ(GⅠ)について、スティンガーグラスの出走回避が決まったのだ。
この判断は、単純な体調不良による自主的な出走取り消しとは異なる経緯を持つ。
回避理由は左前脚のCT検査によるリスク判定
JRAの2026年10月30日付発表によると、スティンガーグラスはメルボルンカップへの出走を回避した。
日刊スポーツの同日報道では、現地のヴィクトリアレーシングクラブによる獣医検査で、負傷するリスクが高いと判断されたことが伝えられている。
具体的には、最後のCTスキャン検査で左前脚に懸念が見つかったという。
一方、歩様検査では問題がなかったと友道調教師は説明している。
友道調教師は日刊スポーツの取材に対し、次のように話した。
「歩様検査は大丈夫でしたが、最後のCTスキャン検査で左前足が引っかかってしまいました。」
さらに、現地からは順調との連絡を受けており、当日朝も調教に乗っていたと説明している。
つまり、通常の調教や歩様の確認で明らかな異常が認められなかった一方、画像検査によって競走時の負傷リスクが問題視されたという経緯だ。
出走回避までの経緯
| 時期 | 出来事 | 内容 |
|---|---|---|
| 2026年2月21日 | ダイヤモンドS | スティンガーグラスがGⅢを制覇 |
| 2026年10月下旬 | 現地での検査 | 歩様検査とCT検査を実施 |
| 10月30日 | 回避発表 | 左前脚の故障リスクを理由に出走停止 |
| 10月30日 | 友道師が説明 | 歩様検査に問題はなかったがCT検査で懸念 |
| 11月3日 | メルボルンカップ | スティンガーグラスは出走せず |
| 11月9日予定 | 日本への帰国 | 帰国後に馬の状態を確認する方針 |
この一連の流れで重要なのは、現地の競馬統括団体による獣医検査と裁決委員の判断によって出走が認められなくなった点だ。
競走馬の海外遠征では、出走前の獣医検査が重要な安全管理の役割を担う。特に3200メートルのメルボルンカップのような長距離GⅠでは、わずかなリスクも軽視できない。
今回の判断は、馬の安全を優先した措置として理解する必要がある。
今後は年内のレース出走を目指す方針
気になるのは、スティンガーグラスが今後どうなるのかという点だ。
日刊スポーツの2026年10月30日の報道によると、友道調教師は11月9日に帰国する予定と説明している。
また、馬体にダメージはないとの認識を示し、帰国後の状態を確認したうえで、年内に出走できればとの見通しを語った。
ただし、これは10月30日時点での予定であり、年内の出走が確定したわけではない。
今後の判断では、次の3点が焦点になる。
- 左前脚の状態が帰国後も問題ないか。
- 国内での獣医検査や調教を問題なく進められるか。
- レースに向けた十分な調整期間を確保できるか。
メルボルンカップ出走回避によって海外GⅠ挑戦は実現しなかったが、今後の国内復帰に向けては慎重な調整が求められる。
友道調教師が示した年内出走への期待が実現するかどうかは、帰国後の状態次第となる。
(参考:JRA「2026メルボルンカップ(GⅠ)でスティンガーグラスが出走回避」、日刊スポーツ2026年10月30日)
【プロの結論】友道康夫調教師の実績と評価から見える3つの強み
友道康夫調教師のキャリアを振り返ると、単にGⅠを数多く勝っているだけではない。長期間にわたって一線級の競走馬を送り出し、時代ごとに異なる強みを発揮してきたことが分かる。
特に評価できるのは、次の3点だ。
1. 世代を超えてGⅠ馬を育てる継続性
2008年のアドマイヤジュピタから2025年のカムニャックまで、約17年間にわたって国内GⅠ級競走の勝利を積み重ねている。
一頭の名馬が引退すると成績が落ち込む厩舎もあるが、友道厩舎はマカヒキ、ワグネリアン、ドウデュースなど、異なる世代の馬で大きな結果を残した。
これは馬の能力だけでなく、厩舎全体の育成体制や管理の継続性を評価する材料になる。
2. 国内だけでなく海外でも結果を残す適応力
ヴィブロスのドバイターフ、アドマイヤマーズの香港マイルなど、海外GⅠ級競走でも勝利している。
マカヒキの凱旋門賞挑戦で得た教訓を、その後の海外遠征に生かしている点も興味深い。
海外で結果を出すには、競走能力だけでなく、輸送や滞在、精神面の管理が必要になる。
友道厩舎は、こうした複数の条件を考慮しながら馬を仕上げてきた。
3. 馬の安全と競走能力を両立させる判断
スティンガーグラスのメルボルンカップ回避は、ファンにとって残念なニュースだった。
しかし、現地のCT検査で故障リスクを指摘された以上、無理に出走させることが必ずしも最善とは限らない。
出走機会を逃しても、馬の将来を優先する判断は、長期的な競走馬管理において重要な要素だ。
競馬ファンが友道厩舎を評価するときの判断基準
友道厩舎の管理馬を評価する場合、過去のGⅠ勝利数だけで判断するのは十分ではない。
特に馬券検討では、次のような要素を確認したい。
- 過去の重賞実績と今回の競走条件が合っているか。
- 最終追い切りの内容や馬の反応に変化があるか。
- 輸送や滞在競馬に対応できる状態か。
- 騎手とのコンビ実績や距離適性が合っているか。
- 長期休養明けや海外遠征後など、調整上の不安がないか。
実績ある厩舎だからといって、管理馬が毎回好走するわけではない。
重要なのは、厩舎の評価と出走する馬自身の状態を分けて考えることだ。
【よくある質問】友道康夫調教師に関するFAQ
Q1:友道康夫調教師の出身地はどこですか?
A1:兵庫県出身です。1963年8月11日生まれで、JRA栗東所属の調教師として活動しています。
Q2:友道康夫調教師のGⅠ勝利数は何勝ですか?
A2:2026年に公表されている競走実績では、国内GⅠ23勝、海外GⅠ級競走2勝の合計25勝です。国内初GⅠは2008年のアドマイヤジュピタによる天皇賞(春)でした。
Q3:友道康夫調教師の代表的な管理馬は何ですか?
A3:アドマイヤジュピタ、マカヒキ、ワグネリアン、シュヴァルグラン、ヴィルシーナ、ヴィブロス、ドウデュースなどが代表的です。2025年のオークス馬カムニャックも重要な管理馬です。
Q4:友道康夫調教師の2026年の成績は?
A4:2026年11月1日時点のJRA調教師リーディングでは19位、28勝です。アドマイヤテラ、アドマイヤズーム、カムニャックなどが重賞で勝利しています。
Q5:スティンガーグラスがメルボルンカップを回避した理由は?
A5:2026年10月30日、現地の獣医検査で左前脚に故障のリスクがあると判断されたためです。歩様検査では問題がなかったものの、最後のCT検査で懸念が見つかり、現地の裁決委員が出走取り消しを命じました。
Q6:友道康夫調教師は現在も活動していますか?
A6:はい。2026年11月現在もJRA栗東所属の現役調教師です。カムニャック、アドマイヤテラなどを管理し、重賞戦線で活動しています。
まとめ:友道康夫は名馬を世代を超えて育てる栗東のトップトレーナー
友道康夫調教師は、兵庫県出身で2002年に栗東で厩舎を開業したJRAの現役調教師だ。
2008年のアドマイヤジュピタによる初GⅠ制覇から、マカヒキ、ワグネリアン、シュヴァルグラン、ドウデュース、カムニャックまで、数多くの名馬を管理してきた。
国内GⅠ23勝、海外GⅠ級競走2勝という実績は、その長いキャリアを象徴している。
2026年もアドマイヤテラ、アドマイヤズーム、カムニャックなどが重賞で結果を残し、11月1日時点で調教師リーディング19位につけている。
一方、スティンガーグラスのメルボルンカップ回避は、海外遠征に伴うリスク管理の難しさを示す出来事だった。今後は帰国後の状態確認と年内の復帰が注目される。
友道厩舎の本当の強みは、GⅠを勝つ馬を一度育てたことではなく、異なる世代の競走馬で何度も大舞台の頂点に立ってきたことにある。
2026年後半から2027年にかけても、新たなGⅠ馬の誕生や海外競馬への再挑戦など、友道厩舎の動向から目が離せない。
主な参照資料: JRA公式発表、JRA-VAN関係者インタビュー、日刊スポーツ(2026年10月30日)、競馬チャンネル(2026年10月13日)、JRA調教師リーディング、netkeiba競走成績データ。