【榊原七斗のプロフィール】高砂市出身、明治大学までの野球人生

目次

榊原七斗は、2004年7月15日生まれ。兵庫県高砂市出身の左投左打の外野手だ。身長173cm、体重79kgで、俊敏性と身体の強さを生かしたプレーを持ち味とする。

野球を始めたのは小学生時代。地元の少年野球チームから中学、高校、大学へと段階的に競技レベルを上げてきた。

榊原七斗の基本プロフィール

項目 内容
氏名 榊原七斗(さかきばら・ななと)
生年月日 2004年7月15日
出身地 兵庫県高砂市
身長・体重 173cm・79kg
投打 左投左打
守備位置 外野手
出身高校 報徳学園高校
大学 明治大学
ドラフト 2026年阪神1位

出典:侍ジャパン公式プロフィール、週刊ベースボールONLINE。

小学生・中学生時代は地元兵庫で成長

阪神ドラ 1

榊原の野球人生は、高砂市の曽根南野球部から始まった。

その後、松陽中学校に進学し、全播磨硬式野球団ヤングでプレー。硬式野球を通じて技術を磨き、兵庫県内の強豪校である報徳学園への進学につなげた。

明大スポーツ新聞部のドラフト後インタビューでは、野球を始めたきっかけについて、兄の影響や漫画『メジャー』に登場する茂野吾郎への憧れを語っている。

単に競技を続けてきただけではなく、身近な目標を追いながら自分のプレースタイルを築いてきた選手だ。

報徳学園高校時代は投手と外野手の二刀流

阪神ドラ 1

榊原七斗の高校時代を語るうえで特徴的なのが、投手としても高い能力を持っていたことだ。

報徳学園では外野手としてプレーする一方、高校2年秋からエースナンバーを背負う左腕投手としても活躍した。

最速145キロの直球を投げ、打撃でも本塁打を放つなど、投打両面でチームに貢献。3年春には近畿大会ベスト4に進出した。

一方、夏の兵庫大会では5回戦で敗退。甲子園出場は果たせなかった。

この経験は、プロ野球選手としてのキャリアを考える際にも興味深い。高校時代に投手として培った身体の使い方や肩の強さが、現在の外野守備にも生きている可能性があるからだ。

【明治大学野球部での成績】打撃力を磨き、大学日本代表へ

阪神ドラ 1

榊原の評価を大きく押し上げたのが、明治大学での4年間だ。

大学進学当初は投手としてのプレーも考えていたが、最終的には外野手に専念する道を選択した。

明大スポーツ新聞部のインタビューによると、大学進学時に当時の田中武宏監督から、東京ヤクルトスワローズの丸山和郁選手のような外野手に育てるという趣旨の言葉をかけられたことが、転向を決断するきっかけになったという。

榊原自身も、外野手としての可能性を感じていたと振り返っている。

3年秋に打率.390、ベストナインを獲得

大学で特に印象的な実績が、2025年秋季リーグ戦での活躍だ。

榊原は同シーズンに打率.390を記録。東京六大学リーグでも上位の打撃成績を残し、外野手として初のベストナインに選出された。

この結果は、単に足が速く守備が上手な選手ではなく、打撃でもチームの中心を担える選手として評価される転機になった。

2025年の日米大学野球選手権大会では大学日本代表にも選ばれ、翌2026年も代表入りを果たしている。

2026年は国際大会でも存在感を発揮

2026年7月に台湾で開催されたワールド・カレッジ・ベースボール・チャンピオンシップ(WCBC)でも、榊原は印象的な活躍を見せた。

特に注目されたのが、7月12日の韓国戦だ。

侍ジャパン公式試合記録

- 打数:5
- 安打:5
- 打点:4
- 試合結果:日本10-0韓国

初回に先制タイムリーを放つと、5回には三塁打、6回には適時二塁打を記録。7回にも適時打を放ち、5打数5安打4打点という圧巻の結果を残した。

日本代表はその後も勝ち進み、アメリカとの決勝を6-3で制して大会初代王者となった。

国際舞台で異なるタイプの投手と対戦し、結果を残した経験は、プロ入り後の適応力を考えるうえでも評価材料になる。

榊原七斗の大学時代の主な成績

ドラフト関連の報道では、東京六大学リーグ通算91試合、打率.303、13本塁打、54打点という数字が紹介されている。

一方、一球速報.comの収集データでは93試合、打率.298、12本塁打、53打点と掲載されている。同サイトは収集したデータが全試合を網羅するものではないと説明しているため、集計対象による違いを踏まえて数字を読む必要がある。

いずれの数字からも、大学4年間を通して安定した打撃実績を積み上げてきたことが分かる。

【榊原七斗の評価・評判】走攻守三拍子そろった外野手の実力

榊原の最大の特徴は、特定の能力だけに依存しないバランスの良さだ。

プロの外野手として求められる走力、打撃、守備、肩の強さを兼ね備えている。

走力:50メートル5秒99の俊足

榊原の50メートル走のタイムは5秒99。

外野手としては大きな武器になる数字だ。

特に中堅手は、左右だけでなく前後の打球にも対応しなければならない。俊足であることは守備範囲を広げるうえで有利に働く。

ただし、榊原の走力を評価する際には、単純な走タイム以上に注目したい点がある。

それが打球への反応と最初の一歩だ。

報徳学園の大角健二監督は、明大スポーツ新聞部のインタビューで、榊原の守備について、打球が飛ぶ前から動き始める準備の早さを評価している。

監督が特に注目したのは、足の速さだけではなく、打球方向を予測する能力だった。

榊原本人も、中学時代から打撃練習中に外野の守備位置につき、打者のスイングや打球の傾向を考えながら動く練習をしていたと明かしている。

攻撃力:俊足だけではない長打力

榊原は173cmと、プロ野球の大型外野手と比べると小柄な体格だ。

しかし、大学時代には二桁本塁打を記録するパンチ力を発揮した。

2025年秋の打率.390に加え、2026年の国際大会で5打数5安打4打点を記録したことも、打撃の勝負強さを示す材料となっている。

本人は侍ジャパンの試合後、自分にはチャンスに強いという自負があると語っていた。

また、初対戦の投手に対しても、初球から積極的に向かっていく姿勢を大切にしているという。

プロで注目したいのは、大学で発揮したコンタクト能力を、150キロ前後の速球や変化球を自在に操るプロの投手に対しても維持できるかどうかだ。

守備力:甲子園の中堅を任せられる強肩

守備面では、広い守備範囲と遠投110メートルの強肩が評価されている。

高校時代の恩師である大角監督は、報徳学園で20年以上にわたり外野手を見てきた経験を踏まえ、榊原の守備力を非常に高く評価した。

特に評価されたのが、打球への反応速度と送球の強さだ。

阪神の本拠地である甲子園は、外野の守備力が試合展開を左右する球場でもある。広い外野を守り切る能力は、阪神にとって大きな意味を持つ。

藤川監督が榊原を指名した際にも、中堅手としての強肩と守備力を重視したことが明らかになっている。

評価を整理すると見えてくる課題

評価項目 強み プロでの確認ポイント
走力 50メートル5秒99 盗塁技術と走塁判断
打撃 高打率と長打力 プロの速球・変化球への対応
守備 広い守備範囲と判断力 プロの打球速度への適応
肩 遠投110メートル 実戦での送球精度
精神面 安定した姿勢と積極性 長いシーズンでの調整力

特に注意したいのは、俊足と盗塁能力は必ずしも同じではないという点だ。足が速くても、投手の癖を読む技術やスタートの判断が伴わなければ盗塁数は伸びない。

また、大学時代の好成績が、そのままプロでの打率や本塁打数を保証するわけでもない。

榊原は高い完成度を持つ選手だが、プロでの成長余地も残している。

【阪神が榊原七斗をドラフト1位に選んだ理由】藤川球児の戦略を分析

2026年の阪神ドラフトで最大の注目を集めたのが、榊原の単独1位指名だった。

ドラフト会議前には、青山学院大学の捕手・渡部海らも1位候補として名前が挙がっていた。

しかし、阪神が最終的に選んだのは、兵庫県出身の外野手だった。

藤川監督が重視したのは甲子園に適した守備力

10月22日のドラフト会議後、藤川監督は榊原について、足の速さと強肩を評価した。

特に中堅手というポジションに注目し、甲子園の広い外野を守れることを指名の重要な判断材料として説明している。

藤川監督のコメントで興味深いのは、単に打撃成績や知名度だけで選んだわけではないことだ。

広い甲子園で1点を守り切るためには、外野手の守備範囲と送球能力が欠かせない。

その条件に榊原が合致していた。

また、打撃についてもコンタクト能力とパンチ力の両方を評価している。

「ポスト近本」は世代交代を意味するのか

榊原には、ドラフト直後から「ポスト近本」「近本2世」という呼び方が使われている。

背景にあるのは、近本光司と共通する特徴だ。

- 左投左打の外野手
- 中堅を主戦場とする守備力
- 俊足を生かしたプレー
- 打撃と守備を両立できる能力

榊原自身も近本に憧れを持っている。

しかし、藤川監督は近本を単なる目標として眺めるだけではなく、競争相手として意識することを求めた。

日刊スポーツの報道によると、藤川監督は榊原に対して、入団までに良いライバルとしてスタートできるだけの力を身につけてほしいという趣旨のメッセージを送っている。

ここには藤川監督のチームづくりに対する考え方が表れている。

実績のある選手を優先してポジションを固定するのではなく、新人にも競争の機会を与える。競争を通じてチーム全体のレベルを高める狙いだ。

藤川監督が明かした指名の縁

ドラフト会議後、藤川監督は榊原の名字に阪神の「神」が入っていることに触れ、縁があるのではないかと冗談交じりに語った。

もちろん、指名の本質は名前の印象ではない。

監督は、兵庫県出身であることも含め、長期間にわたって阪神で活躍できる選手として期待を寄せていた。

さらに、10月23日の指名あいさつでは、榊原が指名された瞬間に表情を大きく変えなかったことにも注目した。

最後まで姿勢を崩さず、目の前のことに集中する精神面を評価したのだ。

2026年阪神ドラフト指名一覧

NPB公式発表による2026年の阪神指名選手は次のとおり。

順位 選手名 守備位置 所属
1位 榊原七斗 外野手 明治大学
2位 馬場拓海 投手 日本体育大学
3位 常深颯大 投手 大阪経済大学
4位 相羽寛太 内野手 ヤマハ
5位 的場吏玖 投手 天理大学
6位 越川海翔 捕手 東京ガス
7位 石井康輝 投手 徳島インディゴソックス
育成1位 山下健信 投手 徳島インディゴソックス
育成2位 荒木誠也 投手 徳島インディゴソックス

出典:日本野球機構「2026年プロ野球ドラフト会議」。

支配下7人、育成2人の計9人という構成で、大学・社会人・独立リーグ出身の選手を中心に補強した。

高校生の支配下指名がなかったことも特徴だ。

即戦力として期待できる選手を確保しながら、チームの戦力層を厚くする方針が見える。

【阪神で即戦力になれる?】榊原七斗のプロ入り後の期待と注目点

阪神ファンが最も気になるのは、榊原がプロ1年目から一軍で活躍できるかという点だろう。

現段階で期待できるのは、外野守備を中心とした早期の戦力化だ。

1年目からセンターのレギュラー争いに参加できるか

榊原は大学時代から中堅を主戦場としてきた。

外野手としての経験が豊富で、守備範囲、肩、打球判断にも評価がある。

そのため、プロ入り後は打撃だけでなく、守備面から一軍出場の機会をつかむ可能性がある。

特に中堅は守備力が重要視されるポジションだ。打撃がプロの水準に適応するまでの期間でも、守備固めや途中出場などで役割を得られる可能性はある。

ただし、レギュラー獲得は別の問題だ。

近本光司をはじめとする既存選手との競争を勝ち抜く必要がある。

プロ入り後に注目したい3つのポイント

1. プロの速球に対する対応力

大学野球で打率.390を記録した実績は大きいが、プロでは球速だけでなく変化球の精度や配球の組み立ても変わる。

甘い球を逃さず打てるか、厳しいコースへの対応力を高められるかが重要だ。

2. 中堅守備でどこまで存在感を示せるか

阪神が榊原を1位に選んだ理由の一つが、センターとしての守備力だった。

打球判断、スタート、送球精度をプロの試合で再現できれば、出場機会を増やす武器になる。

3. 長いシーズンを戦う体力と調整力

大学野球とプロ野球では、試合数も移動距離も大きく異なる。

春季キャンプからシーズン終盤まで、コンディションを維持できるかが重要になる。

藤川監督もドラフト直後に、まずは故障せずに取り組んでほしいという考えを示している。

歴代阪神ドラフト1位との比較で見える位置づけ

阪神のドラフト1位は、時代によって補強ポイントが大きく異なる。

2026年の榊原を理解するうえでは、直近の指名傾向も参考になる。

- 2018年:近本光司 — 左打ちの外野手。中堅の中心選手として活躍。
- 2024年:伊原陵人 — 金丸夢斗の抽選を外した後の1位指名。
- 2025年:立石正広 — 3球団競合の末に獲得した内野手。
- 2026年:榊原七斗 — 単独1位指名の大学外野手。

特に注目したいのは、2018年以来となる左打ち外野手の1位指名という点だ。

近本の存在によって強化されてきたセンターラインを、次の世代につなぐ意味合いがある。

もっとも、榊原が近本と同じ成績を残す必要はない。自身の長所を生かし、阪神の外野陣に新しい競争を生み出せるかが重要になる。

【阪神ドラフト1位・榊原七斗】に関するよくある質問(FAQ)

Q1:阪神の2026年ドラフト1位は誰ですか?

A1:明治大学の外野手・榊原七斗です。2026年10月22日のプロ野球ドラフト会議で阪神から単独1位指名を受けました。

Q2:榊原七斗の出身高校はどこですか?

A2:兵庫県の報徳学園高校です。高校2年秋からエース投手を務め、最速145キロの左腕としても活躍しました。甲子園出場経験はありません。

Q3:榊原七斗の大学時代の成績は?

A3:ドラフト関連の報道では東京六大学リーグ通算91試合、打率.303、13本塁打、54打点とされています。2025年秋には打率.390でベストナインを受賞しました。

Q4:榊原七斗は大学日本代表に選ばれていますか?

A4:はい。2025年と2026年の2年連続で大学日本代表に選出されています。2026年7月のWCBCでは韓国戦で5打数5安打4打点を記録しました。

Q5:榊原七斗は近本光司の後継者ですか?

A5:ポスト近本として期待されていますが、正式な後継者という位置づけではありません。藤川監督は近本との競争を求めており、実力でレギュラーをつかむことが期待されています。

Q6:榊原七斗は即戦力として期待できますか?

A6:大学での実績、走力、強肩、センター守備を考えると、即戦力候補としての期待は十分にあります。ただし、プロの投手への対応や長いシーズンへの適応が、一軍定着の鍵になります。

まとめ:阪神の未来を担うドラフト1位・榊原七斗の可能性

2026年の阪神ドラフト1位・榊原七斗は、明治大学で実績を積み上げた走攻守三拍子型の外野手だ。

高砂市の少年野球から報徳学園、明治大学へと進み、高校時代には投手と外野手の二刀流を経験。大学では外野手に専念し、東京六大学野球のベストナイン、大学日本代表という実績を手にした。

阪神が評価したのは、打撃力だけではない。

50メートル5秒99の俊足、遠投110メートルの強肩、そして甲子園の広い外野を守るための打球判断能力だ。

藤川球児監督が期待するのも、近本光司の単なる代役ではなく、既存選手と競い合いながらチームを強くする存在である。

プロ入り後の最大の見どころは、大学で証明した走攻守の完成度を、NPBの舞台でどこまで発揮できるか。

2027年シーズンに向けた春季キャンプ、オープン戦、そして一軍での実戦出場が、榊原のプロ野球人生を占う重要なステップになる。

兵庫県出身の若き外野手が、甲子園のセンターを自分の居場所にできるのか。阪神の次世代を担う選手として、その成長に注目したい。