ダイハツ不正対象車種はどれ?2026年現在の45車種と検証結果を徹底解説
以下、2026年11月2日時点の国土交通省およびダイハツ工業の公表資料を基礎に、対象車種・検証結果・行政処分・リコールを区別した記事原稿です。編集・転用しやすい記事形式でまとめています。
2026年現在、ダイハツの認証不正問題で対象となった車種を調べると、タントやタフト、コペン、ロッキーだけでなく、トヨタのライズやルーミー、スバルのレックス、マツダのボンゴなど、複数メーカーの車両が含まれている。対象はダイハツブランドだけに限らず、OEM供給を受けて販売された車種にも及んだ。
国土交通省が2024年6月25日に公表した最終的な基準適合性の確認結果では、検証対象の45車種・4エンジンのうち、42車種と4エンジンは基準適合、残る3車種は基準不適合と判定された。不適合となったのはグランマックス、タウンエース、ボンゴのトラックタイプである。2026年現在、愛車が対象だった場合に確認すべきなのは、不正対象に含まれたかどうかだけでなく、基準適合性の判定と個別のリコール対象に該当するかどうかだ。
【まず結論】ダイハツ不正対象車種は45車種・4エンジン!対象範囲を整理

ダイハツの認証不正問題では、2023年12月20日に公表された第三者委員会の調査結果を受け、国土交通省による立入検査と技術的な検証が進められた。
国内の不正対象については、開発中の1車種を除く45車種と4エンジンが基準適合性の確認対象となった。
ここで押さえておきたいのは、不正があった車種と、安全基準に適合しなかった車種は同じ意味ではないという点だ。
認証申請の過程で不正が確認されたことは事実だが、その後の国土交通省による技術検証では、42車種と4エンジンについて道路運送車両法の基準への適合が確認されている。
ダイハツ不正対象車種一覧:ダイハツ以外のブランドも対象

2023年12月20日時点の公表資料を基に、対象車種をブランド別に整理すると次のようになる。
ダイハツブランド
- ミライース
- タント
- タフト
- ムーヴ キャンバス
- コペン
- ハイゼット カーゴ
- アトレー
- ハイゼット トラック
- ロッキー
- トール
- グランマックス
- ミラ トコット
- ブーン
- キャスト
- ムーヴ
- ムーヴ コンテ
- ミラなどの過去の仕様に関係する原動機
- アプローズ
トヨタブランド
- ピクシス エポック
- コペン
- ピクシス バン
- ピクシス トラック
- ライズ
- ルーミー
- タウンエース
- プロボックス
- パッソ
- ピクシス ジョイ
- ピクシス スペース
- iQ
SUBARUブランド
- プレオ プラス
- シフォン
- サンバー(バン)
- サンバー トラック
- レックス
- ジャスティ
- ステラ
マツダブランド
- ボンゴ
- ファミリア バン
上記には、生産終了車種や旧モデルも含まれる。また、同じ通称名でも異なる世代・仕様が別に扱われている場合があるため、単純に車名の数を数えたものと、国土交通省の検証対象数は必ずしも一致しない。
45車種と46車種という数字が異なる理由

検索結果によって45車種と46車種の両方が表示されるのは、開発中の車種を含めるかどうかが異なるためだ。
国土交通省は、2023年12月の調査で不正が確認された46車種について、開発中の1車種を除いた45車種を技術検証の対象とした。
したがって、45車種は国土交通省が基準適合性を確認した対象数であり、46車種は開発中の1車種も含めた不正確認車種数である。
さらに、第三者委員会の調査では海外販売車種も含む64車種・3エンジンという集計が公表されている。これは国内の45車種という数字と対象範囲が異なるため、混同しないよう注意したい。
【国土交通省の最終結果】42車種は基準適合、グランマックスなど3車種は不適合
2024年6月25日、国土交通省はダイハツの認証不正事案に関する全対象車種の基準適合性確認が終了したと発表した。
この発表によって、45車種・4エンジンの技術的な検証結果が確定した。
42車種・4エンジンは道路運送車両法の基準に適合
国土交通省が公表した結果は次のとおりだ。
- 42車種:基準適合
- 4エンジン:基準適合
- 3車種:基準不適合
42車種については、国土交通省による確認試験などを経て、道路運送車両法の基準に適合していることが確認された。
注目された車種には、タフト、コペン、ロッキー、ライズなどがある。
タフト・コペンは基準適合を確認
タフトとコペンについては、2024年3月29日に国土交通省による基準適合性の確認結果が公表された。
対象となったのは、ダイハツのタフト、ダイハツのコペン、トヨタブランドのコペンである。
いずれも道路運送車両法の基準に適合していることが確認され、出荷停止の指示が解除された。
タフトやコペンが不正対象だったという情報だけを見て、安全基準にも違反していたと判断するのは正しくない。
ロッキー・ライズはガソリン車とハイブリッド車を区別
ロッキーとライズについては、パワートレインによる区別も重要だ。
2024年2月16日には、ダイハツのロッキー(ガソリン車)、トヨタのライズ(ガソリン車)、SUBARUのレックスについて、基準適合性が確認された。
また、2024年4月19日には、ロッキーのハイブリッド車とライズのハイブリッド車などについても基準適合が確認された。
そのため、ロッキーやライズという車名だけで一律に問題があったと考える必要はない。車両の仕様と確認対象を分けて把握することが大切だ。
基準不適合となった3車種の比較
| 車種 | 販売ブランド | 国交省の判定 | 主な行政対応 |
|---|---|---|---|
| グランマックス | ダイハツ | 基準不適合 | 型式指定取消・リコール |
| タウンエース | トヨタ | 基準不適合 | 型式指定取消・リコール |
| ボンゴ | マツダ | 基準不適合 | 型式指定取消・リコール |
※いずれもトラックタイプのみ。
3車種に共通していたのは、後面衝突時における燃料漏れ防止の基準への不適合である。
国土交通省は2024年6月25日、ダイハツに対して速やかにリコール措置を実施するよう指導した。
【なぜ不正は起きた?】2023年から2024年までの経緯と組織的な問題
ダイハツの認証不正は、単発の試験ミスではない。第三者委員会の調査では、開発スケジュールや認証業務の管理体制、経営陣と現場の関係など、組織全体に関係する問題が指摘された。
2023年5月:ロッキー・ライズの衝突試験不正が発覚
最初の大きな公表は2023年5月19日だった。
ダイハツは、ロッキーとトヨタのライズのハイブリッド車について、ポール側面衝突試験の認証申請に不正があったと報告した。
本来は運転席側の試験データを提出すべきところ、助手席側の社内試験データを提出していたという内容だった。
この報告を受け、国土交通省は立入検査を開始した。
2023年12月:第三者委員会が広範囲の不正を確認
2023年12月20日、ダイハツは第三者委員会の調査報告書を受領した。
調査では、5月に判明した問題に加えて、25の試験項目で新たな不正行為が確認された。
不正は現行生産車だけでなく、生産終了車種にも及んでいた。トヨタ、マツダ、SUBARUにOEM供給していた車両も対象に含まれた。
ダイハツは国内外で生産中の自社開発車種について出荷停止を公表し、国土交通省も技術検証を開始した。
2024年1月:国土交通省が是正命令と型式指定取消を実施
2024年1月16日、国土交通省は立入検査の結果を発表した。
ダイハツが報告していた142件の不正行為に加え、新たに14件を確認。合計156件の不正行為が認定された。
同時に、特に悪質な不正があったとして、グランマックス、タウンエース、ボンゴの3車種について型式指定取消の手続きを開始した。
1月26日には正式に型式指定が取り消された。
2024年6月:45車種・4エンジンの検証が完了
2024年6月25日、国土交通省は全車種の基準適合性確認が終了したと発表した。
42車種と4エンジンは基準適合、3車種は基準不適合という結果になった。
これにより、認証不正の対象範囲と技術検証の結果が明確になった。
【グランマックス・タウンエース・ボンゴ】型式指定取消とリコールの実態
今回の問題で特に注意が必要なのが、グランマックス、タウンエース、ボンゴのトラックタイプである。
この3車種は、単に認証申請の不正が確認されただけではなく、国土交通省の確認試験によって実際の保安基準への不適合も判明した。
型式指定取消は何を意味する?
型式指定とは、量産される自動車について、一定の基準に適合していることを国が審査し、指定する制度だ。
今回の3車種は、試験車両に不適切な加工を施し、申請対象の自動車とは異なる構造の車両で試験を行っていたことなどから、特に悪質な不正と判断された。
2024年1月26日、国土交通省は3車種の型式指定を取り消した。
ただし、型式指定取消と、すでに登録されている車両の一律な走行禁止は同じ意味ではない。既存車両の所有者は、個別のリコール対象への該当と改善措置の実施状況を確認する必要がある。
2024年7月5日:3車種でリコールを届け出
ダイハツは2024年7月5日、グランマックス、タウンエース、ボンゴの3車種についてリコールを届け出た。
対象は合計22,616台で、すべてトラックタイプだった。
不具合の内容は、後方から衝突を受けた際にバッテリーの固定具が外れる場合があり、バッテリーが所定の位置に保持されなくなるおそれがあるというものだ。
改善措置として、対象車両のバッテリー固定具を対策品に交換し、バッテリーストッパーを追加することが発表された。
車種別の対象台数は次のとおり。
- グランマックス:559台
- タウンエース:18,282台
- ボンゴ:3,775台
合計22,616台である。
なお、このリコールは国土交通省の確認試験で基準不適合が判明したことを受けて実施されたものだ。
【リコール対象車種一覧との違い】認証不正とリコールは別々に確認する
ダイハツの認証不正対象車種を調べる際、混同されやすいのがリコール対象車種との違いだ。
不正対象車種は、型式指定申請において不正が確認された車両を指す。一方、リコール対象車種は、設計や製造などに起因する不具合について、改善措置が必要と判断された車両を指す。
そのため、認証不正対象に含まれていても、必ずしも同じ理由でリコールの対象になるわけではない。
キャスト・ピクシス ジョイもリコール対象
見落としやすいのが、ダイハツのキャストとトヨタのピクシス ジョイだ。
国土交通省は2024年1月16日、この2車種について基準不適合の可能性があるとして、リコールが必要な場合には速やかに届け出るよう指導した。
その後、ダイハツは2024年1月24日にリコールを届け出た。
問題となったのは、側面衝突時の運転席ドアのロック機構である。
衝突時にパワードアロックが作動し、すべてのドアが施錠されることで、事故後の乗員救出に時間がかかるおそれがあるとされた。
これは、グランマックスなど3車種の後面衝突時のバッテリー固定具に関する問題とは別の不具合である。
リコールと認証不正を混同しないための比較
| 項目 | 認証不正 | リコール |
|---|---|---|
| 問題の内容 | 認証申請時の不正行為 | 車両の不具合 |
| 対象 | 45車種・4エンジン | 個別の届出ごとに異なる |
| 判定 | 基準適合性の確認 | 改善措置の必要性 |
| 対応 | 行政処分・技術検証など | 点検・部品交換など |
| 使用者の対応 | 車両ごとの確認 | 対象車なら改善措置を受ける |
大切なのは、不正対象車種一覧だけで愛車のリコール状況を判断しないことだ。
車台番号による個別確認が最も確実である。
【2026年現在】ダイハツ不正対象車は今も乗れる?所有者が確認すべきこと
2026年現在、ダイハツの認証不正対象だった車両を所有している人にとって、最も気になるのは「今も乗り続けて問題ないのか」という点だろう。
この判断では、国土交通省が基準適合を確認した車種と、不適合だった3車種を分ける必要がある。
42車種は基準適合が確認されている
国土交通省による技術検証で基準適合が確認された42車種については、認証不正の対象だったという理由だけで使用を中止する必要はない。
ただし、基準適合の確認は、あらゆる故障や経年劣化が存在しないことを保証するものではない。
通常の点検・整備に加え、個別のリコール情報を確認することが必要だ。
グランマックスなど3車種はリコール対応を優先
グランマックス、タウンエース、ボンゴのトラックタイプについては、基準不適合が確認され、リコールが届け出られている。
該当する車両を所有している場合は、車台番号を照合し、改善措置が完了しているか販売店に確認したい。
型式指定取消という行政処分だけを理由に、すべての既存車両が自動的に走行禁止になったと理解するのは正確ではない。一方で、リコール未実施のまま放置することも避けるべきだ。
愛車が対象かどうかを確認する3つの手順
1. 車検証で車両情報を確認する
車名だけでなく、型式や車台番号を確認する。特にOEM車は販売ブランドが異なるため、車名だけでは判断できない場合がある。
2. メーカーのリコール情報を照合する
ダイハツ、トヨタ、SUBARU、マツダの各メーカーが公開しているリコール対象車両検索を利用する。
3. 販売店に改善措置の履歴を確認する
すでに修理が完了している車両もある。過去の整備記録やリコール実施履歴を確認し、未実施なら販売店に相談する。
2026年現在の再発防止策にも注目
ダイハツは2024年2月9日、国土交通省に抜本的な再発防止策を報告した。
その後、四半期ごとに実施状況を報告し、2025年1月24日には第4回の進捗報告を公表している。
同報告では、再発防止策の全項目が「実施済」または「継続して実施中」の段階に移行したと説明された。
ただし、再発防止策の進捗と、個々の車両のリコール修理状況は別問題である。メーカーの組織改革が進んでいることと、所有車両の改善措置が済んでいることを同一視してはいけない。
【プロの結論】ダイハツ認証不正で本当に見るべきなのは対象車名より検証結果
今回の認証不正問題から得られる重要な教訓は、メーカーの不正行為と、個々の車両の安全性を分けて評価する必要があるということだ。
不正対象が45車種に及んだという数字だけを見ると、ダイハツやOEM車全体に危険性があるように感じるかもしれない。しかし、国土交通省の最終検証では42車種と4エンジンが基準適合と確認されている。
一方、グランマックス、タウンエース、ボンゴの3車種については、実際に基準不適合が確認され、型式指定取消とリコールという異なる行政・改善措置が実施された。
また、キャストとピクシス ジョイのように、別の安全上の不具合を理由にリコールされた車種もある。
所有者が判断するときは、次の3点を基準にするとよい。
- 不正対象車種に該当しているか
- 国土交通省の基準適合性確認でどのような結果だったか
- 自分の車台番号がリコール対象で、改善措置が完了しているか
この3つを分けて確認すれば、必要以上に不安を感じることなく、愛車に必要な対応を判断できる。
【よくある質問】ダイハツ不正対象車種に関するFAQ
Q1:ダイハツの認証不正対象車種は全部で何車種ですか?
A1:国土交通省が基準適合性を確認した対象は45車種・4エンジンです。開発中の1車種を含めると、不正が確認された車種数は46車種となります。
Q2:ダイハツ不正対象車種のうち、安全基準に適合しなかった車はどれですか?
A2:グランマックス、トヨタのタウンエース、マツダのボンゴの3車種です。いずれもトラックタイプで、後面衝突時の燃料漏れ防止基準に不適合と確認されました。
Q3:タフトやコペンは不正対象だったのでしょうか?
A3:はい。対象車種に含まれています。ただし、2024年3月29日に国土交通省による基準適合が確認され、出荷停止の指示が解除されました。
Q4:ロッキーやライズは今も乗れますか?
A4:ロッキーとライズは認証不正の対象でしたが、ガソリン車やハイブリッド車について国土交通省による基準適合性の確認が行われています。個別のリコール情報や通常の整備状況は別途確認してください。
Q5:グランマックスやタウンエースは型式指定が取り消されたので、現在も走行禁止ですか?
A5:型式指定取消は量産車の型式に対する行政処分であり、すでに登録されている車両が一律に自動的に走行禁止になることを意味しません。ただし、対象車両にはリコールが届け出られているため、改善措置の実施状況を確認する必要があります。
Q6:認証不正対象車種はすべてリコール対象ですか?
A6:いいえ。不正対象車種とリコール対象車種は異なります。認証不正の対象でも基準適合が確認された車種があり、リコールは個別の不具合について改善が必要と判断された車両が対象です。
Q7:2026年現在、ダイハツの認証不正問題は解決していますか?
A7:45車種・4エンジンの基準適合性確認は2024年6月25日に完了しています。一方、企業としての再発防止策や品質管理体制の改善は継続的に取り組むべき課題です。車両ごとのリコール対応も個別に確認する必要があります。
まとめ:ダイハツ不正対象車種は45車種、愛車の安全性は個別確認が基本
ダイハツの認証不正問題では、国内の45車種・4エンジンが国土交通省による基準適合性の確認対象となった。
2024年6月25日の最終結果では、42車種と4エンジンが基準適合と確認され、グランマックス、タウンエース、ボンゴのトラックタイプ3車種が基準不適合と判定された。
不適合の3車種には型式指定取消とリコールが実施され、キャストやピクシス ジョイにも別の安全上の不具合によるリコールが届け出られている。
2026年現在、愛車の安全性を判断するうえで重要なのは、不正対象だったという事実だけに注目することではない。国土交通省の検証結果、車台番号によるリコール対象の照合、改善措置の実施履歴を確認することだ。
不正対象車種であることと、現在も安全基準に適合していないことは別問題である。 正確な情報に基づいて車両ごとの状況を把握することが、所有者にとって最も確実な対応となる。
主な根拠資料
- 国土交通省「ダイハツ工業の不正事案に係る基準適合性の確認結果について」(2024年6月25日)
- 国土交通省「ダイハツ工業の不正事案に関する国土交通省の対応について」(2024年1月16日)
- ダイハツ工業「第三者委員会による調査結果および今後の対応について」(2023年12月20日)
- ダイハツ工業「リコール届出について」(2024年1月24日・7月5日)
- ダイハツ工業「認証不正問題に関する再発防止策の四半期進捗報告(第四回)」(2025年1月24日)
これらの公表資料が記事の主要な根拠です。