ゼクシィの歴代キャッチコピーを総整理!2017年の名作から2026年最新広告まで徹底解説
ゼクシィのキャッチコピーといえば、「プロポーズされたら、ゼクシィ」や「結婚しなくても幸せになれるこの時代に、私は、あなたと結婚したいのです」が有名です。結婚情報誌の広告でありながら、結婚することだけを正解とせず、一人ひとりの人生や恋愛観に寄り添う言葉を発信してきたことが、多くの人の記憶に残る理由です。
1993年の創刊から30年以上が経過した2026年現在、ゼクシィの広告はどのように変化したのでしょうか。2013年の定番コピー、2017年の坂本美慧による名作、2018年・2019年のCM、2023年の「あなたが幸せなら、それでいい。」、そして2025年から2026年にかけて展開される最新ブランド広告まで、制作背景やクリエイター、社会的な反響を交えて振り返ります。
📌 【この記事の重要ポイントまとめ】
- 歴代コピーの変化: 2013年の「プロポーズされたら、ゼクシィ」から、個人の意思や多様な幸せを尊重するメッセージへ進化。
- 2017年の名作: コピーライター坂本美慧が制作。2018年にTCC最高新人賞を受賞した。
- 2023年の新メッセージ: 創刊30周年を機に「あなたが幸せなら、それでいい。」を掲げ、同性カップルや事実婚カップルも広告に起用。
- 2026年最新広告: 「ありのままの、ふたりのままで。」や「結婚決めたら、ゼクシィ」を展開。
【結論】ゼクシィのキャッチコピーは時代とともにどう変わった?

ゼクシィのキャッチコピーの歴史を振り返ると、大きく3つの段階に分けられます。
最初は、結婚が決まったカップルに向けて、結婚準備の情報を提供するブランドとしての認知を広げる段階です。
次に、2017年以降は、結婚するかどうかも含めて個人が自由に選択できる時代に、あえて結婚を選ぶことの価値を表現するようになります。
そして2023年以降は、法律婚だけに限定せず、さまざまなパートナーシップや生活のあり方を肯定する方向へと広がりました。
特に重要なのは、ゼクシィが単純に「結婚しましょう」と訴える広告から、「ふたりがどんな幸せを選ぶのか」を応援する広告へと表現を変えてきた点です。
代表的なキャッチコピー3選
1.「プロポーズされたら、ゼクシィ」
2013年から使用されている代表的なフレーズです。結婚が決まった瞬間にゼクシィを思い出してもらうという、ブランドの役割を端的に表しています。
2.「結婚しなくても幸せになれるこの時代に、私は、あなたと結婚したいのです」
2017年のテレビCMで話題になったコピーです。結婚しない生き方を否定せず、そのうえで自分の意思で結婚したいと伝える力強いメッセージです。
3.「あなたが幸せなら、それでいい。」
2023年の創刊30周年キャンペーンで発表されたメッセージです。法律婚、事実婚、同性カップルなど、多様なカップルの幸せを応援する姿勢を打ち出しました。
この3つを比較するだけでも、ゼクシィのブランドメッセージが、結婚準備の案内から人生の選択を肯定するコミュニケーションへと広がったことが分かります。
【歴代キャッチコピー一覧】2013年から2026年までの名作と意味

ゼクシィの歴代コピーは、単純に毎年ひとつの標語が更新される仕組みではありません。
テレビCM、ブランド広告、周年キャンペーン、アプリ広告、屋外広告など、それぞれの企画に合わせて異なるメッセージが使われています。
そのため、以下では代表的な広告コピーとブランドの転換点を分けて整理します。
ゼクシィのブランドメッセージ年表
| 年代 | コピー・広告メッセージ | 意味・背景 |
|---|---|---|
| 1993年 | ゼクシィ創刊 | 結婚情報を総合的に提供する媒体としてスタート |
| 2001年 | テレビCM展開 | CMを通じたブランド認知の拡大 |
| 2009年 | 彼専用ゼクシィ | 新郎も結婚準備に参加するという考え方 |
| 2011年 | 家族をテーマにした広告 | 結婚式だけでなく、その後の家族生活にも着目 |
| 2013年 | プロポーズされたら、ゼクシィ | プロポーズから結婚準備までをサポート |
| 2017年 | 結婚しなくても幸せになれるこの時代に、私は、あなたと結婚したいのです | 結婚を自分で選ぶことの価値を表現 |
| 2018年 | あなたとの未来が私の一番かなんて知らないけれど、どんな未来もあなたと生きたい。 | 不確かな未来をともに歩む愛情 |
| 2019年 | あなたと幸せになることを私は、私に誓います | 自分自身の意思による結婚の誓い |
| 2022年 | 幸せが、動きだしたら。 | アプリを通じて始まる結婚準備 |
| 2023年 | あなたが幸せなら、それでいい。 | 多様なカップルの幸せを肯定 |
| 2023年 | もっとふたりになっていく | 結婚準備を通して深まるふたりの関係 |
| 2025年 | なにげない毎日も、あなたがいるだけで。 | パートナーと過ごす日常の尊さ |
| 2025〜2026年 | ありのままの、ふたりのままで。 | 自然体でいられるふたりの関係を表現 |
| 2026年 | 結婚決めたら、ゼクシィ | 結婚を決めたカップルへの具体的なサービス訴求 |
※年代は代表的な広告・キャンペーンの展開時期。すべてが同一シリーズの年間統一キャッチコピーという意味ではありません。
2013年「プロポーズされたら、ゼクシィ」が定番になった理由
2013年はゼクシィにとって創刊20周年の節目でした。
この年に展開された「プロポーズされたら、ゼクシィ」篇では、6代目CMガールの松井愛莉と30人のお笑い芸人が登場。それぞれが松井愛莉にプロポーズするという印象的な企画でした。
リクルートの2013年6月25日付発表によると、同CMは5月22日の放送開始から約1か月で、CMサイト上の動画再生回数が100万回を突破しています。
この数字からも、当時の広告として大きな注目を集めたことが分かります。
このコピーの強みは、短く、覚えやすく、サービスを利用するタイミングが明確なことです。
プロポーズを受けたら結婚式場を探し、指輪や衣装を選び、結婚式の準備を始める。その一連の行動の入口にゼクシィを位置付けました。
1993年の創刊時には親が結婚式場を選ぶことも珍しくありませんでしたが、時代とともにカップル自身が会場や結婚準備を選ぶようになっています。
「プロポーズされたら」という言葉は、こうした消費者の行動変化を捉えたコピーでもあったのです。
【2017年の名作】「結婚しなくても幸せになれる」の制作理由と作者
ゼクシィの歴代キャッチコピーの中でも、特に高い知名度を誇るのが2017年の作品です。
結婚しなくても幸せになれるこの時代に、
私は、あなたと結婚したいのです。
この言葉が登場したことで、ゼクシィの広告は単なる結婚式の宣伝を超え、社会の結婚観について考えるきっかけを生みました。
コピーライターは博報堂の坂本美慧
この作品を手がけたのは、博報堂のコピーライター、坂本美慧(さかもと・みさと)です。
坂本は1988年東京都生まれ。慶應義塾大学環境情報学部を卒業し、2011年に博報堂へ入社しました。
2014年から第1クリエイティブ局に所属し、リクルートのゼクシィをはじめ、サントリー、森永乳業、三井住友海上などの広告に携わっています。
このゼクシィ広告によって、2018年にTCC最高新人賞を受賞しました。
ここで押さえておきたいのは、広告が話題になった2017年と、TCC最高新人賞を受賞した2018年は別の年だということです。
なぜ「結婚しなくても幸せになれる」と表現したのか
このコピーが生まれた背景には、結婚に対する価値観の変化がありました。
CREATIVE VILLAGEに掲載された坂本本人のインタビューによると、企画の出発点は、結婚を意識している人だけでなく、結婚を意識していない人にも「やっぱり結婚っていいよね」と感じてもらえるコミュニケーションを考えることでした。
従来の結婚広告では、結婚の幸福や結婚式の華やかさを直接訴求する表現が中心でした。
しかし、それだけでは結婚しない選択肢を持つ人にメッセージが届きにくくなります。
そこで発想を逆転させました。
結婚しなくても幸せになれる。結婚することが人生の義務でもなければ、結婚しないことが不幸でもない。
それでも、この人と結婚したいと思える相手に出会った。
その意思こそが、結婚の魅力なのではないかという考え方です。
実は最初のコピーはもっと長かった
制作過程にも興味深いエピソードがあります。
坂本がインタビューで明かした当初の表現は、次のようなものでした。
だれと結婚してもいい。
いつ結婚してもいい。
どこで結婚してもいい。
結婚しなくてもいい。
その中で私はあなたと結婚したい。
つまり、最初から現在知られている一文だけが存在していたわけではありません。
自由な選択を認める部分と、自分の意思を表す部分を組み合わせ、テレビCMの尺に合わせて短くした結果、あの名コピーが生まれたのです。
TCC最高新人賞を受賞した理由
東京コピーライターズクラブ(TCC)の2018年受賞作品には、ゼクシィのポスターやテレビCMが掲載されています。
ポスターには、次の上の句も使われました。
70億人が暮らすこの星で、結ばれる。
珍しいことではなくても、奇跡だと、思った。
この表現は、世界中に多くの人がいる中で、特定の相手と出会い、人生をともにする決断をすることの特別さを伝えています。
また、広告専門誌『ブレーン』の2017年の特集では、結婚情報誌なのに「結婚しなくても幸せになれる」と言い切る潔さや、結婚しない人の生き方も否定しないバランスが評価されていました。
単に感動的な言葉を並べたのではなく、時代の価値観を正面から受け止めた点が、この作品の大きな特徴です。
【2023年の新メッセージ】「あなたが幸せなら、それでいい。」に込めた意味
2023年、ゼクシィは創刊30周年を迎えました。
この節目に発表されたのが、歴代コピーの中でも大きな転換点となった次のメッセージです。
あなたが幸せなら、それでいい。
2023年12月1日から、JR渋谷駅周辺などで30周年の記念広告が掲出されました。
同性カップルや事実婚カップルを初めて広告に起用
このキャンペーンで注目されたのは、広告に登場するカップルの多様性です。
起用されたのは、法律婚をしている男女カップルだけではありません。
同性カップルや事実婚カップルなど、さまざまな関係性を持つ8組が登場しました。
ゼクシィが広告に同性カップルを起用したのは初めてのことです。
この企画の根底には、結婚という制度を選ぶ人だけでなく、選ばない人、あるいは制度上選べない人も含めて、それぞれの幸せを応援したいという考えがありました。
広告の全文では、結婚しないことも、何度結婚することも、ふたりで過ごす距離感も、それぞれの選択として肯定しています。
大切なのは、周囲の価値観ではなく、自分自身が幸せになる選択肢を持つことです。
2017年のコピーとの違い
2017年と2023年のコピーは、どちらも結婚を強制しない点で共通しています。
しかし、メッセージの対象には違いがあります。
2017年のコピーは、自由な時代に自分の意思で結婚を選ぶふたりを描いていました。
一方、2023年のコピーは、法律婚をするかどうかにかかわらず、あらゆるカップルの幸せを肯定する方向へと広がっています。
| 比較項目 | 2017年 | 2023年 |
|---|---|---|
| 代表コピー | 結婚しなくても幸せになれるこの時代に、私は、あなたと結婚したいのです | あなたが幸せなら、それでいい。 |
| 中心テーマ | 自分の意思で結婚すること | 自分らしい幸せを選ぶこと |
| 主な視点 | 結婚を選んだふたり | 多様な関係性を持つカップル |
| 広告表現 | テレビCM | 周年キャンペーン・屋外広告 |
| 象徴的な意義 | 結婚の自由な選択 | パートナーシップの多様性 |
CMの評判と反響は?賛成意見だけではなかった
2023年の広告は、社会的にも議論を呼びました。
同性カップルを大手結婚情報ブランドの広告に起用したことを評価する声があった一方、批判的な意見も報じられています。
特に問題視されたのは、同性カップルが結婚を選ばないのではなく、日本の法律上、同性婚という選択肢を持てない状況にあるという点です。
Business Insider Japanの2023年12月8日の報道では、広告のメッセージが同性婚をめぐる制度上の課題を見えにくくするのではないか、という当事者や支援者側の指摘が紹介されました。
一方、結婚の代名詞ともいえるゼクシィが同性カップルを広告に起用したこと自体には、企業としての大きな一歩だと評価する声もありました。
この反響は、広告が社会に対してメッセージを発信する際、肯定的な意図だけではなく、現実の制度や当事者の経験とも向き合う必要があることを示しています。
【2025〜2026年最新】現在のゼクシィCMとブランドメッセージ
2026年11月時点で注目したいのは、ゼクシィが抽象的な愛情表現だけでなく、日常生活にある幸せや結婚準備の具体的な行動にも目を向けていることです。
2025年「なにげない毎日も、あなたがいるだけで。」
2025年1月27日から、バレンタインデーに向けた屋外広告が展開されました。
コピーは、
なにげない毎日も、あなたがいるだけで。
というものです。
この企画では、パートナーがいると回答した全国4,888人を対象にゼクシィが実施したアンケートを活用しました。
東京・鹿児島・新潟の3都県で、それぞれの調査結果に合わせた広告を掲出しています。
特に興味深いのは、実際のカップルから提供された写真を使い、見る角度によってパートナーがいる景色といない景色が変わるビジュアルを採用したことです。
新潟では、同じ料理でもよりおいしそうな方をパートナーに渡す人が84.6%という結果も広告に反映されました。
大きなプロポーズや豪華な結婚式ではなく、食事や写真撮影といった日常の小さな行動に幸せを見いだす表現です。
2017年の強い決意を表すコピーから、2025年は日常の中にある愛情を伝えるコピーへと、表現の幅が広がっています。
2025〜2026年「ありのままの、ふたりのままで。」
現在のゼクシィ公式CMページで掲げられているメッセージが、
ありのままの、ふたりのままで。
です。
CMでは、相手のありのままの姿を好きだと思える関係性を描いています。
その中心となる言葉は、次のようなものです。
こんな私を、あなたは好きっていう。
そんなあなたを、私は大好きって思う。
だから、どんな未来でも、幸せにしあいましょう。
このコピーが印象的なのは、結婚式そのものをゴールにしていない点です。
結婚式を迎えた後も、ふたりの日常は続きます。
相手の性格や欠点も含めて受け入れ、自然体で一緒にいられること。その関係性を肯定するメッセージになっています。
2026年3月25日から新CMを放送
2026年3月24日、リクルートはゼクシィの新テレビCMについて発表しました。
3月25日から放送が始まり、池端杏慈と西垣匠が2年連続でCMガール・CMボーイを務めています。
池端は今回のCMで初めて和装にも挑戦。ドレスとは異なる結婚衣装の魅力を表現しました。
また、公式のCMカットでは、次のサービス訴求も確認できます。
結婚決めたら、ゼクシィ
さらに、結婚準備アプリの新規ユーザー数や口コミ掲載数70万件といったサービス情報も紹介されています。
ここで注目したいのは、ブランド広告とサービス広告の役割が分かれていることです。
「ありのままの、ふたりのままで。」は、ふたりの関係性やブランドの価値観を伝えるメッセージです。
一方、「結婚決めたら、ゼクシィ」は、結婚を決めた人に具体的なサービス利用を促す言葉です。
つまり2026年のゼクシィは、心に響くブランドメッセージと、実際の結婚準備につながる広告を併用しています。
【制作陣を徹底解剖】坂本美慧とクリエイティブディレクター小島曜の関係
ゼクシィの歴代コピーを語るうえで、欠かせないのが広告制作を支えてきたクリエイターです。
コピーライター・坂本美慧の仕事
坂本美慧は、2017年の名作コピーを生み出した人物です。
その制作姿勢について、CREATIVE VILLAGEのインタビューでは、言葉が実際に消費者へ届くかどうかを重視していることが語られています。
単に美しい文章を書くのではなく、誰に何を伝えるのかを考え抜く姿勢が、ゼクシィの広告にも反映されています。
2018年のTCC最高新人賞は、コピーライターとしての実績を示す大きな評価となりました。
クリエイティブディレクター・小島曜
もう一人の重要人物が、博報堂クリエイティブ・ヴォックスのクリエイティブディレクター、小島曜です。
宣伝会議の専門誌『ブレーン』2024年3月の記事では、2017年から毎年ゼクシィのブランド広告を手がけてきた人物として紹介されています。
2018年の「一万回のキス」篇や2019年の「花嫁の歌」篇など、複数の広告シリーズに関わりました。
代表的なコピーを整理すると、次のようになります。
- 2018年:「あなたとの未来が私の一番かなんて知らないけれど、どんな未来もあなたと生きたい。」
- 2019年:「あなたと幸せになることを私は、私に誓います」
- 2023年:「あなたが幸せなら、それでいい。」
2018年は未来の不確かさを受け入れる愛情、2019年は自分自身への誓い、2023年はあらゆるカップルへの祝福というように、メッセージの対象が広がっています。
ゼクシィのキャッチコピーが長く記憶される理由
歴代広告に共通する特徴は、結婚を単なるイベントとして扱っていないことです。
結婚式場、ドレス、指輪、招待状といった商品やサービスを紹介するだけであれば、機能的な広告でも十分です。
しかし、ゼクシィは結婚を決める前の迷いや、相手への気持ち、結婚後の生活まで表現してきました。
読者や視聴者が自分の人生に重ね合わせられるからこそ、広告の言葉が記憶に残ります。
ゼクシィのキャッチコピーの強さは、結婚という商品を売るだけでなく、結婚を選ぶ人の気持ちを言葉にしてきたことにあります。
【よくある質問】ゼクシィのキャッチコピーに関するFAQ
Q1:ゼクシィの歴代キャッチコピーで最も有名なのは?
A1:代表的なのは「プロポーズされたら、ゼクシィ」と2017年の「結婚しなくても幸せになれるこの時代に、私は、あなたと結婚したいのです」です。前者はサービスの認知を広げた定番コピー、後者は結婚観に新しい視点を与えた名作として知られています。
Q2:2017年のゼクシィのキャッチコピーを作った人は誰?
A2:博報堂のコピーライター、坂本美慧です。この広告は2018年にTCC最高新人賞を受賞しました。クリエイティブディレクターの小島曜も制作に関わっています。
Q3:2023年のゼクシィの新しいキャッチコピーは?
A3:「あなたが幸せなら、それでいい。」です。創刊30周年を記念して発表され、同性カップルや事実婚カップルなど8組を起用した広告が話題になりました。
まとめ:ゼクシィのキャッチコピーが伝えてきた本当の価値
ゼクシィのキャッチコピーの歴史は、日本人の結婚観やパートナーシップの変化を映し出してきました。
2013年の「プロポーズされたら、ゼクシィ」は、結婚準備の始まりを象徴する言葉でした。
2017年の「結婚しなくても幸せになれるこの時代に、私は、あなたと結婚したいのです」は、結婚を義務ではなく自分の意思で選ぶものとして表現しました。
そして2023年の「あなたが幸せなら、それでいい。」では、結婚制度にとらわれない多様な幸せにも視野を広げました。
2025年の「なにげない毎日も、あなたがいるだけで。」や、2026年の「ありのままの、ふたりのままで。」も、その延長線上にあります。
ただし、歴代コピーを一つの言葉にまとめることはできません。ブランドの理念を伝えるコピー、結婚準備を後押しする広告、特定のCMのために制作された言葉には、それぞれ異なる役割があります。
【プロの結論】
ゼクシィの広告が長く支持される理由は、時代に合わせて結婚の意味を一方的に定義するのではなく、その時代を生きる人々の気持ちを言葉にしてきたことです。
結婚する人にも、しない人にも、これからパートナーと人生を歩む人にも、それぞれの選択があります。
2017年から2026年までの変化を振り返ると、ゼクシィが伝え続けているのは、結婚という形式そのものよりも、誰かと一緒に生きることを自分の意思で決める喜びなのかもしれません。
次にゼクシィのCMを見るときは、出演者やウエディングドレスだけでなく、その時代に選ばれた言葉にも注目してみてください。そこには、広告が映し出す日本の結婚観の変化が表れています。
主な確認資料
- リクルート公式発表:2013年「プロポーズされたら、ゼクシィ」
- CREATIVE VILLAGE:坂本美慧インタビュー
- 東京コピーライターズクラブ:2018年受賞作品記録
- 宣伝会議『ブレーン』:小島曜のクリエイティブディレクション
- Business Insider Japan:2023年30周年広告と社会的反響
- 宣伝会議『アドタイ』:2025年屋外広告
- ゼクシィ公式CMページ・リクルート2026年3月発表