【映画監督デビュー】『禍禍女』とは?ゆりやんが描いた恋愛と狂気
映画『禍禍女』(まがまがおんな)
2026年のゆりやんを語るうえで欠かせないのが、初監督作品『禍禍女』だ。
本作は2026年2月6日に全国公開された113分の日本映画。お笑い芸人として知られる彼女が、今度は映画監督として作品を世に送り出した。
映画監督への挑戦は突然始まったものではない。2021年、テレビ番組で将来挑戦したい仕事として映画監督を挙げたことがきっかけとなり、映画プロデューサーの髙橋大典が関心を持ったことで企画が動き始めた。
2024年のカンヌ国際映画祭開催期間中には監督デビューが発表され、映画制作が本格化した。
『禍禍女』のあらすじとキャスト

物語の中心にあるのは、恋愛感情が次第に狂気へと変化していく女性の姿だ。
主人公の美大生・上原早苗を演じるのは南沙良。ある男性への思いを抱く女性の心理を軸に、純愛と恐怖、執着と復讐が交錯する恋愛ホラー作品となっている。
主要キャストと制作陣は次のとおり。
- 監督:ゆりやんレトリィバァ
- 主演:南沙良
- 出演:前田旺志郎
- 出演:アオイヤマダ
- 出演:髙石あかり
- 出演:九条ジョー
- 出演:鈴木福
- 出演:斎藤工
- 出演:田中麗奈
- 脚本:内藤瑛亮
- 音楽:yonkey
『極悪女王』で共演した斎藤工が出演している点も興味深い。
海外映画祭で評価された『禍禍女』

この作品で注目したいのは、日本公開前から海外映画祭で評価を受けていたことだ。
2026年2月の日本公開時点で、世界22の国際映画祭への正式出品・ノミネートが報じられていた。
主な受賞実績は次のとおり。
| 映画祭 | 受賞 |
|---|---|
| 第45回ハワイ国際映画祭 | ハレクラニ・ヴァンガード・アワード |
| 第54回モントリオール・ニュー・シネマ国際映画祭 | 観客賞 |
| 第8回モンスターズ・ファンタスティック映画祭 | 最優秀作品賞 |
| 第62回台北金馬映画祭 | NETPAC賞 |
特に台北金馬映画祭のNETPAC賞は、日本人監督として初の受賞と報じられた。
さらに2026年4月29日には、ブラジルの第22回ポルト・アレグレ国際ファンタスティック映画祭で最優秀特殊効果賞を受賞した。
これらは作品としての評価であり、単に「芸人が映画を撮った」という話題性だけでは説明できない実績だ。海外映画祭への出品や受賞を通じて、監督としての活動にも国際的な接点が生まれている。
なぜ自分の恋愛経験をホラー映画にしたのか

『禍禍女』の制作背景には、ゆりやん自身の恋愛経験がある。
映画.comやシネマトゥデイのインタビューによると、プロデューサーに自身の恋愛エピソードを話していたところ、その内容を「ホラー」と捉えられたことが企画の発想につながった。
本人にとっては、好きな人を一途に思い続けた恋愛の話だった。しかし、別の視点から見ると、その感情には恐怖につながる側面もあった。
ここに作品の面白さがある。
お笑いでは、自分の失敗や極端な行動を笑いに変えられる。映画では、同じ経験を登場人物の心理や物語に置き換え、観客に別の感情を生み出せる。
自分の経験を素材にしながら、表現方法を変えることができる。 これは、芸人から映画監督へと活動を広げたゆりやんの強みの一つだ。
【音楽・ブランド活動】YURIYAN TIMEとYURYURは何が違う?
ゆりやんは、お笑いと映画だけで活動しているわけではない。
音楽では「YURIYAN RETRIEVER」という名義を使用し、アーティストとしてメジャーデビュー。さらに、自身がディレクションするトレーニングウェアブランド「YURYUR」も展開している。
2025年7月に『YURIYAN TIME』でメジャーデビュー
2025年7月16日、ユニバーサルミュージックからメジャーデビュー作品となるデジタルシングル『YURIYAN TIME』をリリースした。
楽曲制作には、yonkey(Klang Ruler)が参加。ゆりやん自身も作詞に加わっている。
この曲は単なる芸人の企画ソングではない。
本人による公式コメントでは、自身の人生を振り返る自己紹介のような曲であり、ダンプ松本やトレーナーの岡部友など、自分の人生に影響を与えた人物への思いも盛り込んだと説明されている。
続いて2025年9月1日には2ndデジタルシングル『Venus』をリリースした。
2026年の4thシングル『マッチングPhonk』
2026年2月25日には、4thデジタルシングル『マッチングPhonk』を配信リリースした。
この楽曲のテーマはマッチングアプリ。
自身のマッチングアプリでの出会いの経験を歌詞に反映し、制作はこれまでの作品と同様にyonkeyが担当した。
また、3rdシングル『難波ナンバーワン』については、2026年2月の『徹子の部屋』で、実際の失恋経験をもとに制作された楽曲だと説明している。
恋愛の経験を映画に取り入れるだけでなく、音楽にも変換している点は興味深い。芸人として話してきた個人的なエピソードが、アーティストとしての表現にもつながっている。
YURYUR(ユーユー)は本人が手掛けるトレーニングウェアブランド
「YURYUR」は、ゆりやんが初めてデザイナーを務めたトレーニングウェアブランドだ。
2025年3月3日に第1弾コレクションの受注販売が始まり、スポーツブラやレギンスなど計12型を展開した。
ブランドのコンセプトは「Make you YOU!(あなたをあなたにしよう)」。
単にトレーニング向けの衣服を作るのではなく、自分自身を大切にし、自分を好きになるきっかけを届けることを目指している。
2025年8月には第2弾コレクションも登場。第1弾の女性向けトレーニングウェアを中心とした構成から、ユニセックスの日常着へと商品領域を広げた。
ここで整理しておきたいのが、似た名称の違いだ。
| 名称 | 内容 |
|---|---|
| YURIYAN RETRIEVER | 音楽活動で使用するアーティスト名 |
| YURIYAN TIME | 2025年7月発売のメジャーデビュー曲 |
| YURYUR | 本人がディレクションするアパレルブランド |
お笑い芸人という肩書きを超えて、自分の価値観を音楽やファッションという別の形で発信していることが分かる。
【結婚・彼氏・恋愛観】ゆりやんレトリィバァに現在恋人はいる?
ゆりやんの恋愛事情についても関心が高い。
結婚しているのか、現在彼氏がいるのか、どんな男性がタイプなのか。本人のインタビューやテレビ出演から、恋愛観の変化を読み解いてみよう。
結婚している?結婚発表や夫の情報はある?
2026年11月2日時点で、ゆりやん本人から結婚を発表した公式情報は確認できない。
したがって、既婚者として扱う根拠はなく、夫がいるという情報も公表されていない。
一方、結婚願望については本人が明確に語っている。
2025年9月29日公開の集英社系メディア「MAQUIA」のインタビューでは、当時恋人はいないとしたうえで、恋愛したい気持ちも結婚願望もあると明かした。
つまり、結婚に関心がないわけではない。仕事や海外挑戦を続けながら、将来の恋愛や結婚にも前向きな姿勢を示していた。
2026年2月には「すてきな人が見つかってます」と発言
その後、2026年2月9日放送の『徹子の部屋』では、恋愛について新たなエピソードを披露した。
以前は大阪に住んでいた頃、片思いの相手を長く追いかけていたという。大阪と東京を仕事で行き来しながら好意を伝えたものの、交際には至らなかった。
この経験について、本人は失恋をもとにした楽曲『難波ナンバーワン』にも触れている。
さらに、現在の恋愛について聞かれると、すてきな人が見つかっていると回答。ただし、相手に気持ちを伝えたわけではなく、心の中で幸せを願っているという趣旨の話をした。
この発言から、交際相手がいると断定することはできない。本人が明かしたのは、好意を寄せる人物の存在と、以前とは異なる恋愛への考え方だ。
ゆりやんの恋愛観はどう変わった?
2025年のインタビューでは、過去の恋愛についてかなり率直に語っている。
かつては、好きな人に合わせることが愛情表現だと考え、相手の好みに合わせて眼鏡をかけたり、会話で何でも賛同したりしていたという。
しかし、現在は無理に自分を変える恋愛ではなく、一緒にいて楽しく、会話が盛り上がる相手を求めている。
2026年2月には、さらに踏み込んだ考えを語った。
「本当の好きっていうのは、自分の気持ちを押しつけることではなくて、相手の幸せを願うこと」
この言葉は、以前の恋愛経験を振り返ったうえで生まれた考え方だ。
2026年4月のインタビューでは、好きな人と車でデートするためにアメリカの運転免許を取得し、車まで購入したものの、納車前に相手から断られてしまったエピソードも明かしている。
結局、車は数回運転した後に売却したという。
こうしたエピソードからも、恋愛に対する積極性やユーモアは健在だ。ただし、現在の交際状況については、本人が公表した範囲を超えて推測する必要はない。
【2026年の最新活動】Netflix Is a Joke Festivalから初ミュージカルまで
2026年のゆりやんは、映画監督や音楽活動に加えて、舞台でも新しい経験を重ねた。
Netflix Is a Joke Festivalに出演
2026年5月9日には、ロサンゼルスで開催された「Netflix Is a Joke Festival」に参加。
海外のコメディイベントで、自身の英語によるスタンダップコメディを披露する機会となった。
2026年4月のインタビューでは、現地での活動について、以前のような練習中心の段階から、実際に仕事として出演する機会が少しずつ増えてきたと説明している。
これは、2024年末の渡米から続けてきた挑戦が、現地での活動実績につながっていることを示す動きだ。
日米合作ミュージカル『フル・モンティ』に初出演
2026年には、日米合作ブロードウェーミュージカル『フル・モンティ』にも出演した。
山本耕史を主演に迎え、ブロードウェイで活動する俳優たちも参加する舞台作品だ。
ゆりやんが演じたのはジョージー役。ミュージカル出演そのものが初めてで、しかも全編英語上演という挑戦だった。
2026年7月の取材会では、本格的な発声練習や歌への挑戦に緊張していることを明かしていた。
公演は9月10日から14日に新歌舞伎座などで行われ、9月17日配信の本人のJ-WAVEポッドキャストでは、無事に公演を終えたことにも触れている。
J-WAVEのポッドキャストも継続
もう一つ、2026年の活動を知るうえで見逃せないのが、J-WAVEのポッドキャスト『ゆりやんレトリィバァの最近どう?』だ。
この番組では、日々の出来事や考えていること、友人との会話、リスナーからの相談などを取り上げている。
2026年10月にも配信が続いており、10月22日には第134回のエピソードが公開されている。
テレビや映画のように大きなニュースにならない日常の話題からも、現在のゆりやんの考え方や生活を知ることができる。
【プロの結論】ゆりやんレトリィバァの本当の強みはジャンルを越える表現力
ここまでの経歴を整理すると、ゆりやんのキャリアには一貫した特徴がある。
それは、これまでの成功にとどまらず、自分が挑戦したい分野に活動を広げていることだ。
THE WやR-1で優勝した後も、海外の舞台、俳優業、映画監督、音楽、ファッション、ミュージカルと、新しい表現方法を試している。
特に重要なのは、単に肩書きを増やしているのではないという点だ。
- お笑いでは、言葉と身体を使って観客を笑わせる。
- 俳優業では、実在人物の人生や感情を表現する。
- 映画監督では、自分の経験を物語として構成する。
- 音楽では、恋愛や人生の経験を歌詞にする。
- ファッションでは、自分の価値観を商品やブランドに反映する。
- 海外では、英語という新しい言語環境で笑いを作る。
これらはすべて、自分の経験を別の形に変換する活動と捉えられる。
ゆりやんの今後を追うなら注目したい3つのポイント
1. ハリウッドでの俳優・コメディアン活動
渡米の大きな目的は、アメリカの映画やエンターテインメントの世界で活躍すること。現地のオープンマイクから映画祭、コメディイベントへと活動の幅が広がるかが注目点だ。
2. 映画監督としての次回作
『禍禍女』は海外映画祭で複数の賞を獲得した。今後も監督を続けるのか、どのようなジャンルに挑戦するのかは、映画ファンにとっても関心の高いテーマになる。
3. 音楽と舞台での表現力
『YURIYAN TIME』や『マッチングPhonk』に加え、全編英語のミュージカルにも挑戦した。お笑いを軸にしながら、音楽や演技の仕事をどう育てていくかが見どころとなる。
【よくある質問】ゆりやんレトリィバァの現在に関するFAQ
Q1:ゆりやんレトリィバァは2026年現在、どこに住んでいますか?
ロサンゼルスを生活・活動の拠点にしています。2024年12月に渡米し、2025年1月から本格的に現地を拠点として活動しています。日本での映画や舞台の仕事にも参加しています。
Q2:ゆりやんレトリィバァは結婚していますか?
2026年11月2日時点で、本人から結婚の公式発表はありません。2025年のインタビューでは恋人はいないと話し、結婚願望があることも明かしています。
Q3:ゆりやんレトリィバァの彼氏は誰ですか?
公表された交際相手はいません。2026年2月には、すてきな人が見つかっていると語りましたが、交際を発表したわけではありません。
Q4:映画『禍禍女』はいつ公開されましたか?
2026年2月6日に全国公開されました。ゆりやんレトリィバァの初監督作品で、南沙良が主演を務める恋愛ホラー映画です。
Q5:ゆりやんレトリィバァの渡米理由は何ですか?
幼少期からのアメリカ映画への憧れが大きな理由です。ハリウッドスターや海外で活躍するコメディアンを目指し、ロサンゼルスへの移住を決断しました。
Q6:YURIYAN TIMEとYURYURは同じものですか?
別のものです。『YURIYAN TIME』は2025年7月に発売されたメジャーデビュー曲で、「YURYUR」は本人がディレクションするトレーニングウェアブランドです。
Q7:ゆりやんレトリィバァの年齢と出身大学は?
1990年11月1日生まれで、2026年11月時点で36歳です。奈良県出身で、関西大学文学部を卒業しています。
まとめ:ゆりやんレトリィバァは2026年も挑戦を続けている
ゆりやんレトリィバァの現在を振り返ると、2024年末のアメリカ移住は、単なる生活環境の変化ではなく、長年の夢を実現するための大きな決断だったことが分かる。
2026年には初監督映画『禍禍女』が公開され、海外映画祭での受賞、音楽活動、Netflix Is a Joke Festivalへの出演、ミュージカル『フル・モンティ』への初挑戦と、活動領域を着実に広げている。
恋愛についても、過去の経験を笑いや音楽、映画へと変えてきた。結婚や交際については本人の発言以上の情報はないものの、自分の気持ちや生き方を見つめ直す姿勢がうかがえる。
今後の注目点は、ハリウッドでの俳優・コメディアンとしての活躍、映画監督としての次回作、そして音楽活動の発展だ。
ゆりやんレトリィバァは、お笑い芸人という肩書きだけでは捉えきれない表現者へと進化している。
日本で積み上げた実績を土台に、海外でゼロから挑戦する。その歩みそのものが、2026年のゆりやんを語る最大の見どころだ。