【発売日と楽曲の基本情報】「ペガサスの朝」は五十嵐浩晃の代表的ヒット曲

目次

「ペガサスの朝」は、1980年11月1日発売のシングルである。CBS・ソニーから発売された五十嵐浩晃の3枚目のシングルで、レコード番号は07SH-874。B面には「冬子の朝」が収録されている。

楽曲の基本情報は次のとおり。

項目 内容
曲名 ペガサスの朝
歌手 五十嵐浩晃
発売日 1980年11月1日
作詞 ちあき哲也
作曲 五十嵐浩晃
編曲 鈴木茂
レーベル CBS・ソニー
シングル 3枚目
B面 冬子の朝
CMタイアップ 明治製菓「明治チョコレート」
収録アルバム ナチュラル・ロード

作詞を担当したちあき哲也は、歌謡曲やポップスの分野で数多くの作品を手掛けた作詞家。作曲の五十嵐浩晃は、透明感のある高音と親しみやすいメロディーを持ち味とするシンガーソングライターだ。

さらに、編曲を担当した鈴木茂の存在も見逃せない。作曲者のメロディー、ちあき哲也の言葉、鈴木茂のアレンジが組み合わさり、爽快感と都会的な洗練を併せ持つサウンドが完成した。

明治チョコレートのCMが全国的な知名度を後押し

五十嵐浩晃ペガサスの朝

「ペガサスの朝」を語るうえで欠かせないのが、明治製菓(現・明治)のチョコレートCMとのタイアップだ。

当時のCMでは楽曲の印象的な部分が流れ、五十嵐浩晃の爽やかで伸びやかな歌声が視聴者の耳に残った。

昭和歌謡を振り返るコモレバWEBの2026年4月の記事によれば、CMで歌声を聴いた人から、歌手名や曲名を尋ねる問い合わせが明治製菓に相次いだという。

このエピソードは、テレビCMが新しい歌手を全国の視聴者に紹介する強力なメディアだったことを示している。

レコードを購入する前に曲を知り、テレビで何度も聴いて好きになる。現在の音楽配信やSNSによる楽曲の広がりとは異なる、当時ならではのヒットの仕組みだった。

【制作秘話】20歳の五十嵐浩晃に生まれたメロディーが大ヒット曲へ

五十嵐浩晃ペガサスの朝

「ペガサスの朝」には、五十嵐浩晃本人が語った興味深い誕生エピソードがある。

2017年10月のSmartFLASHのインタビューで、五十嵐はこの曲の原型が20歳のころに生まれたことを明かしている。

真駒内の競技場で生まれた原型

五十嵐浩晃ペガサスの朝

当時、五十嵐は男女4人で北海道の真駒内にある競技場へ遊びに出かけていた。

天気がよく、友人との時間を楽しんでいたとき、メロディーと言葉が自然に浮かんできたという。

当初の曲には、Aメロの歌詞をそのまま使った長い仮タイトルが付いていた。五十嵐自身が作詞した原型で、アマチュア時代のライブではアンコールの定番曲になっていた。

この曲の原型にあったのは、学生時代の友情、晴れた日の開放感、仲間と過ごす楽しさだった。

また、本人は、作品のイメージの下地として童謡「手のひらを太陽に」を挙げている。親しみやすく、生命力を感じさせる音楽への思いが、初期のメロディーに反映されていた。

CM採用を機にちあき哲也が歌詞を書き直す

その後、曲が明治チョコレートのCMソングに決まったことで、作品は新しい段階へ進む。

五十嵐がインタビューで説明したところによると、CM採用に際して歌詞はちあき哲也によって書き直された。

ここは楽曲の成立過程を理解するうえで大切なポイントだ。

作曲者は五十嵐浩晃だが、現在知られている完成版の歌詞を書いたのはちあき哲也である。

つまり、五十嵐の若い日の体験から生まれたメロディーと、ちあき哲也による新たな言葉が結び付いた作品なのだ。

個人的な青春の記憶が、幅広い世代に届くポップスへと生まれ変わった背景には、この共同作業があった。

【ヒットの歩み】オリコン3位と『ザ・ベストテン』最高5位の実績

「ペガサスの朝」はCMで知られるようになっただけではない。レコードの売り上げとテレビ番組での人気も伴い、1981年を代表するヒット曲へ成長した。

オリコン週間ランキングで最高3位

オリコンのランキング資料をもとにした年間売上集計では、1981年の年間ランキング30位に入っている。

週間ランキングの最高位は3位。年間の推定売上は42.2万枚とする集計がある。

一方、SmartFLASHの2017年の記事では42.9万枚と紹介されている。集計資料によって数字に差はあるものの、40万枚を超える大ヒットだったことは共通している。

『ザ・ベストテン』では8週連続ランクイン

TBS系の人気音楽番組『ザ・ベストテン』でも、楽曲は着実に順位を上げていった。

1981年2月12日に7位で初登場。その後、最高5位を記録し、合計8週間連続でランキング入りした。

当時の同番組は、レコード売り上げだけでなく、有線放送やラジオのリクエスト、視聴者からのはがきなどもランキングに反映する仕組みだった。

そのため、CMで知った視聴者が番組を通じて曲を応援するという流れも、人気の持続に結び付いたと考えられる。

発売からヒットまでの年表

時期 出来事 意味・実績
1980年11月1日 シングル発売 五十嵐の3枚目のシングル
1980年11月 明治チョコレートCMで浸透 全国的な認知度を獲得
1980年11月21日 『ナチュラル・ロード』発売 セカンドアルバムに収録
1981年2月12日 『ザ・ベストテン』初登場 7位
1981年 オリコン週間ランキング 最高3位
1981年 『ザ・ベストテン』 最高5位、8週連続ランクイン
1981年年間 年間売上ランキング 30位、推定42.2万枚の集計

ここで押さえておきたいのは、オリコンと『ザ・ベストテン』の順位は別々の指標だということだ。

オリコンの最高3位と、テレビ番組の最高5位は矛盾する数字ではない。それぞれ異なる集計方法によって評価された結果である。

【歌詞の意味を考察】ペガサスの翼と朝が象徴する青春と希望

「ペガサスの朝」の歌詞を読み解くと、単純な恋愛ソングとは少し違う世界が見えてくる。

中心にあるのは、出会いの喜び、過去からの解放、そして相手との微妙な距離感だ。

ペガサスは時間と夢を乗せて進む象徴

タイトルに登場するペガサスは、ギリシャ神話に登場する翼を持った馬として知られている。

楽曲の中では、時間が翼を持って飛び立つようなイメージと結び付いている。

ここには、過去にとらわれず、新しい未来へ進んでいく青春の勢いが感じられる。

若い時期には、昨日までの日常が突然変わるような出会いがある。友人との旅行、海辺での出来事、初めて意識する異性との時間。そうした体験が、その後の人生を鮮やかに彩ることも少なくない。

ペガサスという幻想的な存在をタイトルに選んだことで、現実の青春の一場面に、空へ広がっていくようなスケール感が加わっている。

「友達でいたい」に込められた恋愛の距離感

歌詞の中で特に印象的なのが、相手との関係を恋愛と断定せず、友達としていたいという気持ちを繰り返す部分だ。

ここには、恋愛感情が芽生えているのか、それとも友情を大切にしたいのか、簡単には割り切れない若者の心が表れている。

好きだからこそ、関係を変えてしまうことが怖い。相手を大切に思うからこそ、今の距離を守りたい。

そんな複雑な感情は、時代が変わっても多くの人が経験するものだ。

歌詞は具体的な恋愛の結末を描くのではなく、出会いの瞬間に感じた幸福感や、まだ名前の付いていない関係を大切にしている。

だからこそ、聴く人それぞれが自分の青春を重ねやすい。

朝は新しい人生の始まり

もう一つの重要なモチーフが「朝」だ。

朝は、夜が終わり、新しい一日が始まる時間である。

楽曲の中で繰り返されるサンライズのイメージには、生命の輝きや未来への期待が込められているように受け取れる。

ペガサスが時間の飛翔を象徴するなら、朝は新しい一歩を象徴する。

この二つが重なることで、過去の経験を抱えながらも、明るい未来へ進もうとする青春像が生まれている。

【五十嵐浩晃のプロフィール】代表曲と1980年代ニューミュージックでの存在感

五十嵐浩晃は、北海道を出身地とするシンガーソングライターだ。

1957年3月4日生まれ、北海道美唄市出身。1979年に第1回CBS・ソニーSDオーディションに合格し、翌1980年にデビューした。

デビュー曲は、スプライトのCMソングとして使用された「愛は風まかせ」。その後、「ミルク・レディ」「ペガサスの朝」とシングルを発表していった。

代表曲と音楽活動の特徴

五十嵐浩晃の代表曲には、次のような作品がある。

曲名 特徴・位置付け
愛は風まかせ 1980年のデビュー曲。スプライトCMソング
ミルク・レディ デビュー初期のシングル
ペガサスの朝 明治チョコレートCMソング。最大のヒット曲
ディープ・パープル 1981年発売のシングル
街は恋人 SUZUKIアルトのCMソングとして知られる
Because 1982年発売のシングル

ソニーミュージックが発売したベストアルバム『GOLDEN☆BEST 五十嵐浩晃 Singles & New』にも、これらの代表的な作品が収録されている。

また、大滝詠一のアルバム『A LONG VACATION』に収録された「FUN×4」にも参加している。五十嵐の活動は、自身のヒット曲だけにとどまらず、当時のニューミュージックやシティポップ周辺の音楽人脈にもつながっていた。

1980年代ニューミュージックの中での立ち位置

1980年代初頭の音楽シーンでは、従来の歌謡曲とは異なる、シンガーソングライターによる洗練されたポップスが広がっていた。

五十嵐浩晃の魅力は、親しみやすいメロディーと透明感のあるボーカルの組み合わせにある。

強い個性を前面に出しながらも、聴き手が自然に口ずさめる。都会的なサウンドでありながら、北海道出身のアーティストらしい爽やかさも感じられる。

こうした特徴が、ニューミュージックや現在のシティポップ再評価の文脈でも作品を聴き直す価値につながっている。

【収録アルバム・カラオケ配信】現在も聴いて歌える「ペガサスの朝」

「ペガサスの朝」をアルバムで楽しみたい場合、まず確認したいのが1980年11月21日発売のセカンドアルバム『ナチュラル・ロード』だ。

ソニーミュージックの公式ディスコグラフィーでも、同作は全10曲収録のセカンドアルバムとして紹介されており、「ペガサスの朝」は1曲目に収録されている。

同アルバムには「フォギー・ナイト」「小さな明日」「雪が降る前に」なども収録されている。シングルだけでは分からない五十嵐の音楽性を知るには、アルバムを通して聴くのがおすすめだ。

カラオケはJOYSOUNDで配信済み

カラオケで歌いたい人にとってもうれしい情報がある。

JOYSOUNDの公式楽曲検索では、「ペガサスの朝」は配信済みとして掲載されている。

項目 情報
配信サービス JOYSOUND
曲名 ペガサスの朝
歌手名 五十嵐浩晃
曲番号 681
配信状況 配信済み
対応機種 JOYSOUND X1、MAX GO、MAX2、MAXなど

なお、設置店舗や契約プランによって選曲できる楽曲が異なる場合があるため、利用する店舗で事前に確認するとよい。

SmartFLASHのインタビューでは、五十嵐本人がカラオケで歌う際のアドバイスも紹介している。

ポイントは、全体的にビブラートを控え、サビ前のメロディーを丁寧に歌うこと。サビではしっかり声を出すことが勧められている。

この曲は一見すると爽やかで歌いやすそうだが、音の跳ね方やサビに向けた盛り上がりには独特の難しさがある。原曲の軽やかさを意識すると、より魅力的に歌える。

【2026年最新】五十嵐浩晃の現在の活動と音楽への向き合い方

2026年現在も、五十嵐浩晃は音楽活動を続けている。

現在の活動を知るうえで注目したいのが、北海道のSTVラジオで担当する番組「FRIDAY MUSIC★ATTACK」だ。

STVラジオの番組公式情報によると、放送時間は毎週金曜日の19時から22時まで。昭和から平成にかけてのヒット曲を中心に、邦楽・洋楽を幅広く紹介する3時間の音楽番組となっている。

2026年10月30日の放送記録にも、五十嵐自身の楽曲が複数選曲されており、現在の音楽活動とラジオでの発信が続いていることが分かる。

札幌を拠点に創作活動を継続

日刊ゲンダイが2025年11月に掲載したインタビューでは、五十嵐が札幌を拠点に活動していることや、音楽制作に力を入れていることが紹介された。

同記事では、デビュー45周年を記念するアルバムの制作や、日々の作曲活動についても触れられている。

また、札幌の専門学校で名誉学校長を務め、学生に講義やパフォーマンスのアドバイスを行っていることも報じられた。

音楽を自ら作り、歌うだけでなく、次世代の音楽を担う人材の育成にも関わっている。

2026年11月には新アルバム関連ライブも予定

2026年11月15日には、広島のCafe & Bar & goodmusic Yiseで、ニューアルバム「Friday Knight」のスペシャルライブが予定されている。

イベント情報では、五十嵐浩晃がボーカル・ギター、堺保博がベースで出演する内容となっている。

1980年に「愛は風まかせ」でデビューしてから45年以上。かつてのヒット曲を歌い継ぐだけではなく、新しい作品の発表やライブ活動にも取り組んでいる。

「ペガサスの朝」が過去の代表作である一方、現在も新しい音楽を生み出そうとしている点は、五十嵐浩晃のキャリアを理解するうえで重要な部分だ。

【五十嵐浩晃「ペガサスの朝」に関するよくある質問(FAQ)】

Q1:五十嵐浩晃の「ペガサスの朝」の発売日はいつですか?

1980年11月1日です。CBS・ソニーから発売された3枚目のシングルで、B面には「冬子の朝」が収録されています。

Q2:「ペガサスの朝」の作詞・作曲は誰ですか?

作詞はちあき哲也、作曲は五十嵐浩晃です。編曲は鈴木茂が担当しています。

Q3:「ペガサスの朝」は何のCMソングですか?

明治製菓の明治チョコレートのCMソングです。CMで歌声が流れたことが、全国的な知名度を高めるきっかけになりました。

Q4:「ペガサスの朝」のオリコン最高順位は何位ですか?

オリコン週間シングルランキングで最高3位です。『ザ・ベストテン』では最高5位を記録し、8週連続でランクインしました。

Q5:「ペガサスの朝」の歌詞にはどんな意味がありますか?

新しい朝への希望、青春の出会い、恋愛と友情の間で揺れる気持ちなどが描かれています。ペガサスの翼は時間や夢の飛翔を連想させ、過去を乗り越えて未来へ進むイメージにつながっています。

Q6:「ペガサスの朝」はどのアルバムに収録されていますか?

1980年発売のセカンドアルバム『ナチュラル・ロード』に収録されています。アルバムの1曲目に配置されています。

Q7:「ペガサスの朝」は現在もカラオケで歌えますか?

JOYSOUNDで配信されています。曲番号は681です。対応機種や店舗の配信プランによって利用条件が異なる場合があります。

Q8:五十嵐浩晃は2026年現在も活動していますか?

活動しています。STVラジオの「FRIDAY MUSIC★ATTACK」でパーソナリティを務め、ライブや楽曲制作にも取り組んでいます。2026年11月には「Friday Knight」のスペシャルライブも予定されています。

まとめ:「ペガサスの朝」が40年以上愛される理由とは

五十嵐浩晃の「ペガサスの朝」は、1980年11月1日に発売された3枚目のシングルであり、作詞・ちあき哲也、作曲・五十嵐浩晃、編曲・鈴木茂という制作陣によって生まれた作品だ。

明治チョコレートのCMソングとして広く知られ、オリコン週間ランキング最高3位、『ザ・ベストテン』最高5位という実績を残した。

しかし、この曲の価値はランキングや売上だけでは測れない。

20歳の五十嵐が北海道で過ごした青春の時間から生まれたメロディー。それをちあき哲也が新たな歌詞へと仕上げ、CMやテレビ番組を通じて多くの人に届けた。その制作過程には、個人的な体験が時代を超えるポップスへと成長する面白さがある。

歌詞に描かれるのは、恋愛と友情の境界にある感情、過去を乗り越えて新しい朝を迎える希望だ。若いころに聴いた人には当時の思い出を、初めて聴く若い世代には新鮮な青春の風景を感じさせる。

2026年現在、五十嵐浩晃はラジオやライブ、新しい楽曲制作を通じて音楽活動を継続している。

「ペガサスの朝」は、1980年代のヒット曲という枠を超え、歌い手の青春と聴き手の記憶が重なり合う作品である。 その爽やかなメロディーが今も色あせないのは、誰もが心の中に持っている、あの頃の希望や大切な出会いを思い出させてくれるからなのかもしれない。


主な参照資料

- SmartFLASH(2017年10月16日):五十嵐浩晃本人の制作秘話・ランキング・カラオケアドバイス。
- コモレバWEB(2026年4月23日):明治チョコレートCMと楽曲の背景。
- ソニーミュージック公式:プロフィール、ディスコグラフィー、アルバム情報。
- STVラジオ公式:2026年の番組情報とパーソナリティー情報。
- 日刊ゲンダイ(2025年11月3日):札幌での活動と音楽制作についてのインタビュー。
- JOYSOUND公式:カラオケ配信状況。
- 2026年11月のライブ情報:Yise公演。