ヒューリック株式会社とは?2026年最新業績・株価・配当・株主優待と将来性を徹底解説
ヒューリック株式会社は、東京23区を中心にオフィスビルや商業施設などを保有・運営する東証プライム上場の不動産会社です。安定した不動産賃貸収入を基盤に、ビルの開発・建替、不動産売買、ホテル・旅館、教育、環境エネルギーなどへ事業領域を広げています。
2025年12月期には営業利益1,868億円、経常利益1,729億円、純利益1,143億円を記録し、すべての段階利益で過去最高を更新しました。さらに2026年10月28日発表の第3四半期決算では、前年同期比増収増益を確保。通期業績予想と年間配当予想も上方修正されています。新たな中長期経営計画では2036年の経常利益3,000億円を目指しています。
一方、金利上昇や建築費の高騰、不動産市況の変化、有利子負債の増加といった課題もあります。企業の成長力だけでなく、株価水準、配当金、株主優待、事業リスクまで確認することが、ヒューリックを理解するうえで欠かせません。
📌 【この記事の重要ポイントまとめ】
- 会社の特徴:東京23区の駅近物件を中心とする不動産賃貸・開発が収益の柱。
- 2026年最新業績:第3四半期累計の経常利益は1,010億円。10月28日に通期予想を上方修正。
- 将来性:2026~2036年の新中長期経営計画で2036年の経常利益3,000億円を目標に設定。
- 配当金:2026年12月期の年間配当予想は70円に増額。
- 株主優待:300株以上を2年以上継続保有する株主に年間6,000円相当の優待。
【会社概要】ヒューリック株式会社とはどんな不動産会社なのか

ヒューリック株式会社は、不動産の所有・賃貸・売買・仲介を主な事業とする不動産デベロッパーです。大規模な住宅開発を中心とする総合不動産会社とは異なり、東京の都心部にある駅近のオフィスビルや商業施設などを収益基盤としている点に特徴があります。
基本情報と会社のプロフィール

会社の設立は1957年3月。現在は東京証券取引所プライム市場に上場しており、証券コードは3003です。代表取締役社長は前田隆也氏。本社は東京都中央区日本橋大伝馬町にあります。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 会社名 | ヒューリック株式会社 |
| 英語表記 | Hulic Co., Ltd. |
| 設立 | 1957年3月 |
| 代表者 | 代表取締役社長 前田隆也 |
| 本社所在地 | 東京都中央区日本橋大伝馬町7番3号 |
| 資本金 | 1,116億9百万円(2025年12月末) |
| 従業員数 | 234名(単体・2025年12月末) |
| 上場市場 | 東京証券取引所プライム市場 |
| 証券コード | 3003 |
| 決算期 | 12月31日 |
| 主な事業 | 不動産の所有・賃貸・売買・仲介 |
会社概要で注目したいのは、単体従業員数が234名という規模です。保有資産や連結収益の大きさに比べて、親会社の従業員数は比較的コンパクトです。グループ会社や外部パートナーを活用しながら、不動産投資、開発、資産運用を進める事業構造がうかがえます。
ヒューリックの最大の特徴は「東京の駅近」に集中した不動産戦略

ヒューリックの競争力を理解するうえで重要なのが、保有不動産の立地です。
同社は東京23区を中心に、交通アクセスに優れたオフィスビルや商業施設などを保有しています。2025年12月末時点の会社公表資料によると、保有ビルの約9割が首都圏に集中し、物件数ベースでは7割超が最寄り駅から徒歩5分以内です。
さらに、東京23区内に所有するオフィスビル等の空室率は1%を下回る水準で推移しています。駅から近く、企業や店舗が入居しやすい物件をそろえることで、賃貸収入の安定化を図っているのです。
不動産事業では、物件の数だけでなく、立地、テナント需要、賃料水準、建物の競争力が収益を左右します。ヒューリックが都心の駅近物件を重視するのは、空室リスクを抑えながら長期的な賃貸収益を確保するためです。
【事業内容】不動産賃貸・開発・建替事業が収益を生み出す仕組み
ヒューリックの事業内容は、大きく不動産事業、保険事業、ホテル・旅館事業、その他の事業に分けられます。そのなかでも、中心となるのは不動産事業です。
1. 不動産賃貸事業:安定収益を支える中核事業
不動産賃貸事業では、オフィスビル、商業施設などを保有し、企業や店舗などのテナントに貸し出しています。
賃貸事業の魅力は、物件を保有している限り、テナントから継続的な賃料収入を得られることです。不動産を売却した際の一時的な利益とは異なり、長期的な収益基盤を形成できます。
2026年9月末時点では、販売用不動産を除いて約250件の賃貸物件を保有・管理し、賃貸可能面積は約122万平方メートルに達しています。
この規模の賃貸ポートフォリオが、同社の安定的な収益を支えています。
2. 開発・建替事業:保有資産の価値を高める成長エンジン
ヒューリックは既存のビルを貸し続けるだけではありません。老朽化した建物の建替えや、新たな不動産開発にも積極的に取り組んでいます。
建替事業では、古い建物を現在のテナントニーズに合った高機能なビルへ更新します。耐震性能や環境性能、オフィスの使いやすさを高めることで、賃料収入の増加や資産価値の向上を目指します。
2026年には、大阪市中央区の「クオーツ心斎橋」が3月に竣工。東京都目黒区の「JIYUGAOKA MUSE SQUARE」も7月に竣工しました。
開発によって賃貸可能な資産を増やすだけでなく、物件を売却して開発利益を実現することもあります。賃貸収入と不動産販売利益を組み合わせる点が、ヒューリックの収益構造の特徴です。
3. バリューアッド事業・CRE事業
バリューアッド事業は、保有物件や取得した不動産に改修・リニューアル・リノベーションなどを施し、資産価値を高める取り組みです。
一方、CRE事業は企業が保有する不動産の有効活用を支援するものです。企業が所有する土地や建物について、売却、建替え、賃貸活用などの選択肢を検討し、企業価値向上につなげます。
4. ホテル・教育・環境などへの事業拡大
ヒューリックは、不動産賃貸だけに依存しない事業構造の構築を進めています。
ホテル・旅館事業では「THE GATE HOTEL」「ビューホテル」「ふふ」などのブランドを展開しています。また、こども教育事業、海外事業、再生可能エネルギー、蓄電池、データセンター、研究施設などにも投資しています。
これらの新規領域は、将来の収益源を増やすための取り組みです。特に、教育、観光、環境・インフラ、次世代産業アセットは、新中長期経営計画でも事業拡大の方向性を示す分野となっています。
事業同士の関係と収益上の役割
| 事業・関連エンティティ | ヒューリックとの関係 | 主な役割 |
|---|---|---|
| 不動産賃貸事業 | 中核事業 | オフィス・商業施設の賃料収入を確保 |
| 開発・建替事業 | 不動産事業の成長部門 | 賃貸資産の拡大と開発利益の創出 |
| バリューアッド事業 | 資産価値向上部門 | 改修・再生による物件価値の向上 |
| ホテル・旅館事業 | 観光分野への展開 | 宿泊・観光需要の獲得 |
| 保険事業 | グループの収益多角化 | 法人・個人向け保険商品の販売 |
| 教育・環境・次世代アセット | 新たな成長領域 | 将来の収益源の多様化 |
2026年9月までの決算を見ると、不動産事業の営業利益は1,273億5,100万円です。一方、ホテル・旅館事業や保険事業なども収益を生み出しています。
つまり、ヒューリックは多角化を進めているものの、現段階では不動産事業への依存度が高い企業です。新規事業が将来どの程度の利益を生み出せるかが、中長期的な評価を左右します。
【2026年最新業績】2025年の過去最高益と第3四半期決算を徹底分析
ヒューリックの業績を確認するうえで、大きな転換点となったのが2025年12月期の決算です。2026年1月29日に発表された通期決算では、売上高から純利益まで、すべての段階利益で過去最高を更新しました。
2025年12月期の業績は全段階で過去最高
2025年12月期の連結業績は次のとおりです。
- 売上高:7,274億4,700万円(前期比22.9%増)
- 営業利益:1,868億2,600万円(同14.3%増)
- 経常利益:1,729億2,700万円(同12.0%増)
- 親会社株主に帰属する当期純利益:1,143億3,400万円(同11.7%増)
成長を支えたのは、不動産賃貸ポートフォリオの再構築、開発利益の最大化、M&Aなどによる連結収益の拡大です。
特に注目したいのは、単に保有不動産を増やしただけではなく、資産の入れ替えを進めて収益性を高めている点です。物件の取得・開発・売却を組み合わせることで、資産効率の改善を目指しています。
2026年12月期第3四半期決算は増収増益
2026年10月28日に発表された第3四半期決算は、2026年1月1日から9月30日までの累計実績です。
売上高は5,747億2,500万円となり、前年同期比35.4%増。営業利益、経常利益、純利益も前年同期を上回りました。
- 売上高:5,747億2,500万円(前年同期比35.4%増)
- 営業利益:1,205億300万円(同13.2%増)
- 経常利益:1,010億9,800万円(同10.4%増)
- 四半期純利益:694億7,000万円(同14.5%増)
売上高の伸び率が利益の伸び率を大きく上回っている点も重要です。販売用不動産の売上増加に加え、前年度や当期に取得・竣工した物件による賃貸収入が安定的に推移しました。
不動産事業の営業収益は4,706億1,700万円、営業利益は1,273億5,100万円です。連結営業利益の大部分を不動産事業が支えていることが分かります。
10月28日に通期業績予想を上方修正
今回の決算で特に注目すべきなのが、通期業績予想の上方修正です。
ヒューリックは2026年10月28日、2026年12月期の業績予想を引き上げました。従来の経常利益予想1,850億円から1,900億円へ、純利益予想1,210億円から1,260億円へ修正しています。
会社が示した主な理由は、高品質な賃貸ポートフォリオの構築を進め、保有方針に合致しない物件の売却を進めたことです。
修正後の通期業績予想は次のとおりです。
- 売上高:9,000億円
- 営業利益:2,170億円
- 経常利益:1,900億円
- 親会社株主に帰属する当期純利益:1,260億円
- 1株当たり当期純利益:165.92円
いずれも会社予想であり、通期の確定実績ではありません。ただし、10月末時点で利益予想が引き上げられたことは、2026年の業績を評価するうえで大きな材料です。
2025年の最高益更新に続き、2026年も最高益を更新する見通しとなっています。
【将来性】新中長期経営計画2026~2036年の成長戦略とは
ヒューリックは2026年2月、新たな中長期経営計画「2026~2036年」を発表しました。計画のキーワードは「変革・進化・成長」です。
これまでの不動産事業を基盤としながら、M&Aや新規事業を積極的に活用し、より多様な収益源を持つ企業グループを目指します。
前の経営計画を3年前倒しで達成する見通しに
従来の中長期経営計画では、2029年の経常利益1,800億円を目標にしていました。しかし、2025年の経常利益がすでに1,729億円に達したことから、目標の3年前倒し達成に目途がつきました。
2020年から2025年までの6年間で経常利益は2倍超に成長しています。
こうした実績を背景に、従来の事業をそのまま拡大するだけでなく、成長分野への進出を強化する方針へと転換しました。
2029年・2036年に向けた利益目標
新中長期経営計画では、経常利益について以下の目標を掲げています。
- 2026年:1,850億円(計画策定時の目標)
- 2029年:2,200億円
- 2036年:3,000億円
なお、2026年の経常利益については、10月28日に最新の通期予想が1,900億円へ上方修正されています。
2036年に3,000億円という目標は、2025年実績の1,729億円と比較すると、約1.7倍の水準です。長期的な成長を実現するには、既存不動産の収益力を維持するだけでなく、新規事業を育てる必要があります。
将来性を左右する4つの成長分野
1. 観光・ホテル事業
国内外からの観光需要を取り込むため、ホテルや高級旅館の開発・運営を進めています。不動産を所有するだけでなく、宿泊サービスそのものから収益を得る事業モデルです。
2. こども教育事業
共働き世帯の増加や教育ニーズの変化を背景に、保育や教育関連の市場へ進出しています。不動産開発で培った資産活用のノウハウを、教育サービスと組み合わせる方向性です。
3. 環境・エネルギー事業
太陽光発電、蓄電池、再生可能エネルギーなどへの投資を進めています。電力需要やエネルギー供給の安定化に関わる事業であり、長期的な成長余地があります。
4. 次世代産業アセット
データセンターや研究施設など、産業構造の変化によって需要が高まる不動産への投資を進めています。従来型のオフィスビルだけではない、新しい不動産需要を取り込む戦略です。
将来性を評価する際に見逃せないリスク
成長目標が大きい一方で、達成までの道のりには課題があります。
第一に、金利上昇です。不動産開発や物件取得には多額の資金が必要となるため、借入金利の上昇は資金調達コストを押し上げます。
第二に、建築費の高騰です。建設費が上昇すると、新規開発の採算性が悪化し、計画どおりの利益を確保できない可能性があります。
第三に、新規事業の収益化です。M&Aや新しい事業領域への投資は成長機会になる一方、買収後の統合や事業運営が想定どおりに進まなければ、投資効率が低下します。
したがって、ヒューリックの将来性を評価する際には、2036年の利益目標だけでなく、2029年までの進捗、新規事業の利益貢献、財務安全性を合わせて確認する必要があります。
【株価・配当金】ヒューリック3003は投資対象として魅力的なのか
ヒューリック株式会社の株式は、東京証券取引所プライム市場で証券コード3003として取引されています。
2026年10月30日時点の株価
2026年10月30日の終値は1,804.5円でした。
同日時点で確認できる主な株価指標は以下のとおりです。
- 終値:1,804.5円
- PER:約10.88倍
- PBR:約1.44倍
- 2026年の年初来高値:2,094円(2月26日)
- 2026年の年初来安値:1,620円(6月2日)
これらは2026年10月30日時点の市場データです。株価やPER、PBRは日々変動するため、実際の投資判断では最新の取引価格を確認してください。
2026年の配当金は年間70円に増額
ヒューリックの株主還元で注目されるのが、継続的な増配です。
会社の公表資料によると、上場以来17期連続で増配を続けています。2025年12月期の年間配当は62円でした。
2026年12月期については、当初67円としていた年間配当予想を、10月28日に70円へ引き上げました。
- 2025年12月期:年間62円
- 2026年12月期:年間70円(会社予想)
- 2026年中間配当:33.5円(実施済み)
- 2026年期末配当:36.5円(会社予想)
2029年に向けて配当性向を段階的に45%まで引き上げる方針も示しています。2025年末の配当性向は41%程度であり、利益成長と還元強化の両立を目指す計画です。
配当利回りは約3.88%が目安
2026年10月30日の終値1,804.5円と、2026年の年間配当予想70円を使って計算すると、予想配当利回りは約3.88%です。
計算式は次のとおりです。
70円 ÷ 1,804.5円 × 100 = 約3.88%
銀行預金などと比較して配当収入を期待する投資家にとって、検討材料となる水準です。ただし、これは会社予想に基づく利回りであり、配当金は将来の業績や経営判断によって変更される可能性があります。
株主優待は300株以上・2年以上の継続保有が条件
ヒューリックの株主優待は、グルメカタログギフトやホテルグループ施設利用券を選べる制度です。
2025年12月31日基準日から適用される変更後の制度では、次の条件が設定されています。
- 保有株数:300株以上
- 継続保有期間:2年以上
- 基準日:毎年12月31日
- 優待実施回数:年1回
- 優待価値:合計6,000円相当
優待内容は、次の2種類から好きな組み合わせで2点を選択できます。
- 3,000円相当のグルメカタログギフト
- 3,000円分のヒューリックホテルグループ施設利用券
グルメカタログギフトを2点選ぶことも、ホテル利用券を2点選ぶことも、1点ずつ組み合わせることも可能です。対象ホテルにはTHE GATE HOTELやビューホテルなどがあります。
また、優待品に代えて、あしなが育英会への寄付を選択することもできます。
株主優待を受け取るための注意点
重要なのは、単に12月末に300株を保有していればよいわけではないことです。
同一株主番号で2年以上継続して300株以上を保有する必要があります。株主番号が変更されると、継続保有の判定に影響する場合があります。
証券会社の変更、貸株サービスの利用、全株売却後の買い戻しなどは、株主番号が変わる可能性があるため注意が必要です。
例えば、2025年に初めて300株を取得し、2025年12月末の株主名簿に記録された場合、制度上の継続保有条件を満たせば、2027年12月末基準分から優待の対象となる仕組みです。
2026年10月30日の株価1,804.5円で300株を購入すると、必要な投資金額は約54万1,350円です。売買手数料などは別途必要になります。
優待だけを目的に投資する場合は、必要資金、2年間の保有条件、株価変動リスクを考慮することが大切です。
【評判・口コミと企業評価】ヒューリックの強みと注意点
ヒューリックの評判を考える際には、投資家から見た企業評価と、従業員・就職希望者から見た職場評価を分ける必要があります。
投資家から評価されやすいポイント
投資家にとって分かりやすい強みは、安定した賃貸収入と継続的な利益成長です。
都心の駅近物件を中心としたポートフォリオは、テナント需要を確保しやすく、空室率の抑制にもつながっています。
さらに、2025年12月期までの最高益更新や17期連続増配という実績は、株主還元を重視する投資家にとって評価材料になります。
2026年には通期利益予想と配当予想の両方が上方修正されており、業績面での好材料も確認できます。
企業としての課題は金利と不動産市況
一方、ヒューリックには不動産会社特有のリスクがあります。
同社の開示資料では、オフィスビル賃貸が賃貸収入全体の半分程度を占めると説明されています。東京のオフィス需要が弱まったり、テナントの退去や賃料引き下げが発生したりすれば、収益に影響する可能性があります。
また、物件取得や建替えには借入金を利用するため、金利上昇による支払利息の増加にも注意が必要です。
2026年1~9月の決算では、支払利息は前年同期の153億3,000万円から229億7,200万円へ増加しています。事業規模の拡大とともに、金融コストの動向も重要なチェック項目です。
社員の評判を確認する際のポイント
働く環境については、口コミサイトの評価だけで企業全体を判断するのは適切ではありません。部署、職種、役職、担当業務によって働き方は異なるためです。
会社が公表している2025年度の有給休暇取得率は81.2%です。また、従業員の健康や能力発揮を目的に、長時間労働の防止や休暇取得の推進にも取り組んでいます。
就職・転職を検討する場合は、有給取得率だけでなく、部署ごとの業務量、評価制度、残業時間、キャリア形成、福利厚生なども確認すると、より実態に近い企業評価ができます。
ヒューリックへの投資が向いている人・慎重に考えたい人
検討しやすい投資スタイル
- 継続的な配当収入を重視する人
- 不動産賃貸を基盤とする企業に長期投資したい人
- 業績成長と株主還元の両方を重視する人
- 新規事業やM&Aによる中長期的な成長に期待する人
慎重に検討したい投資スタイル
- 株価の短期的な急上昇を最優先する人
- 株価変動や金利上昇リスクを避けたい人
- 配当金や株主優待が将来も必ず維持されると考えている人
- 不動産市況や借入金利の変化を確認せずに投資したい人
ヒューリックは、成長性と配当収入を組み合わせて検討できる銘柄ですが、安定企業だから株価も下落しないというわけではありません。利益の伸び、配当性向、財務状況、株価水準を総合的に見ることが大切です。
ヒューリック株式会社に関するよくある質問(FAQ)
Q1:ヒューリック株式会社は何をしている会社ですか?
A1:東京23区を中心にオフィスビルや商業施設などを保有・賃貸する不動産会社です。開発・建替、不動産売買、ホテル・旅館、保険、教育、環境エネルギーなどにも事業を広げています。
Q2:ヒューリックの証券コードは何番ですか?
A2:証券コードは3003です。東京証券取引所プライム市場に上場しており、売買単位は100株です。
Q3:ヒューリックの2025年12月期の業績は過去最高ですか?
A3:はい。2025年12月期は売上高7,274億円、営業利益1,868億円、経常利益1,729億円、純利益1,143億円となり、すべての段階利益で過去最高を更新しました。
Q4:2026年12月期第3四半期の業績はどうでしたか?
A4:2026年1~9月の累計売上高は5,747億2,500万円、営業利益は1,205億300万円、経常利益は1,010億9,800万円、純利益は694億7,000万円でした。いずれも前年同期比で増加しています。
Q5:2026年のヒューリックの配当金はいくらですか?
A5:2026年12月期の年間配当予想は70円です。10月28日に従来の67円から引き上げられました。中間配当33.5円は実施済みで、期末配当36.5円が予想されています。
Q6:ヒューリックの株主優待をもらうには何株必要ですか?
A6:300株以上を同一株主番号で2年以上継続保有する必要があります。年1回、6,000円相当のグルメカタログギフトやホテルグループ施設利用券から2点を選べます。
Q7:ヒューリックの将来性は期待できますか?
A7:都心の不動産賃貸を基盤とした安定収益に加え、開発・建替、観光、教育、環境エネルギーなどの成長分野への投資が期待材料です。新中長期経営計画では2036年の経常利益3,000億円を目指しています。一方、金利上昇や建築費、新規事業の収益化には注意が必要です。
まとめ:ヒューリック株式会社の成長力と投資価値を見極めるポイント
ヒューリック株式会社は、東京23区の駅近不動産を中心とした賃貸事業を基盤に、開発・建替、不動産売買、ホテル・旅館、教育、環境エネルギーなどへ事業領域を拡大している企業です。
2025年12月期には全段階利益で過去最高を更新し、2026年10月28日発表の第3四半期決算でも増収増益を達成しました。さらに通期の経常利益予想は1,900億円、年間配当予想は70円へ上方修正されています。
新中長期経営計画では、2029年の経常利益2,200億円、2036年の3,000億円を目標に掲げています。不動産賃貸の安定性を生かしながら、M&Aや新規事業で収益源を増やす戦略です。
一方で、金利上昇、建築費の高騰、不動産市況の変化、有利子負債の管理は今後も重要な課題です。新規事業がどこまで利益を生み出せるかも、長期的な企業価値を判断する材料になります。
ヒューリックへの投資を検討するなら、次の5点を継続的に確認することが重要です。
- 不動産賃貸事業の収益と空室率
- 開発・建替事業による利益成長
- 2029年・2036年の経常利益目標に対する進捗
- 配当性向と年間配当金の推移
- 金利動向、有利子負債、財務安全性
ヒューリックの本質的な強みは、都心の優良不動産から生まれる安定収益を、新しい成長分野への投資につなげられることです。今後は、既存の不動産事業がどれだけ強さを維持できるか、そして新規事業が第二の収益の柱へ成長できるかが、企業価値を左右する重要なポイントになるでしょう。
編集上の重要な基準日:2026年11月1日。 株価は10月30日終値、決算は10月28日発表分を基準としています。業績・配当の通期数値は会社予想であり、確定実績ではありません。
主な参照資料
- ヒューリック株式会社「会社概要」「事業内容」「賃貸事業」
- 2025年12月期決算短信・株主総会招集通知
- 2026年12月期第3四半期決算短信(2026年10月28日)
- 通期業績予想及び配当予想の修正に関するお知らせ(2026年10月28日)
- 中長期経営計画(2026~2036年)
- 株主優待制度・サステナビリティ関連公表資料