ガセリ菌SP株は内臓脂肪に効く?12週間の研究・ヨーグルト比較と2026年最新情報を徹底解説
ガセリ菌SP株は、内臓脂肪の減少や腸内環境の改善に関する研究が行われている乳酸菌です。雪印メグミルクの「恵 megumi」シリーズで知られ、ヨーグルトやドリンク、カプセルなど複数の形態で展開されています。特に注目されるのが、ガセリ菌SP株(Lactobacillus gasseri SBT2055)を12週間摂取した日本人成人のヒト試験です。研究では、内臓脂肪面積の減少が報告されています。
ただし、食べるだけで体重が大幅に落ちる、誰でも同じように内臓脂肪が減る、といった単純な話ではありません。研究対象者の条件、摂取量、継続期間、機能性表示食品として認められている表示内容を分けて考える必要があります。2026年11月時点の製品情報や消費者庁の届出情報も踏まえ、期待できる効果と限界、ヨーグルトとサプリメントの選び方まで整理します。
📌 【この記事の重要ポイントまとめ】
- 内臓脂肪への効果:肥満傾向の成人を対象とした12週間のヒト試験で、内臓脂肪面積の有意な減少が報告されている。
- 腸内環境への働き:腸内の乳酸桿菌や腸内細菌叢に関する改善データがあり、内臓脂肪とは別の機能性も届け出られている。
- 2026年の製品情報:ヨーグルトは届出番号I1197、ドリンクタイプはI1196、カプセルはI1198。2026年にはゴールドキウイ味のK978も届出一覧に登場した。
【まず押さえる】ガセリ菌SP株とは?一般的な乳酸菌との違い

雪印メグミルクが研究してきた独自の乳酸菌

ガセリ菌SP株は、雪印メグミルクが研究・開発してきた乳酸菌の一種です。正式な菌株名はLactobacillus gasseri SBT2055。一般的な乳酸菌という大きな分類の中でも、特定の性質や研究データが確認されている菌株に当たります。
ここで押さえたいのが「菌種」と「菌株」の違いです。Lactobacillus gasseriという菌種に属する乳酸菌は複数存在しますが、それぞれが同じ機能を持つわけではありません。SBT2055について報告された内臓脂肪への作用を、ほかのガセリ菌や一般的な乳酸菌すべてに当てはめることはできません。
雪印メグミルクの公式説明によると、ガセリ菌SP株は多くの菌株の中から選ばれた日本人由来の乳酸菌です。同社は消化管内での生存や滞留に関する研究を進め、内臓脂肪への作用についても複数の研究成果を公表してきました。
同社によると、こうした研究成果は2018年度の日本栄養・食糧学会「技術賞」の受賞にもつながっています。単にヨーグルトに配合されている乳酸菌というだけでなく、菌株を特定した研究開発が商品の基盤になっています。
ガセリ菌SP株で期待される主な働きは2つ

2026年時点で雪印メグミルクが展開する機能性表示食品では、主に次の2つの働きが表示されています。
- 内臓脂肪への働き:食事とともに摂取することで、肥満気味の方の内臓脂肪を減らす機能。
- 腸内環境への働き:腸内の乳酸桿菌や腸内細菌叢に関する研究に基づく改善機能。
この2つは関連する研究テーマですが、同じ指標を測定しているわけではありません。内臓脂肪の研究では腹部脂肪面積や体重、ウエストなどを評価し、腸内環境の研究では腸内細菌の構成や乳酸桿菌の数などを評価しています。
したがって、ガセリ菌SP株を摂取すれば便秘が必ず改善する、下痢が治る、腸の病気を予防できるといった意味ではありません。機能性表示の範囲と、実際に研究で測定された項目を区別することが大切です。
【内臓脂肪に役立つ?】SBT2055の12週間ヒト試験を検証
2010年に公表された87人のランダム化比較試験
ガセリ菌SP株の内臓脂肪への作用を調べた代表的な研究の一つが、2010年に医学誌に掲載されたランダム化比較試験です。
この研究では、BMIが高く、腹部の内臓脂肪面積も大きい傾向にある成人87人を対象に、ガセリ菌SP株を含む発酵乳を摂取するグループと、含まない発酵乳を摂取するグループに分けて比較しました。
摂取条件は1日200g、12週間。腹部脂肪面積はCT検査によって評価されています。
結果として、ガセリ菌SP株を含む発酵乳を摂取したグループでは、開始時と比べて次の変化が報告されました。
- 内臓脂肪面積:約4.6%減少
- 皮下脂肪面積:約3.3%減少
- 体重:約1.4%減少
- BMI:約1.5%減少
- ウエスト周囲径:約1.8%減少
一方、対照グループでは、これらの測定項目に有意な減少は認められませんでした。
注目すべきなのは、単なる体重の変化だけでなく、CTによって内臓脂肪と皮下脂肪を分けて評価している点です。体重計の数字だけでは判断できない腹部脂肪の変化を測定した研究といえます。
ただし、これらは試験参加者の平均的な変化であり、全員が同じ割合で脂肪を減らせるという意味ではありません。
2013年の210人を対象とした試験でも内臓脂肪の減少を確認
さらに2013年には、健康な日本人成人210人を対象とした多施設共同のランダム化比較試験が公表されました。
参加者は、ガセリ菌SP株を含む発酵乳を摂取する2グループと、含まない発酵乳を摂取する対照グループに分けられました。摂取量は1日200gで、期間は12週間です。
ガセリ菌SP株を含む発酵乳を摂取したグループでは、12週目の内臓脂肪面積が開始時と比べて平均8.5%減少したグループと、8.2%減少したグループが確認されました。対照グループでは有意な減少は認められていません。
さらに興味深いのは、摂取終了後の経過です。4週間摂取を中断すると、内臓脂肪への作用が弱まる傾向が確認されました。この結果は、ガセリ菌SP株を一度摂れば長期にわたって効果が持続するという考え方とは異なります。
毎日の継続的な摂取が研究条件の一部になっていたことを理解しておきたいところです。
ヒト試験の結果をどう評価すべきか
2つの試験はいずれも、内臓脂肪面積の減少を示した重要な研究です。ただし、研究対象は主に肥満傾向のある健康な成人であり、誰にでも同じ結果が期待できるわけではありません。
また、雪印メグミルクの機能性表示食品に関する研究レビューでは、内臓脂肪の低減を裏付ける目的に合致した二重盲検ランダム化比較試験は2報とされています。いずれの研究にも申請企業が関与していたことも開示されています。
企業関係者が関与した研究だから直ちに結果が否定されるわけではありませんが、独立した研究グループによる再現性の検証が増えることは、今後の科学的評価を高めるうえで重要です。
現段階での妥当な評価は、肥満傾向のある成人に対し、一定量を12週間継続して摂取した条件で内臓脂肪面積の減少が報告されているというものです。医薬品のように肥満を治療する効果や、短期間で大幅に痩せる効果が証明されたわけではありません。
【なぜ内臓脂肪に作用する?】ガセリ菌SP株の仕組みと腸内環境への影響
脂肪の吸収に関係するメカニズム
ガセリ菌SP株の内臓脂肪への作用について、研究で注目されているのが食事由来の脂質の消化・吸収です。
2015年に公表された研究では、ガセリ菌SP株が脂肪の乳化状態に影響を与え、膵リパーゼによる脂肪の分解を抑える可能性が検討されました。
通常、食事から摂取した脂肪は消化管内で細かく分解され、吸収されます。研究では、ガセリ菌SP株を加えることで脂肪の乳化粒子が大きくなり、膵リパーゼによる脂肪の加水分解が抑制される現象が確認されました。
さらに、健康な日本人を対象とした7日間の試験では、ガセリ菌SP株を含む発酵乳を摂取したグループで、便中の脂肪量が増加したことが報告されています。
こうした結果から、脂質の消化・吸収に影響を与えることが、内臓脂肪の蓄積を抑える作用の一つと考えられています。
ただし、この研究には試験管内での実験と短期間のヒト試験が含まれています。脂肪の吸収を抑えるという仕組みの一端が示されたものであり、食べた脂肪がすべて排出されるわけではありません。
腸内に生きたまま届くことにも研究上の意味がある
2006年に公表された研究では、健康な成人7人を対象に、ガセリ菌SP株を含むヨーグルトを摂取した後の腸内での生存状況が調べられました。
摂取期間中、便からガセリ菌SP株に由来する菌が検出され、腸管を通過して生存することが確認されています。
また、2016年の研究では、ガセリ菌SP株が腸管の粘液成分や腸管上皮細胞などに付着する能力について、試験管内での検討が行われました。
これらの研究は、ガセリ菌SP株が消化管内で生存し、腸内環境に作用する可能性を考えるうえで重要です。ただし、便から菌が検出されたことは、腸内に永久に定着することを意味しません。
腸内環境改善の研究は何を測定している?
腸内環境の改善については、ガセリ菌SP株を1日10億個以上含むカプセルを使った研究レビューがあります。
雪印メグミルクが公開している機能性表示食品の科学的根拠では、20~64歳の健康な成人を対象とした3報の二重盲検ランダム化比較試験が評価されています。
- 腸内乳酸桿菌の生菌数:3報中2報で有意な増加。
- 腸内乳酸濃度:3報中1報で有意な増加。
- 腸内細菌叢:3報すべてで有用菌の増加や有害菌の減少に関する改善。
一方、この研究レビューでは、採用された研究が3報と少ないこと、研究レビュー実施会社と論文著者の所属企業が同一であることによる利益相反の可能性も示されています。
つまり、腸内環境に対する改善データは存在しますが、対象者や測定項目が限定されているため、すべての腸の悩みに効果があると拡大解釈することはできません。
【ヨーグルト・ドリンク・カプセルを比較】どれを選ぶのが正解?
2026年現在、雪印メグミルクが展開する代表的な機能性表示食品には、ヨーグルト、ドリンクタイプ、カプセルがあります。
大切なのは、形状の違いだけでなく、1日当たりの機能性関与成分の量と届出番号を確認することです。現在の代表的な3商品は、いずれもガセリ菌SP株を1日当たり10億個摂取する設計になっています。
| 比較項目 | ヨーグルト | ドリンクタイプ | カプセル |
|---|---|---|---|
| 代表商品 | 恵 megumi ガセリ菌SP株ヨーグルト | 恵 megumi ガセリ菌SP株ヨーグルト ドリンクタイプ | ガセリ菌SP株 カプセル |
| 届出番号 | I1197 | I1196 | I1198 |
| 1日当たりの摂取目安量 | 1個・100g | 1本・100g | 3粒 |
| 菌の含有量 | 10億個 | 10億個 | 10億個 |
| 摂取方法 | 食事とともに | 食事とともに | 食事の際に水などで摂取 |
| 特徴 | 食事に取り入れやすい | 手軽に飲める | 常温保存でき、持ち運びやすい |
| 向いている人 | ヨーグルトを毎日食べたい人 | 食べる時間を取りにくい人 | 乳製品をそのまま食べるのが苦手な人 |
※含有量・摂取目安量は雪印メグミルクの各商品情報に基づきます。味やシリーズによって原材料、栄養成分、届出番号が異なる場合があります。
ヨーグルトタイプ:食生活に自然に組み込みたい人向け
「恵 megumi ガセリ菌SP株ヨーグルト」は、100gのカップタイプです。代表的なプレーンタイプは脂肪ゼロで、1個当たり36kcal、ガセリ菌SP株を10億個含んでいます。
朝食や昼食など、普段の食事に組み込みやすいことがメリットです。食事と一緒に摂取するという機能性表示の条件にも合わせやすく、ヨーグルトを食べる習慣がある人には取り入れやすい選択肢です。
ただし、脂肪ゼロだから糖類もゼロというわけではありません。代表的なプレーンタイプでは、1個当たりの糖類は4.0gです。栄養成分を気にする場合は、エネルギーだけでなく糖質や糖類も確認しましょう。
ドリンクタイプ:忙しい日でも続けやすい
「恵 megumi ガセリ菌SP株ヨーグルト ドリンクタイプ」は、1本100gでガセリ菌SP株を10億個含みます。代表的なプレーンタイプは36kcalで、脂肪ゼロ・砂糖不使用の商品設計です。
カップを開けてスプーンで食べる必要がなく、移動中や仕事の合間でも取り入れやすい点が魅力です。
ただし、砂糖不使用は糖類ゼロを意味しません。代表的なドリンクタイプの栄養成分表示では、糖類は1本当たり4.4gです。乳由来の糖類などが含まれるため、表示の違いを理解して選ぶ必要があります。
カプセルタイプ:保存性と携帯性を優先する人向け
「ガセリ菌SP株 カプセル」は、雪印メグミルクダイレクト専売の商品です。1日3粒でガセリ菌SP株を10億個摂取でき、90粒入りで30日分となっています。
常温保存が可能で、ヨーグルトを冷蔵庫に常備する必要がありません。乳製品を毎日食べる習慣がない人や、外出が多い人には利便性があります。
ただし、カプセルの原材料には乳成分が含まれています。乳アレルギーがある人は、ヨーグルト以外の形状だからといって安全だと判断せず、原材料表示を確認してください。
3種類のうち、効果が高いのはどれ?
現行の代表的な3商品は、いずれも1日当たり10億個のガセリ菌SP株を摂取する設計です。そのため、形状だけを理由にカプセルのほうが内臓脂肪に強い、ドリンクのほうが腸内環境に優れている、といった優劣は判断できません。
商品を選ぶ際は、研究で確認された菌株と摂取量が合致していることを第一に考え、そのうえで価格、栄養成分、保存方法、続けやすさを比較するのが合理的です。
特に、毎日継続できるかどうかは重要です。高価なサプリメントを購入して途中でやめてしまうより、無理なく食生活に組み込める商品を選ぶほうが、研究で想定された摂取習慣に近づけます。
【2026年最新】機能性表示食品の届出情報と消費者庁の制度を確認
現在の代表的な届出番号はI1196・I1197・I1198
2026年11月時点で、雪印メグミルクの公式商品情報に掲載されている代表的な機能性表示食品の届出番号は次の3つです。
- I1196:恵 megumi ガセリ菌SP株ヨーグルト ドリンクタイプ。
- I1197:恵 megumi ガセリ菌SP株ヨーグルト。
- I1198:ガセリ菌SP株 カプセル。
これらの商品では、ガセリ菌SP株を含み、食事とともに摂取することで肥満気味の方の内臓脂肪を減らす機能と、腸内環境を改善する機能が報告されている旨が表示されています。
重要なのは、商品名だけでなく届出番号を照合することです。同じ「恵 megumi」シリーズでも、一般的なヨーグルトと機能性表示食品では届出の内容が異なる場合があります。
2026年2月にはゴールドキウイ味のK978が届出一覧に登場
2026年の新しい動きとして確認できるのが、恵 megumi ガセリ菌SP株ヨーグルト ドリンクタイプ ゴールドキウイです。
消費者庁の届出情報を基にした公開データベースには、2026年2月6日付で届出番号K978として登録された情報が掲載されています。
この商品もガセリ菌SP株(L. gasseri SBT2055)を機能性関与成分とし、肥満気味の方の内臓脂肪と腸内環境に関する機能性が表示されています。
ただし、機能性表示食品として届出が行われたことと、実際に店頭で販売されていることは別の情報です。届出番号の存在だけで現在の販売状況や在庫を判断することはできません。
2026年の届出件数から見えるガセリ菌SP株の位置づけ
2026年11月1日時点の民間届出情報集計では、ガセリ菌SP株を機能性関与成分とする届出は累計30件、うち撤回済みが18件とされています。内臓脂肪減少に関する届出が29件、腸内環境・善玉菌に関する届出が14件という集計です。
ここで注意したいのは、届出件数は効果の大きさを表す数字ではないという点です。商品ごとの届出、変更、撤回などが含まれるため、30件の商品がそれぞれ独立した臨床試験で効果を証明したという意味ではありません。
消費者庁の機能性表示食品データベースは2026年9月8日に更新されており、商品名や届出番号から届出内容を調べられます。購入時には、最新の公開情報と商品のパッケージを照合することが大切です。
機能性表示食品は国が効果を認定した商品ではない
機能性表示食品制度は、事業者が安全性や機能性に関する科学的根拠などを消費者庁長官に届け出ることで、特定の保健の目的が期待できる旨を表示できる制度です。
ここで混同されやすいのが、特定保健用食品(トクホ)との違いです。
- 機能性表示食品:事業者の責任で科学的根拠を整理し、販売前に届け出る制度。国による個別の有効性審査は行われない。
- 特定保健用食品:個別の食品について有効性や安全性などの審査を受け、消費者庁長官の許可を得る制度。
つまり、ガセリ菌SP株の機能性表示食品が消費者庁に届け出られていることは、国がその商品について医薬品のような効果を保証したことを意味しません。
消費者庁は、機能性表示食品について事業者の責任による制度であることを明確にしています。購入前には、届出情報の中でも一般消費者向けの「様式I」を確認すると、対象者、表示内容、安全性、科学的根拠を把握しやすくなります。
【いつ摂る?副作用は?】摂取タイミングと注意点を整理
おすすめの摂取タイミングは食事と一緒
ガセリ菌SP株の機能性表示では、食事とともに摂取することが示されています。
雪印メグミルクのお客様センターによると、カプセルの摂取については、朝食・昼食・夕食のいずれかに限定する必要はありません。毎日継続できるタイミングを決めることが推奨されています。
具体的には、次のような習慣が考えられます。
- 朝食時にヨーグルトを1個食べる。
- 昼食時にドリンクタイプを1本飲む。
- 夕食時にカプセルを目安量の3粒摂取する。
ただし、複数の商品を組み合わせて摂取する必要はありません。基本的には選んだ商品の1日当たりの摂取目安量を守りましょう。
また、空腹時や就寝前でなければ効果がないといった根拠はありません。特定の時間帯にこだわるよりも、食事に合わせて毎日続けられることを優先してください。
12週間を一つの研究上の目安として考える
内臓脂肪への作用を確認した代表的なヒト試験では、摂取期間が12週間に設定されていました。
そのため、数日や1週間程度で体重やウエストに目立った変化が出ないからといって、直ちに意味がないと判断するのは適切ではありません。
一方、12週間続ければ必ず内臓脂肪が減るという保証もありません。研究上の期間は効果を確認した試験条件であり、個人の結果を約束するものではないためです。
日々の食事内容、運動量、睡眠、年齢、体質などによっても結果は変わります。食生活を整えながら、必要に応じて腹囲や体重などを定期的に確認することが現実的です。
副作用や健康上の注意点はある?
ガセリ菌SP株は食品に利用される乳酸菌ですが、すべての人に体調変化が起こらないと断言できるわけではありません。
雪印メグミルクの現行カプセル商品では、次のような注意事項が案内されています。
- 1日の摂取目安量を守ること。
- 多量に摂取しても疾病が治癒したり、健康効果が高まったりするわけではないこと。
- 体調や体質によって、まれにカプセルが十分に溶けず便に出る場合があること。
- 改善しない場合は使用を中止すること。
- 疾病に罹患している人は医師に相談すること。
- 医薬品を服用している人は医師または薬剤師に相談すること。
- 体調に異変を感じた場合は摂取を中止し、医師に相談すること。
特にカプセルについては、胃酸では溶けず小腸の消化液で溶ける特殊なコーティングが施されています。体調や体質によっては、十分に溶けず便に出ることがあると同社は説明しています。
また、商品は疾病に罹患している人、未成年者、妊産婦、授乳婦を対象に開発されたものではありません。妊娠中や授乳中、持病の治療中などの場合は、自己判断で摂取を始めないようにしましょう。
向いている人・慎重に考えたい人
取り入れることを検討しやすい人
- 内臓脂肪が気になり、食生活の改善にも取り組みたい人。
- ヨーグルトや乳酸菌を毎日の食事に取り入れたい人。
- 12週間程度の継続的な食習慣を無理なく作れる人。
- 商品に記載された機能性関与成分や届出番号を確認して選べる人。
慎重に考える必要がある人
- 短期間で大幅な減量を期待している人。
- 乳成分にアレルギーがある人。
- 持病があり、医療機関で治療を受けている人。
- 妊娠中、授乳中、未成年の人。
- 医薬品を服用しており、飲み合わせについて確認できていない人。
また、内臓脂肪の蓄積が強く、血糖値や血圧、脂質異常などが気になる場合は、食品だけに頼らず医療機関で評価を受けることが大切です。
【プロの結論】ガセリ菌SP株を選ぶなら知っておきたい5つの判断基準
ガセリ菌SP株の評価で大切なのは、宣伝上のイメージではなく、研究条件と実際の商品設計がどこまで一致しているかを確認することです。
専門的な情報を日常の買い物に落とし込むなら、次の5点を押さえておくと判断しやすくなります。
1. 菌株名がSBT2055であること
乳酸菌は種類や菌株によって性質が異なります。ガセリ菌という名称だけで判断せず、Lactobacillus gasseri SBT2055、またはガセリ菌SP株という表記があるかを確認しましょう。
2. 1日当たりの摂取量を確認すること
研究レビューでは、1日10億個以上の摂取量が重要な条件になっています。商品を比較するときは、1粒当たりや100g当たりの数字だけでなく、1日分の摂取目安量で何個の菌を摂れるかを確認してください。
3. 内臓脂肪と体重を同じものとして考えないこと
ガセリ菌SP株の代表的な研究では、CTによる内臓脂肪面積が評価されています。内臓脂肪面積の減少と体重の減少は関連しますが、同じ指標ではありません。体重だけで効果を判断しないことが大切です。
4. 機能性表示食品の届出番号を照合すること
同じブランド名でも、商品やシリーズによって届出番号は異なります。2026年時点では、ヨーグルトI1197、ドリンクI1196、カプセルI1198など、商品ごとの番号を消費者庁のデータベースで確認できます。
5. 継続コストと食生活全体を考えること
12週間という試験期間を考えると、商品を無理なく継続できるかどうかも重要です。ヨーグルト、ドリンク、カプセルのうち、価格や栄養成分、保存方法、食べやすさを比較し、自分の生活に合うものを選びましょう。
さらに、ガセリ菌SP株だけに頼るのではなく、食物繊維を含む野菜や豆類、適切なたんぱく質、適度な運動を組み合わせることが、内臓脂肪対策の基本になります。
【ガセリ菌SP株】に関するよくある質問(FAQ)
Q1:ガセリ菌SP株は本当に内臓脂肪を減らす効果がありますか?
A1:肥満傾向のある健康な成人を対象とした二重盲検ランダム化比較試験で、12週間の継続摂取による内臓脂肪面積の有意な減少が報告されています。ただし、全員に同じ効果が現れるわけではなく、肥満の治療薬でもありません。
Q2:ガセリ菌SP株は朝と夜のどちらに摂るのがよいですか?
A2:特定の時間帯に限定されていません。食事とともに摂取することが推奨されています。朝食、昼食、夕食のうち、毎日続けやすいタイミングを選び、商品の1日当たりの摂取目安量を守りましょう。
Q3:ヨーグルトとカプセルではどちらがおすすめですか?
A3:現行の代表商品では、ヨーグルト100g、ドリンク100g、カプセル3粒のいずれもガセリ菌SP株を10億個摂取できる設計です。食事と一緒にヨーグルトを食べたい人にはカップタイプ、手軽さを優先する人にはドリンク、常温保存や携帯性を重視する人にはカプセルが選択肢になります。形状だけで効果の優劣は判断できません。
まとめ:ガセリ菌SP株は研究条件と継続性を理解して選ぶ
ガセリ菌SP株(Lactobacillus gasseri SBT2055)は、内臓脂肪の減少と腸内環境の改善についてヒト試験や研究レビューが公表されている乳酸菌です。特に、12週間の継続摂取によって内臓脂肪面積の減少が報告された研究は、商品の機能性を理解するうえで重要な根拠になっています。
一方で、研究対象は主に肥満傾向のある健康な成人であり、効果の範囲には限界があります。短期間で体重を落とすための食品でも、生活習慣病を治療する食品でもありません。
2026年現在は、雪印メグミルクの「恵 megumi」シリーズを中心に、ヨーグルト、ドリンク、カプセルという選択肢があり、届出番号I1196・I1197・I1198の商品では内臓脂肪と腸内環境の2つの機能性が表示されています。さらに、2026年2月にはゴールドキウイ味のK978も届出一覧に加わりました。
選ぶ際は、菌株名、1日当たりの菌数、届出番号、摂取目安量を確認すること。そして、食事や運動を含む生活習慣全体を整えながら、無理なく継続することが大切です。
ガセリ菌SP株は、飲めば痩せる魔法の乳酸菌ではありません。しかし、研究で示された条件を理解し、日々の健康管理に取り入れるのであれば、検討する価値のある機能性食品の選択肢です。
主な参考資料:雪印メグミルク株式会社の商品情報・機能性表示食品に関する情報開示・研究レビュー・お客様センターFAQ、消費者庁「機能性表示食品の届出情報検索」、PubMed収載のSBT2055に関する臨床研究(2010年、2013年、2015年、2006年)、日本栄養・食糧学会関連情報。