アジルサルタン・アムロジピン配合錠の効果・副作用は?LD・HDの違いと注意点を徹底解説

目次

アジルサルタン・アムロジピン配合錠は、高血圧症の治療に使用される2種類の有効成分を組み合わせた処方薬です。血圧を上昇させるホルモンの働きを抑えるアジルサルタンと、血管の筋肉を弛緩させるアムロジピンが、それぞれ異なる仕組みで血圧を下げます。代表的な製品には、先発医薬品の「ザクラス配合錠」と、後発医薬品の「ジルムロ配合錠」があります。

2026年11月時点で確認できるPMDA(医薬品医療機器総合機構)の電子添文では、LDとHDの2規格が設定されており、どちらも成人に対して1日1回1錠を服用する製剤です。ただし、両者はアムロジピンの含有量が異なり、単純に錠剤の強さだけで選べるものではありません。降圧効果や腎機能、血液検査の結果、副作用の出方などを考慮して選択されます。

📌 【この記事の重要ポイントまとめ】

  • 薬の効果:ARBとカルシウム拮抗薬という異なる2つの作用で血管に働きかけ、高血圧症を治療する。
  • LD・HDの違い:アジルサルタンは両方とも20mg。アムロジピンはLDが2.5mg、HDが5mg。
  • 服用時の注意:めまい、ふらつき、むくみなどに注意し、血管性浮腫や妊娠に関する重大な注意事項も理解しておく。

【まず知っておきたい】アジルサルタン・アムロジピン配合錠とは?効果と適応を解説

アジルサルタンアムロジピン

アジルサルタン・アムロジピン配合錠は、異なる薬理作用を持つ2成分を1錠にまとめた持続性の降圧薬です。薬効分類では、持続性AT1レセプターブロッカーと持続性カルシウム拮抗薬の配合剤に位置づけられています。

効能・効果は高血圧症

アジルサルタンアムロジピン

この薬の正式な効能・効果は高血圧症です。血管の収縮に関係する仕組みと、血管平滑筋の緊張に関係する仕組みの両方に作用することで、血圧を低下させます。

高血圧は自覚症状が乏しい場合も多く、血圧が高い状態を長期間放置すると、脳卒中や心臓病、腎臓病などの発症リスクに関係します。そのため、日常的な血圧管理と継続的な治療が欠かせません。

アジルサルタン・アムロジピン配合錠は、単剤による治療だけでは血圧を十分にコントロールできない場合や、すでに2成分を別々に服用している場合などに、医師が切り替えを検討する薬です。

2種類の薬を1錠にまとめるメリット

アジルサルタンアムロジピン

この配合剤の大きな特徴は、作用の異なる2種類の降圧成分を一度に服用できることです。

それぞれの薬を別々に服用する場合と比べて、服用する錠剤の数を減らせる可能性があります。毎日の服薬管理を簡単にしやすいことも、配合剤を使用する利点です。

ただし、配合剤だからといって、すべての高血圧患者に適しているわけではありません。配合された2成分の用量が固定されているため、一方だけを増減したい場合には、別々の製剤を使用したほうが調整しやすいケースもあります。

なお、PMDAの添付文書では、過度な血圧低下のおそれなどから、この配合剤を高血圧治療の第一選択薬として使用しないよう定めています。

【検証資料 1】アジルサルタンアムロジピンの当時の様子・関連報道写真(出典:Yahoo!ニュース)

【作用機序を理解する】アジルサルタンとアムロジピンはどう血圧を下げる?

2成分の働きを理解すると、なぜこの薬が配合されているのかが見えてきます。ポイントは、血圧を上げるホルモンの働きを抑える作用と、血管そのものを広げる作用を組み合わせていることです。

アジルサルタン:ARBとして血管収縮を抑制

アジルサルタンは、ARB(アンジオテンシンⅡ受容体拮抗薬)に分類される降圧成分です。

体内では、アンジオテンシンⅡという物質が血管にあるAT1受容体に結合すると、血管が収縮して血圧が上昇します。

アジルサルタンは、このAT1受容体に結合してアンジオテンシンⅡの働きを妨げます。その結果、血管の強い収縮が抑えられ、末梢血管抵抗が低下して血圧が下がります。

また、アジルサルタンはアルドステロンの分泌にも間接的に影響します。アルドステロンは体内のナトリウムや水分の保持に関係するホルモンであり、その働きが抑制されることで、カリウムが体内に蓄積しやすくなる場合があります。

そのため、服用中は腎機能や血清カリウム値の確認も大切です。

アムロジピン:カルシウム拮抗作用で血管を広げる

アムロジピンは、ジヒドロピリジン系のカルシウム拮抗薬です。

血管の平滑筋細胞には、カルシウムイオンを細胞内に取り込むカルシウムチャネルがあります。カルシウムイオンが流入すると血管平滑筋が収縮し、血管が狭くなります。

アムロジピンは、このカルシウムチャネルに作用してカルシウムイオンの流入を抑制します。血管平滑筋が弛緩し、末梢血管が広がることで血圧が低下します。

作用の発現は比較的緩やかで、持続的な降圧作用を示すことも特徴です。また、血管に対する選択性が認められ、心抑制作用は弱いとされています。

異なる作用を組み合わせることで降圧効果を高める

アジルサルタンは血圧上昇に関係するアンジオテンシンⅡの働きを抑え、アムロジピンは血管平滑筋を弛緩させます。

このように作用する場所や仕組みが異なるため、2成分を組み合わせることで、それぞれ単独で使用する場合よりも大きな降圧効果が期待できます。

ARB・カルシウム拮抗薬配合剤は、高血圧治療における代表的な併用療法の一つです。ただし、血圧を下げる効果が強くなる一方で、低血圧やめまいなどにも注意が必要です。

【LD・HDの違いを比較】成分量・ザクラス・ジルムロの関係

アジルサルタン・アムロジピン配合錠を調べる際、特に混同しやすいのがLDとHDの違いです。

結論からいうと、両者の違いはアムロジピンの含有量です。アジルサルタンの含有量はどちらも20mgで共通しています。

LDとHDの成分量一覧

比較項目・製品 LD HD
アジルサルタン 20mg 20mg
アムロジピンとして 2.5mg 5mg
アムロジピンベシル酸塩として 3.47mg 6.93mg
代表的な先発品 ザクラス配合錠LD ザクラス配合錠HD
代表的な後発品 ジルムロ配合錠LD ジルムロ配合錠HD
位置づけ アムロジピン2.5mg規格 アムロジピン5mg規格

この表から分かるように、HDはLDと比較してアムロジピンの量が2倍です。一方、アジルサルタンの量は変わりません。

なお、アムロジピンベシル酸塩の重量と、薬効成分としてのアムロジピン量は異なります。薬の規格を比較するときは、アムロジピンとしての含有量を確認することが大切です。

先発医薬品のザクラス配合錠とは

ザクラス配合錠は、武田薬品工業が製造販売するアジルサルタン・アムロジピン配合剤の先発医薬品です。

LDとHDの2規格があり、いずれも2014年6月に販売が開始されています。高血圧症を適応とする処方箋医薬品です。

製品名の違いだけでなく、添付文書に記載された成分量や用法・用量を確認することで、どの規格に該当するのかを判断できます。

後発医薬品のジルムロ配合錠とは

ジルムロ配合錠は、アジルサルタンとアムロジピンベシル酸塩を配合した後発医薬品です。

日本ジェネリック、陽進堂、沢井製薬、辰巳化学、東和薬品など複数の製薬会社から製品が販売されています。製品によって添加剤や錠剤の外観、包装などが異なる場合があります。

PMDAに掲載されているジルムロ配合錠LD・HD「YD」の2026年4月改訂電子添文では、先発品のザクラス配合錠と比較した生物学的同等性試験の結果が掲載されています。LDでは健康成人男性30人、HDでは29人を対象にした試験で、両成分の血中濃度に関する生物学的同等性が確認されています。

これは、後発医薬品が先発医薬品と同じ有効成分を同じ量含み、規定の生物学的同等性の基準を満たしていることを示す情報です。後発品だから降圧効果が弱いと単純に判断する必要はありません。

【検証資料 2】アジルサルタンアムロジピンの活動歴およびメディア掲載記録(出典:Yahoo!ニュース)

【用法・用量と切り替え】1日何錠?LDとHDの使い分け

アジルサルタン・アムロジピン配合錠は、成人の場合、通常1日1回1錠を経口投与します。

ただし、LDとHDのどちらを使用するかは、現在の血圧や服薬状況、患者の体質などを踏まえて医師が判断します。

基本的な用法・用量

PMDAの電子添文に記載されている成人の標準的な用法・用量は次のとおりです。

  • LD:アジルサルタン20mg+アムロジピン2.5mg
  • HD:アジルサルタン20mg+アムロジピン5mg
  • 服用回数:1日1回
  • 服用量:1回1錠

配合剤の用量は固定されており、患者の判断でLDからHDに変更したり、2錠に増やしたりしてはいけません。

どのような場合に配合剤へ切り替える?

添付文書では、原則として次のような場合に本剤への切り替えを検討するとされています。

  • アジルサルタン20mgとアムロジピン2.5~5mgを別々に併用している場合
  • アジルサルタンまたはアムロジピンのいずれか一方を使用していて、血圧のコントロールが不十分な場合

例えば、アムロジピン単剤で治療していて血圧が十分に下がらない場合、医師がARBの追加を検討することがあります。

また、すでに2種類の薬を服用している患者では、成分と用量が適合すれば配合剤への変更によって服薬管理を簡単にできる可能性があります。

LDとHDはどちらを選ぶべき?

LDとHDの選択は、単純に血圧の数値だけで決まるものではありません。

アムロジピンの投与歴、現在の血圧、年齢、腎機能、肝機能、低血圧のリスク、副作用の有無などを総合的に考慮します。

特に、アジルサルタンは降圧効果が強い場合があるため、添付文書では20mgより低用量からの開始も考慮するよう注意が記載されています。固定用量の配合剤が適さない場合には、単剤を別々に使用する選択肢もあります。

重要なのは、HDのほうが必ず優れているわけではないという点です。血圧が適切に管理でき、副作用が少ない用量を継続することが治療の基本です。

【副作用を詳しく解説】めまい・ふらつき・むくみと重大な症状

2種類の降圧成分を配合しているため、アジルサルタンとアムロジピンの双方に関連する副作用が起こる可能性があります。

PMDAの添付文書では、比較的注意したい症状から、頻度不明の重大な副作用まで幅広く記載されています。

比較的注意したい主な副作用

添付文書に記載されている主な副作用は次のとおりです。

  • めまい・ふらつき:血圧が下がることによって生じる場合がある。
  • 浮腫:特に足首や下肢などにむくみが現れることがある。
  • 頭痛:頭痛や頭重感が生じる場合がある。
  • ほてり:顔面の紅潮や熱感が現れることがある。
  • 動悸:心臓の拍動を強く感じることがある。
  • 消化器症状:下痢、便秘、心窩部痛などが報告されている。

このほか、血中尿酸値の上昇、肝機能検査値の異常、血中クレアチニン値の上昇なども報告されています。

なお、添付文書における0.1~5%未満という頻度区分は、すべての症状が同じ割合で起こることを意味しません。個々の副作用の発現率は、症状ごとに異なります。

めまい・ふらつきが起こったときの対応

服用中に注意したい症状の一つが、立ち上がったときのめまいやふらつきです。

降圧作用によって血圧が低下し、特に体位を変えた際に症状が現れることがあります。

症状がある場合は、無理に立ち続けず、座るか横になって安静にしてください。繰り返す場合や日常生活に支障がある場合は、医師に相談する必要があります。

また、添付文書では自動車の運転や高所作業など、危険を伴う機械操作に注意するよう定めています。めまいがある状態での運転は避けてください。

重大な副作用:血管性浮腫には特に注意

この薬で特に知っておきたい重大な副作用が血管性浮腫です。

血管性浮腫は、皮膚や粘膜の深い部分に急激な腫れが生じる症状です。PMDAの添付文書では、頻度不明の重大な副作用として記載されています。

具体的には、次のような症状に注意が必要です。

  • 顔面が急に腫れる
  • 唇や舌が腫れる
  • 喉や咽頭、喉頭が腫れる
  • 腹痛、吐き気、嘔吐、下痢などが現れる

特に、舌や喉の腫れは気道を塞ぎ、呼吸困難につながるおそれがあります。顔や喉の急激な腫れ、息苦しさなどが現れた場合は、服用を中止して直ちに救急対応を受けてください。呼吸に異常がある場合は119番への通報が必要です。

その他の重大な副作用

添付文書には、血管性浮腫以外にも次の重大な副作用が記載されています。

  • ショック、失神、意識消失
  • 急性腎障害
  • 高カリウム血症
  • 劇症肝炎、肝機能障害、黄疸
  • 横紋筋融解症
  • 無顆粒球症、白血球減少、血小板減少
  • 房室ブロック

これらはすべて頻度不明とされています。頻度不明とは、発生頻度を十分に推定できないという意味であり、日常的によく起こるという意味ではありません。

筋肉痛や脱力感、尿の異常、強い倦怠感、皮膚や白目が黄色くなるなどの症状が現れた場合も、速やかに医療機関へ相談してください。

【検証資料 3】アジルサルタンアムロジピンに関する近況・インタビュー報道記録(出典:Yahoo!ニュース)

【服用前に確認したい注意点】妊娠・腎機能・飲み合わせの問題

アジルサルタン・アムロジピン配合錠は、すべての患者に使用できる薬ではありません。特に妊娠中の服用、腎機能の低下、併用薬には注意が必要です。

妊娠中・妊娠の可能性がある場合は禁忌

妊婦または妊娠している可能性のある女性への投与は禁忌です。

理由は、アジルサルタンがARBに分類される薬であり、妊娠中に使用すると胎児や新生児に重大な影響を与える可能性があるためです。

PMDAの添付文書では、妊娠中期・末期にアンジオテンシンⅡ受容体拮抗薬などを使用した場合、次のような影響が報告されています。

  • 羊水過少症
  • 胎児・新生児の死亡
  • 新生児の低血圧
  • 胎児・新生児の腎不全
  • 高カリウム血症
  • 頭蓋の形成不全
  • 肺の低形成

妊娠中に服用することはできません。服用中に妊娠が判明した場合は、直ちに服用を中止して担当医に連絡してください。

妊娠を計画している場合も、治療開始前や妊娠判明前の段階で医師に相談することが大切です。

腎機能障害や高カリウム血症がある場合

アジルサルタンはレニン・アンジオテンシン系に作用するため、腎機能に影響を与える場合があります。

特に、両側性腎動脈狭窄や片腎の腎動脈狭窄がある患者では、腎血流量や糸球体ろ過圧の低下によって腎機能が急速に悪化するおそれがあります。

また、高カリウム血症がある場合は、症状を悪化させる可能性があるため注意が必要です。

重度の腎機能障害、血液透析中の患者、肝機能障害がある患者、高齢者なども、慎重な投与や用量の検討が必要になります。

併用に注意したい薬や食品

服用中の薬によっては、降圧作用や腎機能、血中カリウム値に影響が出る可能性があります。

  • カリウム製剤:血清カリウム値が上昇する可能性がある。
  • カリウム保持性利尿薬:スピロノラクトンやエプレレノンなどとの併用で高カリウム血症に注意する。
  • ACE阻害薬:腎機能障害、高カリウム血症、低血圧のリスクに注意する。
  • NSAIDs:インドメタシンなどの非ステロイド性抗炎症薬は降圧作用を弱めたり、腎機能を悪化させたりする可能性がある。
  • グレープフルーツジュース:アムロジピンの血中濃度を上昇させ、降圧作用を強めるおそれがある。
  • リチウム製剤:リチウム中毒を起こす可能性がある。

また、アリスキレンフマル酸塩を服用している糖尿病患者については、原則として併用禁忌です。ただし、他の降圧治療を行っても血圧のコントロールが著しく不良な患者については例外規定があります。

市販薬やサプリメントを含め、服用しているものは医師や薬剤師に伝えてください。

手術を受ける場合にも申告が必要

アジルサルタンなどのARBを服用している患者では、麻酔や手術中に高度な血圧低下が起こる可能性があります。

そのため、添付文書では手術前24時間は投与しないことが望ましいとされています。

手術や麻酔を受ける予定がある場合は、服用中の薬として必ず医師や麻酔科医に伝えてください。休薬の具体的なタイミングは医療機関の指示に従います。

【ジェネリック医薬品を比較】ザクラスとジルムロは何が違う?

アジルサルタン・アムロジピン配合錠には、先発医薬品のザクラス配合錠と後発医薬品のジルムロ配合錠があります。

薬の選択では、成分や規格だけでなく、薬価、錠剤の形状、製造販売会社、服用しやすさなども比較することが大切です。

先発品と後発品の基本的な違い

先発品のザクラスと後発品のジルムロは、どちらもアジルサルタンとアムロジピンベシル酸塩を有効成分としています。

後発医薬品は、先発医薬品との生物学的同等性などについて所定の審査を受けて承認されます。単に成分名が似ているだけの別の薬ではありません。

一方、添加剤や錠剤の色、形状、識別コードなどは製品によって異なる場合があります。添加剤に対するアレルギーや服用時の感覚などが気になる場合は、薬剤師に確認するとよいでしょう。

ジェネリック医薬品を選ぶメリット

後発医薬品を選ぶメリットとして、薬剤費の負担を抑えられる可能性があります。

ただし、実際の自己負担額は薬価だけでなく、健康保険の負担割合、処方日数、調剤料などによって変わります。具体的な金額は薬局で確認してください。

また、後発医薬品には複数の製造販売会社があるため、同じジルムロでも製品の外観や添加剤、包装が異なることがあります。

ジェネリックに切り替える際の確認事項

先発品から後発品へ切り替える場合は、次の点を確認しておきましょう。

  • LD・HDの規格が変更されていないか
  • アジルサルタン20mgの含有量が一致しているか
  • アムロジピンの含有量が一致しているか
  • 製品名や製造販売会社が変わっていないか
  • 添加剤や錠剤の外観に違いがないか

特に注意したいのは、LDからHDへの変更と、先発品から後発品への変更を混同しないことです。

ザクラスLDからジルムロLDへの変更は、同じ規格の先発品・後発品間の変更です。一方、LDからHDへの変更はアムロジピンの含有量そのものが変わるため、医師による用量調整が必要です。

【よくある質問】アジルサルタン・アムロジピン配合錠に関するFAQ

Q1:アジルサルタン・アムロジピン配合錠は何に効く薬ですか? A1:高血圧症の治療に使用する処方薬です。アジルサルタンがアンジオテンシンⅡの働きを抑え、アムロジピンが血管を広げることで血圧を下げます。

Q2:LDとHDではどちらが強いですか? A2:アムロジピンの含有量はHDのほうが多く、LDの2倍です。ただし、アジルサルタンはどちらも20mgで共通しています。HDがすべての患者に適しているわけではありません。

Q3:ザクラスとジルムロは同じ薬ですか? A3:ザクラスは先発医薬品、ジルムロは後発医薬品です。同じ規格であれば有効成分と含有量が一致し、生物学的同等性が確認された製品があります。ただし、添加剤や錠剤の外観などは異なる場合があります。

Q4:服用するとめまいやふらつきが起こりますか? A4:副作用としてめまいやふらつきが報告されています。降圧作用によって血圧が下がることが関係します。症状が続く場合は医師に相談し、症状がある状態での自動車運転は避けてください。

Q5:妊娠中でも服用できますか? A5:服用できません。妊婦または妊娠している可能性のある女性への投与は禁忌です。服用中に妊娠が判明した場合は直ちに服用を中止し、担当医に連絡してください。

Q6:飲み忘れた場合は2錠まとめて飲んでもよいですか? A6:自己判断で2錠まとめて服用してはいけません。飲み忘れに気づいたタイミングによって対応が異なるため、処方医または薬剤師に確認してください。

Q7:血圧が正常になったら服用をやめてもよいですか? A7:自己判断で中止しないでください。血圧が正常になっているのは、薬の作用によってコントロールされている可能性があります。減量や中止を希望する場合は、家庭血圧などの記録を持参して医師に相談してください。

まとめ:効果・LDとHDの違い・副作用を理解して適切な高血圧治療を

アジルサルタン・アムロジピン配合錠は、ARBとカルシウム拮抗薬を組み合わせた高血圧症の治療薬です。異なる2つの仕組みで血管に働きかけ、血圧を低下させることが特徴です。

LDとHDの違いはアムロジピンの含有量にあり、アジルサルタンはどちらも20mgです。LDはアムロジピン2.5mg、HDは5mgであり、血圧や副作用、これまでの治療内容などを踏まえて医師が選択します。

また、めまい・ふらつき・浮腫などの副作用に加え、血管性浮腫、急性腎障害、高カリウム血症などの重大な副作用にも注意が必要です。妊娠中または妊娠の可能性がある場合は使用できません。

治療を受ける際に押さえておきたい判断基準は、次の4点です。

  • 成分量:LDとHDのアムロジピン量の違いを把握する。
  • 治療目的:単剤や既存の併用療法で血圧が十分に管理できているか確認する。
  • 安全性:腎機能、血清カリウム値、めまいなどの副作用を定期的に確認する。
  • 製品選択:ザクラスとジルムロの違いやジェネリックへの切り替えについて薬剤師に相談する。

2026年4月改訂のジルムロ配合錠「YD」の電子添文をはじめ、PMDAに掲載されている製品ごとの最新情報を確認することも大切です。ザクラス配合錠については2025年9月改訂の電子添文が掲載されています。製品や製造販売会社によって改訂時期が異なるため、実際に処方された製品の添付文書を確認してください。

高血圧治療で大切なのは、単に血圧の数値を下げることだけではありません。自分に合った用量で安全に治療を継続し、長期的な血圧管理につなげることです。服用量の変更や中止、ジェネリックへの切り替えについては、必ず医師や薬剤師と相談しましょう。

参考資料:独立行政法人医薬品医療機器総合機構(PMDA)「ジルムロ配合錠LD・HD『YD』電子添文(2026年4月改訂)」「ザクラス配合錠LD・HD電子添文(2025年9月改訂)」、厚生労働省「薬価基準収載医薬品に関する資料」。

医療情報に関する注意:この記事は医薬品の一般的な情報を解説するものであり、個別の診断や処方を代替するものではありません。実際の服用方法や治療方針は、担当医・薬剤師の指示に従ってください。