高市早苗の本おすすめ8選|本人の著書と評伝で読む政策・経歴【2026年最新】
高市早苗氏の本を探している人にとって、最初に知っておきたいのは、本人が執筆した政策書と、第三者が取材・編集した評伝では、読み取れる情報が大きく異なるという点だ。2026年11月現在、日本憲政史上初の女性内閣総理大臣となった高市氏は、神戸大学経営学部を卒業後、松下政経塾や米国連邦議会フェローを経て政界入りし、衆議院議員11期、総務大臣、経済安全保障担当大臣、自民党総裁などを歴任してきた。
本人の考え方を直接知りたいなら『日本の経済安全保障 国家国民を守る黄金律』や『美しく、強く、成長する国へ。』、生い立ちや政治家としての歩みを知りたいなら2026年刊行の『高市早苗 その人生と名言』が有力な候補になる。ここでは、著書一覧、評伝との比較、書評・レビュー、山本拓氏との結婚歴、総務大臣時代の論点まで整理し、どの本から読むべきかを紹介する。
📌 【この記事の重要ポイントまとめ】
- おすすめの本人著書:経済安全保障を深く知るなら『日本の経済安全保障』、政策全体を知るなら『日本を守る 強く豊かに』。
- 評伝の注目作:2026年2月27日発売の『高市早苗 その人生と名言』は、関係者の取材や写真から人物像を知るための一冊。
- 政治家としての経歴:神戸大学、松下政経塾、衆議院議員初当選、総務大臣、経済安全保障担当大臣を経て第104・105代内閣総理大臣に就任。
- 本選びのポイント:政策の理解には本人の著書、人物像や生い立ちの理解には評伝、客観的な検証には国会会議録や政府資料を組み合わせる。
【おすすめ8選】高市早苗の本はどれを読むべき?本人の著書と評伝を厳選

高市早苗氏の関連書籍は、経済政策、安全保障、外交、政治思想、人物評伝など複数のジャンルに分かれる。すべてを読む必要はない。知りたいテーマに合わせて選ぶことで、読書の効率は大きく変わる。
1.『日本の経済安全保障 国家国民を守る黄金律』

著者:高市早苗/出版社:飛鳥新社/発売:2024年7月/352ページ
経済安全保障に関心がある人に、まずすすめたい一冊だ。
本書では、経済安全保障の基本的な考え方から、サプライチェーンの強靱化、特定重要物資、基幹インフラ、重要技術の研究開発、特許出願非公開制度、セキュリティクリアランスまで、幅広いテーマが取り上げられている。
高市氏が経済安全保障担当大臣を務めていた時期に執筆した政策書であり、担当大臣として何を問題視し、どのような制度設計を目指していたのかを理解する材料になる。
352ページと比較的ボリュームがあり、法律や行政制度の説明も含むため、気軽な人物紹介を期待する読者には少々硬い。しかし、政策の背景を詳しく理解したい人には適している。
おすすめの読者:経済安全保障、先端技術、半導体、重要物資、国家戦略に関心がある人。
2.『日本を守る 強く豊かに』

著者:高市早苗/出版社:ワック/発売:2024年9月/232ページ
高市氏の政治姿勢や政策の方向性を、比較的幅広く把握したい人に向いている。
経済安全保障担当大臣としての活動だけでなく、健康・医療、クールジャパン、宇宙政策、科学技術政策、サイバーセキュリティ、セキュリティクリアランスなどを扱っている。
『日本の経済安全保障』が一つの政策分野を掘り下げた専門的な内容なのに対し、こちらは国家運営に関わる複数の政策テーマを横断している点が特徴だ。
また、安倍晋三元首相の政治的遺志への言及や、中国を含む国際情勢への問題意識も読み取れる。
おすすめの読者:高市氏の政策を広く知りたい人、総理就任前の政治的主張を確認したい人。
3.『美しく、強く、成長する国へ。私の「日本経済強靱化計画」』
著者:高市早苗/出版社:ワック/発売:2021年9月/224ページ
経済政策を中心に高市氏の政治思想を知りたいなら、この本も外せない。
本書では「サナエノミクス」と呼ばれる経済政策の考え方を中心に、危機管理投資、成長投資、経済安全保障、サイバーセキュリティ、地方経済、税制などが取り上げられている。
特徴的なのは、単純な景気対策だけでなく、国家の危機管理と経済成長を結び付けている点だ。
2021年の自民党総裁選に出馬した時期の政策構想を知る資料としても価値がある。2026年の政権運営と比較して読むと、総裁選当時から掲げていた政策と、その後の政治的な展開を考える手掛かりになる。
おすすめの読者:積極財政、経済成長、税制改革、地方経済に関心がある人。
4.『国力研究 日本列島を、強く豊かに。』
編著:高市早苗/出版社:産経新聞出版/発売:2024年8月30日/368ページ
この本は、一般的な意味での高市氏単独の著書とは異なる。高市氏が主宰した政策研究会「日本のチカラ」研究会の議論をまとめた編著である。
経済力、外交力、情報力、防衛力、技術力、人材力などをテーマに、10人の有識者による議論や質疑応答が収録されている。
高市氏自身も総合的な国力強化について複数の章を書き下ろしており、本人の考えと、政策形成に関わる専門家の意見を併せて読める。
政治家本人の主張だけでなく、周辺の政策研究者や専門家がどのような問題意識を持っているのかを知りたい人に適した内容だ。
おすすめの読者:外交、安全保障、経済、技術政策を総合的に学びたい人。
5.『ハト派の嘘』
著者:櫻井よしこ・高市早苗/出版社:産経新聞出版/発売:2022年5月
ジャーナリストの櫻井よしこ氏と高市氏による共著で、安全保障や外交、憲法、歴史認識などが主要なテーマとなっている。
核大国への対応、国防、専守防衛、中立論、台湾有事など、日本の安全保障をめぐる論点を取り上げている。
高市氏の単独著書ではなく、共著であることが重要だ。両者の議論や主張を通じて、保守政治の安全保障観を知るための関連書籍として位置付けられる。
なお、タイトルや内容からも分かるように、特定の政治的立場から問題提起する性格が強い。中立的な安全保障の教科書として読むより、論者の主張を理解し、他の立場の資料と比較する読み方が適している。
おすすめの読者:外交・安全保障、憲法改正、台湾情勢、日本の防衛政策に関心がある人。
6.『サイバー攻撃から暮らしを守れ!』
編著:高市早苗/出版社:PHP研究所/発売:2018年12月
サイバーセキュリティを政策課題として理解したい人に向いている関連書籍だ。
副題は「サイバーセキュリティの産業化で日本は成長する」。サイバー攻撃を単なる情報技術上の問題として扱うのではなく、国民生活や企業活動、産業競争力と関連付けている。
2018年刊行という点にも注目したい。現在のAIやデジタル社会をめぐる政策課題が大きくなる以前から、サイバー分野を国家的な課題として取り上げていたことが分かる。
おすすめの読者:情報セキュリティ、デジタル政策、サイバー防衛に関心がある人。
7.『高市早苗 その人生と名言』
編者:別冊宝島編集部/出版社:宝島社/発売:2026年2月27日/112ページ
2026年に高市氏の人物像を知るための評伝・関連書籍として注目したい一冊。
少女時代から神戸大学、松下政経塾、キャスター時代、政界入り、総理大臣就任までの歩みを、関係者へのインタビューや取材、写真などを交えて紹介している。
アメリカ連邦議会フェロー時代のエピソードや、田中角栄元首相の秘書だった早坂茂三氏との出会いに関する写真など、本人の政策書とは違う角度から人物像を知ることができる。
また、片山さつき氏、城内実氏、飯島勲氏、太田房江氏、山田宏氏らへのインタビューも掲載されている。
本人が自分の考えを説明する政策書とは異なり、第三者の取材や関係者の証言を通じて人物像を立体的に理解するための本だ。
ただし、112ページの人物紹介書であり、長期にわたる政治活動を網羅的に検証する学術的な評伝とは性格が異なる。
おすすめの読者:高市氏の生い立ち、学生時代、政治家を目指した背景、首相就任までの経緯を知りたい人。
8.『アメリカの代議士たち 米国連邦議会の素顔』
著者:高市早苗/出版社:主婦の友社/発売:1990年2月
初期の著作を読んでみたい人には、この本も興味深い。
高市氏が米国連邦議会のCongressional Fellowを経験した後に刊行した著作で、アメリカの議会制度や議員の実像を扱っている。
現在の首相としての姿だけを知るのではなく、政治家になる以前からアメリカの議会政治に関心を持っていたことを確認できる資料だ。
現在の主要な政策書と比較すると、政治家としての出発点にあった問題意識を考える材料にもなる。
おすすめの読者:高市氏の初期の活動や、米国議会政治への関心を知りたい人。
【著書一覧】高市早苗の本を年代順に整理!初期作品から2024年の政策書まで
高市氏の著作は、初期のアメリカ政治研究から始まり、日本の政治・経済、国家安全保障、経済政策へとテーマが広がっている。
国立国会図書館やCiNii Booksなどの書誌情報、本人の公式プロフィールに掲載された著書・共著・編著を整理すると、次のような作品が確認できる。
- 1989年:『アズ・ア・タックスペイヤー 政治家よ、こちらに顔を向けなさい』
- 1990年:『アメリカの代議士たち 米国連邦議会の素顔』
- 1992年:『アメリカ大統領の権力のすべて』
- 1992年:『30歳のバースディ その朝、おんなの何かが変わる』
- 1994年:『政治・経済のしくみ30分ポイント読み』(鬼定佳世氏との共著)
- 1995年:『高市早苗のぶっとび永田町日記』
- 1997年:『歴史教科書への疑問』(共著)
- 2008年:『小沢民主党は信用できるか』(編著)
- 2018年:『サイバー攻撃から暮らしを守れ!』(編著)
- 2021年:『美しく、強く、成長する国へ。私の「日本経済強靱化計画」』
- 2022年:『ハト派の嘘』(櫻井よしこ氏との共著)
- 2024年:『日本の経済安全保障 国家国民を守る黄金律』
- 2024年:『国力研究 日本列島を、強く豊かに。』(編著)
- 2024年:『日本を守る 強く豊かに』
このほか、本人の著作ではないものの、2026年刊行の『高市早苗 その人生と名言』は、人物研究を目的とする読者にとって重要な関連書籍となっている。
書誌情報を見る際には、単著・共著・編著を区別することが大切だ。特に『国力研究』や『サイバー攻撃から暮らしを守れ!』は、複数の執筆者や専門家が関わる編著であり、掲載内容のすべてを高市氏個人の文章や主張と同一視することはできない。
【経歴と生い立ち】神戸大学から衆議院議員11期、初の女性総理大臣まで
高市早苗氏は1961年3月7日、奈良県生まれ。奈良県立畝傍高校を卒業後、神戸大学経営学部経営学科に進学した。
大学では経営数学を専攻。1984年3月に卒業し、同年4月に松下政経塾へ入塾した。1989年3月に同塾を卒塾している。
政治家としての経歴を考えるうえで注目したいのが、米国連邦議会での経験だ。1987年12月にはCongressional Fellowとして活動。その後、日本経済短期大学の専任教員を経て、1993年7月の衆議院議員選挙で初当選した。
つまり、最初から政治家としてのキャリアだけを歩んできたわけではない。経営学、米国議会、政策研究、教育という複数の経験を経て国政に進んだ人物である。
高市早苗の経歴・政治活動の年表
| 年月 | 出来事・役職 | 意味・関連する書籍 |
|---|---|---|
| 1961年3月 | 奈良県に生まれる | 人物評伝で扱われる幼少期の出発点 |
| 1984年3月 | 神戸大学経営学部卒業 | 経営数学を専攻 |
| 1984年4月 | 松下政経塾に入塾 | 1989年3月に卒塾 |
| 1987年12月 | 米国連邦議会フェロー | アメリカ議会政治を学ぶ |
| 1989年10月 | 日本経済短期大学の専任教員 | 国際経営論助手 |
| 1993年7月 | 衆議院議員に初当選 | 国政での政治活動が始まる |
| 1998年7月 | 通商産業政務次官 | 小渕内閣で政府の役職を経験 |
| 2002年10月 | 経済産業副大臣 | 経済産業政策に携わる |
| 2014年9月 | 総務大臣に就任 | 放送行政、通信、地方行政などを担当 |
| 2019年9月 | 総務大臣に再び就任 | 第4次安倍第2次改造内閣 |
| 2021年10月 | 自民党政務調査会長 | 政策立案の中枢を担う |
| 2022年8月 | 経済安全保障担当大臣 | 経済安全保障政策を担当 |
| 2024年7~9月 | 主要な政策書を刊行 | 経済安全保障、国力研究、国家戦略を発信 |
| 2025年10月21日 | 第104代内閣総理大臣に就任 | 日本初の女性首相となる |
| 2026年2月18日 | 第105代内閣総理大臣に就任 | 第2次高市内閣が発足 |
| 2026年11月2日 | 現職の内閣総理大臣 | 第2次高市改造内閣の総理大臣 |
この年表は、首相官邸の歴代内閣情報、衆議院議員プロフィール、本人の公式プロフィールなどを基に整理したものだ。衆議院の公式プロフィールでは、当選回数は11回と記載されている。
2025年10月21日に第104代総理大臣となり、2026年2月18日には第105代総理大臣に就任。2026年11月2日現在も首相を務めている。日本憲政史上初の女性総理大臣という点でも、政治史に残る転換点となった。
神戸大学への進学と松下政経塾が政治家としての基礎に
高市氏の学歴を調べると、神戸大学のほかに慶應義塾大学や早稲田大学への合格に関する情報も見られる。しかし、実際に卒業したのは神戸大学経営学部だ。
神戸大学で経営学を学び、その後、松下政経塾で政策や国家運営について学んだという経歴は、現在の経済政策や産業政策への関心を理解するうえで重要な背景となる。
大学での専門と、その後の政治活動を完全に結び付けることはできないが、経営や経済に関する知識が、後年の経済安全保障や成長戦略への取り組みにつながる一つの基盤になったと考えられる。
山本拓との結婚・離婚・再婚も話題に
高市氏の私生活で知られているのが、元衆議院議員の山本拓氏との結婚歴だ。
2人は2004年9月に結婚したが、2017年7月19日に離婚を公表した。当時、2人は連名のコメントで、私生活は円満だったものの、政治的スタンスの違いが大きく、それぞれの信念を貫くために別々の道を選んだと説明している。
その後、2021年末に再婚したことが報じられた。再婚時には山本氏が高市姓に変更している。
2025年10月に高市氏が総理大臣に選出された際には、山本氏が妻を支える立場になることも報道で取り上げられた。
ただし、こうした結婚歴は人物の経歴を知るための情報であり、本人の政策や著作の評価とは分けて考える必要がある。
【政策・政治思想を読み解く】経済安全保障、総務大臣時代、積極財政の考え方
高市氏の著書を読むと、繰り返し登場するキーワードがある。それが「国力」「経済安全保障」「危機管理投資」「サイバーセキュリティ」「国家の主権」などだ。
これらは別々の政策テーマに見えるが、共通する問題意識がある。経済活動や技術開発を市場任せにするだけでなく、国家の安全や国民生活を守る観点から政策を組み立てるという考え方だ。
経済安全保障は高市氏の著書を読む中心テーマ
経済安全保障とは、国際的な供給網や重要技術、基幹インフラなどを通じて、国の安全や経済活動が脅かされるリスクに対応する考え方である。
例えば、特定の国や企業への重要物資の依存が強すぎる場合、国際情勢の変化によって国内の産業や生活に大きな影響が出る可能性がある。
こうした問題に対して、高市氏はサプライチェーンの強化、重要技術の育成、基幹インフラの安定確保、特許出願非公開制度などを重視してきた。
『日本の経済安全保障』は、こうした考え方を制度や法律の面から確認できる一冊である。
総務大臣時代の放送法・電波停止をめぐる議論
高市氏の政治姿勢を理解するうえで、総務大臣時代の放送法をめぐる議論も重要だ。
2016年2月、国会で放送法第4条の政治的公平性と、放送法第174条や電波法第76条に基づく行政処分の可能性について議論が行われた。
高市総務大臣は、放送法違反が繰り返され、行政指導などでも改善されないような極めて限定的な場合には、法律上の処分があり得るという趣旨の答弁を行った。
一方、野党議員などからは、行政権限による放送局への圧力や、政権に批判的な報道への萎縮効果を懸念する意見が出された。
高市氏は国会答弁で、放送事業者の自主的・自律的な番組編集を尊重する考えを説明し、単一の番組だけで電波停止を行うと述べたわけではないと反論している。
「極めて限定的な状況にのみ行うことが可能」
これは2016年10月11日の参議院総務委員会における答弁の一部だ。
この問題は、高市氏を支持するかどうかだけで判断できるものではない。行政による法令執行と、報道の自由・放送事業者の自律性をどう両立させるかという、民主主義に関わる重要な論点である。
総務大臣時代の政治姿勢を知りたい人は、本人の著書だけでなく、2016年2月8日、2月23日、10月11日の国会会議録も合わせて読むと、当時の議論を具体的に把握できる。
積極財政と経済成長への考え方
高市氏の経済政策を理解する際には、『美しく、強く、成長する国へ。』が参考になる。
同書では、危機管理投資と成長投資を組み合わせ、日本経済の強靱化を図る考え方が示されている。
特に、重要技術への投資、サイバーセキュリティ、地方経済の強化、税制改革などを、国家の成長力と結び付けている点が特徴だ。
2026年の首相官邸が掲げる主要政策でも、「強い経済」の実現、戦略分野への官民投資、AI・DX、資源・エネルギー安全保障、経済安全保障などが重点項目に挙げられている。
また、2026年7月17日には皇室典範等の一部を改正する法律が成立し、7月24日に公布された。皇族数の確保をめぐる長年の課題に関する法改正であり、高市政権下で進んだ政治・制度上の動きの一つだ。
こうした2026年の政策展開を考える際にも、総理就任前に刊行された本人の著書を読むことは、政策の継続性や変化を検討する材料になる。
【本の評判・比較】本人の著書と評伝は何が違う?レビューから分かる評価
高市氏の関連書籍を選ぶ際に迷いやすいのが、本人が書いた政策書と、別の編集者や取材者がまとめた人物評伝のどちらを選ぶべきかという問題だ。
両者は目的が異なるため、単純にどちらが優れているとはいえない。
著書と評伝の違い
本人の著書は、政策や政治思想を知るための一次的な資料。一方、評伝は本人の発言だけでなく、周辺人物の証言や取材を通じて、その人物の歩みを理解するための資料となる。
例えば、『日本の経済安全保障』を読めば、経済安全保障について高市氏がどのような制度設計を重視しているかを知ることができる。
対して『高市早苗 その人生と名言』では、少女時代から総理就任までの歩みや、関係者の証言を通じて人物像を理解できる。
政策の内容と人物の背景を一冊だけで完全に把握しようとするより、目的の異なる書籍を組み合わせるほうが効果的だ。
読者レビューの評価はどうなっている?
書籍の評判を確認する際には、実際の購入者レビューも参考になる。
例えば、ソニーの電子書籍ストアに掲載されたレビューでは、次のような評価が確認できる。
- 『国力研究 日本列島を、強く豊かに。』:平均評価4.1、レビュー25件。
- 『日本の経済安全保障 国家国民を守る黄金律』:平均評価3.7、レビュー27件。
『国力研究』については、有識者の議論を通じて外交・防衛・経済・技術などを幅広く学べる点が評価されている。一方、高市氏自身の文章だけを期待すると、編著という形式に注意が必要だという見方もできる。
『日本の経済安全保障』については、制度や法律を詳しく学べることを評価するレビューがある一方、専門的な内容が多く、読み進めるには一定の知識が必要という感想も見られる。
これらは特定の電子書籍ストアにおける評価であり、すべての読者の意見を代表するものではない。レビュー件数や平均点も変動するため、購入時には最新の表示を確認したい。
目的別に選ぶならこの組み合わせ
- 政治思想を知りたい:『美しく、強く、成長する国へ。』と『日本を守る 強く豊かに』。
- 経済安全保障を深く知りたい:『日本の経済安全保障』。
- 外交・防衛政策を知りたい:『ハト派の嘘』と『国力研究』。
- 生い立ちや人物像を知りたい:『高市早苗 その人生と名言』。
- 政治家になる以前の活動を知りたい:『アメリカの代議士たち』。
高市早苗の本を読む際に気を付けたい3つのこと
1.単著と編著を区別する。
共著や編著には、他の著者や有識者の意見も含まれている。特定の文章を高市氏本人の発言や政策と誤認しないよう、執筆者と章立てを確認したい。
2.刊行時期を意識する。
2021年の経済政策書と2024年の経済安全保障関連書では、執筆当時の政治的立場や担当職務が異なる。現在の政策と過去の主張を比較する際には、刊行年を確認する必要がある。
3.本人の主張と客観的な政策評価を分ける。
政治家の著書は、その人物の政策理念を理解するうえで重要な資料だが、政策の効果や妥当性を検証するには、政府の公表資料、国会会議録、統計、異なる立場の専門家による分析も必要になる。
特に経済安全保障や積極財政は、政策の目的だけでなく、財政負担、産業への効果、国際関係への影響なども含めて検討することが大切だ。
【よくある質問】高市早苗の本に関するFAQ
Q1:高市早苗の本で最初に読むならどれがおすすめ?
A1:政策全体を知りたいなら『日本を守る 強く豊かに』、経済安全保障を詳しく知りたいなら『日本の経済安全保障 国家国民を守る黄金律』がおすすめ。人物像を知りたい場合は『高市早苗 その人生と名言』が適している。
Q2:高市早苗の著書は何冊ある?
A2:国立国会図書館やCiNii Booksなどの書誌情報には、1989年の『アズ・ア・タックスペイヤー』から2024年の政策書まで複数の著作が登録されている。単著・共著・編著の区別や書誌データの収録範囲によって件数が異なるため、代表作を確認する際は著者名と出版年を合わせて調べるとよい。
Q3:高市早苗の評伝でおすすめの本は?
A3:2026年2月27日発売の宝島社『高市早苗 その人生と名言』が代表的な候補。少女時代、神戸大学、松下政経塾、キャスター時代、総理就任までを取材や写真とともに紹介している。
Q4:高市早苗は神戸大学の何学部を卒業した?
A4:神戸大学経営学部経営学科を卒業している。1984年3月の卒業で、経営数学を専攻していた。
Q5:高市早苗はいつ総理大臣になった?
A5:2025年10月21日に第104代内閣総理大臣に就任し、2026年2月18日に第105代内閣総理大臣に就任した。日本憲政史上初の女性総理大臣である。
Q6:高市早苗と山本拓は現在も夫婦?
A6:2人は2004年に結婚し、2017年7月に離婚を公表した。その後、2021年末に再婚したことが報じられている。再婚時には山本氏が高市姓に変更している。
Q7:高市早苗の政治思想を理解するにはどの本がいい?
A7:経済成長や積極財政の考え方なら『美しく、強く、成長する国へ。』、安全保障や国家観なら『日本を守る 強く豊かに』や『ハト派の嘘』が参考になる。複数の立場から評価するため、国会会議録や政府資料も併読したい。
Q8:2026年現在、高市早苗はどのような政策を重視している?
A8:首相官邸が公表する主要政策では、強い経済の実現、戦略分野への官民投資、経済安全保障、資源・エネルギー安全保障、AI・DX、防災・減災、外交・安全保障などが重点項目となっている。
まとめ:高市早苗の本は政策書と評伝を組み合わせて読むのがおすすめ
高市早苗氏の著書を選ぶ際には、何を知りたいのかを最初に整理することが大切だ。
政策や政治思想を理解したいなら『日本の経済安全保障 国家国民を守る黄金律』『日本を守る 強く豊かに』『美しく、強く、成長する国へ。』が有力な候補になる。
外交や防衛の議論を知りたいなら『ハト派の嘘』や『国力研究』、生い立ちや人物像を知りたいなら『高市早苗 その人生と名言』が参考になる。
高市氏の経歴は、神戸大学での学び、松下政経塾、米国連邦議会フェロー、1993年の初当選、総務大臣、経済安全保障担当大臣、自民党総裁を経て、2025年に日本初の女性総理大臣となるまで、多くの転換点を持つ。
そして2026年11月現在は第105代内閣総理大臣として政権を担っている。過去の著書を読むことは、現在の政策がどのような問題意識から生まれたのかを考える手掛かりになる。
【プロの結論】 高市早苗氏を深く理解するためには、本人の著書だけを読んで終わらせないことが重要だ。本人の著書で政策理念を把握し、評伝で経歴や周囲の証言を確認し、さらに国会会議録や政府の公式資料で実際の政治活動を検証する。この3つを組み合わせることで、支持・不支持という立場を超えて、政治家としての実像や政策の特徴を立体的に理解できる。
最初の一冊に迷ったら、政策を知りたい人は『日本を守る 強く豊かに』、専門的に学びたい人は『日本の経済安全保障』、人物の歩みを知りたい人は『高市早苗 その人生と名言』から読み始めるとよい。