塩尻和也の現在は?2026年最新成績と自己ベスト、日本記録の変遷を徹底解説
塩尻和也(しおじり・かずや)選手は、3000m障害を主戦場にキャリアをスタートさせ、5000m・10000mでも日本トップクラスの実績を残してきた陸上長距離ランナーです。順天堂大学時代にリオデジャネイロ五輪へ出場し、富士通入社後も日本選手権優勝や世界選手権出場など、国内外で活躍を続けています。
2026年11月現在、29歳で富士通に所属。今年2月のアジア室内陸上選手権では男子3000mで優勝し、国際大会で存在感を示しました。さらに、2026年5月には3000mで7分43秒20、5000mで13分18秒16を記録。10月24日の10000mでも28分05秒82で走っています。
一方、2023年に樹立した10000mの27分09秒80という日本記録は、その後更新されています。現在の記録と過去の栄光を区別しながら、塩尻和也のプロフィール、競技歴、自己ベスト、2026年の最新成績、今後の注目ポイントを詳しく紹介します。
📌 【この記事の重要ポイントまとめ】
- プロフィール:1996年11月8日生まれ、群馬県出身。順天堂大学卒業後、富士通に所属。
- 2026年の実績:2月のアジア室内選手権男子3000mで7分53秒87を記録して優勝。
- 自己ベスト:3000m障害8分27秒25、5000m13分13秒59、10000m27分09秒80。
- 日本記録:2023年に10000mで日本記録を樹立したが、2025年に鈴木芽吹が更新。
- 現在の注目点:3000mから10000mまで対応できる総合力と、2027年以降の国際大会への挑戦。
【2026年最新】塩尻和也の現在は?富士通で競技を継続中

塩尻和也は2026年現在も、富士通陸上競技部の長距離選手として現役で活動しています。
1996年11月8日生まれで、2026年11月1日時点では29歳。出身地は群馬県で、順天堂大学を卒業しています。社会人になってからもトラック競技と駅伝の両方に取り組み、幅広い距離で結果を残してきました。
富士通の公式プロフィールでは、1500mから10000mまでの自己記録と主要な国際大会の実績が掲載されています。特に3000m障害で培った競技力を生かし、現在はトラック長距離の複数種目で勝負できる選手として活動しています。
2026年の主要大会成績

2026年は、2月のアジア室内選手権で優勝した一方、国内の5000mでも複数の大会に出場しました。
- 2月7日:アジア室内陸上選手権・男子3000m優勝(7分53秒87)
- 5月4日:ゴールデンゲームズ in のべおか・男子5000m5位(13分18秒16)
- 5月17日:セイコーゴールデングランプリ東京・男子3000m6位(7分43秒20)
- 6月:日本選手権・男子5000m9位
- 9月26日:ヨギボー・アスレティックス・チャレンジカップ・男子5000m3位(13分27秒19)
- 10月24日:TOKAI DISTANCE CHALLENGE・男子10000m4着(28分05秒82)
この結果から分かるのは、2026年も競技の第一線で走り続けているということです。
特に注目したいのは、5月の5000mで13分18秒16を記録したこと。日本陸連の2026年年次ベストにも掲載されており、現在の競技力を判断するうえで重要な数字です。
また、9月の新潟大会では13分27秒19で日本人トップの3位に入り、10月には10000mにも出場しました。異なる距離に継続して挑戦している点が、塩尻選手の特徴です。
出典:富士通陸上競技部公式大会結果、日本陸上競技連盟公式プロフィール。
【自己ベスト一覧】3000m障害・5000m・10000mの記録を比較

塩尻和也の強さを理解するには、種目ごとの自己ベストを比較することが欠かせません。
3000m障害を専門としていた選手でありながら、5000mや10000mでも日本トップレベルの記録を持っています。
塩尻和也の自己ベスト一覧
| 種目 | 自己ベスト | 記録樹立時期 |
|---|---|---|
| 1500m | 3分42秒26 | 富士通公式掲載記録 |
| 3000m | 7分43秒20 | 2026年5月17日 |
| 3000m障害 | 8分27秒25 | 2019年6月27日 |
| 5000m | 13分13秒59 | 2025年5月4日 |
| 10000m | 27分09秒80 | 2023年12月10日 |
出典:富士通公式プロフィール、日本陸連、World Athleticsの選手記録。なお、3000mと3000m障害は別種目です。
3000m障害:8分27秒25
塩尻和也の原点ともいえる種目です。
3000m障害は、通常のトラックを走るだけでなく、障害物と水濠を何度も越えながら3000mを走る競技です。スピードや持久力に加え、障害を越える技術、リズム、レース中の位置取りも求められます。
塩尻選手の自己ベストは8分27秒25。2019年の日本選手権で記録しました。
2018年には同種目の日本選手権で優勝しており、学生時代から培ってきた障害走の実力を社会人になっても発揮しています。
5000m:13分13秒59
5000mの自己ベストは13分13秒59です。
2025年5月4日のゴールデンゲームズ in のべおかで記録しました。日本陸連のプロフィールにも、この記録が自己ベストとして掲載されています。
2026年は同じ大会で13分18秒16を記録して5位に入りました。自己ベスト更新には届いていませんが、13分20秒を切る水準で走れることは、現在の競技力を示す材料になります。
10000m:27分09秒80
10000mの自己ベストは27分09秒80です。
2023年12月10日の日本選手権10000mで優勝した際に記録しました。このレースでは太田智樹、相澤晃ら実力者を抑え、27分09秒80でフィニッシュ。日本記録を樹立する歴史的な結果となりました。
ただし、ここには重要な変化があります。
2025年11月22日、鈴木芽吹が27分05秒92を記録し、塩尻選手の記録を更新しました。2026年10月21日現在の日本陸連公式記録でも、男子10000mの日本記録保持者は鈴木芽吹となっています。
つまり、塩尻選手は10000mの元日本記録保持者であり、現在も自己ベスト27分09秒80を持つ選手ですが、2026年現在の日本記録保持者ではありません。
この違いは、プロフィール情報を確認するときに押さえておきたいポイントです。
【経歴・年表】順天堂大学からリオ五輪、富士通までの軌跡
塩尻和也の競技人生は、高校時代の3000m障害での活躍から始まりました。その後、順天堂大学で箱根駅伝とトラック競技を両立し、大学2年生でオリンピック出場を実現しています。
高校時代:伊勢崎清明高校で陸上競技を始める
塩尻選手は群馬県出身。中学時代はソフトテニス部に所属しており、高校進学後に陸上競技を始めました。
進学先は群馬県立伊勢崎清明高校です。
高校2年生のインターハイでは3000m障害で5位に入賞。高校3年生では同種目で優勝し、一気に全国的な注目を集めました。
高校時代から世界ジュニア選手権にも出場しており、早い段階から国際大会を経験しています。
順天堂大学時代:箱根駅伝とオリンピックを両立
高校卒業後は順天堂大学へ進学しました。
大学時代の大きな特徴は、3000m障害だけでなく、箱根駅伝にも積極的に取り組んだことです。
箱根駅伝では4年間連続で花の2区を担当。2019年の第95回大会では、1時間6分45秒を記録しました。当時の日本選手最高タイムを更新し、19位で受けた襷を9位まで押し上げる10人抜きの走りを披露しています。
さらに、大学2年生だった2016年にはリオデジャネイロ五輪の男子3000m障害に出場しました。
当時の日本陸連による代表追加決定の発表では、国際陸上競技連盟からの招待を受けて日本代表に選出されたことが記録されています。大会では予選に出場しましたが、決勝進出はなりませんでした。
社会人時代:富士通で複数種目に挑戦
大学卒業後は富士通に入社し、実業団選手として競技を続けています。
2018年には日本選手権3000m障害で優勝。同年のジャカルタ・パレンバンアジア大会でも銅メダルを獲得しました。
2019年のアジア選手権でも3000m障害で3位に入っています。
その後は5000mや10000mにも競技の幅を広げ、2023年にはブダペスト世界選手権の5000m日本代表に選出されました。
2019年の大けがと復帰
競技人生の転換点となったのが、2019年9月の海外遠征中に負った右膝前十字靱帯損傷です。
富士通の公式インタビューでは、塩尻選手自身が手術後のリハビリや練習再開について語っています。
術後は以前とは異なる強度の低い練習からやり直す必要があり、元の競技力を取り戻すまでには時間がかかりました。
それでも、2021年12月の5000mで自己ベストを更新。本人も、この結果を通して手術後も競技を続けられるという実感を得たと振り返っています。
大きな故障を乗り越え、さらに長距離種目で記録を伸ばしたことは、塩尻選手のキャリアを考えるうえで重要な出来事です。
年代別キャリアと主な実績
| 時期 | 出来事・大会 | 主な実績 |
|---|---|---|
| 高校時代 | 伊勢崎清明高校 | インターハイ3000m障害優勝 |
| 2016年 | リオデジャネイロ五輪 | 男子3000m障害に出場 |
| 2018年 | 日本選手権・アジア大会 | 3000m障害優勝・銅メダル |
| 2019年 | アジア選手権 | 3000m障害3位 |
| 2019年 | 右膝前十字靱帯損傷 | 手術・リハビリを経て復帰 |
| 2023年 | ブダペスト世界選手権 | 5000m日本代表 |
| 2023年 | 日本選手権10000m | 優勝・当時の日本記録27分09秒80 |
| 2026年 | アジア室内選手権 | 男子3000m優勝 |
出典:日本陸上競技連盟、富士通、JOC、日本テレビ箱根駅伝公式情報。
【競技分析】塩尻和也の強みは3000m障害で培った総合力
塩尻和也を特徴づけているのは、単一種目に特化した選手とは異なり、3000m障害・5000m・10000mという複数の種目で高い競技力を発揮できる点です。
3000m障害で身につけた技術と持久力
3000m障害では、一定のペースで走り続ける持久力だけでは勝てません。
障害物を越える際の動作、着地後の加速、他選手との接触を避ける位置取りなど、通常のトラック長距離とは異なる能力が必要です。
塩尻選手は高校時代からこの種目を専門的に取り組んできました。さらに、大学時代には箱根駅伝の20kmを超える距離にも挑戦しています。
本人も日本テレビの箱根駅伝公式インタビューで、駅伝に向けたスタミナ強化が3000m障害にも生きたと振り返っています。
長い距離を走る練習によってスタミナを強化し、その土台が障害走のスピードにもつながったという考え方です。
5000m・10000mにも対応するレース構成力
5000mと10000mでは、レース中のペース配分が非常に重要です。
特に10000mでは、序盤から無理に先頭を追うのではなく、終盤まで余力を残しながら勝負できる能力が求められます。
2023年の日本選手権10000mで優勝し、27分09秒80を記録したことは、塩尻選手が障害走以外でも国内トップクラスの実力を持つことを証明しました。
また、2023年のアジア選手権5000mでは銀メダルを獲得。杭州アジア大会の10000mでは5位に入っています。
世界選手権ブダペスト大会でも5000mに出場し、予選を経験しました。
本人が挙げる強みは「中盤の強さ」
富士通の公式プロフィールに掲載された一問一答で、塩尻選手は自分の走りの注目ポイントについて、次のように答えています。
中盤の強さに注目してほしいです。
この言葉は、塩尻選手の競技スタイルを理解するうえで興味深いものです。
長距離レースでは、序盤の位置取りと終盤のラストスパートが注目されがちですが、実際には中盤でどれだけ安定して走れるかが最終順位を大きく左右します。
特に5000mや10000mでは、集団のペース変化に対応しながら体力を維持する能力が重要です。
また、富士通のインタビューでは、種目を限定せず、それぞれの競技で上を目指したいという本人の考えも紹介されています。
3000m障害も含めてどの種目でも、やるからには上を目指したい。
複数種目に取り組む姿勢は、単に出場できる種目が多いという話ではありません。異なる距離で得た経験を、別の種目のレースにも生かそうとする競技観が表れています。
出典:富士通陸上競技部公式プロフィール・2023年12月20日公開インタビュー。
【アジア室内陸上2026】塩尻和也が3000mで優勝した意味
2026年の塩尻和也を語るうえで外せないのが、2月に中国・天津で開催された第12回アジア室内陸上競技選手権です。
男子3000m決勝は2026年2月7日に実施され、塩尻選手は7分53秒87で優勝しました。
2位のキルギス代表ヌルスルタン・ケネシュベコフは7分55秒06。塩尻選手は2位に1秒19の差をつけてフィニッシュしています。
この結果は、アジアの舞台で再び頂点に立ったという意味で価値があります。
3000mの優勝と3000m障害の違いに注意
ここで間違えやすいのが、優勝した種目です。
2026年のアジア室内選手権で塩尻選手が優勝したのは、障害物のない男子3000mです。
過去に日本選手権やアジア大会で実績を残した3000m障害とは異なります。
室内3000mは屋内トラックを走る競技であり、障害物も水濠もありません。したがって、今回の優勝は3000m障害の自己ベスト更新や同種目のタイトル獲得を意味するものではありません。
一方で、3000m障害を専門としてきた選手が、室内のフラットな3000mでもアジア王者になったことは、スピードと持久力の両面で競技力を発揮できることを示しています。
2026年後半の成績から見える現在地
2026年はアジア室内選手権の優勝だけでなく、国内大会でも各種目に出場しています。
9月26日のヨギボー・アスレティックス・チャレンジカップでは5000mで13分27秒19を記録し、3位に入りました。日本人選手としてはトップの順位です。
さらに、10月24日の東海大学長距離競技会では10000mに出場。28分05秒82で4着となりました。
10000mの自己ベスト27分09秒80には及びませんが、秋の競技会でも長距離種目に出場していることが確認できます。
今後の注目点は自己ベスト更新と国際大会への再挑戦
今後の焦点は、2026年に記録した3000mの7分43秒20や5000mの13分18秒16を、さらにどこまで縮められるかという点です。
また、10000mでは自己ベスト27分09秒80の更新も期待されるテーマです。日本記録はすでに鈴木芽吹に更新されていますが、自己記録を上回る走りができれば、再び国内上位争いに加わる可能性があります。
次の国際大会を見据えるうえでは、北京2027世界選手権などの代表選考に向けて、どの種目を中心に勝負するのかも注目されます。ただし、具体的な出場種目や代表入りが決定しているわけではありません。
複数種目に対応できる強みを持つ塩尻選手にとって、どの距離で国際大会への道を切り開くのかは、今後の見どころの一つです。
出典:アジア陸上競技連盟2026年大会公式結果、富士通2026年大会結果、日本陸連公式プロフィール。
【よくある質問】塩尻和也に関するFAQ
Q1:塩尻和也は2026年現在も現役ですか?
A1:はい。2026年11月現在も富士通陸上競技部に所属する現役選手です。2月のアジア室内選手権で優勝し、10月24日にも10000mの競技会に出場しています。
Q2:塩尻和也の自己ベストは何分ですか?
A2:3000m障害は8分27秒25、5000mは13分13秒59、10000mは27分09秒80です。3000mの自己ベストは2026年5月17日に記録した7分43秒20です。
Q3:塩尻和也は10000mの日本記録保持者ですか?
A3:現在は違います。2023年12月に27分09秒80で日本記録を樹立しましたが、2025年11月22日に鈴木芽吹が27分05秒92を記録して更新しました。塩尻選手の27分09秒80は現在も本人の自己ベストです。
Q4:塩尻和也はリオデジャネイロ五輪に出場しましたか?
A4:はい。2016年のリオデジャネイロ五輪に男子3000m障害の日本代表として出場しました。結果は予選敗退です。
Q5:塩尻和也は世界陸上ブダペスト大会にも出場していますか?
A5:はい。2023年のブダペスト世界選手権に5000mの日本代表として出場しました。予選に出場しましたが、決勝進出には至りませんでした。
Q6:2026年のアジア室内選手権では何の種目で優勝しましたか?
A6:男子3000mです。2026年2月7日の決勝で7分53秒87を記録しました。3000m障害ではなく、障害物のない3000mでの優勝です。
まとめ:塩尻和也の強みは複数種目で戦える競技力と継続力
塩尻和也は、群馬県の伊勢崎清明高校で陸上競技を始め、順天堂大学で箱根駅伝と3000m障害に取り組み、リオデジャネイロ五輪に出場した長距離ランナーです。
富士通入社後は、2018年の日本選手権3000m障害優勝、アジア大会銅メダル、2023年のブダペスト世界選手権5000m出場など、国際舞台でも実績を積み重ねてきました。
さらに、2023年には10000mで27分09秒80の日本記録を樹立。現在は鈴木芽吹に記録を更新されていますが、塩尻選手自身の自己ベストとして残る重要な実績です。
2026年はアジア室内選手権の男子3000mで優勝し、5000mでも13分18秒16を記録。10月の10000mにも出場しており、29歳となった現在も競技を続けています。
塩尻和也を評価する際に見るべきなのは、一つの種目の順位や過去の日本記録だけではありません。3000m障害で培った技術、5000mで発揮するスピード、10000mを走り切る持久力、そして大けがから復帰した競技継続力を総合的に見ることが大切です。
2026年のアジア室内選手権優勝は、塩尻和也が今も国際舞台で勝負できる力を持っていることを示す実績です。今後、どの種目を軸に自己ベスト更新や世界大会への再挑戦を目指すのか。その走りから目が離せません。
主な参照資料
- 富士通陸上競技部「塩尻和也」公式プロフィール・大会結果
- 日本陸上競技連盟「チームJAPAN」選手プロフィール・日本記録一覧
- World Athletics「Kazuya Shiojiri」選手プロフィール
- Asian Athletics「2026年アジア室内選手権」公式競技結果
- 日本オリンピック委員会「リオデジャネイロ2016」選手記録
- 日本テレビ「箱根駅伝」塩尻和也インタビュー
- 富士通陸上競技部「ニューイヤー駅伝 特別インタビュー第2弾」