【現在の伊勢ヶ濱部屋親方は元横綱・照ノ富士!本名と現在の立場】

目次

伊勢ヶ濱部屋の現師匠は、第73代横綱・照ノ富士として活躍した伊勢ヶ濱春雄親方です。

日本相撲協会の公式プロフィールでは、次のように紹介されています。

項目 内容
現在の年寄名 伊勢ヶ濱
親方の名前 伊勢ヶ濱春雄
現役時代の四股名 照ノ富士
本名 杉野森正山
生年月日 1991年11月29日
出身地 モンゴル
横綱昇進 2021年
幕内最高優勝 10回
現在の役割 伊勢ヶ濱部屋師匠

現役時代の生涯戦績は523勝275敗231休。殊勲賞3回、敢闘賞3回、技能賞3回という実績も残しています。

照ノ富士はどのような横綱だったのか

伊勢ヶ濱部屋親方

照ノ富士の相撲人生を語るうえで欠かせないのが、度重なるけがを乗り越えた復活劇です。

大関昇進後に膝のけがなどで番付を大きく落とし、序二段まで転落。それでも土俵に戻り、再び大関、そして2021年には横綱へと昇進しました。

最終的には幕内最高優勝10回を達成しています。

この経験は、現在の指導者としての経歴を考える際にも重要です。単に横綱まで昇進した力士ではなく、長期の休場や番付降下を経験したうえで頂点に戻った力士だからです。

一方、現役時代の実績が、そのまま指導者としての評価を保証するわけではありません。2026年の暴力問題は、競技者としての実績と、師匠として求められる資質を分けて考える必要性を示しました。

【伊勢ヶ濱部屋の親方就任の経緯と歴代師匠を年表で整理】

伊勢ヶ濱部屋親方

照ノ富士が伊勢ヶ濱部屋の師匠になったのは、2025年6月9日です。

ここで注意したいのが、2025年1月の引退と6月の部屋継承は別の出来事だという点です。

2025年1月17日に現役引退を発表

伊勢ヶ濱部屋親方

2025年1月17日、日本相撲協会は理事会で横綱照ノ富士の現役引退と年寄「照ノ富士」の承認を発表しました。

初場所では2勝2敗となり、右膝や腰の状態も踏まえて休場。横綱在位21場所で、現役生活に区切りをつけました。

引退会見では、今後は後進の指導に尽力する意向を示しています。

この時点では、まだ伊勢ヶ濱部屋の正式な師匠ではありません。師匠の元横綱・旭富士のもとで部屋付き親方として活動する段階でした。

2025年6月9日に正式な部屋継承

転機となったのが、2025年6月9日の日本相撲協会の発表です。

協会は次の継承を承認しました。

- 元横綱・旭富士の伊勢ヶ濱親方が年寄「宮城野」を継承。
- 元横綱・照ノ富士の年寄「照ノ富士」が年寄「伊勢ヶ濱」を継承。
- 同時に伊勢ヶ濱部屋の師匠に就任。

これによって照ノ富士は10代伊勢ヶ濱となり、師匠として部屋を率いる立場になりました。

伊勢ヶ濱部屋の歴代親方と部屋の系譜

伊勢ヶ濱部屋の歴史には、少し複雑な背景があります。

現在の部屋は、1979年に創設された安治川部屋を前身としています。一方、伊勢ヶ濱という名跡には1929年に始まる旧伊勢ヶ濱部屋の歴史があります。

2007年には旧部屋が閉鎖され、旭富士が名跡を継承して安治川部屋を伊勢ヶ濱部屋に改称しました。つまり、部屋の歴史と年寄名跡の歴史を区別すると理解しやすくなります。

時期 親方・出来事 歴史的な位置づけ
1929年 5代伊勢ヶ濱・清瀬川 旧伊勢ヶ濱部屋を創設
1961年 6代伊勢ヶ濱・照國 名跡を継承
1977年 7代伊勢ヶ濱・清國 名跡を継承
1979年 安治川部屋創設 現在の部屋の前身
1993年 元横綱旭富士 4代安治川として部屋を継承
2006年 元幕内・和晃 旧伊勢ヶ濱部屋の8代目を継承後、閉鎖
2007年 9代伊勢ヶ濱・旭富士 名跡を継承し、安治川部屋を改称
2025年1月17日 照ノ富士が引退 年寄「照ノ富士」を承認
2025年6月9日 10代伊勢ヶ濱・照ノ富士 年寄名跡と部屋を正式に継承

この流れを見ると、照ノ富士の師匠就任は単なる親方の交代ではありません。

旭富士が育てた横綱が、その師匠から部屋を引き継ぐという、師弟関係の延長線上にある継承でした。

また、旭富士は年寄「宮城野」として引き続き伊勢ヶ濱部屋に所属しています。前師匠が部屋から完全に離れたわけではありません。

【2026年4月の伊勢ヶ濱親方の処分理由は?伯乃富士の暴力問題を検証】

2026年4月9日処分決定

2026年の伊勢ヶ濱部屋をめぐる最大の問題が、師匠による弟子への暴力です。

日本相撲協会は2026年4月9日の臨時理事会で、伊勢ヶ濱親方に対する懲戒処分を決定しました。

処分の対象となったのは、2026年2月21日に発生した伯乃富士への暴力行為です。

事件は2026年2月21日に発生

日本相撲協会が公表した調査内容によると、事件の経緯は次のとおりです。

2026年2月21日午前3時ごろ。

伊勢ヶ濱親方は、伯乃富士や同部屋の力士、後援者らと東京都港区内の会員制ラウンジで会合していました。

その席で、泥酔状態だった伯乃富士が、後援者の知人女性に対して太ももに触れるなどの不適切行為を行いました。

これを知った伊勢ヶ濱親方は伯乃富士を注意しました。

伯乃富士には以前にも同様のトラブルがあり、外出を禁止された経緯があったとされています。

親方は再発を防ぐ必要があると考え、伯乃富士をソファに座らせた状態で、拳で左頬付近を1回殴り、続けて平手で顔面を1回叩きました。

協会の調査資料には、この2回の暴力行為が具体的に記されています。

2月23日に自ら協会へ報告

事件後、伊勢ヶ濱親方は日本相撲協会に報告しようとしましたが、協会の休日などが重なりました。

その後、2月23日に勝ノ浦コンプライアンス部長へ電話で報告。翌24日には伯乃富士らとともに協会で事情聴取を受けています。

その後、コンプライアンス委員会が関係者への調査を行い、処分意見をまとめました。

伊勢ヶ濱親方に科された処分の内容

2026年4月9日、日本相撲協会は次の処分を発表しました。


2階級降格


委員待遇年寄から年寄へ

10%減額


報酬を3か月間減額

部屋の師匠は継続

伊勢ヶ濱部屋の閉鎖や師匠交代には至らず、引き続き部屋を率いることになりました。

処分が決まった理由は、親方が指導者という立場にありながら、弟子に直接暴力を振るったためです。

協会の調査では、暴力禁止規程への違反と判断されました。

一方、処分の判断では、次の事情も考慮されています。

- 暴力行為が常習的なものではなく、単発的だったこと。
- 日常の指導監督に特段の問題は見受けられなかったこと。
- 親方自身が協会に自発的に報告したこと。
- 事実関係を認め、反省していたこと。
- 暴力の態様が極めて悪質とまではいえないと判断されたこと。

ただし、伯乃富士の行動に問題があったとしても、親方による暴力が正当化されるわけではありません。協会の調査資料も、この点を明確にしています。

伯乃富士にも処分はあった?

伯乃富士についても、日本相撲協会は問題行為を認定しています。

女性への不適切行為は、協会のコンプライアンス規程における品位を欠く行為などに該当すると判断されました。

しかし、過去に懲戒処分歴がなかったこと、反省していること、女性本人が協会に処分を求めていなかったことなどを踏まえ、今回は懲戒処分ではなく、理事長による厳重注意となりました。

つまり、処分の内容は次のように異なります。

対象 問題となった行為 協会の対応
伊勢ヶ濱親方 弟子への暴力 2階級降格・3か月間報酬10%減額
伯乃富士 女性への不適切行為 理事長による厳重注意

この2つは別々の問題として判断されています。伯乃富士への厳重注意は、女性への不適切行為が許されたという意味ではありません。

【処分後の伊勢ヶ濱部屋の指導体制と親方の現在の評判】

今回の問題で重要なのは、伊勢ヶ濱親方個人の処分だけではありません。

日本相撲協会は、伊勢ヶ濱部屋全体の指導・監督体制にも変更を加える方針を発表しました。

部屋付き親方4人との集団指導体制

協会が2026年4月9日に示した対応策は、伊勢ヶ濱親方と部屋付き親方4人による集団指導体制です。

部屋付き親方として公式名簿に掲載されているのは、次の4人です。

親方 現役時代の四股名
楯山歓之 誉富士
間垣喜翔 石浦
桐山大輔 宝富士
宮城野正也 旭富士

元横綱・旭富士も宮城野親方として部屋に残っています。

協会の発表によれば、今後の指導では、5人の親方が協力し、稽古場だけでなく生活全般についても指導・監督を行う方針です。

さらに、伊勢ヶ濱部屋は当面、日本相撲協会と一門の指導・監督下に置かれ、定期的に状況を確認することになりました。

この対応は、今回の問題を単独の親方の不祥事として処理するのではなく、部屋全体の管理体制を見直す必要があると協会が判断したことを示しています。

伊勢ヶ濱親方の現在の評判は?

伊勢ヶ濱親方の評価は、競技者としての実績と、指導者としての責任を分けて考える必要があります。

相撲界での実績という面では、非常に高い評価を受けてきた人物です。

- 第73代横綱として活躍。
- 幕内最高優勝10回。
- けがによる番付降下から横綱へ復帰。
- 元横綱旭富士から名門部屋を継承。

一方、2026年4月の処分は、師匠による暴力が認定されたという点で、指導者としての信頼に影響する重大な出来事です。

また、協会が部屋を監督下に置き、複数の親方による指導を求めたことからも、単に報酬を減額して終わる問題ではなかったことが分かります。

現在の評価を判断する際には、次の3点が重要です。

1. 暴力を伴わない指導を徹底できているか。
2. 部屋付き親方を含めた集団指導体制が機能しているか。
3. 所属力士が安心して稽古や日常生活を送れる環境が維持されているか。

公表された情報だけで世論全体の評価を断定することはできません。しかし、横綱としての実績だけで指導者としての信頼が回復するわけではないことは明らかです。

今後の評価を左右するのは、処分後の具体的な指導実績と再発防止への取り組みです。

【2026年11月最新】伊勢ヶ濱部屋の所属力士一覧と注目選手

伊勢ヶ濱部屋は、2026年11月場所でも多くの関取を抱える大規模な相撲部屋です。

日本相撲協会の11月場所の番付と部屋公式サイトの所属者一覧によると、所属力士は32人、関取は10人です。

関取10人の内訳は幕内7人、十両3人。2026年10月26日の九州場所番付発表では、嵐富士が新入幕を果たし、部屋の関取数は10人になりました。報道によると、同一部屋で関取10人となるのは1996年初場所の二子山部屋以来です。

幕内力士7人

四股名 2026年11月場所の番付
熱海富士 西関脇
義ノ富士 西小結
伯乃富士 西前頭3枚目
尊富士 東前頭4枚目
錦富士 西前頭8枚目
寿之富士 東前頭13枚目
嵐富士 東前頭16枚目

十両力士3人

- 翠富士
- 炎鵬
- 旭富士

幕下以下の所属力士22人

幕下4人
- 夢之富士
- 花の富士
- 三重ノ富士
- 泉富士

三段目7人
- 聖富士
- 鈴ノ富士
- 美富士
- 実富士
- 絢ノ富士
- 翠河富士
- 蔵ノ富士

序二段9人
- 幸乃富士
- 柾富士
- 満富士
- 優富士
- 鶴ノ富士
- 蒼富士
- 天岳富士
- 駒ノ富士
- 磐受

序ノ口2人
- 兎富士
- 宮富士

以上が2026年11月場所の所属力士32人です。番付は場所ごとに変動するため、今後の昇進や降格によって順位は変わります。

熱海富士:部屋を代表する関脇


2026年11月場所・西関脇
2026年11月場所で4場所連続関脇を務める部屋の看板力士。三役在位も5場所連続となり、安定した上位定着が注目されています。

熱海富士は、伊勢ヶ濱部屋の次世代を象徴する存在です。

横綱を経験した師匠のもとで、どこまで上位に定着できるかが注目されます。

尊富士:優勝経験を持つ実力派


2026年11月場所・東前頭4枚目
2024年春場所に新入幕優勝を達成した実力者。2026年11月場所は東前頭4枚目に位置しています。

尊富士の魅力は、前に出る力強い相撲です。

幕内優勝を経験した力士として、再び上位で存在感を発揮できるかが見どころです。

伯乃富士:暴力問題を経て土俵での再起に注目


2026年11月場所・西前頭3枚目
2026年2月の不適切行為と親方による暴力問題で注目を集めた力士。11月場所では西前頭3枚目となっています。

伯乃富士は、2026年初場所まで4場所連続で金星を獲得した実績もあります。

一方、2026年秋場所は5勝10敗。11月場所では番付を下げており、競技面での巻き返しも注目されます。

嵐富士:2026年11月場所で新入幕


2026年11月場所・新入幕
福岡県出身。2026年名古屋場所で新十両となり、2場所で十両を通過して幕内入りを果たしました。

嵐富士の新入幕は、伊勢ヶ濱部屋の育成力を示す明るい話題です。

九州場所は地元福岡での開催でもあり、新たな幕内力士としての活躍が期待されています。

【プロの結論】伊勢ヶ濱部屋の親方を評価するときに見るべき3つのポイント

伊勢ヶ濱部屋は、元横綱旭富士から元横綱照ノ富士へと師匠が交代し、新しい時代を迎えました。

2026年11月現在、競技面では関取10人を抱え、熱海富士、尊富士、義ノ富士などの実力者が在籍しています。

その一方で、2026年4月の処分によって、指導者としての責任が改めて問われることになりました。

ここで重要なのは、次の3つの視点です。

第一に、横綱としての実績と指導者としての評価は別物であること。

照ノ富士は優勝10回を達成した名横綱ですが、師匠には勝敗だけでなく、弟子の人格や生活環境を守る責任があります。

第二に、今回の問題は部屋全体の管理体制にも関係していること。

協会が5人の親方による集団指導を求めたのは、個人の反省だけでは再発防止が十分ではないと判断したためです。

第三に、力士の活躍とコンプライアンスの両方を評価すること。

関取10人という競技面の成果は大きな実績です。しかし、成績が良いからといって、指導上の問題が解消されたことにはなりません。

伊勢ヶ濱部屋の今後を判断するうえでは、土俵での結果だけでなく、弟子が安心して競技に取り組める環境を実現できているかが重要です。

【伊勢ヶ濱部屋の親方の現在に関するよくある質問(FAQ)】

Q1:現在の伊勢ヶ濱部屋の親方は誰ですか?

A1:元第73代横綱・照ノ富士の伊勢ヶ濱春雄親方です。本名は杉野森正山で、2025年6月9日に伊勢ヶ濱部屋を正式に継承しました。

Q2:元横綱旭富士は現在どうしていますか?

A2:2025年6月に年寄「宮城野」を継承し、宮城野親方となっています。2026年11月現在も伊勢ヶ濱部屋の親方として公式名簿に掲載されています。

Q3:伊勢ヶ濱親方はなぜ処分されたのですか?

A3:2026年2月21日、弟子の伯乃富士に拳と平手で計2回の暴力を振るったためです。日本相撲協会は4月9日、2階級降格と3か月間の報酬10%減額を決定しました。

Q4:処分後も伊勢ヶ濱部屋の師匠を続けていますか?

A4:はい。2026年4月の処分後も師匠を継続しています。ただし、協会は部屋を監督下に置き、部屋付き親方4人と協力する集団指導体制を求めました。

Q5:伊勢ヶ濱部屋には現在どんな力士がいますか?

A5:2026年11月場所では、熱海富士、義ノ富士、伯乃富士、尊富士、錦富士、寿之富士、嵐富士ら幕内力士7人を含む、計32人が所属しています。

まとめ:伊勢ヶ濱部屋の親方は照ノ富士、今後は指導体制の再構築が焦点

2026年11月現在、伊勢ヶ濱部屋を率いるのは、元横綱・照ノ富士の伊勢ヶ濱春雄親方です。

2025年1月17日の現役引退を経て、同年6月9日に元横綱旭富士から部屋を継承しました。

しかし、2026年2月の伯乃富士への暴力問題により、4月9日に2階級降格と報酬減額の処分を受けています。師匠の立場は継続しているものの、協会による監督と複数親方による集団指導が求められる状況です。

一方、2026年11月場所では所属力士32人、関取10人という充実した陣容を維持しています。熱海富士の三役定着、尊富士の巻き返し、嵐富士の新入幕など、土俵上にも明るい材料があります。

伊勢ヶ濱部屋の今後を左右するのは、強い力士を育てる競技面の成果と、弟子を守る健全な指導環境を両立できるかどうかです。

照ノ富士が横綱として築いた実績を、次の世代の育成と信頼回復につなげられるか。10代伊勢ヶ濱の師匠としての真価が問われています。


主な確認資料:日本相撲協会公式サイト(親方・所属力士・継承発表・処分資料)、伊勢ヶ濱部屋公式サイト(歴史・所属者一覧)、日刊スポーツ、スポーツ報知。