【引退理由を徹底解説】英乃海はなぜ2026年春場所で現役を退いたのか?
英乃海の引退理由は、2026年春場所で負け越し、目標としていた十両復帰を果たせなかったことにある。
引退会見で明かされた経緯を整理すると、単に一場所の成績が悪かったというだけではない。幕下上位から関取に戻る難しさと、今後の競技生活をどうするかという判断が重なった決断だった。
春場所の3勝4敗が決断の分岐点に
2026年春場所、英乃海は西幕下3枚目で土俵に上がった。
幕下上位は、十両への昇進を目指す力士にとって重要な位置だ。幕下から十両へ戻るには、上位で好成績を残す必要がある。英乃海自身も再び関取に戻る希望を持って場所に臨んでいた。
しかし、勝負は厳しかった。
- 番付:西幕下3枚目
- 春場所成績:3勝4敗
- 結果:負け越し
- 目標:十両復帰
- 決断:場所後に現役引退
3勝3敗で迎えた最後の取組に敗れ、3勝4敗が確定。再十両への道が遠のいたことを受け、引退を決めた。
デイリースポーツや日刊スポーツの引退会見報道によると、英乃海は「もう一度上がるのは本当に大変なこと」と振り返り、十両への復帰を目指して臨んだ場所で結果が出なかったことを決断の理由として説明している。
2026年4月3日に両国国技館で引退会見

引退会見は2026年4月3日、東京・両国国技館で行われた。
会見には師匠の木瀬親方(元幕内・肥後ノ海)も同席。英乃海は14年間の力士生活を振り返り、晴れやかな表情を見せた。
先場所で負け越してしまい、取組を終えてから師匠にすっきりした気持ちで「引退させてください」と報告しました。悔いはなくホッとしています。
この会見で注目されたのは、引退を後悔する様子よりも、次の人生に向けた具体的な計画を語っていたことだ。
10歳から相撲に取り組んできた英乃海にとって、一般企業で働くことは大きな転換になる。それでも不動産業への挑戦について前向きな姿勢を示していた。
引退は過去の不祥事が直接の理由だったのか?
英乃海について検索すると、2021年末から2022年にかけて報じられた違法賭博問題も見つかる。
これは実際に報道された出来事だ。
2021年12月、英乃海と同じ木瀬部屋の紫雷が違法賭博店への出入りと賭博への関与を疑われ、翌2022年1月27日、日本相撲協会は英乃海に1場所出場停止と2か月間の報酬20%減額という処分を発表した。
当時の協会の調査では、賭博への関与が認められた一方、常習性は認められず、賭け金も10万円以下だったと報じられている。出場停止の対象は2022年初場所で、同年春場所から復帰した。
ここで押さえておきたいのは、2026年の引退会見で本人が説明した引退の直接的な経緯は、春場所の負け越しと十両復帰を逃したことだという点である。
2022年の処分と2026年の引退を同じ出来事として扱うのは正確ではない。
【プロフィール・経歴】英乃海拓也の学歴と最高位、通算成績を総まとめ
日本相撲協会公式プロフィール・報道資料を基に整理
英乃海拓也は、東京都江戸川区出身の元大相撲力士。本名は岩崎拓也で、1989年6月11日生まれ。
相撲の名門校として知られる埼玉栄高校から日本大学へ進学し、その後、木瀬部屋に入門した。
日本相撲協会の公式プロフィールによると、身長186センチ、体重154.7キロ。得意技は右四つ・寄りで、力強い四つ相撲を持ち味としていた。
英乃海の基本プロフィール
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 四股名 | 英乃海 拓也 |
| 読み方 | ひでのうみ たくや |
| 本名 | 岩崎拓也 |
| 生年月日 | 1989年6月11日 |
| 出身地 | 東京都江戸川区 |
| 出身高校 | 埼玉栄高校 |
| 出身大学 | 日本大学 |
| 所属部屋 | 木瀬部屋 |
| 身長 | 186cm |
| 体重 | 154.7kg |
| 得意技 | 右四つ・寄り |
| 最高位 | 東前頭6枚目 |
| 初土俵 | 2012年5月場所 |
| 引退場所 | 2026年3月場所 |
| 通算成績 | 541勝539敗22休 |
埼玉栄高校から日本大学へ進んだ相撲エリート
英乃海の相撲人生は、学生時代から積み上げられてきた。
埼玉栄高校は、多くの実力派力士を輩出してきた相撲の強豪校。英乃海は卒業後、日本大学に進学し、相撲を続けた。
大学卒業後は木瀬部屋に入門。2012年5月場所に岩崎の四股名で初土俵を踏み、2014年11月場所で新十両、2015年7月場所で新入幕を果たした。
その後、幕内と十両を行き来しながら力士生活を続け、最高位は東前頭6枚目まで到達した。
通算541勝539敗22休が示す14年間の歩み
英乃海の通算成績は541勝539敗22休。日本相撲協会公式プロフィールでは、83場所にわたる戦歴として掲載されている。
注目したいのは、幕内だけでなく十両でも長く戦ってきた点だ。
| 区分 | 戦績 |
|---|---|
| 生涯 | 541勝539敗22休 |
| 幕内 | 70勝108敗17休 |
| 幕内在位 | 13場所 |
| 十両優勝 | 1回 |
| 序二段優勝 | 1回 |
| 序ノ口優勝 | 1回 |
幕内在位は13場所。最高位だけを見ると前頭6枚目だが、十両での在位も53場所に及ぶ。
一度幕内に上がって終わりではなく、番付を落としても再び上を目指すという力士生活を長く続けたことが数字から読み取れる。
得意技は右四つ・寄り
英乃海の相撲を理解するうえで欠かせないのが、右四つからの寄りだ。
右四つとは、相手と組んだ際に右手を相手の左下手に差す形を基本とする組み手。そこから相手の体勢を崩し、前へ圧力をかけて寄っていく。
派手な技に頼るのではなく、組んでからの圧力と安定感を生かす相撲が特徴だった。
日本相撲協会の公式プロフィールに掲載された過去6場所の決まり手傾向では、押し出し27%、寄り切り23%、叩き込み17%となっている。
【兄弟関係を検証】英乃海と翔猿は実の兄弟!所属部屋が違う理由とは?
英乃海と翔猿は、実の兄弟である。
弟の翔猿(とびざる)は、追手風部屋に所属する幕内力士。英乃海は兄で、木瀬部屋に所属していた。
兄弟そろってプロの力士になったことに加え、2人とも埼玉栄高校、日本大学という進路を歩んだことでも知られる。
英乃海と翔猿のプロフィール比較
| 項目 | 兄・英乃海 | 弟・翔猿 |
|---|---|---|
| 関係 | 兄 | 弟 |
| 本名 | 岩崎拓也 | 岩崎正也 |
| 生年月日 | 1989年6月11日 | 1992年4月24日 |
| 出身地 | 東京都江戸川区 | 東京都江戸川区 |
| 出身高校 | 埼玉栄高校 | 埼玉栄高校 |
| 出身大学 | 日本大学 | 日本大学 |
| 所属部屋 | 木瀬部屋 | 追手風部屋 |
| 最高位 | 東前頭6枚目 | 小結 |
| 2026年の状況 | 3月場所で引退 | 現役力士 |
なぜ兄弟なのに所属部屋が違う?
2人は同じ相撲の道を歩んできたが、入門先は別々だった。
英乃海は木瀬部屋に入門。一方、翔猿は大学卒業後に追手風部屋を選んだ。
2026年4月の引退会見で英乃海は、当初は弟も同じ木瀬部屋に入ると思っていたと振り返っている。
翔猿が別の部屋を選んだことについて、兄として当初は驚きもあったようだが、弟の成長を見守ってきた。
翔猿は小結まで昇進し、実力と知名度の両面で兄を上回る存在となった。
英乃海は会見で、弟に対する悔しさもありながら、うれしい気持ちの方が大きかったと語っている。さらに、少しでも長く現役を続けてほしいとエールを送った。
2026年10月3日、兄弟が最後の一番で対戦
英乃海と翔猿の関係を象徴する出来事が、2026年10月3日の断髪式だった。
この日、両国国技館では英乃海と翔猿による最後の一番が実現した。
大相撲では、兄弟など近親者の取組について一定の制限があり、異なる部屋に所属していても通常の本場所で対戦する機会はなかった。
2人はアマチュア時代にも対戦経験がなく、巡業で一度胸を合わせた程度だったという。
最後の一番では英乃海が翔猿を寄り切りで破り、引退の日を白星で飾った。
現役の幕内力士として土俵に立つ弟と、引退する兄が向き合ったこの取組は、兄弟にとって特別な節目となった。
【2026年最新】英乃海の現在は?10月の断髪式と不動産会社への転身
2026年11月現在、英乃海は現役を引退し、10月3日の断髪式も終えている。
相撲界での14年間に区切りをつけ、第二の人生へ進む段階に入った。
10月3日の断髪式には約300人が参加
2026年10月3日、東京・両国国技館で英乃海の引退断髪式が開催された。
報道によると、会場には約1000人の観客が集まり、横綱・豊昇龍、大関・琴桜らを含む約300人がはさみを入れた。
最後は師匠の木瀬親方(元幕内・肥後ノ海)が止めばさみを入れ、大銀杏に別れを告げた。
断髪式を終えた英乃海は、多くの人に送り出してもらえたことへの感謝を語った。
特に注目されたのは、現役力士として活躍する弟・翔猿との最後の一番だ。
兄弟が同じ土俵で向き合う姿は、英乃海の力士人生を締めくくる象徴的な場面となった。
不動産会社の営業マンに転身
英乃海の引退後の進路は、不動産業界だ。
2026年4月3日の引退会見で、本人は中学校時代の同級生が経営する都内の不動産会社に就職する予定を明かした。
職種は営業職になる見込みだという。
この転身が興味深いのは、英乃海が10歳から相撲に取り組んできたことだ。
一般企業で働く経験がほとんどないことを本人も認めており、新しい環境に対する不安と期待の両方を口にしていた。
スポーツニッポンの報道では、本人は新しい仕事について「ちょっとずつ勉強する」と意欲を示している。
宅地建物取引士(宅建)の取得にも意欲
もう一つ注目したいのが、宅地建物取引士の資格取得だ。
宅地建物取引士は、不動産取引における重要事項の説明などを担う国家資格。一般に「宅建」と呼ばれている。
不動産営業の仕事では、物件の紹介や顧客対応だけでなく、契約に関する専門知識も必要になる。
英乃海は会見で、働きながら宅建の勉強を進めたいという意向を示した。
ただし、2026年11月時点で資格取得に成功したという発表は確認されていない。現段階では、取得済みではなく、取得を目指す意欲を表明したという理解が正確だ。
現在の状況を整理
| 項目 | 2026年11月時点の状況 |
|---|---|
| 力士としての活動 | 2026年3月場所で引退 |
| 引退会見 | 2026年4月3日 |
| 断髪式 | 2026年10月3日に開催済み |
| 断髪式の会場 | 両国国技館 |
| 弟・翔猿との関係 | 引退の日に最後の一番を実現 |
| 引退後の進路 | 不動産会社の営業職を予定 |
| 宅建 | 働きながら取得を目指す意向 |
| 資格取得状況 | 合格・取得の公表情報なし |
【プロの結論】英乃海の引退が示す、力士の第二の人生とキャリア転換
英乃海の14年間を振り返ると、注目すべきなのは最高位の前頭6枚目という実績だけではない。
幕内から十両、そして幕下へと番付が変わるなかで、相撲を続け、最後は自分で引退を決断したことにある。
1. 番付だけでは評価できない力士としての実績
大相撲では、横綱や大関への昇進が大きく注目される。
しかし、幕内で13場所、十両で53場所を務めた英乃海のような力士も、長期間にわたって角界を支えてきた存在だ。
通算541勝という数字は、単発の好成績だけでは到達できない。
番付を維持する難しさ、けがや体調管理、毎場所の競争を考えれば、14年間にわたって土俵に立ち続けたこと自体に大きな意味がある。
2. 引退後の仕事選びには現実的な強みがある
英乃海が選んだ不動産業は、相撲とは異なる専門分野だ。
一方で、営業職には顧客との信頼関係づくりや粘り強い対応力が求められる。
長年、勝敗が明確に出る勝負の世界で生きてきた経験は、新しい職場でも生かせる可能性がある。
また、宅建の資格取得を目指す姿勢からは、単に就職するだけでなく、専門知識を身につけて仕事の幅を広げたいという方向性もうかがえる。
3. 英乃海を調べる際に押さえたい3つの判断基準
英乃海に関する情報を探すときは、次の3点を区別すると理解しやすい。
- 引退理由と過去の不祥事を混同しない: 2026年の引退は春場所の負け越しと十両復帰を逃したことが直接の経緯。
- 翔猿との関係は実の兄弟: 同じ高校・大学に進んだが、所属部屋は異なる。
- 宅建は取得済みではなく取得意欲: 2026年4月の会見で勉強する意向を示した段階である。
英乃海の今後を見るうえでは、不動産営業の仕事への定着や資格取得の進展が注目点になる。
【英乃海に関するよくある質問(FAQ)】
Q1:英乃海はいつ引退しましたか?
A1:2026年3月の春場所を最後に現役を引退しました。西幕下3枚目で3勝4敗となり、十両復帰を逃したことが決断のきっかけです。
Q2:英乃海の断髪式はいつ、どこで開催されましたか?
A2:2026年10月3日に東京・両国国技館で開催されました。弟の翔猿との最後の一番も実現し、師匠の木瀬親方が止めばさみを入れました。
Q3:英乃海と翔猿は本当の兄弟ですか?
A3:はい。翔猿は英乃海の実弟です。3歳年下で、2人とも埼玉栄高校、日本大学に進みました。ただし、英乃海は木瀬部屋、翔猿は追手風部屋と所属先は異なります。
Q4:英乃海の引退後の仕事は何ですか?
A4:中学校時代の同級生が経営する都内の不動産会社で、営業職に就く予定を明らかにしています。
Q5:英乃海は宅建の資格を取得していますか?
A5:2026年4月の引退会見で、働きながら宅地建物取引士の資格取得を目指す意向を示しました。取得済みという公表情報は確認されていません。
Q6:英乃海の最高位と通算成績は?
A6:最高位は東前頭6枚目。通算成績は541勝539敗22休で、幕内在位は13場所です。
まとめ:英乃海の14年間の相撲人生と新たな挑戦
英乃海拓也は、2026年春場所で3勝4敗となったことを機に、14年間の現役生活に終止符を打った。
埼玉栄高校、日本大学を経て木瀬部屋に入門し、最高位は東前頭6枚目。通算541勝539敗22休という成績を残した。
弟・翔猿との兄弟関係も、英乃海の力士人生を語るうえで欠かせない。2026年10月3日の断髪式では、両国国技館で最後の兄弟対決を実現し、師匠の木瀬親方から止めばさみを受けた。
そして、引退後に選んだ道は不動産業。営業職として新しい仕事に挑戦しながら、宅建の資格取得も目指している。
前頭6枚目まで上り詰めた力士の次の舞台は、相撲場ではなく不動産業界だ。
14年間の土俵経験を新しい仕事にどう生かしていくのか。英乃海の第二の人生にも注目が集まる。