【賞与・昇給の仕組み】ANA CAはボーナス年3回?キャリアアップで収入は変わる?

目次

ANA CAの年収を左右するもう一つの要素が、賞与と昇給です。

基本給と乗務手当だけでは、年間の収入を正確に把握できません。特に賞与は年間給与に大きく関係するため、支給回数と支給額を分けて考える必要があります。

ANA CAのボーナスは年3回

ANA公式採用情報では、賞与について次のように記載されています。

- 夏季賞与
- 年末賞与
- 期末賞与

掲載されている実績は2024年度の年3回です。

ただし、年3回という支給回数だけでは、年間の賞与額は計算できません。

基本給の何か月分が支給されるのか、個人評価や会社業績によってどの程度変動するのかについて、同じ募集要項には具体的な金額が掲載されていません。

ネット上で見かける「ANAのボーナスは年間5か月分」「6か月分」といった情報も、対象年度や職種、雇用条件を確認する必要があります。

昇給は年1回、4月

ANAの客室乗務職は、公式募集要項で年1回、4月の昇給が示されています。

ただし、毎年一律に同じ金額が上がるという意味ではありません。昇給額や評価基準の詳細は公開されている募集要項だけでは分からないため、将来の年収を計算するときに一定額の昇給を仮定するのは避けたいところです。

CAのキャリアアップと収入の関係

ANAの客室乗務職には、一般的な乗務経験を積むだけでなく、専門資格や組織内の役割を広げるキャリアパスがあります。

ANA公式の職種紹介では、次のような役割が紹介されています。

- CP(チーフパーサー): 客室全体の責任者として、安全とサービスの両面を統括する。
- PS(パーサー): 国際線の各クラスにおけるまとめ役として、品質管理や安全管理を担う。
- TC(チームコーディネーター): 班員をまとめ、成長をサポートする。
- QL(クオリティリーダー): 後進の育成や指導、組織マネジメントを支援する。
- SA(スタッフアドバイザー): CAとしての知識や経験を生かし、地上部門で業務を担当する。

注目したいのは、CAとしてのキャリアが機内業務だけに限定されていないことです。

国際線のビジネスクラスやファーストクラスへの乗務、客室全体を統括する役割、人材育成や地上部門への異動など、経験を生かす選択肢があります。

ただし、これらの資格・役割ごとの具体的な給与額は公表されていません。役職が上がれば必ず年収が何万円増える、といった計算はできない点に注意が必要です。

【ANAウイングスと徹底比較】CAの初任給・乗務手当はどちらが高い?

ANAの客室乗務員を目指す人にとって、比較対象になるのがANAウイングスです。

どちらもANAブランドの客室乗務職ですが、採用企業が異なり、給与体系や初任給、乗務手当の設定にも違いがあります。

2026年度の初任給を比較

ANAウイングスの公式採用情報によると、2026年度実績の初任給は次のとおりです。

学歴 ANA ANAウイングス
大学院卒 236,239円 223,600円
大学卒 232,901円 220,500円
短大・専門卒等 224,999円 218,950円

ANAは2026年度予定、ANAウイングスは2026年度実績。各社の公式募集情報による比較。

大学卒の場合、初任給の総額ではANAが12,401円高くなっています。

しかし、内訳を見ると違いがあります。

ANAウイングスの大卒初任給220,500円は、基本給209,500円と一律住宅手当11,000円の合計です。東京地区では、さらに10,000円が加算されます。

一方、ANAの大卒初任給232,901円には、基本給202,901円と職務調整手当30,000円が含まれています。

つまり、単純に初任給の総額だけを見て、ANAの基本給が高いと判断することはできません。

乗務手当と賞与にも違いがある

比較項目 ANA ANAウイングス
乗務変動手当 約5万円 約3万円
想定乗務時間 月80時間 月60時間
昇給 年1回・4月 年1回・4月
賞与 年3回・2024年度実績 年3回・2025年度実績
年間休日 126日 117日

乗務手当は、ANAが月80時間で約50,000円、ANAウイングスが月60時間で約30,000円です。

ここで注意したいのは、両社の想定乗務時間が違うことです。単純に金額だけを比較して、ANAの乗務手当がどれだけ有利かを断定することはできません。

また、賞与の実績年度も異なります。ANAは2024年度、ANAウイングスは2025年度の実績が掲載されているため、同一年度の賞与比較にはなっていません。

ANAウイングスのCA年収は公表されている?

ANAウイングスの募集要項では、初任給、乗務手当、賞与回数などが公開されています。

一方、ANAウイングスの客室乗務員だけを対象にした平均年収は、今回確認した公式採用情報では掲載されていません。

したがって、ANAグループの客室乗務職平均710.8万円を、そのままANAウイングスの平均年収として扱うこともできません。

会社単位の給与情報と、グループ全体の職種別給与情報は分けて見る必要があります。

【口コミ・評判・実態】ANA CAは高収入?働きやすさと収入のバランス

公式募集要項だけでは、実際に働く人が給与をどう受け止めているかまでは分かりません。

そこで参考になるのが、社員口コミや給与投稿を集めるサービスです。

ただし、口コミは投稿者の勤務時期や職種、個人の経験によって内容が異なります。公式の給与統計とは別の資料として読む必要があります。

口コミで注目したい給与と働き方

Indeedに掲載されているANAの客室乗務員に関する口コミでは、次のような論点が見られます。

- 基本給だけでは給与水準に物足りなさを感じるという意見
- 乗務に伴う手当が収入を支えるという意見
- 福利厚生や社員向け搭乗制度を評価する意見
- 接客だけでなく保安業務も担うため、体力や集中力が必要という意見

こうした意見から見えてくるのは、CAの仕事が華やかな接客業だけではないという実態です。

ANA公式の職種紹介でも、客室乗務員はサービス要員であると同時に、機内の安全を守る保安要員として位置付けられています。

緊急時だけでなく、通常のフライトでも乗客の様子や機内の異変に注意を払い、クルー同士で情報を共有する役割があります。

口コミサイトの平均月給は信用できる?

Indeedの給与投稿では、ANAの客室乗務員の平均月給は約20.2万円と掲載されています。

ANAウイングスについては約19.2万円です。

ただし、前者は6件、後者は10件の給与情報に基づく推定値です。公式募集要項の初任給とは集計方法も異なります。

特に、次のような違いが数字に影響します。

- 投稿者の入社年度
- 基本給のみか、手当込みか
- 乗務時間や勤務日数
- 賞与を含むかどうか
- 正社員か、それ以外の雇用形態か

少数の口コミ投稿からANA CA全体の平均年収を決めることはできません。

むしろ、公式採用情報と有価証券報告書を基準にし、口コミは働き方や給与に対する個人の評価を理解するために使うのが適切です。

ANA CAに向いている人・向いていない人

給与面と仕事の性質を合わせて考えると、向き不向きも見えてきます。





向いている人

- 乗務実績や経験を積みながらキャリアを築きたい
- 国内線・国際線の両方で専門性を高めたい
- 安全管理と接客の両方に責任を持てる
- シフト勤務や不規則な生活に対応できる
- 将来は後輩育成や管理的な役割にも挑戦したい




慎重に検討したい人

- 毎月一定額の給与を最優先したい
- 土日祝日や早朝・深夜の勤務が難しい
- 生活リズムを一定に保つことを重視する
- 接客だけを中心とした仕事を希望している
- 乗務実績による月収の変動を避けたい

ANA CAは、給与の金額だけで仕事の価値を判断できる職種ではありません。収入の安定性、福利厚生、専門性、勤務形態を総合的に比較することが大切です。

【ANA CAの年収】に関するよくある質問(FAQ)

Q1:ANA CAの平均年収は700万円以上ですか?
A1:2026年3月期の有価証券報告書では、ANAブランド3社の客室乗務職のグループ連結平均年間給与が710万8,000円と公表されています。ただし、ANA単体のCAだけの平均年収ではありません。

【検証資料 1】ana ca 年収の当時の様子・関連報道写真(出典:jpwingjosou2.blogspot.com)

Q2:ANA CAの大卒初任給は23万円以上ですか?
A2:2026年度予定では月額232,901円です。基本給202,901円と職務調整手当30,000円の合計で、乗務時間に応じた変動手当は別途支給されます。

Q3:ANA CAの賞与は年間何か月分ですか?
A3:公式採用情報では、夏季・年末・期末の年3回と記載されています。ただし、掲載されている実績は2024年度であり、具体的な支給月数や個人別の賞与額は公開されていません。

Q4:月80時間乗務すると手当はいくらですか?
A4:ANAの2026年度予定の募集情報では、乗務時間・勤務時間・土日出勤などに応じた変動手当が月額約50,000円とされています。実績に応じて変わるため、毎月の固定支給額ではありません。

Q5:20代・30代のANA CAの年収は分かりますか?
A5:公式の2026年3月期資料では、客室乗務職の20代・30代別の平均年収は公表されていません。年代別の推定年収を掲載する転職サイトなどの数字とは区別して判断する必要があります。

Q6:ANAとANAウイングスではどちらの初任給が高いですか?
A6:2026年度の大学卒の募集情報では、ANAが232,901円、ANAウイングスが220,500円です。ただし、ANAには職務調整手当、ANAウイングスには住宅手当が含まれており、給与構成が異なります。

まとめ:ANA CAの年収は初任給だけでなく手当・賞与・キャリアで判断

2026年のANA客室乗務職の給与を整理すると、大学卒の初任給は232,901円、月80時間乗務時の変動手当は約50,000円です。

さらに、賞与は公式募集情報で年3回の実績が示され、昇給は年1回4月とされています。

一方、ANAブランドの客室乗務職のグループ連結平均年間給与710万8,000円は、ANA、ANAウイングス、エアージャパンの3社を対象とした数値です。ANA単体のCA平均年収や、20代・30代の年収を示すものではありません。

【プロの結論】

ANA CAの年収を正しく判断するには、次の4点を押さえることが大切です。

1. 基本給と手当を分ける。 職務調整手当30,000円は基本給とは性質が異なる。
2. 乗務手当を固定収入と考えない。 月80時間乗務の約50,000円は想定額であり、実績に応じて変動する。
3. 賞与は支給回数だけで判断しない。 年3回という実績と、実際の年間支給額は別の情報である。
4. 平均年収の対象範囲を確認する。 ANA単体、ANAグループ、客室乗務職全体の数字を混同しない。

ANA CAは、初任給だけを見ると突出した高収入の職種ではありません。しかし、乗務手当、賞与、キャリア形成、福利厚生まで含めて考えると、長期的な働き方を検討する価値があります。

華やかなイメージやネット上の推定年収だけに左右されず、公式募集要項に記載された給与の内訳と実際の勤務条件を照らし合わせることが、就職・転職で後悔しないための判断基準です。