40歳女性の年収・仕事・結婚事情は?2026年最新の公的統計で実態を徹底解剖
2026年11月現在、40歳女性の仕事・年収・結婚事情を公的統計から読み解くと、興味深い実態が浮かび上がる。40〜44歳女性の就業率は約82.7%と高い水準にある一方、正規雇用比率は39.5%。国税庁の2025年分の統計では、40〜44歳女性の平均給与は約370万円となっている。
結婚事情にも変化が見られる。2025年国勢調査では、40〜44歳女性の未婚率は23.1%。さらに、厚生労働省が公表した2025年の人口動態統計では、全国の婚姻件数が約48万9,000組となった。仕事を続ける女性が増える一方、雇用形態や収入には依然として課題が残っている。40歳という年齢を境に、人生の選択肢が一律に決まるわけではない。
📌 【この記事の重要ポイントまとめ】
- 仕事:40〜44歳女性の就業率は約82.7%。ただし正規雇用比率は39.5%で、働き方には大きな違いがある。
- 年収:40〜44歳女性の平均年収は約370.1万円。雇用形態や勤務時間によって収入に差が生じる。
- 結婚:40〜44歳女性の未婚率は23.1%。結婚歴や婚姻状況は多様化している。
【2026年最新】40歳女性の実態を公的統計から読み解く

40歳女性の実態を正しく理解するには、単一の平均値ではなく、雇用・収入・婚姻という異なる指標を組み合わせる必要がある。
2026年11月時点で利用できる主な最新データは、2025年の調査結果だ。各統計は2026年に公表されており、40代前半の社会的な位置を把握するための重要な材料となっている。
2026年に確認できる主要な公的統計

今回の分析で中心となるのは、次の5つの統計・資料である。
- 総務省統計局:2025年労働力調査。女性の就業率や雇用形態を把握する。
- 国税庁:令和7年分民間給与実態統計調査。年齢・性別による平均給与を比較する。
- 厚生労働省:2025年人口動態統計。婚姻件数や出生・離婚の動向を確認する。
- 総務省統計局:2025年国勢調査。年齢別の未婚率や配偶関係を把握する。
- 内閣府:令和8年版男女共同参画白書。女性の正規雇用比率や男女間賃金格差を分析する。
注意したいのは、40歳単独の数値と40〜44歳という年齢階級の数値は異なることだ。公的統計の多くは5歳または10歳刻みで集計されている。そのため、以下では40歳女性を含む40〜44歳のデータを中心に分析する。
【仕事】40〜44歳女性の就業率は82.7%、正社員比率には課題も

40歳女性の仕事事情で注目すべきなのは、就業率の高さと正規雇用比率の低さが同時に存在している点だ。
40代前半女性の就業率は約82.7%
総務省の2025年労働力調査や内閣府の令和8年版男女共同参画白書によると、女性の就業率は幅広い年齢層で上昇している。
2025年の女性就業率は、15〜64歳で75.3%、25〜44歳では83.6%となった。40〜44歳に限っても約82.7%と高い水準にある。
これは、40代前半の女性の多くが仕事を持っていることを示している。かつては結婚や出産を機に仕事を離れる女性が多く、女性の労働力率は30代前後で落ち込むM字カーブを描いていた。
しかし、2025年にはM字カーブはほぼ解消している。結婚・出産後も働き続ける女性が増え、40代でも就業を継続することが一般的になってきた。
正規雇用比率は25〜29歳をピークに低下
一方、就業率の上昇だけでは見えない問題がある。それが女性の正規雇用比率だ。
内閣府の2025年データでは、女性の正規雇用比率は25〜29歳の62.8%がピークとなり、その後は年齢とともに低下する。40〜44歳では39.5%となっている。
この傾向は「L字カーブ」と呼ばれる。M字カーブが就業の有無に着目したものなのに対し、L字カーブは正規雇用として働く女性の割合に着目した指標だ。
重要なのは、正規雇用比率39.5%は、40〜44歳女性の人口に占める正規雇用者の割合だという点である。就業者だけを分母とする割合ではない。就業率82.7%と単純比較して、残りの女性全員が非正規雇用という意味でもない。
つまり、40歳女性の仕事事情は「働いているかどうか」だけでなく、「どのような雇用条件で働いているか」まで確認する必要がある。
【年収】40歳女性の平均年収は約370万円?40代の収入を比較
40歳女性の年収を考えるうえで、2026年9月に公表された国税庁の令和7年分民間給与実態統計調査は重要な資料となる。
40〜44歳女性の平均給与は370.1万円
国税庁の2025年分の年齢階層別データによると、40〜44歳女性の平均給与は約370.1万円。45〜49歳女性では約377.0万円となっている。
全年齢の女性平均給与342万円と比較すると、40代前半の女性はそれを上回っている。
ただし、男性との比較では大きな差が残る。40〜44歳男性の平均給与は約647.8万円で、女性との差は約277.7万円に達する。
同じ年齢階級でも、雇用形態や勤続年数、職種、役職などによって収入に差が生まれていることが分かる。
40代女性の収入を理解するための統計比較
以下は、2025年を対象とした公的統計を横断的に整理したものだ。それぞれ調査対象や分母が異なるため、数値の意味を区別して読む必要がある。
| 比較項目 | 2025年の数値 | 主な出典 | 読み取れる実態 |
|---|---|---|---|
| 40〜44歳女性の就業率 | 約82.7% | 総務省・労働力調査 | 働いている女性が多い |
| 40〜44歳女性の正規雇用比率 | 39.5% | 内閣府・男女共同参画白書 | 正規雇用の割合は20代後半より低い |
| 40〜44歳女性の平均年収 | 約370.1万円 | 国税庁・民間給与実態統計調査 | 全年齢の女性平均を上回る |
| 40〜44歳女性の月額所定内給与 | 約30.36万円 | 厚生労働省・賃金構造基本統計調査 | 残業代や賞与を含まない月額賃金 |
| 40〜44歳女性の未婚率 | 23.1% | 総務省・2025年国勢調査 | 約4人に1人が結婚歴のない女性 |
| 2025年の全国婚姻件数 | 489,158組 | 厚生労働省・人口動態統計 | 前年より4,066組増加 |
特に注意したいのが、平均年収と月額賃金の違いだ。
厚生労働省の賃金構造基本統計調査では、40〜44歳女性の月額所定内給与は30万3,600円。これを単純に12倍すると約364.3万円になるが、これは賞与や残業代を含まない計算であり、実際の年間給与とは異なる。
一方、国税庁の平均給与には給料・手当と賞与が含まれる。さらに、調査対象や雇用条件も異なるため、両者の数値が完全に一致する必要はない。
平均年収だけでは生活水準を判断できない
国税庁の平均給与は、1年間を通じて勤務した給与所得者を対象にした平均値である。パートやアルバイトも対象に含まれるが、年間を通じて勤務していない人や自営業者、公務員などは同じ集計には含まれない。
また、平均値は高収入の人によって引き上げられることがある。平均年収370万円を下回る女性が、必ずしも少数というわけではない。
内閣府の男女共同参画白書でも、2025年の一般労働者における女性の賃金水準は男性を100とした場合76.6。正社員・正職員に限っても78.7となっている。
40代女性の収入を比較するときは、年収だけでなく、正社員か非正規か、賞与の有無、労働時間、社会保険、退職金なども確認することが大切だ。
【結婚】40代女性の未婚率は23.1%、2025年の婚姻動向は?
40歳女性の結婚事情を考えるうえで、2025年国勢調査の結果は大きな意味を持つ。
40〜44歳女性の未婚率は23.1%
2025年国勢調査の人口等基本集計に関する不詳補完値では、40〜44歳女性の未婚率は23.1%となった。
2020年国勢調査の同じ年齢階級では21.3%だったため、5年間で1.8ポイント上昇している。
つまり、40代前半の女性のおよそ4人に1人は、これまで結婚したことがないという状況だ。
この数字からも、40歳で未婚であることは、決して極めて珍しい状況ではないと分かる。
ただし、国勢調査における「未婚」は、結婚したことがない人を意味する。離婚した人や配偶者と死別した人は別の区分であり、現在独身である女性全体の割合とは異なる。
2025年の婚姻件数は48万9,158組
厚生労働省が2026年9月30日に公表した2025年人口動態統計の確定数によると、2025年の婚姻件数は48万9,158組だった。
2024年の48万5,092組と比較すると、4,066組増加している。
婚姻件数は長期的には減少傾向をたどってきたが、2024年と2025年は2年連続で増加した。
もっとも、この数字は全国・全年齢の合計である。40代女性の結婚件数が同じ割合で増えたことを意味するわけではない。
2025年の人口動態統計については、年齢別の詳細な婚姻関連指標などが2026年11月に公表予定とされている。全国の婚姻件数と40代女性の未婚率を分けて見ることが、正確な理解につながる。
40歳女性の結婚は遅すぎるのか
40歳という年齢だけを理由に、結婚の可能性を判断することはできない。
実際、2025年国勢調査でも40〜44歳女性の23.1%が未婚であり、結婚していない人が一定数存在する。
また、結婚したいかどうかも人によって異なる。仕事や趣味を優先する人、パートナーとの生活を望む人、再婚を考える人、結婚という制度にこだわらない人など、価値観は一様ではない。
婚姻統計は社会全体の動きを示すものであり、個人の人生の成功や幸福を測る指標ではない。
【キャリア・生活実態】40歳女性が転職や働き方を見直す際の判断基準
40歳女性のキャリアを考えるとき、重要なのは現在の職場に残るか、転職するかという二択だけではない。
これまで積み重ねてきた経験をどのように生かすか、収入と生活のバランスをどう整えるかという視点が必要になる。
40代女性の転職では経験の再評価が重要
40代前半は、これまでの仕事経験を具体的な成果として説明しやすい年代でもある。
例えば、次のような経験は転職市場で評価につながる可能性がある。
- 営業実績や売上改善など、数字で説明できる業務経験
- 後輩育成やチームマネジメントの経験
- 経理・人事・総務などの専門的な実務能力
- 顧客対応や業務改善、プロジェクト管理の経験
- ITツールやデジタル業務に関する知識・スキル
特に転職では、年齢だけでなく、入社後にどのような仕事を任せられるかが重要になる。
これまでの職種と近い分野で経験を生かす転職と、未経験の分野に大きく方向転換する転職では、必要な準備も異なる。
40歳女性が働き方を見直す際の3つの選択肢
現在の働き方に不満がある場合、次のような選択肢を比較するとよい。
1. 現職で昇給・昇進を目指す
専門性や実績が評価されている場合、転職よりも現在の職場で待遇改善を目指す方が合理的なこともある。管理職への挑戦や専門職への転換も選択肢になる。
2. 正社員への転換や転職を検討する
非正規雇用で働いている場合、正社員登用制度や経験を生かせる企業への転職を調べる方法がある。給与だけでなく、勤務時間、福利厚生、勤務地、柔軟な働き方も比較したい。
3. 副業・資格取得・スキルアップに取り組む
いきなり仕事を辞めるのではなく、現在の収入を維持しながら専門知識を身につける方法もある。資格や研修を選ぶ際は、取得そのものではなく、希望する職種で実際に活用できるかを確認することが重要だ。
生活実態は結婚の有無だけでは決まらない
40歳女性の生活を考えると、収入と雇用形態に加えて、住居費、貯蓄、将来の年金、親の介護、子育てなども無視できない。
既婚女性であれば、世帯全体の収入や家事・育児の分担が家計に影響する。未婚女性であれば、自分自身の収入と貯蓄を中心に将来設計を考えるケースもある。
ただし、未婚だから経済的に余裕がある、既婚だから生活が安定しているという単純な関係はない。
40代の生活実態を把握するには、本人の収入だけでなく、住居、家族構成、負担している支出、働ける時間などを総合的に見る必要がある。
【プロの結論】40歳女性の人生は平均年収や未婚率だけでは決まらない
2025年の公的統計を横断すると、40歳女性を取り巻く状況には3つの特徴がある。
第一に、女性の就業は定着している。40〜44歳女性の就業率は約82.7%であり、仕事を持つ女性は多い。かつてのM字カーブがほぼ解消したことは、女性の働き方における大きな変化だ。
第二に、雇用形態と収入の格差は残っている。正規雇用比率は39.5%で、40〜44歳女性の平均給与も男性より約278万円低い。就業者が増えることと、経済的な待遇が改善することは同じではない。
第三に、結婚の選択肢は多様化している。40〜44歳女性の未婚率は23.1%。結婚しているかどうかだけで、その人の生活や幸福を評価することはできない。
40歳からのキャリアや生活設計で大切なのは、平均値を自分の目標として無条件に受け入れることではない。現在の収入、雇用条件、生活費、将来の希望を整理し、自分にとって改善すべき部分を具体化することだ。
年収を上げたいなら転職や昇進、安定性を重視するなら正社員転換や福利厚生の見直し、生活の自由度を重視するなら勤務時間や働く場所の再検討が考えられる。
40歳はキャリアの終点ではない。これまでの経験を生かしながら、仕事・収入・結婚・生活の優先順位を自分で決め直せる時期でもある。
【40歳女性】に関するよくある質問(FAQ)
Q1:40歳女性の平均年収はいくらですか?
A1:国税庁の2025年分民間給与実態統計調査では、40〜44歳女性の平均給与は約370.1万円です。全年齢の女性平均342万円より高い水準ですが、雇用形態や勤続年数によって個人差があります。
Q2:40〜44歳女性の就業率と正社員比率はどのくらいですか?
A2:2025年のデータでは、就業率は約82.7%、正規雇用比率は39.5%です。正規雇用比率は年齢階級の人口を分母とする指標であり、働いている女性だけを分母にした割合とは異なります。
Q3:40代女性の未婚率はどのくらいですか?
A3:2025年国勢調査では、40〜44歳女性の未婚率は23.1%です。結婚したことがない人の割合であり、離婚や死別によって現在独身の人は別の区分に含まれます。
まとめ:2026年の40歳女性は仕事・収入・結婚を自分で選ぶ時代へ
2026年最新の公的統計から見えてくるのは、40歳女性の就業率が高まる一方、正規雇用比率や男女間賃金格差には改善の余地があるという現実だ。
40〜44歳女性の平均給与は約370万円、未婚率は23.1%。これらは社会全体の傾向を理解するための数字であり、個人の価値や将来を決める基準ではない。
転職、昇進、結婚、独身生活、資産形成など、40歳から選べる道は一つではない。周囲の価値観や漠然とした平均像に振り回されず、自分の収入と生活環境を把握し、納得できる選択を重ねることが大切だ。
公的統計が示す40歳女性の現在地は、人生の終着点ではなく、これからの働き方と暮らしを考えるための出発点なのである。