つわりがない人の特徴とは?割合・理由・赤ちゃんへの影響を2026年最新情報で徹底解説

目次

妊娠が分かったのに吐き気や嘔吐がほとんどないと、「赤ちゃんは順調に育っているのだろうか」「つわりがないのは珍しいことなのでは?」と不安になる人も少なくありません。実際、妊娠してもつわりをほとんど感じない人は一定数おり、症状の強さには個人差があります。2026年現在の医学研究では、つわりの発生にはhCG(ヒト絨毛性ゴナドトロピン)だけでなく、GDF15という物質や母体側の感受性、遺伝的な要因などが関係することも分かってきました。

つわりがないからといって、赤ちゃんの発育に問題があるとは限りません。一方で、吐き気が突然なくなった場合や、出血・腹痛などを伴う場合には注意が必要です。この記事では、つわりがない人の割合や体質的な特徴、妊娠初期の体の変化、流産との関係、妊婦健診で確認したいポイントまで、医学的な研究と公的医療情報をもとに詳しく解説します。

📌 【この記事の重要ポイントまとめ】

  • 割合:妊娠しても吐き気や嘔吐がない人は一定数おり、海外研究ではおおむね2〜3割程度が参考になる。
  • 理由:hCGやGDF15への反応、遺伝的な違い、母体の感受性などが関係し、単純な体質の良し悪しでは判断できない。
  • 赤ちゃんへの影響:つわりの有無だけでは胎児の健康状態や流産の可能性を判断できない。超音波検査などによる医学的な確認が必要。

【2026年最新】つわりがない人の割合は?妊娠しても吐き気がないのは珍しくない

妊娠初期に吐き気や嘔吐を経験する人は多いものの、すべての妊婦に同じ症状が現れるわけではありません。つわりがほとんどない人もおり、医学的にも珍しい現象ではありません。

つわりがない人はおおむね2〜3割が参考値

つわりがない人の特徴

2026年2月に公開されたMotherToBabyの妊娠中の吐き気・嘔吐に関するファクトシートでは、妊婦のおよそ80%が何らかの吐き気や嘔吐を経験すると説明されています。この割合から考えると、症状がない人は約20%が一つの目安になります。

一方、2013年に公表された世界規模のメタ分析では、妊娠中の吐き気・嘔吐の発生率は平均69.4%でした。研究によって35〜91%という幅があり、調査対象や症状の定義、妊娠週数によって数値が変わっています。

つまり、つわりがない人の割合を一律に決めることはできませんが、海外研究を参考にすると、吐き気や嘔吐がない人はおよそ2〜3割程度と考えることができます。日本の妊婦全体を対象にした2026年の統一的な最新割合と混同しないことも大切です。

つわりが始まる時期にも個人差がある

つわりがない人の特徴

つわりは一般的に妊娠4〜9週ごろに始まり、妊娠7〜12週ごろに症状が強くなる傾向があります。多くの場合、妊娠12〜16週ごろに落ち着き始めますが、妊娠20週ごろまで続く人や、出産まで症状が残る人もいます。

そのため、妊娠5週や6週の時点で吐き気がなくても、それだけで異常とは判断できません。これから症状が出る可能性もありますし、最後までほとんどつわりを感じない妊娠経過もあります。

アメリカ産科婦人科学会(ACOG)も、妊娠中の吐き気や嘔吐は一般的な症状である一方、その程度や持続期間には違いがあると説明しています。

【検証資料 1】つわりがない人の特徴の当時の様子・関連報道写真(出典:comhumor.com)

【体質とホルモン】つわりがない人の特徴と考えられる5つの理由

つわりがない人には、どのような共通点があるのでしょうか。

最初に押さえたいのは、つわりがない人に共通する特定の体格や性格、健康状態が医学的に確立されているわけではないという点です。現在の研究では、妊娠に伴って変化するホルモンや神経系への反応の個人差が注目されています。

1.妊娠ホルモンへの反応に個人差がある

hCG(ヒト絨毛性ゴナドトロピン)は、妊娠成立後に胎盤のもとになる組織から分泌されるホルモンです。妊娠を維持するために重要な働きを持ち、妊娠初期には急激に増加します。

一般的にhCGは妊娠8〜10週ごろにピークを迎え、その後は低下していきます。この変動するホルモン環境が、吐き気や嘔吐などの症状に関係すると考えられています。

ただし、hCGの数値が高ければ必ずつわりが重くなる、低ければつわりがなくなるという単純な関係ではありません。同じようなホルモン環境でも、症状の出方には個人差があります。

2.GDF15に対する感受性が異なる

2024年に学術誌Natureに掲載された研究では、妊娠中の吐き気や嘔吐、特に重症の妊娠悪阻に関係する因子として、GDF15(成長分化因子15)が詳しく検討されました。

GDF15は胎児・胎盤由来の組織から母体の血液中に供給されるシグナル分子で、脳幹に作用して吐き気や嘔吐に関係する反応を引き起こすと考えられています。

この研究では、妊娠中の母体血中GDF15濃度が高い人ほど、吐き気や嘔吐を経験する傾向が確認されました。また、妊娠前のGDF15への曝露量や母体側の感受性も症状の重さに関係することが示されました。

興味深いのは、妊娠前からGDF15濃度が慢性的に高い状態にある人では、このシグナルに対する反応が弱まる可能性が示されたことです。これは、つわりの重さが単純に妊娠中のホルモン量だけで決まるものではないことを示す重要な知見です。

3.遺伝的な違いが影響している可能性がある

つわりの重症化には、遺伝的な要素も関係しています。Natureに掲載された研究では、GDF15に関連する遺伝的な違いが妊娠悪阻のリスクに影響することが報告されました。

ただし、遺伝子によってつわりがないかどうかを個人単位で確定できるわけではありません。遺伝的な要因は、あくまで複数ある背景の一つです。

4.胃腸や自律神経などの反応が異なる

妊娠初期にはホルモンの変化に伴い、消化器の働きや自律神経の状態にも変化が生じます。食欲不振、胃のむかつき、便秘、唾液量の増加などが起こることもあります。

こうした変化の感じ方には個人差があります。ただし、胃腸が丈夫だからつわりがない、自律神経が整っているから症状が出ないといった説明を裏付ける十分な医学的根拠はありません。

5.つわりの症状が軽い、または別の形で現れている

つわりという言葉から吐き気や嘔吐を連想しがちですが、実際には食べ物の好みの変化や強い眠気、においへの敏感さなども妊娠初期に現れる症状です。

吐き気がなくても、食欲が変わったり、以前より疲れやすくなったりしている場合があります。本人がつわりと認識していないだけで、妊娠に伴う体の変化が生じていることも考えられます。

ホルモン・体質・症状の関係を整理

要素 つわりとの関係 医学的に分かっていること
hCG 妊娠初期の吐き気に関係 妊娠8〜10週ごろにピークを迎えるが、症状の強さを単独では決められない。
GDF15 吐き気・嘔吐や妊娠悪阻に関係 胎児・胎盤由来のGDF15と母体の感受性が重要な要素とされる。
遺伝的要因 妊娠悪阻などのリスクに関係 GDF15関連の遺伝的な違いが症状の重さに影響する可能性がある。
妊娠前のホルモン曝露 GDF15への反応に関係 妊娠前からの曝露によって感受性が変化する可能性が示されている。
胃腸・自律神経の反応 消化器症状や体調変化に関係 個人差があるが、特定の体質だけで症状の有無は判断できない。

このように、つわりの有無には複数の生物学的な要素が関係しています。GDF15に関する研究は、従来のhCG中心の説明だけでは理解しきれなかった個人差を説明する手がかりになっています。

【吐き気がなくても要注意?】軽いつわりの特徴と吐き気以外の症状

妊娠初期に吐き気がないからといって、妊娠に伴う体の変化がないとは限りません。つわりは症状の種類によって現れ方が異なります。

吐き気以外に現れる代表的な症状

吐き気や嘔吐以外にも、次のような症状が妊娠初期に見られます。

  • 強い眠気:十分に睡眠を取っていても眠くなり、日中の活動がつらくなる。
  • 全身の倦怠感:普段より疲れやすく、体が重く感じる。
  • においへの敏感さ:炊飯中のご飯、香水、調理中の食品などのにおいが気になる。
  • 食欲の変化:特定の食品を食べたくなったり、以前好きだった食べ物を受け付けなくなったりする。
  • 食べづわり:空腹になると気分が悪くなり、何かを食べていると落ち着く。
  • 唾液の増加:口の中に唾液がたまりやすくなる。
  • 頭痛やめまい:ホルモンや血流の変化などに伴い、不快感が生じる。
  • 便秘や胃の不快感:消化管の働きが変化し、お腹が張ることがある。

これらは妊娠に伴って現れることがありますが、すべてが必ずつわりに分類されるわけではありません。また、症状があれば妊娠が正常に進んでいるという証拠になるわけでもありません。

つわりが軽い人に共通する特徴はある?

つわりが軽い人についても、医学的に確立された共通の特徴はありません。

例えば、次のような考え方には注意が必要です。

  • 健康的な生活をしている人はつわりが軽い。
  • 普段から胃腸が丈夫な人はつわりにならない。
  • 運動習慣がある人は吐き気が起こりにくい。
  • ストレスを感じない人はつわりがない。
  • 初産婦より経産婦の方が必ずつわりが軽い。

これらは一部の人の経験として語られることはあっても、すべての妊婦に当てはまる医学的な法則ではありません。

また、乗り物酔いや片頭痛の既往、過去の妊娠での重いつわり、家族の妊娠悪阻の経験などは、重いつわりのリスク因子として知られています。しかし、これらは主に症状が重くなる側の要因であり、つわりがない人を特定する条件とは区別する必要があります。

【検証資料 2】つわりがない人の特徴の活動歴およびメディア掲載記録(出典:Yahoo!ニュース)

【赤ちゃんは大丈夫?】つわりがないことと胎児の健康・流産の関係

つわりがない人が最も心配しやすいのが、赤ちゃんの健康状態や流産との関係です。

医学研究では、妊娠中の吐き気や嘔吐と流産リスクの間に統計的な関連が報告されています。ただし、個人の妊娠経過をつわりの有無だけで判断できるわけではありません。

つわりがないから赤ちゃんが育っていないとは限らない

胎児の発育状態と母体が感じる吐き気は、同じものを測定しているわけではありません。

胎児が順調に成長していても、母体のホルモンや神経系の反応によって吐き気をほとんど感じないことがあります。反対に、つわりが非常に重くても、必ずしも胎児の発育が良好であることを保証するものではありません。

アメリカ産科婦人科学会も、妊娠中の吐き気や嘔吐は通常、胎児に害を与えるものではなく、つわりの症状だけで胎児が病気だと判断することはできないと説明しています。

つわりと流産には統計的な関連が報告されている

2016年にJAMA Internal Medicineに掲載された研究では、妊娠前から参加した797人を対象に、妊娠中の吐き気・嘔吐と妊娠喪失の関係が調査されました。

対象者は過去に1〜2回の妊娠喪失を経験した女性で、吐き気のみ、または吐き気と嘔吐がある週は、症状がない週と比べて臨床的な妊娠喪失のリスクが低いという関連が認められました。

一方、2016年にHuman Reproductionに掲載された別の研究では、嘔吐と流産リスクの低下には関連が見られたものの、吐き気だけでは同様の関連が確認されませんでした。

こうした研究結果から、つわりの症状と流産には一定の統計的な関係が考えられます。しかし、つわりがない人が必ず流産するという意味ではありません。研究対象や妊娠週数、症状の定義によっても結果は異なります。

つわりがなくなったことだけで流産を判断できない

妊娠初期には、つわりの症状が日によって変わることがあります。昨日まで吐き気があったのに今日は何も感じない、数日間食欲が戻ったといった変化も起こります。

妊娠週数が進むにつれて自然に症状が軽くなることもあります。そのため、つわりが突然なくなったという理由だけで流産を疑う必要はありません。

ただし、性器出血や強い腹痛などを伴う場合は別です。妊娠初期の出血や腹痛にはさまざまな原因があり、流産や異所性妊娠(子宮外妊娠)などの可能性もあるため、医療機関に相談してください。

【急につわりがなくなった】考えられる理由と病院を受診する目安

妊娠初期に続いていた吐き気が突然なくなると、不安を感じる人もいるでしょう。しかし、症状の変化には正常な妊娠経過に伴うものもあります。

つわりが急になくなる主な理由

1.妊娠ホルモンの変化

妊娠初期に増加するhCGは、妊娠8〜10週ごろにピークを迎え、その後は低下する傾向があります。こうしたホルモン環境の変化に伴い、吐き気が軽くなる場合があります。

2.妊娠初期の体の変化への適応

妊娠に伴う体内環境の変化に対して、母体の反応が変わる可能性があります。症状が一時的に軽くなったり、日によって感じ方が異なったりすることもあります。

3.つわり本来の自然な変動

つわりは一定の強さで毎日続くとは限りません。朝は調子がよくても夕方に気分が悪くなる場合や、数日間ほとんど症状がない場合もあります。

4.妊娠週数が進んだことによる症状の軽減

妊娠12〜16週ごろになると、つわりが落ち着く人が多くなります。妊娠初期のピークを過ぎて症状が急に軽くなることもあります。

ただし、症状がなくなった理由を本人の感覚だけで確定することはできません。妊娠週数や他の症状、これまでの診察結果も踏まえて判断する必要があります。

つわりがなくても通常の妊婦健診でよいケース

次のような状況であれば、つわりがないことだけを理由に緊急受診が必要になるとは限りません。

  • 吐き気や嘔吐が最初からほとんどない。
  • 食事や水分を普段どおり摂取できている。
  • 強い腹痛や性器出血がない。
  • 妊婦健診で胎児の心拍や発育について問題がないと確認されている。
  • つわりが軽くなったものの、ほかに気になる症状がない。

不安が強い場合には、次の健診日を待たずにかかりつけの産婦人科へ電話で相談しても構いません。

早めの受診・緊急対応が必要な症状

つわりの有無に関係なく、妊娠初期に次の症状がある場合は医療機関への相談が必要です。

  • 性器出血:少量でも妊娠週数や状況に応じて産婦人科に相談する。
  • 強い下腹部痛:痛みが持続する、悪化する、特に片側だけが強く痛む場合は注意する。
  • 肩先の痛み:腹腔内出血を伴う異所性妊娠などで現れることがある。
  • めまいや失神:強い腹痛や出血とともに起こる場合は緊急性が高い。
  • 大量の出血:出血量が多い場合や、強い痛みを伴う場合は速やかな診察が必要。

特に、強い腹痛、大量出血、肩の痛み、意識が遠のくような症状がある場合は、次の健診まで待たずに救急対応を求めてください。

また、吐き気や嘔吐が重く、水分が取れない、尿が極端に少ない、急激に体重が減少するといった場合は、妊娠悪阻の可能性があります。つわりがない人とは逆に、症状が強すぎる場合にも適切な治療が必要です。

【検証資料 3】つわりがない人の特徴に関する近況・インタビュー報道記録(出典:Yahoo!ニュース)

【妊婦健診で確認】つわりがない場合に赤ちゃんの健康状態を知る方法

つわりの有無から赤ちゃんの健康状態を判断することはできません。妊娠が順調に進んでいるかを確認するには、妊婦健診や超音波検査などの医学的な評価が必要です。

超音波検査で確認できること

妊娠初期の超音波検査では、妊娠週数や胎嚢の位置、胎児の心拍などを確認します。妊娠週数が進んだ後の検査では、胎児の大きさや発育、胎盤の位置、羊水量なども確認されます。

厚生労働省の妊娠中の超音波検査に関する資料では、通常の妊婦健診で行う超音波検査について、赤ちゃんの心臓の動き、多胎妊娠の有無、発育状態、胎位、胎盤の位置、羊水量などを確認する目的が説明されています。

つまり、赤ちゃんの状態を確認する際に重要なのは、吐き気の有無ではなく、こうした検査結果や診察所見です。

妊婦健診で医師に確認しておきたいポイント

つわりがないことが気になる場合は、健診時に次の内容を確認すると安心につながります。

  • 妊娠週数と胎児の大きさはおおむね一致しているか。
  • 超音波検査で胎児の心拍が確認できているか。
  • 胎嚢の位置や胎児の発育に問題がないか。
  • 出血や腹痛など、追加の検査が必要な症状はないか。
  • 次回の健診までに注意すべき症状は何か。

また、つわりがないことだけを理由に、自己判断でhCGの血液検査を追加する必要があるとは限りません。医師が必要と判断した場合には、血液検査や再度の超音波検査などで経過を確認します。

こども家庭庁による妊婦健診の案内でも、母体と胎児の健康状態を定期的に確認することが重視されています。妊娠週数に応じて問診、診察、血圧測定、体重測定、尿検査、血液検査、超音波検査などが実施されます。出産までの健診回数は14回程度が目安です。

健診で確認できることを理解しておけば、日々の体調変化だけに振り回されず、必要なタイミングで適切な相談ができます。

【つわりがない人の特徴】に関するよくある質問(FAQ)

Q1:つわりがない人は赤ちゃんの発育が悪いのでしょうか?
A1:いいえ。つわりがないことだけで赤ちゃんの発育が悪いとは判断できません。母体のホルモンやGDF15への感受性などによって症状には個人差があります。胎児の健康状態は妊婦健診や超音波検査で確認してください。

Q2:妊娠初期の5週・6週で吐き気がないのは普通ですか?
A2:珍しいことではありません。つわりは妊娠4〜9週ごろに始まることが多いものの、始まる時期には個人差があります。最後までほとんど吐き気を感じない人もいます。

Q3:つわりが急になくなったら流産の可能性がありますか?
A3:つわりがなくなったことだけでは流産を判断できません。ホルモンの変化や症状の自然な変動によって軽くなることもあります。ただし、出血や強い腹痛、めまいなどを伴う場合は早めに医療機関へ相談してください。

Q4:つわりがない人はhCGの数値が低いのでしょうか?
A4:必ずしもそうではありません。hCGはつわりに関係する要素の一つですが、吐き気の強さはGDF15や母体側の感受性など複数の要因に左右されます。症状だけでhCGの数値を推測することはできません。

Q5:つわりがない人は妊娠中も健康に過ごせるのでしょうか?
A5:吐き気がないことは日常生活を送りやすいという面ではメリットになる場合があります。ただし、つわりがないことと妊娠中の健康状態は別の問題です。妊婦健診を定期的に受け、血圧や尿検査、胎児の発育などを確認しましょう。

まとめ:【プロの結論】つわりの有無より妊婦健診で確認することが大切

つわりがない人は決して珍しい存在ではありません。2026年現在の医学資料や海外研究を参考にすると、妊娠しても吐き気や嘔吐がない人はおよそ2〜3割程度という幅が一つの目安になります。

つわりの有無や強さには、hCG、GDF15、遺伝的な要素、母体のホルモンに対する感受性など、さまざまな要因が関係しています。胃腸が丈夫だから、健康だから、あるいは赤ちゃんが元気だから必ずつわりがないという単純な話ではありません。

また、つわりがある人の方が流産リスクが低いという統計的な関連を示す研究はありますが、つわりがない人が流産するという意味ではありません。吐き気の有無だけで赤ちゃんの健康状態を判断することはできないのです。

【プロの結論】妊娠初期に大切なのは、つわりがあるかないかを周囲と比較することではなく、自分自身の妊娠経過を医学的に確認することです。症状がないこと自体を過度に心配する必要はありませんが、出血や強い腹痛などの異変を見逃さないことも重要です。

定期的な妊婦健診と超音波検査を受け、気になる変化があれば担当医や助産師に相談しましょう。つわりの重さではなく、検査結果と母体・胎児の状態を基準に、安心して妊娠生活を送ることが大切です。

主な医学的根拠・参考資料

- MotherToBaby「Nausea and Vomiting in Pregnancy」(2026年2月公開)
- Nature「GDF15 linked to maternal risk of nausea and vomiting during pregnancy」(2024年)
- JAMA Internal Medicine「Association of Nausea and Vomiting During Pregnancy With Pregnancy Loss」(2016年)
- Royal College of Obstetricians and Gynaecologists(RCOG)妊娠中の吐き気・嘔吐に関する診療ガイドライン(2024年改訂)
- こども家庭庁「妊娠中に気をつけたい症状と病気」「妊婦健診に関する取組み」
- 厚生労働省「妊娠中の超音波検査について」