浅草名所七福神巡り2026年版|9社寺を巡る理由・御朱印・ルート・所要時間を徹底解説
浅草で七福神巡りをするなら、知っておきたいのが「七福神なのに、なぜ9つの神社仏閣を巡るのか」という疑問だ。浅草名所七福神は、浅草寺や浅草神社をはじめ、東京都台東区と荒川区にまたがる9社寺を巡拝する伝統的な開運行事。一般的な七福神巡りとは異なる独自の由来を持ち、江戸文化や下町の歴史にも触れられる。
2026年現在、浅草名所七福神は正月だけでなく一年を通して巡拝できる。公式案内では全9社寺を巡る所要時間の目安は約4時間。御朱印や福笹、色紙、福絵などの授与品も用意されている。初めて訪れる人に向けて、9社寺の神様、効率的な巡拝ルート、受付時間、御朱印の受け方まで整理する。
📌 【この記事の重要ポイントまとめ】
- 9社寺を巡る理由: 福禄寿と寿老人がそれぞれ2か所に祀られ、さらに「九」に縁起のよい意味が込められている。
- 所要時間:約4時間: 公式案内の目安。参拝や御朱印、休憩を含めて半日を確保したい。
- 2026年も通年参拝可能: 通常の受付時間は原則9:00~16:00。御朱印や授与品も一年を通して受けられる。
【最大の疑問】浅草名所七福神はなぜ7柱ではなく9社寺を巡るのか?

浅草名所七福神の最大の特徴は、七福神という名前でありながら、巡拝先が9社寺あることだ。
一般的な七福神は、恵比須・大黒天・毘沙門天・弁財天・布袋尊・福禄寿・寿老人の7柱で構成される。
一方、浅草名所七福神では、福禄寿を祀る場所が2か所、寿老人に関係する場所も2か所ある。そのため、七福神を祀る場所が合計9社寺になる。
さらに、9という数字には古くから縁起のよい意味が与えられてきた。
浅草名所七福神会の公式Q&Aでは、九を数の究極とする考え方に加え、「九」と「鳩」の文字にまつわる故事を紹介している。鳩には「集まる」という意味があるとされ、福が集まることに通じる縁起のよさが、9社寺という独自の構成につながっている。
つまり、9か所を巡るのは単なる観光上の設定ではない。七福神の信仰と、九という数字に込められた縁起を組み合わせた浅草ならではの巡拝文化なのだ。
9社寺の内訳はどうなっている?

7柱の神様と9社寺の関係を整理すると、次のようになる。
- 福禄寿:今戸神社、矢先稲荷神社
- 寿老人・寿老神:鷲神社、石浜神社
- その他の5柱:それぞれ1社寺
特に注目したいのが、石浜神社の「寿老神」と鷲神社の「寿老人」という表記の違いだ。いずれも長寿や福徳に関係する神様として浅草名所七福神に位置づけられている。
また、神社だけでなく寺院も巡拝先に含まれるため、神社の御祭神と寺院の御本尊・祀られる尊格を同じ意味で扱わないことも大切だ。
【完全一覧】浅草名所七福神9社寺の神様と見どころ
浅草名所七福神を構成する9社寺は、浅草の中心部から奥浅草、南千住方面まで広がっている。
台東区観光課の公式パンフレットに掲載されている情報をもとに、それぞれの福神と特徴をまとめた。
| 福神 | 社寺名 | 所在地・主な特徴 |
|---|---|---|
| 大黒天 | 浅草寺 | 台東区浅草2-3-1。大黒天は弁天堂に祀られている |
| 恵比須 | 浅草神社 | 台東区浅草2-3-1。三社祭で知られる三社さま |
| 毘沙門天 | 待乳山聖天 | 台東区浅草7-4-1。大根と巾着が象徴 |
| 福禄寿 | 今戸神社 | 台東区今戸1-5-22。招き猫発祥の地としても知られる |
| 布袋尊 | 橋場不動尊 | 台東区橋場2-14-19。天平宝字4年(760年)の開創と伝わる |
| 寿老神 | 石浜神社 | 荒川区南千住3-28-58。神亀元年(724年)創建と伝わる |
| 弁財天 | 吉原神社 | 台東区千束3-20-2。新吉原の歴史と深く関係する |
| 寿老人 | 鷲神社 | 台東区千束3-18-7。酉の市で有名 |
| 福禄寿 | 矢先稲荷神社 | 台東区松が谷2-14-1。江戸時代の三十三間堂に由来する |
① 浅草寺|大黒天
浅草観光の中心である浅草寺は、浅草名所七福神では大黒天を担当する。
大黒天が祀られているのは浅草寺の弁天堂。浅草寺本堂への参拝だけでなく、七福神巡りでは弁天堂にも注目したい。
浅草寺は日本国内だけでなく海外からも参拝者が訪れる歴史ある寺院。七福神巡りの出発地点としても分かりやすい。
② 浅草神社|恵比須
浅草寺のすぐ隣にある浅草神社は、恵比須を祀る社寺だ。
「三社さま」の愛称で親しまれ、毎年開催される三社祭でも知られている。
注意したいのは、浅草神社の恵比須様の御神体は社殿の御扉の奥に祀られており、一般参拝者が直接拝観できるものではないこと。公式Q&Aでは、社務所に写真が飾られていると案内されている。
③ 待乳山聖天|毘沙門天
待乳山聖天は、正式には本龍院と呼ばれる寺院で、毘沙門天を祀る。
境内で目を引くのが、大根と巾着の意匠だ。
大根は人間の迷いや心の毒を清める象徴、巾着は商売繁盛を表すものと説明されている。浅草名所七福神の中でも独特の信仰文化を感じられる場所だ。
④ 今戸神社|福禄寿
今戸神社は福禄寿を祀る神社で、招き猫発祥の地としても知られている。
創建は康平6年(1063年)と伝えられ、源頼義・義家父子が京都の石清水八幡を勧請したことに由来する。
七福神巡りとともに、今戸焼など浅草の地域文化に思いを巡らせることができる。
⑤ 橋場不動尊|布袋尊
橋場不動尊は、正式には不動院と呼ばれる寺院。
天平宝字4年(760年)、宗房上人によって開創されたと伝えられている。
現在の本堂は弘化2年(1845年)の建立で、江戸時代の建築様式を残す落ち着いた雰囲気が特徴だ。
浅草中心部のにぎわいから少し離れ、静かに参拝できる場所でもある。
⑥ 石浜神社|寿老神
石浜神社は東京都荒川区南千住に位置する。
神亀元年(724年)9月の創建と伝えられ、浅草名所七福神の9社寺の中でも古い歴史を持つ神社の一つだ。
台東区内だけで完結する巡拝ではなく、荒川区まで足を延ばすことが浅草名所七福神の特徴でもある。
⑦ 吉原神社|弁財天
吉原神社は、江戸時代の新吉原遊郭と深い関係を持つ神社だ。
明治5年(1872年)、新吉原に鎮座していた玄徳稲荷社と、遊郭内各町の守護神だった4つの稲荷社が合祀されたことに由来する。
弁財天を祀る巡拝先として、浅草の華やかな観光イメージだけでは分からない歴史にも触れられる。
⑧ 鷲神社|寿老人
鷲神社は「おとりさま」の愛称で知られ、毎年11月の酉の日に開催される酉の市で有名だ。
熊手御守は「かっこめ」「はっこめ」とも呼ばれ、福運や財をかき込む縁起物として親しまれている。
浅草名所七福神では寿老人を祀る社寺であり、健康や長寿を願う参拝先として位置づけられている。
⑨ 矢先稲荷神社|福禄寿
矢先稲荷神社は、台東区松が谷にある福禄寿の巡拝先だ。
寛永19年(1642年)、徳川家光が国家の安泰や市民の安全、武芸の練成を願って浅草に三十三間堂を建立した際、その守護神として稲荷大明神を勧請したことに由来すると伝えられている。
浅草寺や浅草神社とは違った落ち着いた雰囲気があり、9社寺巡拝の締めくくりにもふさわしい場所だ。
【初めてでも迷わない】浅草七福神巡拝ルートとおすすめの順番
浅草名所七福神には、必ず守らなければならない巡拝順序はない。
浅草名所七福神会の公式案内でも、どの社寺から始めてもよいとされている。
ただし、初めて巡る場合は、台東区観光課のパンフレットに掲載されたモデルコースを参考にすると、各社寺の位置関係を把握しやすい。
おすすめの9社寺巡拝順
1. 浅草寺(大黒天)
2. 浅草神社(恵比須)
3. 待乳山聖天(毘沙門天)
4. 今戸神社(福禄寿)
5. 橋場不動尊(布袋尊)
6. 石浜神社(寿老神)
7. 吉原神社(弁財天)
8. 鷲神社(寿老人)
9. 矢先稲荷神社(福禄寿)
このルートは浅草中心部から北側へ進み、南千住方面を経由して千束・松が谷方面へ向かうコースだ。
特に注意したいのは、石浜神社が荒川区にあること。浅草という地名からすべての巡拝先が浅草周辺に密集していると考えると、移動距離を見誤りやすい。
地図は無料でもらえる?
浅草名所七福神会の公式Q&Aによると、巡拝地図は各社寺で無料配布されている。
最初に参拝する社寺で地図を受け取ってから出発すると、道順を確認しやすい。
台東区観光課のパンフレットにもモデルルートが掲載されており、途中にある名所旧跡も紹介されている。
単に9社寺を回るだけでなく、周辺の江戸文化や歴史的な場所にも目を向けると、散策の楽しみが広がる。
【所要時間は約4時間】浅草七福神巡りは半日確保するのがおすすめ
浅草名所七福神の所要時間について、公式Q&Aでは、9社寺すべてを巡る場合の目安を徒歩で約4時間としている。
ただし、実際にかかる時間は参拝の長さ、御朱印の受付待ち、道順の確認、休憩などによって変わる。
御朱印を9か所すべてで受けたい人や、各寺社の由緒を読みながら巡りたい人は、時間に余裕を持たせたい。
4時間で巡るためのポイント
- 朝9時ごろから巡拝を始める
- 最初の社寺で無料の巡拝地図を受け取る
- 御朱印帳や授与品を準備しておく
- 参拝と御朱印の受付をまとめて行う
- 途中で休憩する時間も確保する
特に正月三が日や七草までの時期は、初詣客と重なる可能性がある。混雑を避けたい場合は、通常期の平日を選ぶのも一つの方法だ。
1日で回れない場合は?
9社寺すべてを1日で回りきれなくても問題ない。
浅草名所七福神会の公式Q&Aでは、何日かに分けて参拝してもよいと案内している。
また、御朱印や授与品の受付は一年を通して行われているため、正月の限られた期間内に無理に巡拝する必要はない。
歩く距離に不安がある人や、各社寺の歴史をじっくり楽しみたい人は、2日に分ける方法も検討したい。
【2026年最新】浅草七福神の御朱印・受付時間・通年参拝の実態
浅草名所七福神巡りでは、参拝の証として御朱印を受けられる。
授与品には、福笹・色紙・福絵の3種類がある。公式Q&Aによると、福笹には各社寺の福絵馬を順番に取り付けていく。福絵や色紙には、それぞれの社寺で朱印を受けて完成させる仕組みだ。
2026年の受付時間
2026年の公式案内と公式Q&Aで確認できる基本情報は次の通り。
| 確認項目 | 公式案内の内容 |
|---|---|
| 通常期の受付時間 | 原則9:00~16:00 |
| 令和8年(2026年)正月期間 | 各社寺受付時間9:00~16:00 |
| 御朱印の受付 | 一年を通して受付 |
| 授与品の受付 | 一年を通して受付 |
| 巡拝する順番 | 自由 |
| 巡拝地図 | 各社寺で無料配布 |
| 巡拝する日数 | 複数日に分けても可能 |
ここで押さえておきたいのは、浅草名所七福神は正月限定の行事ではないという点だ。
台東区の公式案内でも、浅草名所七福神は通年開催とされている。2026年11月に巡拝する場合でも、通常の受付時間内に参拝できる。
ただし、各社寺の行事や祭典、臨時休業、混雑状況などによって対応が変更される可能性がある。特に御朱印を目的に訪れる場合は、出発前に最新の案内を確認しておきたい。
御朱印は何種類ある?
浅草名所七福神の主な授与品は次の3種類だ。
1. 福笹
七福神の神様が描かれた絵馬を、各社寺で順番に受けて笹に取り付けていく形式。巡拝の進み具合が目に見えるため、初めての人にも分かりやすい。
2. 色紙
浅草名所七福神専用の色紙に、各社寺の朱印を受ける形式。9社寺を巡った記念として残しやすい。
3. 福絵
七福神が描かれた絵に、それぞれの社寺で御朱印を受けて完成させる形式。七福神巡りの記念品としても親しまれている。
なお、公式Q&Aでは無料のスタンプは用意されていないと案内されている。御朱印や授与品を希望する場合は、所定の受付で申し出よう。
御朱印を受ける際の注意点
御朱印は参拝した証としていただくものだ。
まず社寺に参拝し、その後に授与所や社務所で希望する御朱印を伝えるのが基本となる。
浅草神社の公式案内でも、御朱印を受ける前に参拝することや、当日の混雑によって受付時間・対応方法が変わる場合があることを説明している。
御朱印帳を持参する場合は、あらかじめ開いておくと受付がスムーズだ。
【江戸時代から続く文化】浅草名所七福神の歴史と失敗しない巡拝マナー
浅草名所七福神の背景には、江戸時代に広がった七福神詣の文化がある。
江戸時代末期には、商売繁盛や無病息災、福徳円満を願い、正月に七福神を巡拝する習慣が広く親しまれるようになった。
しかし、浅草名所七福神は戦後に一時中断。昭和52年(1977年)に復活し、現在まで受け継がれている。
台東区の観光情報でも、正月に七福神を祀る神社仏閣を訪れ、一年の平穏を祈願する伝統行事として紹介されている。
なぜ正月に巡る人が多いのか?
七福神巡りは、もともと正月の松の内に行われることが多かった。
新しい一年の始まりに、家内安全、健康、商売繁盛、長寿などを願うためだ。
ただし、浅草名所七福神は通年参拝できるため、1月7日までに巡らなければならないという決まりはない。
正月の雰囲気を楽しみたい人は年始、落ち着いて参拝したい人は通常期というように、目的に合わせて訪問時期を選べる。
巡拝時に守りたい5つのマナー
1. 参拝を先に済ませる: 御朱印や授与品を受ける前に、まず神様・仏様にご挨拶する。
2. 境内では静かに行動する: 他の参拝者の迷惑にならないよう配慮する。
3. 撮影ルールを守る: 撮影禁止の場所や、撮影に配慮が必要な場所では案内に従う。
4. 受付終了時刻に注意する: 16時を目安に、余裕を持って各社寺を訪れる。
5. 御朱印を大切に扱う: 御朱印は記念スタンプではなく、参拝の証として受け取る。
また、浅草北部や南千住方面には住宅地や生活道路も多い。観光客として訪れる際は、周辺住民の生活環境にも配慮したい。
【よくある質問】浅草の七福神巡りに関するFAQ
Q1:浅草七福神巡りは全部で何か所ですか?
A1:浅草名所七福神は全部で9社寺です。福禄寿と寿老人がそれぞれ2か所に祀られていることに加え、九という数字に縁起のよい意味があることが由来です。公式案内では9社寺すべてを巡ることが推奨されています。
Q2:浅草七福神巡りの所要時間はどのくらいですか?
A2:浅草名所七福神会の公式Q&Aによると、9社寺をすべて巡る所要時間の目安は徒歩約4時間です。御朱印や休憩、周辺観光も楽しむ場合は、半日以上を確保すると安心です。
Q3:浅草七福神の御朱印は1年中いただけますか?
A3:はい。浅草名所七福神は一年を通して御朱印や授与品の受付を行っています。通常期の受付時間は原則9:00~16:00ですが、各社寺の行事や当日の状況によって変更される場合があります。
まとめ:【プロの結論】浅草名所七福神は9社寺を巡ってこそ魅力が分かる
浅草名所七福神巡りは、七福神という7柱の神様を祀る場所が9社寺に広がっている、全国的にも特徴的な巡拝文化だ。
9社寺となった理由には、福禄寿と寿老人がそれぞれ2か所に祀られていること、そして「九」に込められた縁起のよい意味がある。
2026年現在も通年参拝が可能で、公式案内の所要時間は約4時間。御朱印や福笹、色紙、福絵などを楽しみながら、自分のペースで巡ることができる。
特におすすめしたいのは、単純に御朱印を9つ集めることだけを目的にしないことだ。
浅草寺の大黒天、浅草神社の恵比須、待乳山聖天の毘沙門天をはじめ、それぞれの社寺には異なる歴史と信仰がある。吉原神社では江戸の歴史に触れ、鷲神社では酉の市の文化を感じ、石浜神社では南千住まで足を延ばすことで、浅草という街の広がりも見えてくる。
浅草七福神巡りに向いているのは、歴史散策と寺社参拝をゆっくり楽しみたい人。 一方、短時間で御朱印だけを集めたい人や、長距離の徒歩移動が難しい人は、2日に分けるなど無理のない計画を立てたい。
9社寺を巡る約4時間は、福を願うだけでなく、江戸から続く浅草の歴史と文化を歩いて体感する時間でもある。2026年も、正月に限らず自分に合った日程で、浅草名所七福神の巡拝を楽しんでほしい。
主な公式情報・参照資料
- 浅草名所七福神会:公式Q&A・巡拝コース・受付案内。
- 台東区観光課:浅草名所七福神めぐり公式パンフレット。
- 台東区公式観光情報:浅草名所七福神詣り。
- 浅草神社・石浜神社・鷲神社の公式情報。