長生きしたくないのはなぜ?27.9%調査と若者の本音、老後不安への対処法を徹底解説

目次

「できれば長生きしたくない」「100歳まで生きることを考えると不安になる」。そんな気持ちを抱く人は、決して珍しくありません。日本は世界有数の長寿国ですが、長生きそのものを望んでいる人ばかりではありません。老後のお金、病気や介護、独身生活での孤独、家族に迷惑をかけたくないという思いなど、長寿に対する不安はさまざまです。

博報堂の「100年生活者研究所」が実施した6カ国調査では、日本人の「100歳まで生きたい」という回答は3割未満でした。2024年の調査を紹介した報道では27.9%という数字も取り上げられています。さらに2025年の公式調査でも、日本人の長寿願望は依然として低い水準でした。2026年現在、若い世代にも老後への不安が広がっています。なぜ長生きを望まないのか、その心理と社会的背景、気持ちがつらいときの対処法を整理します。

📌 【この記事の重要ポイントまとめ】

  • 長生きしたくない主な理由:老後の経済的不安、病気や介護、孤独、家族への負担などが挙げられる。
  • 日本人の長寿への本音:博報堂の6カ国調査では「100歳まで生きたい」という回答が3割未満。2025年の最新公表値も27.7%だった。
  • 気持ちへの対処法:漠然とした将来不安をお金・健康・人間関係に分け、具体的な備えや相談先を確保することが大切。

【なぜ長生きしたくない?】多くの人に共通する5つの心理と理由

長生きしたくない

長生きしたくないと思う背景には、単純に年を取りたくないという感情だけでなく、将来の生活を具体的に想像したときに生じる恐怖や負担感があります。

Smartlogの「長生きしたくない人の理由や心理」に関する解説や、Wurkの心理・原因を扱った記事でも、老いへの抵抗、経済的不安、孤独、周囲への負担などが主な論点として取り上げられています。

1.老後のお金や生活費が足りなくなる不安

長生きしたくない

長生きしたくない理由として、特に現実的なのが経済的な問題です。

現役時代と同じように働けなくなった後、年金や貯蓄だけで生活できるのか。物価が上がり続けた場合、住居費や食費、医療費を支払えるのか。こうした心配が、長い老後を望ましくないものとして感じさせます。

内閣府の「国民生活に関する世論調査(令和7年8月調査)」では、日頃から悩みや不安を感じている人のうち、63.9%が「老後の生活設計について」、62.7%が「自分の健康について」、60.5%が「今後の収入や資産の見通しについて」と回答しました。

老後の問題は高齢者だけの悩みではありません。現役世代にとっても、将来の生活基盤が見通せないことは大きなストレスになっています。

2.病気や介護で自由に生活できなくなる恐怖

長生きしたくない

年齢を重ねると、身体機能が低下したり、慢性的な病気を抱えたりする可能性があります。自分の意思で外出できない、食事や入浴に介助が必要になる、認知機能が衰えるといった将来を想像し、長生きを避けたいと感じる人もいます。

特に大きいのは、単に病気になることへの恐怖だけではありません。痛みや身体的苦痛が続くこと、自分で生活を決められなくなること、介護を受ける側になることへの抵抗感です。

日本ホスピス・緩和ケア研究振興財団が公表した2023年の「人生100年時代の逝き方」調査では、100歳以上まで長生きしたいと思わない理由として、「身体がだんだんつらくなると思うから」が48.2%に上りました。

健康寿命と平均寿命の差を意識し、長く生きることよりも、自分らしく動ける期間を大切にしたいという価値観も背景にあります。

3.独身生活や老後の孤独が怖い

結婚していない人や子どもがいない人にとって、老後の生活を誰と過ごすのかは切実な問題です。

若いうちは仕事や趣味、友人との交流によって生活が成り立っていても、退職後に人間関係が変われば、孤独を感じる機会が増える可能性があります。

さらに、体調を崩したときに助けを求められる相手がいるか、入院時の付き添いや緊急連絡先をどうするか、亡くなった後の手続きを誰に頼むかなど、日常生活の延長線上にある問題もあります。

ただし、独身であることと孤独であることは同じではありません。家族がいても孤立する人はいますし、結婚していなくても友人や地域との関係を築き、充実した生活を送る人もいます。

4.家族に迷惑をかけたくないという心理

日本人の長寿観を考えるうえで、見逃せないのが「周囲に迷惑をかけたくない」という心理です。

年を取って介護が必要になったら、子どもや配偶者に負担をかけるのではないか。施設に入る費用を家族に負担させるのではないか。認知症になったら、家族の生活まで変えてしまうのではないか。

こうした心配が積み重なると、自分の長寿を喜ばしいこととして考えにくくなります。

日本ホスピス・緩和ケア研究振興財団の2023年調査では、長生きしたいと思わない理由の1位は「家族やまわりの人に迷惑をかけたくないから」で、59.0%でした。

これは、お金や健康への不安とは少し異なる問題です。自分の生活だけでなく、周囲の人の幸せまで考えてしまうからこそ、長生きを負担として受け止めてしまうのです。

5.老いていく自分を受け入れたくない

若い頃と同じように動けなくなること、外見が変化すること、仕事での役割がなくなることなど、加齢そのものに抵抗を感じる人もいます。

仕事や社会的な立場が自分のアイデンティティーになっている場合、退職後に自分の存在価値を見失うこともあります。

また、人生の楽しみが見つからず、将来に期待できないときには、長い人生そのものが苦痛に感じられることもあります。

こうした心理は、単なるわがままではありません。自分らしさを失うことへの不安や、将来の生活を想像できないことから生じる自然な感情の一つです。

【検証資料 1】長生きしたくないの当時の様子・関連報道写真(出典:Yahoo!ニュース)

【27.9%の調査を検証】日本人はなぜ100歳まで生きたいと思わないのか

日本人の長寿に対する本音を示す資料として知られているのが、博報堂の「100年生活者研究所」による6カ国調査です。

2024年の調査を紹介した2025年8月のBusiness Insider Japanの記事では、大阪大学大学院人間科学研究科の権藤恭之教授への取材を通じて、日本人の「100歳まで生きたい」という回答が27.9%だったと紹介されています。

ただし、数字には公表資料による違いがあります。Hakuhodo DY Matrixが2024年3月18日に発表した公式リリースでは27.4%とされています。2025年3月19日の博報堂公式発表では、調査対象の年齢構成を区別したうえで、20~70代の日本人が26.3%、80代を含めた20~80代全体では27.7%でした。

したがって、27.9%は2024年の調査を紹介する報道上の数値として理解し、2026年時点の最新値と混同しないことが大切です。

2025年の最新公表調査でも日本は6カ国中で最下位

博報堂100年生活者研究所が2025年2月に実施した調査では、日本国内の20~80代男女2,800人と、アメリカ、中国、デンマーク、イギリス、オーストラリアの20~70代男女各600人が対象になりました。

20~70代に年齢をそろえた国際比較では、日本の「100歳まで生きたい」という回答は26.3%。次に低いオーストラリアの58.8%を大きく下回り、対象6カ国で最も低い結果でした。

また、80代を含む日本国内の調査では、2022年28.7%、2024年28.4%、2025年27.7%と推移しています。3年連続で3割を下回っており、長寿願望が高まっていない状況が続いています。

長寿に対する日本人の本音は「迷惑」と「不安」

2024年の博報堂の国際比較調査では、日本人の71.2%が「みんなに迷惑をかけたくない」、59.5%が「100歳まで生きるのは大変そう」と回答しました。

一方、「幸せそうに見える」は21.1%、「チャンスが増える」は28.7%にとどまっています。

興味深いのは、同じ日本人でも「100歳まで生きたい」と回答した人は、長寿を前向きに捉えている点です。この層では「チャンスが増える」が59.4%、「幸せそうに見える」が43.5%でした。

つまり、長寿に対する気持ちは、年齢や身体の状態だけで決まるわけではありません。将来にどのような楽しみや可能性を感じられるかも関係しています。

【実態を比較】長生きしたくない人の心理と調査データを整理

ここまでの調査結果を比較すると、長生きを望まない心理には、経済的な問題、身体的な問題、家族との関係、社会とのつながりという複数の要素が関係していることが分かります。

調査・対象 主な結果 読み取れる背景
博報堂・2024年6カ国調査 日本の100歳まで生きたい割合は公式発表で27.4% 日本人の長寿願望は国際比較で低い
博報堂・2025年6カ国調査 日本の20~70代は26.3% 6カ国中で最も低い水準
博報堂・2025年国内調査 20~80代では27.7% 3年連続で3割未満
日本ホスピス・緩和ケア研究振興財団・2023年調査 長生きしたくない理由の59.0%が周囲への迷惑 家族や周囲への負担感が大きい
同財団・2023年調査 身体的苦痛への不安48.2%、経済的不安36.7% 健康と生活費への不安が強い
イプソス・2025年調査 老後を楽しみにしている日本人はZ世代22%、ミレニアル世代26% 若い世代の老後への期待も低い
日本総研・2026年コラム 18~29歳の約4割が老後の生活設計に不安 老後不安は若年層にも広がっている

この比較から分かるのは、長生きしたくないという気持ちを、単に高齢者の問題として扱うことはできないという点です。

日本ホスピス・緩和ケア研究振興財団の調査は、全国の20~79歳の男女1,000人を対象とした2022年9月のインターネット調査です。一方、博報堂の調査は人生100年時代に対する意識を国際比較したものです。質問内容や対象者が異なるため、数字をそのまま同じ意味で比較することはできません。

また、「100歳まで生きたいと思わない」という回答は、今すぐ死にたいという意思を意味するものでもありません。希望する寿命についての回答と、現在の生きづらさや自殺念慮は、分けて考える必要があります。

【検証資料 2】長生きしたくないの活動歴およびメディア掲載記録(出典:Yahoo!ニュース)

【若者にも広がる】長生きしたくないと思う若い世代の実態

長生きしたくないという気持ちは、すでに高齢者になった人だけのものではありません。20代や30代でも、将来の生活を想像したときに、長い人生に希望を持てないと感じる人がいます。

若者は老後の生活費や仕事の将来性に不安を抱えている

2026年2月25日に日本総研が公表した「若い世代の老後への不安とおひとりさまの未来」では、内閣府の国民生活に関する世論調査をもとに、18~29歳でも約4割が老後の生活設計に不安を感じていることが紹介されています。

若い世代にとって老後はまだ先の話ですが、収入や雇用の安定、年金制度、住宅費、物価上昇などを考えると、将来の生活を楽観視できない場合があります。

さらに、仕事や家事、育児、介護などの負担を考え、結婚や家庭を持つことに慎重になる人もいます。結婚すれば老後が安心という従来の考え方だけでは、将来の不安を解消できない状況が生まれています。

若者は老後そのものに期待を持ちにくい

イプソスの「高齢化に対する意識調査2025」では、日本で老後を楽しみにしている人の割合は、ベビーブーマー世代が42%で最も高く、Z世代は22%でした。

世界平均では、ミレニアル世代とZ世代がともに41%だったため、日本の若い世代は対照的に老後への期待が低いことが分かります。

ただし、若者全員が長生きを拒否しているわけではありません。博報堂が2025年1月に公表した新成人調査では、18~20歳の新成人層のうち、100歳まで生きたいと回答した人は51%でした。

この結果は、若い世代の中にも、長い人生を挑戦や楽しみの機会として捉えている人がいることを示しています。

若者の長寿への抵抗感は社会の仕組みとも関係する

日本総研の2026年の分析では、単身高齢者が増える見通しや、入院・施設入所時の身元保証、医療や介護における意思決定など、家族の存在を前提とした制度やサービスが課題として指摘されています。

同分析では、2050年には65歳以上の単身者が男性26.1%、女性29.3%に達するとの推計も紹介されています。

結婚しない、子どもを持たない、一人で暮らすという選択は、それ自体が問題ではありません。しかし、家族がいない場合に必要な支援が十分に整っていなければ、若い世代も自分の将来を不安に感じます。

長生きしたくない若者の心理を理解するには、個人の考え方だけでなく、家族の形が多様化している社会に制度が対応できているかという視点も欠かせません。

【長生きしたくないときの対処法】老後の不安を小さくする6つの方法

長生きしたくないという気持ちを、無理に前向きに変える必要はありません。ただし、その気持ちの奥にある不安を具体的に整理すると、解決できる問題が見つかることがあります。

1.老後に必要なお金を具体的に計算する

老後のお金が心配なら、まずは漠然とした不安を数字に置き換えてみましょう。

年金の見込み額、現在の貯蓄、住宅費、食費、医療費、保険料などを整理すると、どの部分に不足が生じそうなのかが分かります。

年金については、日本年金機構の「ねんきんネット」などを活用し、自分の受給見込みを確認する方法があります。必要に応じて、自治体の生活相談や公的な家計相談も利用できます。

大切なのは、根拠のない金額を想像して不安を膨らませないことです。実際の収支を把握すれば、今からできる対策も見えてきます。

2.病気や介護への備えを考える

病気や介護への不安には、医療制度や介護サービスについて知っておくことが役立ちます。

例えば、介護保険制度では、要介護認定などの条件に応じて、訪問介護や通所介護、福祉用具の利用などができます。

また、将来どのような医療や介護を希望するかを家族や信頼できる人と話し合う「人生会議(ACP)」もあります。

自分の希望を事前に共有しておけば、意思を伝えられなくなった場合に備えることができます。

3.独身でも頼れる人や場所をつくる

結婚していないことを理由に、老後の生活を諦める必要はありません。

友人や親族との交流を続けるほか、地域の活動、趣味のサークル、ボランティアなどに参加すると、家族以外の人とのつながりを維持できます。

また、入院時の保証人や緊急連絡先、日常生活の支援、死後の事務手続きなどについては、自治体や社会福祉協議会、適切な民間サービスに相談する方法もあります。

身元保証や死後事務を扱う民間サービスを利用する場合は、料金体系、契約内容、預託金の管理方法、解約条件を確認することが大切です。

4.家族に迷惑をかけたくない気持ちを共有する

家族に負担をかけたくないと思っている人ほど、自分の不安を口に出せないことがあります。

しかし、家族が何を負担に感じるかは、本人の想像と一致するとは限りません。介護の方法や費用、施設の利用、緊急時の連絡先などを話し合うことで、必要以上に自分を責めずに済む場合があります。

家族に相談しにくい場合は、地域包括支援センターや医療ソーシャルワーカーなど、第三者の専門職に相談する方法もあります。

5.将来の楽しみを一つずつ増やす

長生きしたくないという感情には、将来に楽しみが見つからないことが関係している場合もあります。

大きな人生の目標を持つ必要はありません。旅行に行く、趣味を始める、好きな本を読む、友人と食事をするなど、日常の中で楽しめることを少しずつ増やしてみましょう。

博報堂の2024年調査でも、100歳まで生きたい人は、長寿によってチャンスが増えることや、幸せな人生を送れることに注目する傾向がありました。

将来の楽しみは、特別な成功や経済的な豊かさだけで決まるものではありません。自分にとって心地よい時間を持つことも、人生への見方を変えるきっかけになります。

6.気持ちが長く続くなら専門家に相談する

長生きしたくないという気持ちが長く続き、眠れない、食欲がない、何も楽しめない、日常生活に支障が出ている場合は、心身の不調が関係している可能性もあります。

心療内科や精神科、かかりつけ医、自治体の精神保健福祉センターなどに相談することも選択肢です。

また、「長生きしたくない」という気持ちが「今すぐ死にたい」「自分を傷つけたい」という考えに変わっている場合は、一人で抱え込まないでください。

日本では、厚生労働省が案内する「#いのちSOS」(0120-061-338)が24時間365日、無料で相談を受け付けています。「よりそいホットライン」(0120-279-338)も24時間対応です。差し迫った危険がある場合は、身近な人に助けを求め、救急医療につながってください。

将来を前向きに考えられないときに、無理に元気を出す必要はありません。まずは今感じている苦しさを軽くすることを優先してください。

【検証資料 3】長生きしたくないに関する近況・インタビュー報道記録(出典:Yahoo!ニュース)

【プロの結論】長生きしたくない気持ちは否定せず、何が不安なのかを見極める

長生きしたくないという気持ちに対して、「人生は長いほうがいい」「年を取れば楽しいこともある」と一方的に励ましても、本人の不安は解消されません。

重要なのは、長生きそのものを嫌だと感じているのか、それとも長生きした先に待っていると想像する生活が嫌なのかを分けて考えることです。

長生きしたくない理由によって必要な対策は異なる

例えば、お金が心配なら年金や生活費を確認することが必要です。病気や介護が怖いなら医療・介護制度を知ることが役立ちます。孤独が不安なら、家族の有無にかかわらず頼れる人や相談先をつくることが大切です。

反対に、何をしても気持ちが晴れず、生きることそのものが苦しい場合は、経済的な対策だけでは十分ではありません。心理的な支援や医療につながることが必要になる場合もあります。

「100歳まで生きたい」と思わなくても問題はない

博報堂の調査が示しているのは、日本人の多くが100歳まで生きることを積極的には望んでいないという事実です。

しかし、それは日本人の人生が不幸であることや、長生きする人が幸せではないことを証明するものではありません。

日本ホスピス・緩和ケア研究振興財団の調査では、長生きしたい理由として「少しでも長く人生を楽しみたいから」が68.2%で最多でした。長寿に希望を持つ人も、長寿に不安を感じる人も、それぞれ異なる価値観を持っています。

また、博報堂100年生活者研究所の2023年の分析では、年齢別の幸福度は50代で底を打ち、その後上昇する傾向が紹介されています。年齢を重ねることが、必ずしも幸福度の低下につながるわけではありません。

長寿に対する一般的なイメージだけで、自分の将来まで決めつけないことも大切です。

【長生きしたくない】に関するよくある質問(FAQ)

Q1:長生きしたくないと思うのはおかしいことですか?
A1:おかしいことではありません。老後の経済的不安、病気や介護への恐怖、孤独、家族への負担感などから、長生きを望まない人はいます。ただし、気持ちが強くなり日常生活に支障が出ている場合は、専門家への相談も検討してください。

Q2:長生きしたくないと思う若者が増えているのはなぜですか?
A2:将来の収入や年金、住宅費、雇用、結婚や介護の負担など、長い人生を支える経済的・社会的な問題が関係しています。ただし、若者全員が長生きを望まないわけではなく、博報堂の新成人調査では100歳まで生きたいと答えた人が半数を超えた結果もあります。

Q3:長生きしたくないと思ったときはどうすればいいですか?
A3:まずは、何が嫌なのかを具体的に整理しましょう。お金、健康、介護、孤独、家族との関係など、不安の原因によって対策は異なります。家族や友人、自治体の相談窓口、医療機関などを利用し、一人で抱え込まないことが大切です。

Q4:100歳まで生きたい日本人は本当に27.9%しかいないのですか?
A4:2024年の国際比較調査を紹介した報道では27.9%とされています。一方、博報堂の2024年公式リリースでは27.4%、2025年の公式調査では20~80代で27.7%、20~70代で26.3%でした。調査年や対象年齢によって数値が異なりますが、いずれも3割未満という結果です。

Q5:独身だと老後は孤独になり、長生きするのが大変ですか?
A5:独身であることだけで老後の孤独が決まるわけではありません。友人や地域との交流、介護・医療サービス、自治体の支援、身元保証や生活支援の仕組みなどを活用することで、家族以外にも頼れる環境を整えられます。

まとめ:長生きしたくない理由を知ることが、自分らしい人生への第一歩

「長生きしたくない」という気持ちの背景には、老後のお金、病気や介護、孤独、独身生活への不安、家族に迷惑をかけたくないという心理など、さまざまな事情があります。

博報堂100年生活者研究所の6カ国調査では、日本人の「100歳まで生きたい」という回答は3割未満でした。2024年の調査を紹介した報道では27.9%、2025年の公式調査では80代を含む国内全体で27.7%という結果が示されています。

こうした数字から見えてくるのは、単に日本人が長生きを嫌っているということではありません。長寿を支える経済的な基盤や医療・介護、家族以外のつながりに対する不安が大きいという現実です。

長生きしたいと思えなくても、自分を責める必要はありません。まずは何が不安なのかを整理し、解決できる問題から少しずつ備えていくことが大切です。

大切なのは、100歳まで生きることを目標にすることではなく、何歳になっても自分らしく、安心して暮らせる環境を整えることです。長さだけではなく、日々の生活の質や幸福を大切にすることが、これからの人生を考えるうえでの重要な視点になります。