2026年はいつから暑くなる?6月の真夏日・7月の猛暑急増と8月の酷暑を徹底解説
2026年はいつから暑くなったのか。気象庁の観測データを振り返ると、6月初めにはすでに真夏日が広範囲で観測され、7月中旬には猛暑日が急増。さらに7月下旬から8月初めにかけては、国内で初めて5日連続の酷暑日を記録するなど、各地で危険な暑さとなった。夏の日本の平均気温は平年差+1.02℃で、1898年の統計開始以来5番目の高さだった。
特に注目したいのは、全国一律に暑くなったわけではない点だ。北日本と西日本では平均気温が平年より1.2℃高く、東日本も0.8℃高かった一方、沖縄・奄美は平年並みだった。2026年の梅雨明け、7月下旬の40℃超え、8月後半の高温まで、気象庁の確定データから暑さの始まりとピークを整理する。
📌 【この記事の重要ポイントまとめ】 - 暑くなり始めた時期: 6月1日には全国392地点で真夏日を観測。7月中旬から本格的な猛暑に突入した。 - 最も危険な暑さ: 7月21日~25日に国内初の5日連続酷暑日を記録。7月23日には静岡県浜松市天竜区で41.1℃を観測した。 - 夏の気温実績: 平均気温の平年差は+1.02℃。1898年以降で5番目の高温となり、酷暑日は延べ36地点に達した。
【結論】2026年はいつから暑くなった?本格的な猛暑は7月中旬から

2026年の暑さは、6月初めから始まっていた。ただし、6月と7月中旬以降では暑さの規模が大きく異なる。
気象庁の「真夏日などの地点数」によると、6月1日には全国914地点のうち392地点で最高気温30℃以上を観測した。さらに、このうち3地点では35℃以上となり、6月初日から猛暑日も発生していた。
その後、7月に入ると真夏日の観測地点が増え、7月14日には35℃以上の猛暑日を記録した地点が170地点に達した。7月20日には252地点、7月25日には297地点となり、広範囲で厳しい暑さが続いた。
つまり、2026年の暑さを時期別に整理すると、次のようになる。
- 6月上旬: 真夏日が広範囲で出現する初期の暑さ
- 7月上旬: 真夏日が増加し、猛暑日も徐々に増える
- 7月中旬: 猛暑日が急増し、本格的な猛暑に突入
- 7月下旬~8月初め: 40℃以上の酷暑日が相次ぐ
- 8月下旬: 西日本を中心に再び記録的な高温
この推移から分かるのは、単に「7月から暑い」ということではない。6月から暑さへの備えが必要であり、特に7月中旬以降は熱中症リスクが一段と高まる気象状況だった。
【2026年の気温を時系列で検証】6月の真夏日から7月の酷暑まで

2026年の気温の変化を把握するには、気象庁が公開している日別の観測地点数と、40℃以上を記録した地点の一覧を合わせて見る必要がある。
2026年の主要な高温観測記録
出典:気象庁「最新の気象データ」「2026年夏に酷暑日を観測した地点」。地点数は日ごとの延べ観測地点数。
7月21日から25日は国内初の5日連続酷暑日

2026年の夏で特に注目されたのが、7月下旬の40℃超えだ。
7月21日には愛知県豊田市で40.1℃、岐阜県郡上市で40.0℃、岐阜県多治見市で40.3℃を観測した。
翌22日には三重県桑名市で40.6℃、23日には静岡県浜松市天竜区の佐久間で41.1℃に到達した。
この41.1℃は、2026年夏の気象庁の酷暑日観測地点一覧に掲載された最高値である。
さらに、7月25日まで40℃以上の観測が途切れず、国内で初めて5日連続の酷暑日となった。
これは単に一部の観測地点で高温になったという話ではない。東海地方を中心に、広い範囲で極端な暑さが連日発生したことを示している。
【2026年の梅雨明け】地域によって7月から8月まで大きな差
暑さの本格化を考えるうえで、梅雨明けの時期も重要なポイントとなる。
一般的には梅雨明け後に夏の日差しが強まり、気温が上昇しやすくなる。しかし、2026年は梅雨明けの地域差が大きく、梅雨が続いている地域でも高温が発生していた。
気象庁が2026年9月1日に公表した梅雨入り・梅雨明けの確定値を見ると、地域ごとに次の違いがあった。
- 沖縄:6月29日頃
- 奄美:6月30日頃
- 九州南部:7月12日頃
- 九州北部:7月7日頃
- 四国:7月10日頃
- 中国:7月9日頃
- 近畿:7月9日頃
- 東海:7月9日頃
- 関東甲信:7月19日頃
- 北陸:8月3日頃
- 東北南部:8月4日頃
- 東北北部:8月3日頃
特に北陸と東北では、梅雨明けが8月初めまでずれ込んだ。
一方、近畿や東海、中国地方などでは7月上旬に梅雨明けしており、7月中旬以降の高温期に入る前から夏の気候へ移行していた。
梅雨明けが遅くても暑さへの警戒は必要
見落としやすいのは、梅雨明けと猛暑の発生が必ずしも同じタイミングではないことだ。
実際、7月21日から25日にかけての酷暑は、東海地方を中心に発生している。北陸や東北では梅雨明け前後の時期に当たる地域もあった。
梅雨前線の影響が残っていても、暖かい空気の流入や日射の強まりによって気温が上がることはある。
また、梅雨明けの発表は、その後ずっと晴天が続くことを保証するものではない。天候の変化と気温の推移は別々に確認する必要がある。
【地域別の暑さを比較】北日本・東日本・西日本で最も暑かったのは?
2026年の夏は、全国平均だけを見ると実際の暑さの地域差を十分に把握できない。
気象庁の2026年6~8月の地域平均気候表では、地域別の平均気温の平年差は次のようになっている。
2026年夏・地域別の平均気温平年差
北日本:北海道・東北も平年を大きく上回る
北日本の平均気温は平年差+1.2℃だった。
北海道は+1.4℃、東北は+0.9℃で、北日本全体としてかなり高い気温となった。
特に7月中旬の北日本は、1946年以降の統計ではなく、1955年と並ぶ高温記録となった。北海道でも真夏日が増え、札幌では夏の真夏日が14日観測されている。
東日本:平均気温は+0.8℃、ただし局地的な酷暑も
東日本の平均気温は平年差+0.8℃だった。
北日本や西日本と比較すると平均偏差は小さいものの、東海地方などでは40℃以上の極端な高温を記録した。
一方、8月には台風第15号や令和8年8月千葉豪雨の影響で、東日本太平洋側の降水量がかなり多くなった。
つまり、東日本では高温だけでなく、大雨との両面から夏の気象を捉える必要がある。
西日本:7月中旬・下旬と8月下旬に記録的な高温
西日本も北日本と同じく、平均気温の平年差は+1.2℃だった。
特に顕著だったのは、7月中旬と下旬の高温である。どちらも1946年の統計開始以降で最も高い平均気温となった。
さらに8月下旬にも西日本の平均気温が同期間の1位を記録した。
梅雨明け後に雨の少ない状態が続いたことも、高温が長引く背景の一つだった。
沖縄・奄美:全国の高温傾向とは異なる結果
沖縄・奄美の平均気温は平年差0.0℃で、平年並みだった。
この結果は、2026年の暑さが全国一律に強まったわけではないことを示している。
「日本全国で同じように猛暑だった」と考えるより、地域ごとの気温偏差と日々の最高気温を合わせて判断するほうが実態に近い。
【2026年8月の暑さ】酷暑日は月末にも発生、夏のピークは一度ではなかった
7月下旬の酷暑が落ち着けば、8月は比較的穏やかになると考えたくなるかもしれない。
しかし、2026年の8月も厳しい暑さが続いた。
気象庁の日別観測データによると、8月2日には35℃以上の地点が311地点に達した。8月7日には30℃以上の地点が761地点となり、広い範囲で高温が観測された。
さらに8月下旬にも暑さが強まり、8月25日には271地点で猛暑日を記録している。
8月の酷暑日観測記録
40℃以上の観測も7月だけでは終わらなかった。
8月2日には和歌山県田辺市の栗栖川、高知県四万十市の江川崎と中村で40℃以上を観測した。
8月3日には香川県三豊市の財田、福岡県の太宰府・久留米、佐賀県の佐賀・白石、熊本県の菊池・熊本などで40℃以上となった。
さらに8月26日には福岡県の博多で40.4℃、太宰府で40.3℃を記録した。
気象庁の集計によると、2026年夏に40℃以上を観測したのは、914地点中22地点。延べ36地点だった。
この延べ36地点という数字は、比較可能な2010年以降で最多となっている。
2026年の夏は7月下旬と8月下旬が二つの大きな山
2026年の暑さのピークを一つの日付だけで表すのは難しい。
- 7月21日~25日:国内初の5日連続酷暑日
- 8月2日~3日:西日本を中心に40℃以上が再発
- 8月下旬:西日本の平均気温が統計開始以降1位の高温
特に8月下旬の高温は、7月下旬の一時的な記録更新とは異なり、地域全体の平均気温を押し上げるほどの暑さだった。
したがって、2026年は「7月が暑く、8月は涼しくなる」という単純な季節推移ではなかった。7月下旬に極端な高温が発生し、8月も暑さが続いた夏だった。
【なぜ2026年は猛暑になった?】偏西風・高気圧・エルニーニョの影響
2026年の高温を理解するには、地上の気温だけでなく、上空の大気の流れにも注目する必要がある。
気象庁が9月1日に公表した異常気象分析検討会の結果では、2026年夏の特徴的な気象要因として、偏西風の蛇行、高気圧の発達、エルニーニョ現象、地球温暖化などが挙げられた。
偏西風が北側に偏り、暖かい空気に覆われた
2026年夏は、偏西風が平年より北側を流れやすかった。
その影響で、日本付近では暖かい空気に覆われる状況が生まれ、特に北日本と西日本で高温となった。
7月中旬から下旬にかけての西日本では、上空のチベット高気圧が強まり、背の高い高気圧に覆われた。
高気圧の内部では下降気流が卓越し、空気が圧縮されることで気温が上昇する。さらに晴天による強い日射が加わり、地表付近の気温も高くなった。
エルニーニョ現象も背景の一つ
2026年は春からエルニーニョ現象が発生しているとみられていた。
気象庁の分析によると、7月の太平洋赤道域東部の監視海域では、海面水温が基準値より+2.5℃高かった。
これは1997年と並び、7月として過去最大の値だった。
エルニーニョ現象は熱帯域の対流活動や大気循環に影響する。2026年は偏東風波動の活動が活発になり、夏の台風発生数が多かった背景にも、顕著なエルニーニョ現象があったと気象庁は分析している。
ただし、エルニーニョだけで日本の猛暑を説明できるわけではない。実際の高温には偏西風の蛇行や高気圧の発達、地球温暖化による大気全体の気温上昇も関係していた。
地球温暖化による長期的な気温上昇
気象庁の日本の季節平均気温データでは、夏の平均気温は長期的に上昇しており、その上昇率は100年あたり1.41℃となっている。
2026年夏の平均気温偏差+1.02℃も、こうした長期的な気温上昇の傾向の中で捉える必要がある。
異常気象分析検討会も、2026年7月の顕著な高温には地球温暖化等が寄与した可能性があるとしている。
一時的な高気圧の配置だけでなく、長期的な気候変化が極端な暑さの背景に存在することも見逃せない。
【プロの結論】2026年の暑さから分かる、猛暑への正しい備え方
2026年の観測記録から導き出せる重要なポイントは、気温が何℃になるかだけで暑さへの警戒を判断しないことだ。
特に注意したいのは、最高気温が35℃に達していない日でも、湿度や日射の影響によって熱中症の危険性が高くなる場合があることだ。
真夏日・猛暑日・酷暑日の違い
気象庁の用語では、日最高気温によって次のように分類される。
- 夏日: 25℃以上
- 真夏日: 30℃以上
- 猛暑日: 35℃以上
- 酷暑日: 40℃以上
酷暑日は40℃以上を表す言葉で、2026年の夏には延べ36地点で観測された。
なお、これらは最高気温による分類であり、実際の熱中症リスクをそのまま示すものではない。
熱中症警戒アラートは気温だけで判断しない
熱中症警戒アラートは、気象庁と環境省が共同で発表する情報だ。
発表基準は、対象地域内の暑さ指数(WBGT)の予測値が、いずれかの地点で33以上となること。
WBGTは気温だけでなく、湿度や日射・輻射などの熱環境を考慮した指標である。
アラートは原則として前日17時頃と当日5時頃に発表される。2026年度の情報提供は10月21日朝で終了している。
暑さが厳しい時期には、次の行動を心がけたい。
- エアコンを使い、室内を涼しく保つ。
- のどが渇く前から水分を補給する。
- 汗をかいたときは塩分補給も意識する。
- 高齢者や乳幼児など、熱中症リスクの高い人に声をかける。
- 暑さ指数が高い日は、屋外での運動や長時間の作業を控える。
気温が比較的低い日でも、湿度が高ければ熱中症の危険はある。アラートが出ていないことだけを理由に安心しないことも大切だ。
【2026年いつから暑くなる】に関するよくある質問(FAQ)
Q1:2026年は何月から暑くなりましたか?
2026年は6月初めから真夏日が広範囲で観測された。6月1日には全国392地点で30℃以上となり、7月中旬からは猛暑日が急増した。本格的な猛暑は7月中旬以降と考えると分かりやすい。
Q2:2026年に初めて酷暑日が観測されたのはいつですか?
7月21日。愛知県豊田市で40.1℃、岐阜県郡上市で40.0℃、多治見市で40.3℃を観測した。7月21日から25日までは国内初の5日連続酷暑日となった。
Q3:2026年の夏は平年より何℃暑かったですか?
日本全体の6~8月の平均気温は、1991~2020年の平年値に対して+1.02℃だった。1898年の統計開始以降で5番目の高温となった。
Q4:2026年で最も暑かった地域はどこですか?
地域平均気温の平年差では北日本と西日本がともに+1.2℃で、東日本の+0.8℃を上回った。局地的には静岡県浜松市天竜区の佐久間で41.1℃を観測している。
Q5:2026年は8月も猛暑が続きましたか?
続いた。8月上旬には西日本を中心に40℃以上を観測し、8月26日にも福岡県で40℃以上となった。西日本の8月下旬の平均気温は、1946年の統計開始以降で最も高かった。
まとめ:2026年の暑さは6月から始まり、7月中旬以降に本格化
2026年の日本の夏は、6月初めから真夏日が観測され、7月中旬に猛暑が急激に強まり、7月下旬から8月にかけて酷暑が続く展開となった。
特に押さえておきたい数字は次の3つだ。
- +1.02℃: 2026年夏の平均気温の平年差。統計開始以来5番目の高さ。
- 41.1℃: 7月23日に静岡県浜松市天竜区の佐久間で観測された最高気温。
- 延べ36地点: 2026年夏に40℃以上の酷暑日を観測した地点数。2010年以降で最多。
2026年の特徴は、単に全国的に気温が高かったことだけではない。北日本と西日本で平均気温が大きく上昇し、東日本では局地的な酷暑と豪雨が発生するなど、地域ごとに異なる気象現象が重なったことにある。
2026年は6月から暑さへの備えが必要で、7月中旬以降は本格的な猛暑、7月下旬から8月にかけては命に関わる酷暑への警戒が必要な夏だった。
今後の夏も、暦上の季節や梅雨明けだけで判断せず、気象庁の気温観測、暑さ指数、熱中症警戒アラートを組み合わせて、その日の危険度を判断することが大切だ。