本編の最終回:七桜は光月庵を継いだのか?
事件の真相が明らかになった後、物語は光月庵の後継者をめぐる最終局面へ進みます。
七桜は樹と百合子の実の娘であり、光月庵の血筋を受け継ぐ人物です。一方、椿もまた和菓子職人としての誇りを持ち、店を守ろうと努力してきました。
最終的な決着は、2人が作る和菓子の勝負に委ねられます。
七桜が作ったのは、母との思い出を込めた柚子の上生菓子「冬暖」。椿は、父・樹から教わった思い出の味を再現した「つばき餅」を披露します。
勝負の結果、七桜が光月庵の後継者に選ばれます。
しかし、この勝負は椿の職人としての価値を否定するものではありません。大旦那が椿の作った菓子にも心を動かされる展開は、血筋や家の名前だけでは測れない職人の技術と愛情を描いています。
その後、椿は火事で傷ついた目の治療を受け、七桜との関係も新たな段階へ進みます。2人は過去の憎しみを乗り越え、夫婦として一緒に和菓子を作っていく道を選びました。
講談社の第16巻では2人の結婚が描かれ、最終19巻では出産を控えた七桜と椿の姿まで描かれています。
【連載期間と作品の歩み】新婚編から妻恋いまでの時系列

『私たちはどうかしている』は、最初の本編が完結した後も物語が続いています。
ここで整理しておきたいのが、原作本編、新婚編、妻恋いの3つの位置づけです。
原作漫画の連載年表

2016年:本編の連載開始
安藤なつみによる漫画が講談社の『BE・LOVE』2016年第24号からスタート。七桜と椿の幼少期の出会い、15年前の事件、再会後の結婚生活が描かれました。
第1巻は2017年4月13日に発売されています。
2021年:本編の完結
2021年に事件の真相と七桜・椿の関係に決着がつき、本編は完結。第16巻は2021年9月13日に発売され、講談社の商品紹介ではシリーズ累計500万部突破が紹介されました。
2022年〜2023年:新婚編
2人が結婚した後の生活を描く新章がスタートします。
『新婚編』は2022年1月号から2023年3月号まで展開。講談社の単行本では第17巻「桜色の連歌」、第18巻「蝶の棲家」、第19巻「千代の春」に収録されています。
新婚旅行、家族の秘密、出産、光月庵の未来など、本編で結ばれた2人のその後が描かれました。2023年3月号では最終回が掲載されています。
2024年:妻恋いの連載開始
2024年7月1日発売の『BE・LOVE』8月号で『私たちはどうかしている 妻恋い』がスタートしました。
本編と新婚編を経た七桜と椿の夫婦生活をさらに掘り下げる続編です。第1巻は2024年12月13日に発売されました。
新婚編と妻恋いは何が違う?

この2作品は、どちらも結婚後の七桜と椿を描いていますが、物語の焦点は異なります。
新婚編:夫婦としての出発と家族の完成
新婚編では、結婚した2人が新しい生活を始める過程が中心です。
女将の実家・鳳家をめぐる問題や、家族の秘密、出産などを通して、七桜と椿が夫婦として成長していく姿が描かれます。
妻恋い:家族になった後に訪れる新たな波乱
『妻恋い』では、娘の千代が生まれてから2年後の生活が描かれます。
夫婦として落ち着いた時間を過ごす一方、椿の実父である多喜川家当主からの手紙や、京都への新婚旅行での出会いなど、新たな問題が持ち込まれます。
つまり、新婚編が「夫婦になるまでの物語の延長」だとすれば、妻恋いは「家族になった2人が新たな問題に向き合う物語」です。
【2026年最新情報】妻恋いは連載中?最新刊・累計発行部数を確認
2026年現在、『私たちはどうかしている 妻恋い』は完結していません。
講談社のBE・LOVE公式作品ページでは連載中と案内されています。
妻恋いの最新刊は第5巻
『私たちはどうかしている 妻恋い』第5巻
著者:安藤なつみ
出版社:講談社/BE・LOVE KC
価格:792円(税込)
判型:B6判・160ページ
第5巻では、七桜と椿の生活に加え、周囲の人物たちにも変化が訪れます。
注目したい展開は次のとおりです。
- 料亭の水菓子をめぐる対決を終えた七桜が、藍の作った新しい菓子に影響を受ける。
- 七桜が光月庵の商品となる上生菓子を思うように作れなくなる。
- 娘の千代が保育園の行事でトラブルを起こし、七桜と椿が親として悩む。
- 藍と多喜川の関係にも変化が生まれる。
- 光月庵で千代のひな祭り会が開催される。
本編では七桜と椿の恋愛と過去の事件が中心でしたが、妻恋いでは子育て、職人としての葛藤、周囲の人間関係が物語に加わっています。
2026年11月時点の連載状況
| 確認項目 | 状況 |
|---|---|
| 作品名 | 私たちはどうかしている 妻恋い |
| 作者 | 安藤なつみ |
| 掲載誌 | BE・LOVE |
| 連載開始 | 2024年8月号 |
| 連載状況 | 継続中 |
| 最新確認単行本 | 第5巻 |
| 第5巻発売日 | 2026年8月12日 |
| 第6巻発売日 | 公式既刊案内では未掲載 |
現段階で重要なのは、本編の完結とシリーズ全体の完結は同じではないという点です。
本編は全16巻で一度完結し、新婚編が17〜19巻に収録されました。その後、妻恋いが別タイトルの続編として連載されています。
そのため、「19巻で完結したから、わたどうはすべて終了した」という理解は正確ではありません。
累計500万部から600万部へ
作品の人気を示す数字にも変化があります。
講談社の第16巻の商品紹介では、2021年にシリーズ累計500万部突破と案内されました。
その後、2024年12月発売の『妻恋い』第1巻の商品紹介では、累計600万部突破が掲げられています。
なお、BE・LOVEの作品紹介ページには550万部突破という表記も残っています。公式ページ間で表示される数字に差があるため、2026年11月現在の確定した最新累計として一つの数字に断定するのは適切ではありません。
確認できるのは、シリーズが500万部を超え、講談社の書誌紹介では600万部突破まで公表されていることです。
【作品をより深く楽しむ】わたどうの魅力と間違えやすいポイント
『私たちはどうかしている』の魅力は、恋愛とサスペンスを別々に描いていない点にあります。
和菓子が登場人物の感情を表現している
本作では、和菓子は単なる物語の背景ではありません。
登場人物が誰を思い、何を伝えたいのかを表す重要な存在です。
七桜にとって和菓子作りは、亡くなった母とのつながりです。一方、椿にとっては光月庵の伝統と、自分の存在価値を証明するための手段でもあります。
同じ和菓子職人でも、2人が菓子作りに込める思いは異なります。
その違いが、職人としての競争を恋愛や家族の対立と結びつけています。
血筋と実力のどちらが店を継ぐ資格なのか
光月庵をめぐる争いでは、血縁が繰り返し問題になります。
大旦那は血筋を重視し、椿は正統な跡取りとして認められようとします。七桜は実の娘であることを知りながらも、自分自身の和菓子職人としての実力で店を受け継ごうとします。
ここで描かれているのは、単なる跡取り争いではありません。
伝統を守ることと、伝統を受け継ぐにふさわしい技術を持つことは、必ずしも同じではないという問題です。
七桜と椿の最終対決は、作品が一貫して描いてきたこのテーマの集大成になっています。
2020年のドラマと原作漫画、どちらを読むべき?
両方に興味がある場合は、別作品として楽しむのがおすすめです。
- 原作漫画: 安藤なつみが描いた人物の血縁関係、事件の真相、新婚編、妻恋いまで追いたい人向け。
- ドラマ版: 浜辺美波と横浜流星の共演、映像で表現される和菓子や着物、ドラマ独自の事件の結末を楽しみたい人向け。
ドラマ版には、観月ありさ、山崎育三郎、中村ゆり、鈴木伸之らも出演しています。
原作と映像版では犯人や結末の描き方に違いがあるため、両方を見ると同じ設定から異なる物語が生まれる面白さも感じられます。
おすすめの読む順番
初めて読む人には、以下の順番が分かりやすいでしょう。
『私たちはどうかしている』本編(1〜16巻)
七桜と椿の出会いから、母の無実、事件の真相、2人の結婚まで。
『私たちはどうかしている 新婚編』(17〜19巻)
結婚後の生活、家族の問題、出産までの展開。
『私たちはどうかしている 妻恋い』(1〜5巻)
娘・千代が生まれた後の夫婦の生活と新たな人間関係。
この順番で読めば、人物関係や事件の背景を理解したうえで続編を楽しめます。
【私たちはどうかしている】に関するよくある質問(FAQ)
Q1:『私たちはどうかしている』の原作漫画は完結していますか?
A1:本編は完結しています。全16巻で本編の物語に決着がつき、その後の新婚編も第17〜19巻で完結しました。ただし、続編『妻恋い』は2026年11月現在も連載中です。
Q2:光月庵の殺人事件の真犯人は誰ですか?
A2:原作漫画では、多喜川薫の母・多喜川美由紀です。今日子を狙っていた美由紀が、誤って樹を刺してしまいました。なお、2020年のドラマ版では多喜川薫が犯人として描かれています。
Q3:花岡七桜と高月椿は実の兄妹ですか?
A3:実の兄妹ではありません。七桜の父親は高月樹、椿の父親は多喜川秀幸です。母親も百合子と今日子で異なります。
Q4:『新婚編』と『妻恋い』は同じ作品ですか?
A4:どちらも本編の続編ですが、別タイトルの作品です。新婚編は結婚から出産までを中心に描き、妻恋いは娘の千代が生まれて2年後の夫婦生活を描いています。
Q5:2026年現在、『妻恋い』は何巻まで発売されていますか?
A5:2026年8月12日に発売された第5巻が、確認できる最新刊です。講談社の公式作品ページでは連載中と案内されています。
Q6:『私たちはどうかしている』は累計何部売れていますか?
A6:2021年の講談社第16巻では500万部突破、2024年12月発売の『妻恋い』第1巻の商品紹介では600万部突破と案内されています。2026年11月時点の最新確定値は公表情報から一律には判断できません。
まとめ:わたどうは本編完結後も続く和菓子と家族の物語
『私たちはどうかしている』は、花岡七桜と高月椿の再会を軸に、光月庵の殺人事件、複雑な親子関係、和菓子職人としての誇り、そして愛情を描いた作品です。
今回押さえておきたいポイントは次のとおりです。
- 原作は安藤なつみによる漫画で、講談社『BE・LOVE』に掲載。
- 本編は2016年に始まり、2021年に完結。
- 七桜の実父は高月樹、椿の実父は多喜川秀幸。
- 原作漫画の殺人事件の実行者は多喜川美由紀。
- 2020年のテレビドラマは原作と犯人が異なる。
- 新婚編は2023年に完結し、2024年から妻恋いが連載中。
- 2026年8月12日に妻恋い第5巻が発売。
特に注目したいのは、本編の完結が物語の完全な終わりではなかったことです。
七桜と椿は、かつて憎しみと秘密によって結ばれた2人でした。しかし、事件の真相を知り、互いの過去を受け入れたことで、夫婦として新たな人生を歩み始めます。
『新婚編』では家族になるまでの物語が描かれ、『妻恋い』では親となった2人が新しい課題に向き合っています。
15年前の事件の真相を知りたい人は本編、2人の幸せなその後を見届けたい人は新婚編と妻恋いまで読むことが、わたどうを最後まで楽しむためのポイントです。
2026年も連載が続く『妻恋い』。光月庵を舞台にした七桜と椿の物語は、過去の事件を解き明かす物語から、家族と和菓子の未来を描く物語へと広がっています。