【歴代格さん一覧】初代・横内正から6代目・的場浩司までの出演期間

目次

地上波版『水戸黄門』の格さんは、第1部から第43部までの間に6人の俳優が担当した。交代の節目は、シリーズの新体制が始まるタイミングと重なっている。

BS-TBSの放送55周年記念番組やTBSの各シリーズ公式資料でも、それぞれの担当部と出演歴が確認できる。

以下が歴代6人の一覧だ。

代 俳優名 担当部 出演期間 初代 横内正 第1~8部 1969~1978年 2代目 大和田伸也 第9~13部 1978~1983年 3代目 伊吹吾郎 第14~28部 1983~2000年 4代目 山田純大 第29~31部 2001~2003年 5代目 合田雅吏 第32~41部 2003~2010年 6代目 的場浩司 第42~43部 2010~2011年

※出演期間は担当シリーズの放送年を基準にしたもの。各シリーズの開始・終了月には差がある。

初代・横内正(第1部~第8部)

水戸黄門歴代格さん


初代格さん
1969~1978年
初回放送から格さんを演じた俳優。『水戸黄門』の初期を支え、渥美格之進というキャラクターの基本的なイメージを築いた。

1969年8月4日に始まった初代シリーズから、第8部まで出演。格さんの基本的な役割である、光圀を守る忠実な家臣、助さんとともに悪事を暴く武士という人物像が定着していった。

横内正の格さんを語るうえで重要なのは、後の俳優たちが演じる際の出発点になったことだ。現在まで続く「格さんらしさ」の原型を担った存在といえる。

2代目・大和田伸也(第9部~第13部)


2代目格さん
1978~1983年
横内正から役を引き継ぎ、第9部から第13部まで担当。初代が築いた格さん像を受け継ぎながら、新しい出演者としてシリーズに加わった。

1978年の第9部から登場した大和田伸也は、1983年の第13部まで格さんを担当した。

特に注目したいのが、1983年の第14部での交代だ。このシリーズでは水戸光圀役も東野英治郎から西村晃へ交代している。

つまり、格さんだけを単独で入れ替えたのではなく、物語の中心人物を含めた大きなキャスト変更だった。新しい黄門様と新しい格さんを同時に迎えた転換点である。

3代目・伊吹吾郎(第14部~第28部)


3代目格さん・最長期の代表格
1983~2000年
第14部から第28部まで、約17年間にわたり格さんを演じた俳優。長期にわたって役を担当し、格さんの代表的なイメージを確立した。

歴代格さんを振り返る際、特に大きな存在感を持つのが伊吹吾郎だ。

1983年の第14部から2000年の第28部まで出演。17年という長期間にわたって同じ役を演じたことは、シリーズの歴史でも際立っている。

テレビ朝日のインタビュー記事では、伊吹が37歳から54歳まで格さんを務め、印籠を掲げる場面も500回以上に及んだと紹介されている。

撮影は京都を中心に行われ、月曜日から金曜日まで撮影に拘束されることも多かったという。週末に東京へ戻り、再び京都へ向かう生活を送っていたことも本人の振り返りから伝わる。

単に出演期間が長かったというだけではない。印籠を掲げる決め場面を何百回も演じ続けたことが、伊吹吾郎の格さん像を強く印象づけた理由の一つだ。

4代目・山田純大(第29部~第31部)


4代目格さん
2001~2003年
2001年の第29部から登場。石坂浩二が水戸光圀を演じた新体制で、格之進役を引き継いだ。

2001年の第29部では、水戸光圀役も石坂浩二に交代した。

TBSの公式番組紹介によれば、このシリーズでは史実を意識した人物描写を重視し、衣装やメイクなども一新。従来の『水戸黄門』とは異なる新しい方向性が打ち出された。

山田純大は第29部から第31部まで出演し、新しい時代の格さんを担った。

5代目・合田雅吏(第32部~第41部)


5代目格さん
2003~2010年
第32部から第41部まで担当。原田龍二演じる助さんとのコンビで、平成期のシリーズを支えた。

2003年の第32部で格之進役に就任したのが合田雅吏だ。

同じタイミングで佐々木助三郎役も原田龍二に交代。TBS公式資料では、原田龍二と合田雅吏がそれぞれ5代目の助さん、格さんとして紹介されている。

合田演じる格さんは、生真面目な性格で、助さんとは対照的な人物として描かれた。助さんが剣の達人として活躍するのに対し、格さんは素手で戦うことが多いという設定も特徴だ。

6代目・的場浩司(第42部~第43部)


6代目格さん
2010~2011年
第42部から第43部まで担当。地上波レギュラーシリーズの最後の格さんとなった。

2010年10月に始まった第42部で、的場浩司が6代目の格さんに就任した。

TBS公式の人物紹介では、格之進を「純朴で無骨で一本気」と説明している。また、柔術の達人であり、旅の間は印籠を預かる役目を担う。

第42部では、黄門様と助さん・格さんの出会いや旅立ちを改めて描くなど、原点回帰をテーマにした構成が採用された。

第43部まで担当した的場浩司は、2011年12月19日の最終回スペシャルにも出演。これによって、1969年から続いた地上波シリーズは42年間の歴史に一区切りを迎えた。

【地上波からBS版へ】荒井敦史が演じる新しい格さんとは?


BS-TBS版の格さん
2017年・2019年・2025年・2026年予定
武田鉄矢主演のBS-TBS版で渥美格之進を担当。2025年の新作スペシャルを経て、2026年の新作にも続投する。

地上波シリーズの終了後、格さんの物語はBS-TBSで新たな展開を迎えた。

2017年、武田鉄矢を水戸光圀役に迎えた新シリーズがスタート。格さんには荒井敦史、助さんには財木琢磨が起用された。

荒井敦史の出演期間

時期 作品 格さん役
2017年10月~12月 BS-TBS第1シリーズ 荒井敦史
2019年5月~8月 BS-TBS第2シリーズ 荒井敦史
2025年12月28日 水戸黄門スペシャル 荒井敦史
2026年12月予定 水戸黄門スペシャル~岡崎・尾張~ 荒井敦史

2017年の第1シリーズは全10話で、東北を舞台にした物語。2019年の第2シリーズも全10話で、九州を舞台に新しい旅が描かれた。

荒井敦史版の格さんはどんな人物?

BS-TBSの公式人物紹介では、荒井演じる格之進は、真面目で一本気な若い水戸藩士として描かれている。

特に注目したいのが、助さんとの性格の違いだ。

- 助さん:明るく熱血漢で、女性にも目がない。
- 格さん:不器用で真面目。助さんの行動を制止することも多い。
- 格さんの役目:路銀や印籠を管理し、いざというときには行動で示す。

格さんが印籠を預かる設定は、従来のシリーズから引き継がれている。一方で、荒井版では若い水戸藩士としての不器用さや人情味も描かれている。

荒井敦史自身も、2026年の出演発表に際して、初めて印籠を出した経験を振り返っている。長い歴史を持つ役を再び演じることへの喜びと、助さんとの成長を見せたいという思いが公式コメントに表れている。

【2026年最新】水戸黄門スペシャルのキャストと放送予定

2026年12月放送予定

2026年10月7日、BS-TBSは新作2時間スペシャル『水戸黄門スペシャル~岡崎・尾張~』の放送を発表した。

2025年のスペシャルに続く新作で、武田鉄矢が引き続き水戸光圀を演じる。助さんと格さんも続投となり、財木琢磨と荒井敦史が再び出演する。

2026年版の主要キャスト一覧



水戸光圀
シリーズの中心人物。人情味のある黄門様を演じる。


佐々木助三郎(助さん)
明るく熱血漢の若き水戸藩士。


渥美格之進(格さん)
真面目で不器用、人情に厚い若き水戸藩士。


詩乃
隠密として一行を支える女性。


風車の弥七
情報収集や救援で一行を陰から支える。


柳沢吉保
老公と対立する将軍・綱吉の御側御用人。


このほか、語りは二又一成が担当する。上記は2026年10月7日のBS-TBS発表に基づく主要キャスト。

物語の舞台は岡崎・尾張

今回の旅の舞台は、愛知県の岡崎と尾張。徳川御三家の筆頭である尾張徳川家のお膝元が物語の中心になる。

BS-TBSの番組発表では、将軍・綱吉の御側御用人である柳沢吉保も引き続き登場することが明らかになった。

2025年版と同様に、ゲスト出演者も多数予定されている。

項目 2026年の発表内容
番組名 水戸黄門スペシャル~岡崎・尾張~
放送局 BS-TBS
放送時期 2026年12月
放送形式 2時間スペシャル
主演 武田鉄矢
格さん 荒井敦史
助さん 財木琢磨
制作著作 C.A.L

注意したいのは、2026年11月2日時点で放送日は12月と発表されているものの、具体的な放送日時や追加ゲストの全容はまだ公表されていないことだ。 したがって、現段階では発表済みの主要キャストと放送予定を最新情報として押さえておきたい。

2025年スペシャルからの継続性にも注目

2025年12月28日に放送された『水戸黄門スペシャル』は、武田鉄矢主演の新作として約7年ぶりに制作された2時間作品だった。

舞台は輪島・金沢。格さん役の荒井敦史、助さん役の財木琢磨をはじめ、篠田麻里子、津田寛治、袴田吉彦らが出演した。

2026年版でもこの主要メンバーが続投することから、BS版は一度限りの復活ではなく、武田黄門一行の新しいシリーズ展開を意識した制作体制になっている。

【印籠の名場面】なぜ格さんが「この紋所が目に入らぬか」と言うのか?

『水戸黄門』を象徴する名場面といえば、やはり印籠を掲げる瞬間だ。

悪代官や悪徳商人たちを追い詰めたクライマックスで、格さんが三つ葉葵の紋が入った印籠を掲げる。

そして、おなじみの決めぜりふが登場する。

この紋所が目に入らぬか!

この演出は、作品の勧善懲悪を象徴する重要な仕掛けとなっている。

印籠は格さんの所有物ではない

意外と知られていないのが、印籠の持ち主と管理する人物が別であるという点だ。

TBSの公式コンテンツ「水戸黄門大学」では、印籠について次のように説明している。

- 持ち主:水戸光圀
- 道中の管理者:格さん
- クライマックスで掲げる人物:格さん

つまり、印籠は格さん個人の権威を示すものではない。光圀の身分と権威を示す品を、格さんが預かっているのである。

この役割分担は、歴代格さんに共通する重要な設定だ。

助さんと格さんの役割はどう違う?

比較項目 助さん 格さん
本名 佐々木助三郎 渥美格之進
基本的な性格 明るく熱血漢 真面目で一本気
得意分野 剣術 柔術・素手での格闘
主な役割 情報収集や立ち回り 光圀の警護や印籠の管理
演じた俳優 歴代6人 地上波では歴代6人

このように、助さんと格さんは単なる二人組ではない。性格や得意分野を対照的に設定することで、旅の一行の中に役割分担が生まれている。

格さんは助さんの自由な行動を制止し、いざというときには身体を張って光圀を守る。そのうえで最後に印籠を掲げるため、物語のクライマックスを成立させる重要な存在となっている。

印籠の名場面は史実そのものなのか?

ここには、もう一つ興味深い事実がある。

印籠そのものは、実際に日本で使われていた携帯用の薬入れだ。安土桃山時代から用いられ、元禄期には武士の装身具として定着した。

一方、テレビ時代劇のように、葵の御紋入りの印籠を見せれば誰もが水戸光圀本人の権威を認識するという演出は、史実をそのまま再現したものではない。

歴史研究者・山本博文による時代劇用語解説でも、初期の『水戸黄門』では印籠が使われていなかったことが紹介されている。

ここが面白いところだ。

印籠の場面は、史実の再現というより、テレビ時代劇が作り上げた象徴的な演出なのである。視聴者にとって分かりやすく、悪事が裁かれる瞬間を一目で伝える仕掛けとして定着した。

【プロの結論】歴代格さんの交代から見える『水戸黄門』の魅力

歴代格さんの変遷を振り返ると、単に6人の俳優が交代したというだけではない。作品そのものが、時代に合わせて人物像や物語の作り方を変えてきたことが分かる。

格さんの基本設定は守りながら、時代に合わせて刷新

横内正が初代として人物像の基礎を築き、大和田伸也がそれを引き継いだ。その後、伊吹吾郎が17年にわたって長期出演し、格さんの印象を強く定着させた。

2001年以降は、山田純大、合田雅吏、的場浩司と、シリーズの新体制に合わせて新しい俳優が起用された。

特に第29部、第32部、第42部は、それぞれ作品の方向性や主要キャストが変わる節目となっている。

このような交代が可能だったのは、渥美格之進という役に、比較的明確な基本設定があったからだ。

真面目で忠義に厚く、助さんと対照的な性格で、最後には印籠を掲げる。この軸が保たれていれば、俳優が変わっても視聴者は格さんとして受け入れやすい。

最終回スペシャルは歴代格さんを振り返るうえでも特別

2011年12月19日に放送された『水戸黄門 最終回スペシャル』には、歴代格さんを演じた俳優たちも出演している。

当時の格さんを演じた的場浩司に加え、初代の横内正、2代目の大和田伸也、3代目の伊吹吾郎も出演した。

役柄も興味深い。

- 的場浩司:渥美格之進
- 横内正:格さんの義父・安積厳兵衛
- 大和田伸也:幕臣・片野平九郎
- 伊吹吾郎:村の名主・惣右衛門

格さんを演じた俳優たちが、別々の役柄で同じ作品に集まったのである。

特に横内正が格さんの義父を演じる構成は、初代から6代目へと続いたシリーズの歴史を象徴するものだった。

2026年に注目すべきポイント

2026年の新作では、荒井敦史が再び格さんを演じる。

注目したいのは、かつての地上波シリーズで定着した格さんの基本的な人物像を守りながら、若い俳優による新しい助格コンビがどのように成長していくかという点だ。

特に次の3点が見どころになる。

1. 荒井敦史の格さん像:真面目で不器用な人物が、旅を通してどのように変化するか。
2. 財木琢磨とのコンビネーション:性格の異なる助さんと格さんが、どのように事件を解決するか。
3. 印籠の演出:歴代作品から受け継がれた名場面が、現代の映像作品としてどう描かれるか。

昔のシリーズを知る視聴者にとっては懐かしさがあり、新しい視聴者にとっては時代劇の定番を知る入口になる。2026年版は、その両方をつなぐ作品として期待される。

【水戸黄門の歴代格さん】に関するよくある質問(FAQ)

Q1:水戸黄門の歴代格さんは全部で何人ですか?

A1:地上波の第1部から第43部まででは6人です。横内正、大和田伸也、伊吹吾郎、山田純大、合田雅吏、的場浩司の順番で担当しました。BS-TBS版まで含めると、荒井敦史も渥美格之進を演じています。

Q2:水戸黄門の初代格さんは誰ですか?

A2:初代は横内正です。1969年の第1部から1978年の第8部まで担当しました。格さんというキャラクターの基本的なイメージを築いた俳優です。

Q3:伊吹吾郎は何代目の格さんですか?

A3:3代目です。1983年の第14部から2000年の第28部まで約17年間担当しました。歴代格さんの中でも特に長い出演期間を持つ俳優です。

Q4:BS-TBS版の格さんは誰が演じていますか?

A4:荒井敦史です。2017年と2019年のレギュラーシリーズに続き、2025年12月のスペシャル、2026年12月予定の新作スペシャルにも出演します。

Q5:格さんが印籠を出すのはなぜですか?

A5:印籠は水戸光圀の持ち物ですが、旅の間は格さんが預かる設定だからです。クライマックスで格さんが掲げることで、光圀の身分と権威を示し、悪人たちに悪事を認めさせる演出になっています。

Q6:水戸黄門の2026年スペシャルの格さん役は誰ですか?

A6:荒井敦史です。武田鉄矢が水戸光圀、財木琢磨が助さんを演じ、2026年12月にBS-TBSで放送予定です。作品の舞台は岡崎・尾張です。

まとめ:水戸黄門の歴代格さんは6人、BS版では荒井敦史が継承

『水戸黄門』の地上波シリーズで格さんを演じたのは、横内正、大和田伸也、伊吹吾郎、山田純大、合田雅吏、的場浩司の6人だ。

初代が築いた人物像は、俳優の交代を経ても受け継がれてきた。特に伊吹吾郎の17年間に及ぶ出演は、歴代格さんを語るうえで欠かせない実績となっている。

そしてBS-TBS版では荒井敦史が新しい格さん像を作り上げ、2026年12月の『水戸黄門スペシャル~岡崎・尾張~』にも続投する。

歴代格さんを比較するときのポイントは、単なる代数や出演年だけでなく、担当した部、当時の黄門様や助さんとの組み合わせ、作品の方向性まで見ることだ。

長年愛されてきた「この紋所が目に入らぬか!」という名場面。その印籠を掲げる格さんの姿は、俳優が変わっても『水戸黄門』の魅力を伝え続ける象徴なのである。

2026年の新作では、荒井敦史がどのような格さんを見せてくれるのか。歴代6人の演技を思い返しながら、新しい世直しの旅を楽しみたい。