【役名は2つ】かげろうお銀から疾風のお娟へ!由美かおるの人物像と変化

目次

由美かおるが『水戸黄門』で演じた役は、同じ人物名のまま24年間続いたわけではない。シリーズの節目に合わせて役名が変わり、それぞれ異なる魅力を持つ女性忍者として描かれた。

かげろうお銀:第16部から第28部まで

由美かおる水戸黄門


かげろうお銀

初登場は1986年の第16部。伊賀の忍者で、当初は水戸光圀の命を狙う刺客だった。由美かおるのしなやかな身のこなしと、軽快なアクションが印象的なキャラクターである。

TBSの第16部公式紹介によると、お銀は伊賀の上忍・藤林無門の一党に属していた。経済的に困窮した一党を救うため、黄門暗殺に対する五百両の賞金を目当てに暗殺計画へ参加する。

ところが、黄門一行を追ううちに、光圀が世のため人のために行動する人物だと気づいていく。

第10話で陰謀が明らかになった後、祖父・無門の口添えもあり、一行に加わることになった。

つまり、お銀は最初から正義の味方だったわけではない。敵として登場し、価値観を変えて仲間になるという物語上の役割を担っていた。

衣装も従来の時代劇に登場する忍者とは一線を画していた。

由美本人は2026年のテレビ朝日のインタビューで、プロデューサーの逸見稔から「今までにない新しいキャラクター」を求められ、自分のスタイルを考えたと振り返っている。

着物を短くしたミニスカート風の衣装にブーツを組み合わせ、アクションの動きやすさも考慮。衣装そのものが、お銀というキャラクターの個性を形づくった。

疾風のお娟:第29部から第41部まで


疾風のお娟(はやてのおえん)

2001年の第29部から登場した後継キャラクター。引き続き由美かおるが演じ、忍者としての行動力と一行を支える存在感を受け継いだ。

2001年の第29部では、黄門役が石坂浩二に交代し、助さんは岸本祐二、格さんは山田純大が担当する新体制となった。

このシリーズから由美の役名も「かげろうお銀」から「疾風のお娟」へ変更された。

制作会社C.A.Lのキャラクター紹介でも、第29部からは、より強く、より女性らしい疾風のお娟を演じたと説明されている。

役名が変わったことで、単なる過去キャラクターの継続ではなく、新しい時代の水戸黄門に合わせた再出発という意味合いも生まれた。

1995年には外伝作品にも登場

見逃せない作品が、1995年の『水戸黄門外伝 かげろう忍法帖』である。

国立国会図書館の資料には、同作品の脚本が登録されており、由美かおる、せんだみつお、中野みゆきらの出演が記録されている。

本編で人気を集めた女性忍者を中心に据えた外伝作品が制作されたことからも、お銀というキャラクターが独立した作品を成立させるほどの存在感を持っていたことが分かる。

【717回の公式記録】1986年から2010年までの出演歴を年表で検証

由美かおるの『水戸黄門』出演回数として知られる717回は、単なるファンの集計ではない。

TBSが公式サイトで公開している「水戸黄門あれこれ番付」に掲載された数字である。

717回はレギュラー出演回数の第2位

TBSの集計対象は、1969年8月4日の第1話から2011年2月7日の通算1200話まで。

そのレギュラー出演回数ランキングで、由美かおるは717回で第2位に入っている。

順位 俳優・役名 レギュラー出演回数
1位 高橋元太郎・うっかり八兵衛 870回
2位 由美かおる・お銀/お娟 717回
3位 里見浩太朗・助さん/黄門様 697回
4位 中谷一郎・風車の弥七 687回
5位 伊吹吾郎・格さん 529回

この数字で注目したいのは、由美が歴代の黄門役や助さん、格さんを上回る出演回数を記録していることだ。

もちろん、出演期間や役柄の交代時期が異なるため、単純な人気ランキングではない。しかし、女性レギュラーとして717回に出演した実績は、シリーズの歴史において際立っている。

由美かおるの水戸黄門出演年表

年・時期 作品・出来事 役柄・内容
1986年4月 第16部スタート かげろうお銀としてレギュラー加入
1986~2000年 第16部~第28部 お銀として出演
1995年 水戸黄門外伝 かげろう忍法帖 外伝作品に出演
2001年4月 第29部スタート 疾風のお娟に役名変更
2001~2010年 第29部~第41部 お娟として出演
2009年11月 第40部 入浴シーンが累計200回を突破したと報道
2010年4月 第41部スタート レギュラー卒業を正式発表
2010年6月28日 第41部終了 24年間のレギュラー出演に区切り

ここで注意したいのは、717回がTBSの公表する「レギュラー出演回数」だという点だ。

ゲスト出演まで含めた全出演回数と混同すると、数字の意味が変わってしまう。

由美はレギュラー加入以前にも『水戸黄門』にゲスト出演していたことを本人が明かしている。したがって、717回はレギュラーとしての実績を示す数字として理解するのが正確だ。

【入浴シーン204回の真相】誕生の経緯と意外な撮影秘話

『水戸黄門』と由美かおるを語るとき、必ず話題になるのが入浴シーンである。

その回数は、24年間で合計204回。

本人が2024年と2026年のテレビ番組・インタビューで明かしている数字だ。

最初の入浴シーンは暗殺計画から生まれた

実は、入浴シーンは最初から毎週の定番として企画されていたわけではない。

1986年の第16部でお銀が初登場したとき、彼女は黄門の命を狙う刺客だった。

由美本人によれば、最初の岩風呂の場面も、入浴中の黄門を暗殺しようとする役柄から生まれたものだった。

物語の一場面として登場した入浴シーンが、後に番組を象徴する演出へと発展していく。

毎週の恒例になった意外なきっかけ

由美が2024年3月16日放送のフジテレビ系番組に出演した際、定番化の裏側を明かしている。

きっかけは、深夜のクイズ番組だった。

番組内で「水戸黄門の中で由美かおるが何時何分に入浴するか」という趣旨のクイズが取り上げられたという。

それを制作関係者の息子が見ていたことから、入浴シーンが視聴者の間で話題になっていると認識され、プロデューサーから毎週入浴するよう依頼された。

本人は、自分から入浴シーンを希望したわけではないと説明している。

つまり、最初は物語上の演出だったものが、視聴者の反応と番組制作側の判断によって定番化したのである。

204回という数字とギネス記録

2024年の日刊スポーツの報道によれば、由美は入浴シーンについて次のように話している。

「204回。ギネスに登録してるんです」

これは本人が番組内で語った説明として報じられたものだ。

TBSが公開している717回のレギュラー出演記録とは別に、204回は由美本人が明かした入浴シーンの回数として知られている。

実際の撮影はどのように行われた?

入浴シーンは、見た目の印象以上に撮影スタッフの工夫が必要だった。

2026年のテレビ朝日のインタビューで由美は、撮影時には水着を着用し、その上に湯に浸しても透けないようベージュ色の布を重ねていたと説明している。

また、スタッフがのぼせないよう撮影を早く終えられるように配慮してくれたことにも感謝を述べている。

このエピソードからも、入浴シーンは単なるサービスカットではなく、衣装、照明、撮影時間、安全面まで考慮した現場の共同作業だったことがうかがえる。

そして、本人が強調しているのは、入浴シーンだけが好きだったわけではないということだ。

由美は同じインタビューで、合気道や呼吸法を生かした立ち回りが楽しく、悪を成敗するアクションの方が好きだったと振り返っている。

お銀とお娟の魅力を理解するうえで、この発言は重要だ。

【2010年に卒業した理由】本人が語った決断とその後の活動

由美かおるの『水戸黄門』卒業が発表されたのは、2010年4月5日。

同月12日から始まる第41部をもって、24年間に及ぶレギュラー出演に終止符を打つことになった。

当時59歳だった由美は、TBSで行われた会見で卒業を正式に発表した。

卒業理由は新しいことへの挑戦

卒業理由について、2010年の会見を報じた女性自身は、由美の言葉を次のように伝えている。

「人生たった1回ですから、違うこともやってみたい。」

本人は、まだ挑戦できていないことが多く、別の活動にも取り組みたいという思いを明かしていた。

また、オリコンの卒業会見報道によれば、所属事務所側との話し合いを重ねた結果、卒業が決まったという。

会見では、長年出演した作品への感謝も表明している。

ここで押さえておきたいのは、卒業を単純に年齢や人気の低下によるものと決めつけることはできないという点だ。

本人が公に説明した中心的な理由は、新しい挑戦への意欲だった。

第41部での最後の出演

第41部は2010年4月12日から6月28日まで放送された全12話のシリーズ。

水戸光圀役は里見浩太朗、助さんは原田龍二、格さんは合田雅吏という顔ぶれだった。

由美は引き続き疾風のお娟を演じたが、このシリーズをもってレギュラー出演を卒業した。

なお、オリコンの2010年の報道では、第41部に入浴シーンは設けられないと伝えられている。

卒業後は音楽活動や呼吸法の普及へ

卒業後の由美は、長年続けてきた音楽活動や呼吸法の指導にも力を入れている。

2010年の会見では、歌やピアノの弾き語りを取り入れたコンサート、全国を巡る公演への意欲を語っていた。

その後、40年以上実践してきた呼吸法を体系化し、「由美コア・ブリージング」として講演やレッスンを展開している。

この活動は、単なる芸能活動の延長ではない。長年のバレエ経験、合気道、身体の使い方への理解を生かした新しい取り組みでもある。

【2026年最新】由美かおるの現在と芸能活動は?映画・音楽・講演に注目


由美かおる

1950年11月12日生まれ。京都府出身。2026年11月2日時点で75歳。2026年は芸能生活60周年を迎えた節目の年となっている。

2026年の由美かおるは、過去の代表作を振り返るだけでなく、新たな作品への出演や音楽活動にも取り組んでいる。

48年ぶりの映画出演『小春日和~Indian Summer~』

2026年5月29日に公開された映画『小春日和~Indian Summer~』は、由美にとって大きな節目となる作品だった。

1978年の映画『火の鳥』以来、48年ぶりの映画出演であり、初めてのおばあちゃん役に挑戦した。

由美が演じたのは鈴子ばあちゃん。主人公・阪口小春(水村美咲)が人生の困難に向き合ううえで、大切な言葉を残す人物である。

映画では出演だけでなく、主題歌「とまり木」も担当した。

5月30日には池袋シネマ・ロサで公開記念舞台あいさつに登壇し、芸能生活60周年を祝う花束を贈られている。

『水戸黄門』のお銀を知る世代にとっては、入浴シーンや忍者アクションとは違った由美の演技を見られる作品でもある。

音楽活動と「由美コア・ブリージング」

2026年4月のスポーツニッポンのインタビューでは、由美は今後の目標として「シニアのアイドル」を挙げている。

現在の活動の柱は次の3つだ。

- 音楽活動: コンサートや歌唱活動を継続。映画の主題歌「とまり木」も担当。
- 呼吸法の講演: 40年以上実践してきた呼吸法を全国で紹介。
- 健康法の普及: 「由美コア・ブリージング」として、呼吸とストレッチを組み合わせたレッスンを展開。

特に呼吸法については、座った状態でも実践できる方法を取り入れ、若い世代から高齢者まで幅広い層に伝えている。

スポーツニッポンの取材では、世界に活動を広げるため英語も勉強していると紹介された。

2026年11月の最新イベント情報

2026年11月2日時点で確認できる直近の注目情報として、映画『小春日和~Indian Summer~』の舞台あいさつがある。

映画館の公式告知によると、次のイベントが予定されている。


開催予定
映画『小春日和~Indian Summer~』舞台あいさつ

11月13日(金)18:30回


- 会場:シネマサンシャインユーカリが丘
- 登壇予定:由美かおる、水村美咲、森野くるみ、楠部知子、松本動監督
- 内容:上映後の舞台あいさつ

登壇者・開催内容は変更される場合がある。
出典:映画館の公式告知(2026年10月29日)


2026年の由美は、過去の看板役にとどまらず、映画、歌、健康法の普及という複数の分野で活動を続けている。

【水戸黄門の2026年再放送】由美かおる出演シリーズは見られる?

2026年11月現在、『水戸黄門』はBS-TBSで過去シリーズの再放送が行われている。

由美かおるの出演作を見たい場合、特に注目したいのが第24部だ。

BS-TBSでは第24部を放送中

BS-TBSの番組情報では、第24部が2026年10月27日から放送開始。

- 放送局:BS-TBS
- 放送時間:月曜~金曜 18:30~19:30
- シリーズ:第24部
- 主な出演者:佐野浅夫、あおい輝彦、伊吹吾朗、由美かおる、野村将希ほか
- 制作年:1995年

この時期の由美は、かげろうお銀として出演している。

第24部は、第16部から続くお銀時代のキャラクターを楽しめるシリーズだ。

11月4日からの放送予定

2026年11月2日・3日は特別編成のため放送休止となっている。

番組表で確認できる次回の予定は以下のとおり。

放送日 放送内容 時間
11月2日(月) 放送休止 ―
11月3日(火) 放送休止 ―
11月4日(水) 第5回「母と名乗れぬ女の涙」 18:30~19:30
11月5日(木) 第6回「お髭を染めた黄門さま」 18:30~19:30
11月6日(金) 第7回「だんごを盗ったお姫様」 18:30~19:30

番組編成は変更される可能性があるため、視聴前にはBS-TBSの最新番組表を確認したい。

第16部・第29部・第41部の再放送予定は?

ここは少し注意が必要だ。

TBSチャンネルの各作品紹介ページでは、2026年11月2日時点で次の状況となっている。

シリーズ 由美かおるの役名 放送予定
第16部 かげろうお銀 現在予定なし
第29部 疾風のお娟 放送未定
第41部 疾風のお娟 放送未定

したがって、BS-TBSで放送中の第24部と、TBSチャンネルで紹介されている第16部・第29部・第41部の放送状況は区別しておきたい。

2026年12月には水戸黄門の新作スペシャルも

もう一つ注目したいのが、BS-TBSが2026年10月7日に発表した新作2時間スペシャル『水戸黄門スペシャル~岡崎・尾張~』だ。

水戸光圀役は武田鉄矢。助さん役は財木琢磨、格さん役は荒井敦史、詩乃役は篠田麻里子、風車の弥七役は津田寛治が担当する。

2026年12月の放送が発表されているが、11月2日時点では具体的な放送日時や追加キャストは続報待ちとなっている。

公表済みの出演者一覧に由美かおるの名前はなく、現段階ではお銀・お娟としての出演発表もない。

【プロの結論】由美かおるが水戸黄門に残した功績とは?

由美かおるの『水戸黄門』出演歴を振り返ると、評価すべきポイントは大きく3つある。

第一に、女性忍者というキャラクターの新しい魅力を作ったこと。

かげろうお銀は、従来の時代劇に登場する女性キャラクターとは異なる衣装とアクションを持っていた。敵として登場し、やがて主人公の仲間になるという設定も、視聴者の記憶に残る要素だった。

第二に、24年間にわたって作品の認知度を支えたこと。

717回というTBS公式のレギュラー出演記録は、由美が一時的なゲストではなく、長期にわたって番組を構成する重要な存在だったことを示している。

第三に、看板役から次の活動へ自ら進んだこと。

2010年の卒業後、音楽や呼吸法の普及、そして2026年の映画出演へと活動の幅を広げた。

入浴シーン204回という数字だけで彼女のキャリアを語るのは不十分だ。実際には、アクション、身体表現、音楽、健康法といった多彩な経験が、長い芸能生活を支えてきた。

視聴者が改めて作品を見るなら、次のような選び方がおすすめだ。

- お銀の誕生を知りたい人: 第16部。刺客から仲間へ変化する過程が分かる。
- 人気キャラクターとして成熟した姿を見たい人: 第24部。現在BS-TBSで再放送中。
- 役名変更後の姿を見たい人: 第29部。疾風のお娟としての再出発を楽しめる。
- 最後の出演を見届けたい人: 第41部。2010年の卒業シリーズ。


【由美かおると水戸黄門に関するよくある質問(FAQ)】

Q1:由美かおるが水戸黄門で演じた役名は何ですか?

A1:第16部から第28部までは「かげろうお銀」、第29部から第41部までは「疾風のお娟」です。どちらも由美かおるが演じた女性忍者です。

Q2:由美かおるの水戸黄門出演回数717回は本当ですか?

A2:本当です。TBS公式サイトのレギュラー出演回数ランキングに717回と掲載されています。歴代レギュラー出演者の第2位です。

Q3:由美かおるの入浴シーンは何回ありましたか?

A3:本人談では204回です。最初は暗殺計画に関係する物語上の演出でしたが、視聴者の注目を集めたことから毎週の恒例になりました。

Q4:由美かおるが水戸黄門を卒業した理由は何ですか?

A4:2010年の卒業会見では、人生は一度きりなので新しいことにも挑戦したいという思いを明かしています。第41部をもってレギュラー出演を卒業しました。

Q5:2026年現在、由美かおるは芸能活動を続けていますか?

A5:続けています。2026年は芸能生活60周年を迎え、映画『小春日和~Indian Summer~』への出演や主題歌の歌唱、音楽活動、呼吸法の講演などに取り組んでいます。

Q6:2026年に由美かおる出演の水戸黄門は再放送されていますか?

A6:BS-TBSで第24部が放送されています。11月4日の次回放送は第5回「母と名乗れぬ女の涙」で、18時30分から19時30分までの予定です。


まとめ:由美かおると水戸黄門の24年間は時代劇の歴史に残る

由美かおるは1986年の第16部から2010年の第41部まで、『水戸黄門』に24年間レギュラー出演した。

かげろうお銀から疾風のお娟へと役名を変えながら、忍者としてのアクションと独自の存在感を発揮。TBS公式のレギュラー出演回数は717回、本人が明かした入浴シーンは204回という記録を残している。

2010年の卒業は、新しいことに挑戦したいという本人の思いによるものだった。

そして2026年、芸能生活60周年を迎えた由美かおるは、48年ぶりの映画出演、音楽活動、呼吸法の普及など、新たな分野でも活動を続けている。

『水戸黄門』の再放送でお銀やお娟を見直すことは、懐かしい時代劇を楽しむだけではない。24年間にわたって一つの役柄を育て、時代の変化に合わせて新しい表現に挑戦してきた女優の歩みを知ることにもつながる。

由美かおると『水戸黄門』の関係は、204回の入浴シーンだけでは語り尽くせない。717回という出演記録の背景には、長年にわたる演技と身体表現、そして作品を支え続けたプロフェッショナルとしての仕事があった。