【結論】キングダムアニメ3期は中止ではなく新型コロナによる放送延期だった

目次

最初に押さえておきたいのは、第3シリーズが制作打ち切りになったわけではないという事実だ。

2020年4月26日、TVアニメ『キングダム』公式サイトは、新型コロナウイルス感染拡大への配慮から、第5話以降の放送を延期すると発表した。4月26日深夜に予定されていた第4話までは通常どおり放送され、翌週の5月3日から予定されていた第5話以降が対象となった。

当時は政府による緊急事態宣言が発令され、アニメ業界全体で制作や収録の継続が難しくなっていた時期だ。『キングダム』の場合、公式発表では感染拡大によって当初の制作スケジュールに大きな影響が出たことが延期の理由として説明されている。MANTANWEBやアニメイトタイムズも、同じ経緯を報じている。

つまり、作品の人気低下や視聴率不振、原作ストック不足による打ち切りではない。放送を続けるための制作・収録環境を確保できなくなったことが問題だった。

さらに重要なのは、制作スタッフが後年の公式インタビューで、延期に至るまでの詳しい事情を明かしている点だ。映像制作そのものは継続できる見込みがあった一方、出演者の収録環境が次第に厳しくなり、毎週の放送を維持することが難しくなったという。

【延期の本当の理由】新型コロナで制作スケジュールと声優の収録体制が変わった

キングダムアニメ3期中止理由

キングダムアニメ3期の放送延期を理解するには、アニメ制作を映像制作だけの問題として捉えないことが重要だ。

アニメーションは、作画、演出、撮影、編集、音響、声優によるアフレコなど、複数の工程が連動して完成する。どこか一つの工程が予定どおり進んでも、ほかの工程が滞れば、毎週のテレビ放送に間に合わせることは難しくなる。

① 制作スケジュールに大きな影響が発生

2020年春、新型コロナウイルスの感染拡大によって、アニメ制作現場では従来のようにスタッフが集まって作業することが難しくなった。

『キングダム』第3シリーズの公式インタビューでは、今泉賢一監督が、シナリオの打ち合わせから撮影前の打ち合わせまで、ほぼすべてをリモート会議に切り替えたと説明している。

また、作画スタッフについても、密集を避けるために自宅作業を取り入れるなど、従来とは異なる制作方法への変更が必要になった。

ただし、ここには重要な違いがある。監督らの説明によると、作画データの受け渡しや順番に進む映像チェックなど、デジタル化が進んでいた工程は比較的対応しやすかったという。つまり、制作現場のすべてが停止したわけではなかった。

② 大人数での声優収録が難しくなった

延期の判断に直結した大きな問題が、声優のアフレコ体制だった。

『キングダム』は、信や嬴政を中心とする主要人物だけでなく、秦国の将軍、軍師、敵国の武将、兵士など、多数の登場人物が物語に関わる作品だ。特に合従軍編では、複数の国の軍勢が登場し、戦場の臨場感を表現するために多くの出演者が必要になる。

公式インタビューで今泉監督は、コロナ禍以前の収録では、スタジオに多いときで約30人の役者が集まっていたと明かしている。

感染対策が必要になった後は、少人数での収録に切り替え、出演者が入れ替わるたびに消毒や換気を行う必要が生じた。その結果、従来なら1日で終わっていた収録に約2倍の時間がかかるようになったという。

この変化は、単に声優がスタジオに集まれないという問題にとどまらない。収録日程の調整、音響スタッフの作業量、出演者同士の掛け合いなど、作品を完成させるための工程全体に影響した。

③ 最終的に製作委員会が放送延期を判断

制作スタッフの座談会では、映像制作自体は継続できる見込みだったものの、キャストの収録が次第に難しくなり、毎週の放送を維持することが厳しくなったと説明されている。

そのため、最終的にはキングダム製作委員会の判断によって放送延期が決まった。

ここで注目したいのは、制作委員会が作品の制作そのものを断念したわけではないことだ。放送をいったん止め、制作と収録を継続できる環境を整えたうえで、改めて視聴者に届ける選択をしたのである。

NHKエンタープライズの作品紹介によると、第3シリーズからは集英社、ぴえろ、NHKエンタープライズ、エイベックス・ピクチャーズが製作委員会に参画している。今回の延期は、こうした作品の制作・展開を担う体制の中で判断された。

【公式インタビューで判明】声優陣は延期中も作品を完成させるために動いていた

キングダムアニメ3期の延期について、特に注目すべき資料が、2021年の放送再開に合わせて公式サイトで公開された声優対談と制作スタッフのインタビューだ。

そこでは、信役の森田成一、嬴政役の福山潤、今泉賢一監督らが、コロナ禍で実際にどのような問題が起きていたのかを振り返っている。

アフレコは第13話まで進んでいた

意外に知られていないのが、放送延期が決まった時点で、アフレコがすべて止まっていたわけではないという事実だ。

福山潤は公式対談で、放送が延期された時点でアフレコは1クール分に当たる第13話まで収録が進んでいたと説明している。

つまり、2020年春の放送休止は、すでに完成していたエピソードが存在しなかったから起きたわけではない。今後の収録を従来の方法で続けることが困難になったことが問題だった。

その後は少人数での収録に移行し、出演者が別々の日にガヤ(群衆や背景の声)を収録する方法も取り入れられた。

森田成一も、分散収録に対して当初は不安を抱いていたと振り返っている。しかし、音響監督の小泉紀介から、若手声優だけでもガヤ収録をうまく進められたと聞き、安心したという。

大人数で一斉に収録することで生まれる一体感を、別々の収録でどう再現するか。これは声優だけでなく、音響スタッフにとっても大きな課題だった。

声優・制作スタッフの役割と延期への関係

第3シリーズの制作に関わった主な人物・組織と、延期に関係する役割を整理すると次のとおりだ。

人物・組織 役割 延期との関係
原泰久 原作者 原作作品の著作・監修
今泉賢一 監督 制作現場やリモート対応について説明
森田成一 信役 分散収録や声優陣の状況を証言
福山潤 嬴政役 第13話までの収録状況を説明
小泉紀介 音響監督 収録方法の変更や音響面を担当
スタジオぴえろ アニメーション制作 シリーズ制作を担当
スタジオ サインポスト アニメーション制作 シリーズ制作を担当
キングダム製作委員会 製作・展開 最終的な放送延期を判断

このように、放送延期は特定の声優や制作スタッフの問題ではなく、複数の関係者が感染対策を取りながら作品を完成させるための体制変更だった。

映像のクオリティは維持されたのか

制作スタッフのインタビューでは、デジタル作業のノウハウが蓄積されたことや、コロナ禍でも作品のクオリティを下げずに制作を進められたことが語られている。

また、放送再開が決まらない期間も、アニメ制作自体は継続していたという。制作現場は稼働しながら、製作委員会による放送再開に向けた調整も並行して進んでいた。

この証言から見えてくるのは、放送休止と制作停止は同じではないということだ。テレビでの公開が止まっている間にも、作品を完成させるための作業は続いていたのである。

【時系列・比較表】2020年の放送延期から2026年の最新状況まで

キングダムアニメ3期の経緯を正しく理解するには、2020年の放送開始から2021年の再開、そして後続シリーズまでを時系列で確認するのが分かりやすい。

年月 出来事 内容・ポイント
2012年6月 第1シリーズ NHK BSプレミアムで放送開始。全38話
2013年6月 第2シリーズ 放送開始。全39話
2020年4月5日 第3シリーズ NHK総合で放送開始
2020年4月26日 放送延期発表 第4話までは放送。第5話以降の延期を決定
2020年5月3日 第5話の放送予定日 放送延期により予定変更
2020年10月 再開時期を発表 2021年春の放送再開が公表される
2021年4月4日 第3シリーズ再開 第1話から改めて放送
2021年10月 第3シリーズ終了 全26話を放送
2022年4月 第4シリーズ 放送開始。全26話
2024年1月 第5シリーズ 放送開始。全12話
2025年10月4日 第6シリーズ NHK総合で放送開始
2025年12月28日 続編制作決定 第6シリーズの続編制作を公式発表
2026年1月 続編制作を再確認 集英社の公式ニュースでも発表

第3シリーズの再開日は、公式サイトでは2021年4月4日(日)24時05分と案内された。深夜24時05分は暦上では翌4月5日午前0時05分に当たるため、制作会社ぴえろの作品情報に記載された4月5日という放送開始日とも整合する。

また、再開時は第5話からの続きではなく、第1話から改めて放送された。この点も、単なる放送枠の一時的な変更ではなく、シリーズ全体を改めて視聴者に届ける形が取られたことを示している。

中止と延期の違いを整理

検索ユーザーが混同しやすい「中止」「休止」「延期」は、それぞれ意味が異なる。

用語 意味 キングダム3期の場合
中止 予定していた企画・制作を取りやめる 該当しない
打ち切り 作品を予定より早く終了する 該当しない
放送休止 一時的に放送を止める 該当する
放送延期 予定していた放送時期を後ろにずらす 該当する

第3シリーズは全26話が制作・放送されているため、「中止」や「打ち切り」という表現は正確ではない。

「キングダムアニメ3期中止理由」と検索される背景には、2020年に第5話以降が突然見られなくなり、再開まで約1年間の空白が生じたことがある。放送休止の印象が強く残ったことで、作品そのものが中止されたと誤解されやすくなったのだ。

【作品の魅力】第3シリーズ「合従軍編」は全26話で完結している

作品の正式な位置づけと内容

第3シリーズは、原作漫画でも人気の高い「合従軍編」を中心に描いたシリーズだ。

物語では、秦国の勢力拡大を警戒する李牧が、楚・趙・魏・燕・韓・斉の連合軍を動かし、秦国へ侵攻する。これに対して秦国は、国の存亡を懸けて防衛戦に挑む。

函谷関をめぐる攻防、各国の将軍たちによる軍略、信や王賁、蒙恬ら若い世代の成長など、シリーズを通じて大規模な戦いが描かれる。

原作者の原泰久も公式サイトで、第3シリーズについて、敵国五か国の連合軍との戦いを描いたシリーズと紹介している。作品の中心となるのは、まさに秦国の存亡を懸けた合従軍との戦いだ。

第3シリーズの放送話数と基本情報

項目 内容
作品名 キングダム 第3シリーズ
主要エピソード 合従軍編
原作者 原泰久
監督 今泉賢一
シリーズ構成 高木登
アニメーション制作 ぴえろ/スタジオ サインポスト
放送局 NHK総合
放送期間 2021年4月5日~10月18日
放送話数 全26話

全26話という話数は、NHKエンタープライズの作品紹介と制作会社ぴえろの公式作品情報で確認できる。延期によってエピソードが削減されたわけではなく、当初予定されていた物語をシリーズとして完結させている。

キングダムアニメの歴代シリーズ放送順

第3シリーズだけを見ていると、長期シリーズ全体の流れが分かりにくいこともある。放送順と各シリーズの話数を整理すると、次のようになる。

シリーズ 放送時期 話数
第1シリーズ 2012年6月~2013年2月 38話
第2シリーズ 2013年6月~2014年3月 39話
第3シリーズ 2021年4月~10月 26話
第4シリーズ 2022年4月~10月 26話
第5シリーズ 2024年1月~3月 12話
第6シリーズ 2025年10月~ 公式発表の放送情報を参照

第3シリーズと第4シリーズの間には約半年の期間があり、第5シリーズは2024年、第6シリーズは2025年に放送された。

第4シリーズでは、合従軍との戦いを終えた秦国内の権力争いなどが描かれる。第3シリーズを見終えてから第4シリーズへ進むことで、信や嬴政を取り巻く状況の変化をより理解しやすくなる。

【2026年最新】キングダムアニメ第6シリーズと続編の放送状況

2026年現在、キングダムのアニメシリーズは第3シリーズの延期問題を乗り越え、第6シリーズまで展開している。

第6シリーズは2025年10月4日(土)24時10分からNHK総合で放送開始。物語では趙攻略をめぐる戦いが中心となり、信、王賁、蒙恬、王翦らの動きが描かれる。

公式サイトでは、Lemino、Netflix、U-NEXT、Amazon Prime Video、Hulu、Disney+などの配信情報も案内されている。配信開始日はサービスによって異なるため、視聴する際は各サービスの最新情報を確認したい。

第6シリーズの続編制作も正式決定

さらに大きなニュースとなったのが、2025年12月28日の第6シリーズ続編制作決定だ。

キングダム公式サイトは、続編制作の決定とともに、楊端和とバジオウのビジュアルを公開した。続編では、鄴をめぐる趙との戦いがさらに激化し、楊端和と大犬戎族の王ロゾとの対決も物語の重要な要素になると紹介されている。

この発表は2026年1月7日、集英社の公式ニュースでも取り上げられた。第6シリーズの続編制作が正式に決まっていることは、2026年のキングダムアニメを語るうえで押さえておきたい最新情報だ。

なお、続編の制作決定と具体的な放送開始日の発表は別の情報である。2026年11月2日時点では、公式発表で確認できる続編制作の決定と、実際の放送スケジュールを区別して把握する必要がある。

2026年にキングダムを視聴するならどこから見るべき?

これから視聴する人には、第1シリーズから順番に見る方法がおすすめだ。

  • 初めて見る人:第1シリーズから順番に視聴すると、信と嬴政の出会いや秦国の成長を理解できる。
  • 合従軍編を楽しみたい人:第3シリーズを視聴すると、函谷関攻防戦を中心とする大規模な戦いを楽しめる。
  • 最新シリーズに追いつきたい人:第4・第5シリーズを経て、第6シリーズへ進むと物語のつながりを把握しやすい。

特に第3シリーズだけを途中から見始めると、将軍たちの関係性や秦国が置かれた状況を理解しにくい場合がある。合従軍編を十分に楽しむためにも、可能なら第1・第2シリーズからの視聴が望ましい。

【よくある質問】キングダムアニメ3期の中止理由に関するFAQ

Q1:キングダムアニメ3期は本当に中止になったのですか?

A1:中止ではなく放送延期です。2020年4月に放送が始まり、第4話までは予定どおり放送されました。第5話以降が新型コロナウイルスの影響で延期され、2021年4月4日に第1話から放送を再開しています。

Q2:キングダムアニメ3期が延期された理由は何ですか?

A2:新型コロナウイルス感染拡大による制作スケジュールへの影響と、声優の収録体制を維持することが難しくなったためです。特に大人数でのアフレコが困難になり、少人数での分散収録や感染対策が必要になりました。

Q3:キングダムアニメ3期は何話まで放送されましたか?

A3:全26話です。延期によって話数が削減されたわけではなく、2021年4月から10月にかけて最後まで放送されました。

Q4:2020年の放送延期時点で声優の収録はどこまで進んでいましたか?

A4:嬴政役の福山潤による公式インタビューでは、アフレコは第13話まで進んでいたと説明されています。その後は少人数による分散収録に移行し、作品の完成に向けて収録体制を調整しました。

Q5:キングダムアニメ4期はいつから放送されましたか?

A5:2022年4月からNHK総合で放送されました。全26話で、合従軍編の後に続く秦国内の権力争いや著雍攻略戦などが描かれています。

Q6:キングダムアニメ6期は放送されていますか?

A6:第6シリーズは2025年10月4日からNHK総合で放送されました。さらに2025年12月28日には続編制作が公式発表されています。2026年11月時点では、続編の具体的な放送開始時期について公式発表を確認する必要があります。

Q7:キングダムアニメ3期を見ずに4期から見ても大丈夫ですか?

A7:物語の概要を理解することはできますが、第3シリーズの合従軍編は秦国の存亡を懸けた重要な戦いです。主要人物の関係性や、その後の展開を深く楽しみたい場合は、第3シリーズを視聴してから第4シリーズに進むことをおすすめします。

まとめ:キングダムアニメ3期は中止ではなく延期、2026年もシリーズは継続

キングダムアニメ3期の中止理由として検索されている問題の正体は、2020年の新型コロナウイルス感染拡大による放送延期だった。

延期の背景には、制作スケジュールの変更だけでなく、多数の声優が参加するアフレコ現場の感染対策、収録時間の増加、リモートでの制作進行など、アニメ制作全体に関わる問題があった。

特に重要なのは、制作スタッフや声優陣が公式インタビューで明かした具体的な証言だ。映像制作は継続され、アフレコも第13話まで進んでいた一方、今後の収録体制を維持することが難しくなったため、製作委員会が放送延期を判断した。

その後、2021年4月に第1話から放送を再開し、全26話を完走。第4シリーズ、第5シリーズ、第6シリーズへと続き、2025年12月には第6シリーズの続編制作も決定した。

今回の経緯から読み取れるのは、テレビアニメの放送が止まることと、作品の制作やシリーズ展開が終わることは別だという点だ。放送スケジュールだけを見て中止や打ち切りと判断すると、実際の制作現場で起きていたことを見落としてしまう。

キングダムアニメ3期は中止ではない。新型コロナによる制作・収録環境の変化を乗り越え、全26話を放送したシリーズである。 2026年も続編制作に向けた展開が続いており、合従軍編はシリーズ全体の歴史において重要な位置を占めている。