事故物件芸人・松原タニシとは何者?『恐い間取り』の著書・漫画・映画を徹底解説

目次

「事故物件芸人」として知られる松原タニシは、実際に事故物件で生活し、その体験や取材を怪談として発信してきた松竹芸能所属のピン芸人です。テレビ番組の企画をきっかけに事故物件での生活を始め、ノンフィクション作品『事故物件怪談 恐い間取り』を刊行。実体験をもとにした独自の活動スタイルによって、怪談・出版・映画の各分野へと活動の幅を広げてきました。

代表作となった『事故物件怪談 恐い間取り』は、二見書房から2018年に第1作、2020年に第2作が刊行されています。さらに漫画作品や映画版にも展開されました。2026年現在の松原タニシの人物像を理解するには、単に怖い話を語る芸人として見るのではなく、実際の住居体験、取材、著作、映像化という複数の活動を整理する必要があります。

📌 【この記事の重要ポイントまとめ】

  • 人物:松原タニシは1982年4月28日生まれ、兵庫県神戸市出身の松竹芸能所属ピン芸人。
  • 代表作:『事故物件怪談 恐い間取り』第1作は2018年、第2作は2020年に二見書房から刊行。
  • メディア展開:事故物件での体験をもとにした漫画作品や、亀梨和也主演の映画『事故物件 恐い間取り』にも展開している。

【正体を解説】事故物件芸人・松原タニシとは何者?プロフィールと経歴

事故物件芸人

松原タニシは、怪談を専門とする芸人というだけではありません。自分自身が事故物件に住み、その生活を記録し、取材を重ねて作品にするという、独特の活動スタイルを確立した人物です。

松原タニシの基本プロフィール

  • 芸名:松原タニシ
  • 本名:松原高志(まつばら・たかし)
  • 生年月日:1982年4月28日
  • 年齢:44歳(2026年11月現在)
  • 出身地:兵庫県神戸市垂水区
  • 血液型:B型
  • 身長:167cm
  • 所属:松竹芸能
  • 職業:ピン芸人、怪談作家、タレント
  • 代表的な肩書:事故物件住みます芸人

これらのプロフィール情報は、所属事務所である松竹芸能の公式タレント紹介に掲載されています。芸名のインパクトが強い一方、本来の活動の出発点は一般的なお笑い芸人としての舞台やテレビ出演でした。

松原は2003年に芸人としてデビューし、2007年と2008年には「R-1ぐらんぷり」で準決勝に進出しています。事故物件を専門に扱うようになる以前から、ピン芸人として活動していた経歴があります。

その後、2012年にテレビ番組『北野誠のおまえら行くな。』(エンタメ~テレ)の企画を通じて、大阪の事故物件に住み始めました。これが現在の活動につながる大きな転換点です。

当初は、事故物件に設置したカメラで心霊現象を記録するという企画でした。松竹芸能の2018年の発表によると、カメラを設置して日々撮影し、幽霊が映ればギャラが発生するという内容で、5年間に5軒の事故物件を渡り歩き、当時は6軒目に挑戦していました。

つまり、最初から事故物件専門の芸人を目指していたわけではありません。テレビ番組の企画で始めた生活が、本人の継続的な体験と取材によって、独自の芸能活動へと発展したのです。

事故物件住みます芸人の活動内容とは?

松原タニシの活動は、単に心霊スポットを訪問して怖い話を披露することではありません。大きく分けると、次の4つの要素があります。

  • 事故物件への居住:実際にいわくのある住宅を借り、そこで生活する。
  • 体験の記録:日常生活で起きた不思議な出来事や現象を記録する。
  • 取材・調査:他人が住んだ事故物件や、土地にまつわる話を聞き取る。
  • 怪談としての発信:書籍、ラジオ、テレビ、動画、イベントなどで体験を伝える。

特徴的なのは、自分が住んだ部屋だけでなく、ほかの人が暮らした物件や、事故や不思議な出来事が伝わる土地も取材対象にしていることです。

松原タニシの怪談は、本人の居住体験だけで成立しているわけではありません。取材した人の話や物件の背景を組み合わせることで、住居と人間の生活、死の記憶を結びつけています。

この活動の出発点については、松竹芸能の公式発表や2018年の朝日新聞による著者インタビューでも紹介されています。

【代表作を徹底解説】『事故物件怪談 恐い間取り』第1作・第2作の違い

松原タニシの知名度を大きく押し上げた作品が、二見書房から刊行されたノンフィクション『事故物件怪談 恐い間取り』シリーズです。

本シリーズの大きな特徴は、怪談の文章だけでなく、実際の物件の間取り図を掲載している点にあります。部屋の構造や位置関係が示されることで、読者は単なる怖い話ではなく、具体的な生活空間で起きた出来事としてエピソードを追うことができます。

第1作『事故物件怪談 恐い間取り』は2018年刊行

第1作は2018年6月26日に二見書房から発売されました。松原タニシにとって初の書き下ろし単行本で、全255ページの作品です。

本書では、殺人、自殺、孤独死などがあった住宅や、一般的には敬遠されがちな「ワケあり物件」を取り上げています。

内容は大きく3章に分かれています。

  • 第1章「僕と事故物件」:松原タニシ自身が住んだ事故物件での体験。
  • 第2章「誰かの事故物件」:ほかの人が暮らした事故物件に関する話。
  • 第3章「土地の事故物件」:住宅だけでなく、土地や施設にまつわる不思議な話。

単純に幽霊の存在を描写するのではなく、住人の生活や建物の構造、過去に起きた出来事を組み合わせているところが特徴です。

松竹芸能の発売告知によれば、本作は発売から約2か月で14刷となり、ノンフィクション作品として10万部を突破しました。事故物件という特殊なテーマを扱いながら、多くの読者に届いた作品です。

第2作『事故物件怪談 恐い間取り2』は2020年刊行

第2作は2020年7月6日に発売されました。出版社は第1作と同じ二見書房で、ISBNは978-4-576-20097-2です。

全317ページにわたり、約60話の新たな事故物件怪談を収録。第1作の刊行後も続いていた事故物件生活や、新たな取材で得た話が盛り込まれています。

第1作の発売から第2作までの間に、松原タニシが暮らした事故物件は大阪、千葉、東京、沖縄などに広がり、2020年の所属事務所の発表では10軒に達していました。

第2作では、本人が体験した話に加え、他人の事故物件や旅先での出来事も扱われています。単純な続編というより、事故物件というテーマをより広い視点から掘り下げた作品です。

第1作と第2作の基本情報を比較

  • 第1作:2018年6月26日発売、255ページ、ISBN 978-4-576-18097-7。
  • 第2作:2020年7月6日発売、317ページ、ISBN 978-4-576-20097-2。
  • 共通点:二見書房刊、松原タニシ著、事故物件の体験や取材を間取り付きで紹介。

第1作から読み進めれば、事故物件生活の始まりから、その後の活動の広がりまで追いやすくなります。シリーズの背景を理解したい人には、刊行順に読む方法が適しています。

【活動年表・関係性一覧】松原タニシと著書・漫画・映画のつながり

松原タニシの活動は、事故物件への居住を起点として、書籍、漫画、映画へと広がっています。それぞれの作品がどのような関係にあるのか、年代順に整理します。

時期 出来事・作品 関係性・概要
2003年 芸人デビュー ピン芸人として活動を開始。
2007~2008年 R-1ぐらんぷり 2年連続で準決勝に進出。
2012年 事故物件生活開始 『北野誠のおまえら行くな。』の企画がきっかけ。
2018年6月 『事故物件怪談 恐い間取り』 二見書房から第1作を刊行。
2018年以降 『ゼロから始める事故物件生活』 小学館で実際の事故物件生活を漫画化。
2019年6月 『ボクんち事故物件』 竹書房刊。松原タニシが企画・原案、宮本ぐみが作画。
2020年7月 『事故物件怪談 恐い間取り2』 二見書房から第2作を刊行。
2020年8月 映画『事故物件 恐い間取り』 亀梨和也主演、中田秀夫監督で実写映画化。
2022年7月 『事故物件怪談 恐い間取り3』 シリーズ第3作を刊行。
2025年6月 『事故物件怪談 恐い間取り4 全国編』 全国の事故物件を扱ったシリーズ第4作。
2025年7月 映画『事故物件ゾク 恐い間取り』 渡辺翔太主演の映画シリーズ第2弾。
2026年5月 『異界探訪記 恐い旅』文庫版 2019年刊行作品を加筆修正して文庫化。
2026年7月 『事故物件生活 恐い日常』 13年間の事故物件生活をまとめた怪奇エッセイ。
2026年7月 『冥途探訪記 死の旅』 『死る旅』を改題・増補した文庫版。

この年表から分かるのは、松原タニシの活動が単一の書籍や映画だけで完結していないことです。2012年の居住企画から始まり、実体験を文章にまとめ、漫画で再構成し、映画ではフィクションとして新たな物語に発展させています。

特に注目したいのは、2025年の映画第2弾と2026年の新刊です。初期の代表作が発売された2018年から8年が経過しても、事故物件生活を中心とする活動が続いていることが分かります。

なお、年表の刊行情報は松竹芸能、二見書房、各出版社の作品情報をもとに整理しています。

【漫画版を解説】『恐い間取り』と『ボクんち事故物件』は何が違う?

「松原タニシの漫画版」や「恐い間取りの漫画」と検索する人が混同しやすいのが、原作のノンフィクション書籍と、実体験をもとにした漫画作品の違いです。

松原タニシの事故物件生活は複数の漫画作品になっていますが、代表的な作品は『ボクんち事故物件』と『ゼロから始める事故物件生活』です。

竹書房『ボクんち事故物件』

『ボクんち事故物件』は、2019年6月27日に竹書房から発売された漫画作品です。

松原タニシが企画・原案を担当し、宮本ぐみが作画を担当しています。テレビ番組『北野誠のおまえら行くな。』の企画で事故物件生活を始めた芸人が、実際に暮らす部屋で不思議な現象に遭遇するという、活動初期のエピソードを中心に描いています。

単なる怪談の漫画化ではなく、事故物件に住むことになった経緯や、生活の中で起きる出来事を漫画で追体験できる作品です。

シリーズは「2軒目」「3軒目」「4軒目」「5軒目」へと続いており、松原タニシの事故物件生活の変遷を視覚的に楽しめます。

小学館『ゼロから始める事故物件生活』

もう一つの代表的な漫画作品が、小学館のウェブ漫画媒体「やわらかスピリッツ」で展開された『ゼロから始める事故物件生活』です。

漫画を担当するのは奥香織。松原タニシと松竹芸能が関わり、実際に事故物件で生活した際の体験や怪異を漫画として描いています。

小学館の作品紹介では、松原タニシの実体験をもとにした漫画として説明されており、ラップ音や謎の人影など、事故物件生活で遭遇した出来事が題材になっています。

単行本は全3巻で完結しています。

漫画作品を読むときの選び方

  • 事故物件生活の始まりを知りたい人:『ボクんち事故物件』。
  • 実際の体験を漫画で追いたい人:『ゼロから始める事故物件生活』。
  • 怪談と現場の取材に興味がある人:原作ノンフィクション『事故物件怪談 恐い間取り』。

また、松竹芸能の公式プロフィールには、ぶんか社の『事故物件芸人のお部屋いって視るんです!』『事故物件芸人のお部屋以外もいって視るんです!』も関連漫画として掲載されています。

したがって、漫画版を探している場合は、書名が『恐い間取り』と完全に一致する作品だけに限定せず、松原タニシの実体験を題材にした漫画作品全体を確認すると、関連作品を見つけやすくなります。

【映画版を徹底解説】亀梨和也主演の2020年作と2025年続編

『事故物件怪談 恐い間取り』シリーズの知名度を大きく広げたのが、松竹配給による実写映画化です。

映画版は、原作の体験談をそのまま映像に置き換えたドキュメンタリーではありません。松原タニシの実体験を土台に、登場人物や物語を再構成したホラーエンターテインメントです。

2020年公開『事故物件 恐い間取り』

2020年8月28日に全国公開された第1作は、亀梨和也が主演を務め、中田秀夫が監督を担当しました。

主人公は、亀梨和也演じる芸人・山野ヤマメです。テレビ番組への出演を条件に事故物件で暮らし始めたヤマメは、部屋で撮影した映像に不思議なものが映ったことをきっかけに、次々と事故物件を渡り歩くことになります。

出演者には奈緒、瀬戸康史、江口のりこ、MEGUMI、高田純次、小手伸也などが名を連ねています。

原作は松原タニシの『事故物件怪談 恐い間取り』。脚本はブラジリィー・アン・山田、音楽はfox capture planが担当しました。

映画化によって、原作を読んでいない層にも事故物件というテーマが広く知られるようになりました。二見書房の特設サイトによると、2020年公開の映画は175万人を動員し、興行収入23億円を突破しています。

2025年公開『事故物件ゾク 恐い間取り』

映画シリーズの第2弾として、2025年7月25日に公開されたのが『事故物件ゾク 恐い間取り』です。

主演はSnow Manの渡辺翔太。監督は第1作と同じ中田秀夫が務めています。

主人公は、福岡から上京し、事故物件住みますタレントとして活動を始める桑田ヤヒロです。ヤヒロはテレビやSNSのために事故物件を転々とし、必ず憑りつかれる部屋、いわくつきの古い旅館、降霊するシェアハウスなど、複数の物件に隠された謎に迫っていきます。

共演者には畑芽育、山田真歩、じろう(シソンヌ)、加藤諒、滝藤賢一、吉田鋼太郎などが参加しています。また、キャスト一覧には松原タニシ本人の名前も掲載されています。

2020年の第1作と2025年の第2作を比較すると、次のようになります。

  • 第1作:亀梨和也演じる山野ヤマメが主人公。事故物件生活を始めた芸人の恐怖を描く。
  • 第2作:渡辺翔太演じる桑田ヤヒロが主人公。複数の事故物件を巡りながら怪異の謎を追う。
  • 共通点:中田秀夫監督が続投し、松原タニシの『事故物件怪談 恐い間取り』シリーズを原作としている。

ここで押さえておきたいのは、映画の主人公である山野ヤマメや桑田ヤヒロは、松原タニシ本人の実名を使った登場人物ではないということです。原作の体験を映画向けに再構成したフィクションとして楽しむのが適切です。

【2026年最新】松原タニシの活動内容と著書一覧

松原タニシの活動は、2018年の『恐い間取り』第1作や2020年の映画化で終わっていません。2025年にはシリーズ第4作と映画第2弾が登場し、2026年には新刊3作品が刊行されています。

『恐い間取り』は第4作まで刊行

事故物件怪談シリーズは第1作・第2作の後も続いており、2022年には第3作、2025年には第4作が発売されました。

2025年6月17日発売の『事故物件怪談 恐い間取り4 全国編』は、全国各地の事故物件で実際に体験した話や取材した話を収録した作品です。北海道から東北、北陸、関東、名古屋、関西、四国、福岡、沖縄まで、広い地域を対象としています。

第4作では、増築を繰り返した謎の家や、3億円の事故物件など、住宅そのものの特徴や背景にも焦点が当てられています。

松原タニシの主要著書一覧

所属事務所の公式プロフィールと出版社の刊行情報をもとに、主な著書を年代順に整理しました。

  • 2018年:『事故物件怪談 恐い間取り』(二見書房)
  • 2019年:『異界探訪記 恐い旅』(二見書房)
  • 2020年:『事故物件怪談 恐い間取り2』(二見書房)
  • 2021年:『死る旅』(二見書房)
  • 2022年:『事故物件怪談 恐い間取り3』(二見書房)
  • 2023年:『恐い食べ物』(二見書房)
  • 2024年:『恐い怪談』(二見書房)
  • 2025年:『事故物件怪談 恐い間取り4 全国編』(二見書房)
  • 2026年:『異界探訪記 恐い旅』文庫版(二見書房)
  • 2026年:『事故物件生活 恐い日常』(二見書房)
  • 2026年:『冥途探訪記 死の旅』(二見文庫)

このほか、竹書房やぶんか社から漫画作品も刊行されています。

2026年の注目作『事故物件生活 恐い日常』

2026年7月24日には、二見書房から『事故物件生活 恐い日常』が発売されました。

本作は事故物件生活13年の経験をまとめた怪奇エッセイです。これまでに暮らした事故物件は25軒に達したと紹介されており、事故物件の探し方、一番怖かった出来事、住んでよかったと思うことなど、生活の実情が扱われています。

幽霊や怪異の話だけでなく、事故物件と日常生活がどのように結びついているのかを知ることができる作品です。

同年には、2019年の『異界探訪記 恐い旅』を加筆修正した文庫版も発売されました。北海道から沖縄、台湾まで157か所の恐い場所を巡った記録を収録しています。

さらに、2021年刊行の『死る旅』を改題・増補した『冥途探訪記 死の旅』も2026年7月に文庫化されています。

二見書房は2026年の刊行情報で、松原タニシの著書累計が55万部を突破したと発表しています。事故物件をテーマにした作品を中心に、怪談や異界探訪、死にまつわる旅行記へと著作の領域が広がっていることが分かります。

テレビ・ラジオ・YouTubeでの活動

松原タニシは出版活動と並行して、テレビやラジオ、インターネット配信でも活動しています。

松竹芸能の公式プロフィールには、次の番組・配信活動が掲載されています。

  • CBCラジオ:『北野誠のズバリ』
  • ラジオ関西:『松原タニシの生きる』
  • MBSラジオ:『松原タニシの恐味津々』
  • YouTube:『松原タニシのぞわぞわチャンネル』
  • テレビ大阪:『初耳怪談』準レギュラー

怪談を語るだけでなく、ゲストとの対談や現地での取材、事故物件での生活に関する情報発信など、複数の形式で活動を続けています。

【プロの視点】松原タニシの活動が長く支持される理由

松原タニシの活動を理解するうえで重要なのは、事故物件を単なる恐怖の舞台として扱っていないことです。

事故物件には、過去に人が亡くなったという事実だけでなく、そこで生活していた人の事情や、建物が存在する土地の歴史があります。松原の著作では、そうした背景を間取りや取材内容と一緒に紹介しています。

特に間取り図は、一般的な怪談本との差別化につながる要素です。読者は文章を読むだけでなく、部屋の配置や空間のつながりを確認できます。どこで何が起きたのかを具体的に想像できるため、物語への没入感も生まれます。

また、2025年の映画第2弾発表時、松原タニシは二見書房の特設ページで次のようにコメントしています。

事故物件の数だけ終わりがあり、始まりがあり、そこに住む人の人生がある。

事故物件は生と死を認識する空間。

この言葉は、松原タニシが事故物件をどのような視点で捉えているかを端的に示しています。怖い話の舞台であると同時に、そこに暮らした人の人生があった場所として扱っているのです。

もちろん、事故物件で起きたとされる怪異のすべてが科学的に証明されているわけではありません。実際の死亡事故や建物の履歴と、幽霊や心霊現象に関する個人の体験談は区別して読む必要があります。

ノンフィクションとしての価値は、事故物件で生活した本人の記録や、関係者への取材、物件の間取りなどを通じて、通常は表に出にくい住居の実情を伝えている点にあります。

読者にとっての選び方も明確です。実際の居住体験を知りたいなら原作書籍、漫画で物語を追いたいなら『ボクんち事故物件』や『ゼロから始める事故物件生活』、映像として恐怖を楽しみたいなら映画版が適しています。

一方、殺人、自殺、孤独死などの題材に強い抵抗がある人は、作品の内容を確認してから読むことをおすすめします。

事故物件芸人・松原タニシに関するよくある質問(FAQ)

Q1:事故物件芸人とは誰のことですか?
A1:松原タニシのことです。松竹芸能所属のピン芸人で、2012年にテレビ番組『北野誠のおまえら行くな。』の企画で事故物件に住み始めたことから、「事故物件住みます芸人」として知られるようになりました。

Q2:『事故物件怪談 恐い間取り』の第1作と第2作はいつ発売されましたか?
A2:第1作は2018年6月26日、第2作は2020年7月6日に二見書房から発売されました。どちらも松原タニシによるノンフィクション作品で、事故物件の体験や取材した話を間取り付きで紹介しています。

Q3:松原タニシの『恐い間取り』には映画版や漫画版がありますか?
A3:映画版は2020年公開の『事故物件 恐い間取り』と、2025年公開の『事故物件ゾク 恐い間取り』があります。漫画については、竹書房の『ボクんち事故物件』や小学館の『ゼロから始める事故物件生活』など、本人の実体験を題材にした関連作品が刊行されています。

まとめ:事故物件芸人・松原タニシの現在と今後の活動

松原タニシは、2012年にテレビ番組の企画で事故物件生活を始めたことをきっかけに、独自の芸能活動を築いてきたピン芸人です。

2018年の『事故物件怪談 恐い間取り』第1作、2020年の第2作は、その活動を広く知らしめた代表的なノンフィクション作品です。その後も第3作、第4作が刊行され、漫画化や2020年・2025年の映画化へと展開しました。

2026年には『事故物件生活 恐い日常』などの新刊も発売され、事故物件生活13年、居住した物件25軒という経験が新たな著作にまとめられています。

松原タニシを理解するためのポイントは、恐怖を語る芸人という一面だけでなく、実際に住み、記録し、取材し、作品として発信する活動全体に目を向けることです。

『恐い間取り』を初めて読むなら2018年の第1作から、漫画や映画を楽しみたいならそれぞれのメディア作品から入ると、事故物件芸人としての松原タニシの活動と、その広がりを理解しやすくなります。

今後も事故物件での生活や怪談取材を通じて、住居と人間、そして生と死にまつわる新たな作品が生まれるかどうかに注目が集まります。