【感想・評価】『21世紀の女の子』は面白い?賛否が分かれる理由

目次

本作の評価を一言で表すなら、短編ごとの個性が魅力である一方、作品全体としての統一感には好みが分かれる映画です。

一般的な長編映画では、登場人物や物語の流れを追うことで作品への理解が深まります。しかし、本作は監督が変わるたびに映像のテンポや演出、人物の描き方が変化します。観客は短い時間で異なる世界観に切り替える必要があります。

映画レビューサイトの評価

21世紀の女の子

2026年11月時点で参照できる映画レビューサイトでは、次のような評価が掲載されています。

レビューサイト 掲載評価
Filmarks 3.4/5.0
映画.com 2.8/5.0(26件)

これらは利用者による評価であり、映画の品質を客観的に測定する数値ではありません。サイトごとに投稿者や評価傾向が異なる点にも注意が必要です。

高く評価されるポイント

1. 女性監督15人の異なる映像表現

同じテーマでも、恋愛をコミカルに描く監督もいれば、身体や性的アイデンティティを正面から描く監督もいます。短編ごとの違いを楽しめることが、本作の最大の魅力です。

2. 俳優たちの新しい表情

橋本愛、伊藤沙莉、石橋静河、山田杏奈など、異なる作品で存在感を発揮してきた俳優が、それぞれの監督の世界観に参加しています。普段のドラマや映画とは違う演技を見つけられる点も魅力です。

3. 短編だからこそ伝わる感情の瞬間

8分以内という制約は、登場人物の人生をすべて説明するには短すぎます。しかし、表情や視線、会話の間、身体の動きなどに焦点を絞ることで、長い説明を必要としない映像表現が可能になります。

批判的に見られるポイント

一方で、短編が連続する構成に疲れを感じる人もいます。

  • 作品ごとに登場人物や世界観が変わり、感情移入が難しい。
  • 共通テーマが繰り返されるため、後半に単調さを感じる場合がある。
  • 短い尺の中で複雑なテーマを扱うため、説明不足に感じられる作品もある。
  • 映像表現が実験的で、明確な結末や答えを期待すると戸惑うことがある。

Cinemarcheの作品評でも、各短編の意欲的な表現を評価する一方、共通テーマが続くことによる疲労感や、女性だけに焦点を当てる構成の息苦しさについても論じられています。

こうした賛否は、本作が万人向けの娯楽映画ではなく、作家性を前面に出したアンソロジーであることを示しています。

どんな人におすすめできる?

おすすめできる人 好みが分かれそうな人
女性監督の映画を幅広く観たい 一貫した主人公の物語を観たい
ジェンダーや恋愛の表現に関心がある 明確な結末を重視する
短編映画や実験的な映像が好き わかりやすい娯楽性を求める
俳優の新しい演技を発見したい 一作品に深く感情移入したい

初めて観る人には、気になる出演者や監督の短編を探す見方がおすすめです。最初から全作品を同じ基準で評価するより、一本ずつ異なる映画として受け止めると楽しみやすくなります。

【上映時間・主題歌・配信・DVD】2026年の視聴方法

映画の基本情報

項目 内容
作品名 21世紀の女の子
英題 21st Century Girl
公開日 2019年2月8日
製作国 日本
上映時間 117分
映像形式 カラー
レーティング PG12
企画・プロデュース 山戸結希
配給 ABCライツビジネス
製作 21世紀の女の子製作委員会
主な制作協力 AOI Pro.

作品の基本情報は映画.com、シネマトゥデイ、制作会社のAOI Pro.などの掲載情報に基づいています。

主題歌は大森靖子と平賀さち枝の共作


『LOW hAPPYENDROLL --少女のままで死ぬ--』

大森靖子 feat. 平賀さち枝
2019年3月13日発売

本作の主題歌は、大森靖子と平賀さち枝が共同で制作・歌唱した『LOW hAPPYENDROLL --少女のままで死ぬ--』です。

大森靖子が作曲とサウンドプロデュースを担当し、作詞と歌唱は2人による共作。編曲にはsugarbeansが参加しています。

このコラボレーションは山戸結希の提案によって実現しました。映画のために書き下ろされた楽曲であり、少女という存在の揺らぎや、他者との関係の中で生まれる複雑な感情を音楽面から支えています。

大森靖子の力強い表現と平賀さち枝の歌声が交わることで、映画の複数の物語をひとつにつなぐ役割も果たしています。

DVD・Blu-rayの発売情報

DVDとBlu-rayは、2019年10月2日にバップから発売されました。

項目 DVD Blu-ray
発売日 2019年10月2日 2019年10月2日
発売元 バップ バップ
収録時間 本編117分 本編117分
規格品番 VPBT-14861 VPXT-71746

DVDには、オリジナル予告編や作品をめぐる特別映像などの特典が用意されています。さらに、封入特典として描き下ろし漫画やスリーブケースも付属する仕様が案内されていました。

山戸結希が監督した特別篇『21世紀の8分間』も、映像特典として注目したいポイントです。映画本編だけでなく、制作プロジェクトの背景に興味がある人にはパッケージ版も魅力的です。

2026年11月時点で、バップの公式ストアにはDVD商品ページがあり、在庫表示は「△(残りわずか)」となっています。販売状況は変動するため、購入時には最新の表示を確認してください。

2026年の動画配信状況

サブスクリプション型の動画配信を探している人は、少し注意が必要です。

Filmarksの2026年9月更新の配信情報では、本作の視聴方法としてTSUTAYA DISCASの宅配レンタルが掲載されています。NetflixやU-NEXTなどの定額見放題サービスでいつでも視聴できる作品として紹介されているわけではありません。

また、Brillia SHORTSHORTS THEATER ONLINEでは、2024年12月27日から2025年1月7日まで期間限定の無料配信が実施されました。ただし、この配信期間はすでに終了しています。過去の配信告知を見て、2026年現在も無料視聴できると誤解しないようにしましょう。

視聴方法を選ぶ際は、次の順番で確認すると効率的です。

  1. Filmarksなどの配信情報で最新の取り扱い状況を確認する。
  2. TSUTAYA DISCASでDVDの宅配レンタル対象になっているか調べる。
  3. バップ公式ストアや販売店でDVD・Blu-rayの在庫を確認する。
  4. 期間限定の映画祭上映やオンライン特集が告知されていないか確認する。

現時点では、DVD・Blu-rayを含むパッケージ版が確実性の高い視聴手段です。オンライン配信は契約状況や権利処理によって変わるため、視聴直前の確認が必要です。

【21世紀の女の子に関するよくある質問(FAQ)】

Q1:映画『21世紀の女の子』は全部で何作品ありますか?

A1:14本の実写短編と、玉川桜監督によるエンドロールアニメーションで構成されています。監督として参加した人数は合計15人です。

Q2:映画『21世紀の女の子』の上映時間は何分ですか?

A2:117分です。PG12指定の日本映画で、2019年2月8日に劇場公開されました。

Q3:橋本愛はどの短編に出演していますか?

A3:松本花奈監督の『愛はどこにも消えない』に出演しています。南沙良、小野花梨、柳英里紗、須藤蓮らも参加しています。

Q4:伊藤沙莉と石橋静河はどの作品に出演していますか?

A4:伊藤沙莉は金子由里奈監督の『projection』、石橋静河は安川有果監督の『ミューズ』に出演しています。

Q5:映画の主題歌は誰が歌っていますか?

A5:大森靖子と平賀さち枝が歌う『LOW hAPPYENDROLL --少女のままで死ぬ--』です。2人が作詞と歌唱を担当し、大森靖子が作曲しています。

Q6:2026年現在、どこで視聴できますか?

A6:2026年9月更新のFilmarksの情報では、TSUTAYA DISCASの宅配レンタルが掲載されています。DVD・Blu-rayも2019年10月に発売されています。定額見放題サービスの最新状況は各配信事業者で確認してください。

Q7:東京国際映画祭にも出品された作品ですか?

A7:はい。2018年の第31回東京国際映画祭「日本映画スプラッシュ」部門で特別上映されました。一般劇場公開は2019年2月です。

まとめ:『21世紀の女の子』が2026年にも残す映画的価値

映画『21世紀の女の子』は、山戸結希の企画・プロデュースによって実現した、15人の監督による女性監督オムニバス映画です。橋本愛、伊藤沙莉、石橋静河をはじめとする16人の主要出演者が、14本の実写短編とエンドロールアニメーションに参加しています。

この作品を単なる女性映画の集合体として捉えると、その本質を見落としてしまいます。恋愛、身体、欲望、他者の視線、創作への情熱など、それぞれの短編が扱う問題は異なります。共通テーマはあっても、監督たちの答えはひとつではありません。

2026年に改めて鑑賞するなら、特に注目したいのは次の3点です。

  • 監督の個性:同じテーマを異なる映像表現で描く15人の作家性。
  • 俳優の表現:橋本愛、伊藤沙莉、石橋静河らが短編で見せる新しい一面。
  • 時代を超えるテーマ:性別や恋愛の固定観念にとらわれず、自分自身の感情を見つめる姿勢。

特に、女性監督の作品をまとめて鑑賞したい人、ジェンダーやセクシュアリティをめぐる表現に興味がある人、短編映画ならではの実験的な映像を楽しみたい人にはおすすめです。

一方、一本の物語として明快な起承転結や、すべての作品に共通する結末を期待する人には、少し難しく感じられるかもしれません。

山戸結希が企画時に思い描いた「映画女学校」という構想は、若い作り手たちが互いの表現を持ち寄る場として、本作に形を与えました。作品の価値は、2019年当時の話題性だけではありません。映画を撮る側にも、観る側にも、新しい視点を手渡すこと。その挑戦は、公開から7年が経過した2026年にも色あせていません。

『21世紀の女の子』は、15人の監督が描いた15通りの映画への意志を記録した作品です。その違いを楽しみながら、自分の心に残る一本を見つけることこそ、この映画の最も豊かな鑑賞方法ではないでしょうか。